毎日の暮らしの中で、洗面所はキッチンに続いて使用頻度が多い水回りの場所ですよね。
それに、お風呂場に近いこともあって、皆さんのお家では湿気や水などで、洗面所の床は汚れてしまっているのではないでしょうか。
床が汚れていると、どうしても洗面所自体も暗いイメージの空間になってしまいますし、気持ちのいいものではありませんよね。
そこで、今回は自分でできる「洗面所のクッションフロアの張り替え」について紹介したいと思います。
洗面所の床を張り替えるだけで、新築当時のキレイな床に戻れること間違いありません。
「掃除をしているのにキレイにならない!」「床の黒ずみが取れない!」と悩んでいる方!必見です。
目次
【クッションフロアの張り替え】DIYに挑戦する前に知っておくこと!
洗面所の床の汚れは、まめに掃除をしていても、いつの間にか黒ずんでいたりします。
洗面所は、1坪(畳2枚分くらい)タイプが主流で、そこに洗濯機と着替えやタオルなどを入れる収納、あとは洗面台が設置されており、隣に浴室があるという間取りが一般的ではないでしょうか。
そして、家族が身支度をしたり、洗濯機を回したりと、毎日の生活に欠かせない場所となっています。
つまり、使用頻度が高ければ、それだけ汚れが溜まりやすくなるという事です。
だから、掃除をしていても汚れるのは仕方がないことなんです…といって何もしないわけにはいきません。
張り替えを業者に頼むのもいいですが、自分ですれば、費用をグッと抑えることができますよ。
ここでひとつ、皆さんのやる気スイッチを押して、DIYで洗面所をキレイにしていきましょう!
洗面所を張り替える前に「確認するポイント」とは!
まず、洗面所の床を張り替える前に確認しておかなければならないことがあります。
【確認するポイント①】
洗面所の床が劣化していないかどうかを見極めることです。
特にフローリングの床材の場合は、水回りのため、湿気や漏水などで劣化している恐れがあるため、まずは「下地の確認」をするようにして下さい。
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こういった下地の場合は「張り替え」ではなく、リフォームすることをおすすめします。
【確認するポイント②】
洗面所の床に張り替えをする際に「新規張り」をするか「重ね張り」をするのかを選びましょう。
新規張り
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重ね張り
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今、使っている床材が、カビなどで汚れている場合は「新規張り」にした方がいいですが、ただ、床材を剥がすのにひと手間かかってしまいます。
「重ね張り」の場合、は上から張るだけなので、作業時間が短くて済みますが、床の高さが変わってしまいます。
それに、敷居より床材が高くなっていると、見栄えがよくないですよね。
重ね張りの際の注意
- 開き戸の場合:開け閉めの際に床材に引っかかってしまう
- 引き戸の場合:敷居(段差)より床が高くなってしまっても、ドアは開けることはできるが、床材で足を引っかけてつまづいたり、徐々に端の方から床材がめくれ上がってしまう
洗面所の入り口は、特に目につきやすい所ですし、また家族が怪我をするのも嫌ですよね。
やはり、今張っているクッションフロアを剥がした方が仕上がりもよくなりますね。
【確認するポイント③】
床材を張り替える場合、洗面所全体を張り替えするのか、それとも汚れている部分だけを張り替えするのかを考えましょう。
洗面所全体を張り替えるとなると洗面台、洗濯機などをすべて取り出しての施工になってしまい、それだけで大変な作業となってしまいます。
できれは、今あるものを動かさずに張り替える方法をおすすめします。
しかし、どうせやるなら徹底的に洗面所をキレイにしたいという方は、こちらの動画を参考にしてみて下さいね。
洗面台の取り外しや、床の修理には「ジグソー」などの道具がないと、ちょっとDIYするのは難しいかも知れませんね。
では、次にクッションフロアを張る際に必要な道具をみていくことにしましょう。
床用接着剤「両面テープVSのり」
クッションフロアを張り替えるためには、いくつかの道具を揃えなければなりません。
- クッションフロア用両面テープ
まずは絶対に必要なものです。
こちらの「両面テープ」は、素材がポリプロピレン製のため、剥がしやすく、跡が残りにくくなっています。
普段使っている「両面テープ」は和紙でできているため、剥がす際に破れてしまい、キレイに剥がすことができず跡が残ってしまいます。
それに、厚みが0.1㎜と薄手タイプなので、張りあとが目立たず、クッションフロアを貼っていても、テープの厚みを感じさせません。
そしてもう一つ、クッションフロアを貼るのに必要なものがこちら。
- クッションフロア用のり
こちらの「のり」は、クッションフロアの裏面にローラーバケで薄く塗って使うタイプですが、床に直接塗るタイプの「のり」もあります。
【両面テープVSのり】
両面テープ | のり |
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それは、狭い場所の場合、床に間隔をあけて両面テープを貼っていくので、足の置き場所を確保することができ、作業がしやすくなります。
しかし、狭い場所でのりを使った場合だと、クシ(ヘラ)で床全体に塗るため、上手に塗っていかないとのりが足に付いたりして、足場を確保するのが難しくなってしまいます。
そのため、狭い場所は両面テープで貼る方がいいということなんです。
両面テープを使う場合、洗面所の周りに貼るだけではなく、内側にもハシゴ状に両面テープを貼るので、およその長さを計算して必要な両面テープの数量を買うようにして下さい。
床の下地によっては、狭い場所でも両面テープを使えないこともあるので、臨機応変に考える方がいいかもしれませんね。
張り替えるのに「必要な道具」をご紹介!
