【ふすまの張替えの悩み】ベニヤ板を使ってリメイクしませんか?

新築のお家、家族それぞれに部屋ができて楽しい生活を満喫できそうです。希望の間取りにやはり外せないのは畳のある和室ですね。

和室の畳とふすまは日本人の心を和ませるのですが…

ちょっと待って!!

ご自宅のふすま、破れたり穴が開いたりしていませんか?

手が当たったり、物をぶつけたりしてふすまは案外簡単に破れますよね。

小さい子どももいるし、きれいにしてもまた破れるかもしれないとふすまの修繕を後回しに考えていませんか?

特に困らないからと放っておくのは、ふすまにとってはよくないことなんです。

頻繁に破れるご家庭には、ベニヤを張る方法を提案します。こんな方法もあるんだという事を知っていれば億劫になりがちなふすまの張り替えも悩み解決です。

【ふすまの張替え】ベニヤを張る施工方法をご紹介します

ふすまをべニアに張替えるにはどのような方法があるのでしょうか。

ふすま屋さんがやっている、枠を外して施工する基本的な方法と、枠は外さず気軽に施工する2つの方法があります。

では実際の施工方法を確認しましょう。

 

ふすまをべニア板に張替える方法~基本編~

最初に枠を外して施工する方法から見ていきましょう。

ブラウン君
枠を外すと聞くとなんだか怖いです。
シルバー先生
さっと動画を見てから施工方法を読むと、頭に入りやすいですよ。

※注意・・・かなりの高速で再生されています。

以下、簡単に手順をまとめてみました。

1.ふすまの枠を外す

ふすまと枠の間にバールを入れ、金槌などでバールを叩いて隙間を作ります。

ある程度浮いてきたら手でグリグリして外します。

釘がつかわれている場合は枠から外しておきます。

枠は上下左右の順に外します。

 

2.引き手をはずしてふすま紙を剥がす

引き手とふすまの間にバールを入れ、てこの原理で外します。

稀に釘が使われていることがあるので、釘があればペンチなどで外します。

 

3.ベニヤ板をふすまのサイズにカットする

電動丸のこがあれば簡単に切れますが、手のこカッターナイフでも切れます。

切る作業が面倒ならば、ベニヤ板を購入する際にホームセンターでカットサービスをやっているか確認してみましょう。

さらに引手の部分は差し金で測って切っておきましょう

 

4.ベニヤ板をふすまに張る

骨組みにベニヤ板をボンドで接着します。

 

5.ふすま紙を張る

動画では化粧板を使っていたためふすま紙は登場しませんでしたが、もしもふすま紙を張るならこのタイミングで張ります

 

6.引き手を取り付ける

引き手にボンドを塗ってはめ込みます。

ふすま紙を張った場合は引き手をはめ込む部分に、心から外側に向かって放射状に切り込みを数本入れてからはめ込みます。

 

7.枠を取り付ける

外した時と逆の手順、左右上下で取り付けます。

はめ込んで取り付けて、釘を使って取り付けてあった場合は釘を打って仕上げます。

この方法はDIY上級者向きになりますね。

ふすまをべニア板に張り替える方法~応用編~

続いては枠を外さずに直接ベニヤを張る方法です。

動画はありませんが、施工手順を簡単にまとめました。

1.枠にマスキングテープと両面テープを貼る

現場復帰を考える方は枠の部分にまずマスキングテープを貼り、その上に両面テープを重ねて貼ると後々剥がしやすくなります。

枠を残してリメイクしたい場合は、枠の内側に両面テープを貼ります。この場合は現状復帰する際にふすま紙の張り替えが必要になるのでマスキングテープは貼りません

 

2.ベニヤ板をふすまの大きさに切る

枠にベニヤ板をはる場合は枠を含めたふすまのサイズに、枠を残す場合は枠の内側の大きさにベニヤ板をカットします。

丸のこ、手のこ、カッターナイフ、お店でのサービスカットなど、やりやすい方法でベニヤ板を切ってください。

 

3.ベニヤ板をふすまに張る

1で貼った両面テープの剥離紙を剥がし、ベニヤ板を張ります。

現場復帰より強度を優先する場合四隅に釘を打っておくと安心です。

 

4.お好みでベニヤ板を装飾する

いろんな装飾方法がありますが、例えば細く切ったベニヤ板を並べてボンドで貼り板壁風にアレンジしたり、木製モールディング材を貼って洋風のドアっぽくしたりもできます。

下記の商品を参考にして下さい。

 

木製モールディング材

  • 四角く額縁のように配置すると雰囲気が出ます。

 

アンティークなドアハンドル

  • ドアハンドルをつけるとドア感も洋風感もアップします。