張り替える際に、床用接着剤以外にどんな道具が必要なのかご紹介します。
- 壁紙施工道具「地ベラ」
「地ベラ」は、カッターでまっすぐ切れるように、クッションフロアにあてながら、余分な部分を切っていくのに必要な道具です。
そして他にも「地ベラ」と同じように施工する道具はこちら。
- ステンカッターガイド
ステンカッターガイドは「地ベラ」のように、クッションフロアにあてながら、まっすぐにカッターで切っていきますが、グリップが付いていない分、力の入れ具合によっては、手が滑ることもあります。
ですが、値段の方が「地ベラ」と比べると比較的に安く、安いものだと400円ぐらいからで販売されているので「ステンカッターガイド」を使っている人も多いですよ。
「地ベラ」と「ステンカッターガイド」のどちらでもいいですが、クッションフロアをしっかりと押しあてることができるものを選ぶようにして下さいね。
- クッションフロアカッター(CFカッター)
この商品は「地ベラ」と「カッター」が合体したもので、とっても使いやすく便利な道具です。
壁と床に「クッションフロアカッター」を押しあて、スライドさせるだけで簡単に余分なクッションフロアを切ることができます。
【特長】
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【注意点】
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「クッションフロアカッター」の使い方はこちらの動画をご覧ください
これだったら、カットするのに、失敗することはないかもしれませんが、値段が少々高いのが難点です。
だけど、洗面所以外にも、部屋などのクッションフロアの張り替えをするのであれば買ってもいいかもしれませんね。
- クッションフロア用の「ジョイントローラー」
クッションフロアの貼った所をしっかりと圧着するために使う道具です。
- クッションフロア継ぎ目処理剤「シームシーラ」
この商品は、クッションフロアを2枚以上使用する時に、継ぎ目の部分に塗る接着剤です。
「シームシーラ」は液状のため、液だれするので取り扱いに注意して下さいね。
- 撫でハケ
こちらの商品は、クッションフロアを張った後、床との間に溜まった空気を抜くための道具です。あれば便利です。
しかし「撫でハケ」でなくても、雑巾などでも代用することもできるので、あってもなくてもどちらでもいいですよ。欲しいなと思う方は購入して下さいね。
後は、メジャーやカッター・養生テープ・掃除道具などがあれば、準備OKです!
【クッションフロアの張り替え】お得な購入先は?
張り替えるだけで、ガラッと部屋の雰囲気を変えることができる「クッションフロア」
カラーや柄などのバリエーションも色々と揃っており、DIYでもよく利用されています。
【種類が豊富なクッションフロア!】
「クッションフロア」は、クッション性のある塩化ビニール素材の床材で、防水性に優れているため、洗面所やトイレ・キッチンなどの水回りによく使われています。
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- クッションフロア「木目調」
こちらの通販「壁紙屋本舗」では「木目柄」や「タイル」など、リアルなプリントと凹凸で本物のような質感を再現しているクッションフロアを販売しています。
他にも、高級感のある「大理石調」やかわいい「花柄」などと種類も豊富に揃っています。
そして、Instagramにこんなヴィンテージ調なクッションフロアも見つけました。
なんだか、ちょっといいホテルに泊まった気分になりそうですね。
他にもROOMFACTORYやワコードープロでは「ヴィンテージ調」など色々なクッションフロアが販売されています。
ホームセンターでクッションフロアを購入すると次のような利点があります。
【ホームセンターで購入すると…】
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それに、送料もかかりませんので、皆さんの近くにあるホームセンターをちょっと覗いてみてはいかがでしょうか。
通販での切り売りは、ほとんどが1m単位で販売されていますが、ホームセンターでは10㎝単位で販売されているため、費用の方が少しだけですが安くなります。
そして、コメリでは通販でも購入することができます。また、ビバホーム(商品検索 インテリア)では、お店で販売されている商品を確認することができるのでとても便利になっています。
クッションフロアのサイズ
クッションフロアには幅が91㎝と182㎝、厚みが1.8㎜のものが一般的なサイズとなっています。
他にも幅が2mだったり、厚みが2.0㎜や3.5㎜などのサイズもありますが、一般的なサイズのものと比べるとバリエーションが少なくなっています。
坪は尺貫法による面積の単位で、一辺が約1.8182mの正方形の面積が一坪となっています。
一坪の正方形の洗面所だと、幅が182㎝の物がぴったりです。
ちなみに、畳一帖の大きさは91㎝×182㎝となっています。
洗面所の床を、新しいクッションフロアに張り替えて、毎日使うのがうれしくなるような素敵な雰囲気にしてみたいですよね。
【クッションフロアの張り替え】DIYに挑戦!
「クッションフロア」と「道具」が揃ったところで、ここからは、クッションフロアの張り替えをしていきましょう。
DIYをしたことがなくても、簡単にできるので大丈夫!
「両面テープ」と「のり」を使った、二通りのクッションフロアの張り替え方を紹介します。
DIY初心者でもできる「クッションフロアの張り替え」
まずは、最初にクッションフロアの両面テープを使った、新規張りについて紹介します。
洗面所のクッションフロアを張り替える前に、張り替えの手順を見ていきましょう。
【新規張り】•両面テープ編 事前準備
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張る手順
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これでクッションフロアの張り替えの完成です。
「出隅」や「クッションフロアを重ねる場合」の張り替え方は、下の動画をご覧ください。
次は、のりを使った場合の新規張りについて紹介します。
【新規張り】•のり編 事前準備
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張る手順
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これで、クッションフロアの張り替えが完成です。
「入隅」の張り替え方は下の動画をご覧下さいね。
先ほど紹介したクッションフロアの張り替え方と少し違いますが、皆さんのやり易いと思う方を選んで下さいね。
クッションフロアの継ぎ目は失敗しやすい⁈
クッションフロアは一枚で張れる場合は問題ないのですが、継ぎ目が出来るときには注意が必要です。
〜知り合いAさんのクッションフロアの張り替えに失敗した話〜
私の知り合いのAさんは、散髪した後に洗面所で、よく毛染めをするそうです。
そして、しょっちゅう毛染めの液を、洗面所の床に落として奥さんに叱られると言います。
だから、床に付いた汚れを落とそうと掃除をするのですが、いくら拭いても色が落ちず、それどころか次第に床が黒ずんでいったと…
そんなことが何度かあり、床には黒い汚れが色んな所についていたと言います。
そして、あまりの床の汚さに、奥さんから「クッションフロアを張り替えて」と言われたそうです。
【一大決心!】
そこで、Aさんは一大決心をして、洗面所のクッションフロアを張り替えたそうですが…
継ぎ目の部分をカットする際に、カットする場所を間違えて、継ぎ目にすきまができたと言います。
Aさんは、本来なら182㎝幅のサイズ1枚で、洗面所を張り替えることができたのですが、気に入ったクッションフロアの柄が91㎝幅のものしかなかったとのこと。
どうせ張り替えるなら、自分の好きな柄にしたいと思い、91㎝幅のクッションフロアを選んだと言います。
【こんなはずじゃなかった‥】
まさか、継ぎ目のカットを失敗するなんて思ってもいなかったそうです。
こんなことなら、182㎝幅のサイズを選べばよかったと言ってましたよ。
結局、新たに182㎝幅のクッションフロアを買い直して、洗面所を張り替えたとのこと。
そして、キレイになった洗面所を見て、奥さんに「また、汚したら張り替えてね」と言われたそうです。
Aさんは、継ぎ目のところで、クッションフロアの張り替えを失敗してしまいましたが、次の事に注意すれば失敗することはありません。
【クッションフロアを重ねて張る場合】
- まずは、クッションフロアを重ねて貼る場合、1枚目と2枚目の目地(柄など)が合うよう重ねるのがポイントです。
- そして、合わせた目地(柄など)のラインから5㎜ほど外側をカットします。この時、クッションフロアの1枚目と2枚目が重なっていることを確認しましょう。
下の図で見ると、カットする場所はこんな感じになっています。
このように、カットした後、1枚目と2枚目のクッションフロアがピタッと合います。
最後に継ぎ目処理剤の「シームシーラ」を塗って完成です。
簡単そうに見えますが、カットする場所を間違えると継ぎ目が合わなくなってしまうので気を付けて下さいね。
クッションフロアの剥がし方と洗面所の張り替え方
ここまでで、クッションフロアの張り替え方は、もう大丈夫ですよね。
では、次に、今張ってあるクッションフロアの剥がし方について紹介していきます。
クッションフロアの剥がし方
- 剥がすクッションフロアの壁際にカッターで切り込みを入れます。
- 両手で持てるくらいの幅でクッションフロアに切り込みをいれていきます。
- 切り込みを入れた角の部分を起こして、クッションフロアをめくっていきます。
- 剥がし終わった後に、床に両面テープなどの跡が残っている場合は、スクレーパー(地ベラやカッターなど)で削っていきましょう。
- 後は、床を掃除するだけです。
詳しくは下の動画をご覧下さい。
また、洗面所などの狭い所のクッションフロアを剥がす場合、端からキレイに一面を剥がすことも可能です。
そうすれば、新しいクッションフロアの型紙代わりにすることができるので、張った際に余計な部分をカットする手間がなくなります。
そこで、次は、洗面所のクッションフロアを剥がした後、新しいクッションフロアに型取りをした張り替え方「型取り施工」を紹介していきます。
プロがする型取り施工
- クッションフロアをキレイに端から剥がす。
- 剥がしたクッションフロアを、新しく張るクッションフロアの上に置いて、ラインを引いて型取りをします。
- 型取りしたラインを消すようにカッターでカットしていきます。
- この時に、お風呂の入り口になる部分は長めにカットするようにして下さい。
- カットした後は、洗面所にのりを塗っていきます。
- しばらくしてから、型取りをしたクッションフロアを小さく折りたたんで、入り口付近から奥へとゆっくりクッションフロアを広げていきます。
- 洗面台や洗濯バンの下に隙間があるので、地ベラでクッションフロアの端を差し込みます。
- 最後に風呂の入り口の敷居となる部分です。ここが一番重要です!
クッションフロアを敷居に合わせてつら切りしてしまうと、木が腐ってしまいます。
【木が腐る理由】
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こういったことで、常に床は濡れた状態のことが多くなり、そんなことを繰り返していると洗面所の床材が傷みやすくなり、木が腐る原因となってしまいます。
そのため、敷居の下に隙間に、クッションフロアの端を差し込む必要があります。
クッションフロアの切り方と差し込み方については次の動画をご覧下さい。
風呂の敷居への差し込み方はちょっと難しいですが、クッションフロアを少しずつ切りながら調節して見て下さい。
洗面所のクッションフロアの張り替えは、部屋などと違って、水回りの場所ですから、やはり慎重さと丁寧さが求められます。
ゆっくりと時間をかけて、張り替えるようにして下さいね。
最後に
クッションフロア以外にも、タイルやコルクなどの張り替える素材がありますが、費用と工事の施工時間などを考えると、一番おすすめできるのがクッションフロアです。
他の素材ですと業者に依頼することになりますが、クッションフロアなら自分で施工することもできますし、持ち家だけでなく、賃貸でも施工することが可能になります。
毎日使用するところというのは、毎日見ているはずなのに汚れや傷みに意外と気付かないものです。
また、汚れているとわかっていても、思い切って直すという気持ちにはなれない方もいるかと思います。
そんな時は、新築当時の洗面所の床を思いだしてみて下さい。そうすれば、あの頃のような新鮮な気持ちが甦ってきませんか。
もし、時間があって「クッションフロアの張り替え」に興味のある方は、ぜひ挑戦してみて下さいね。
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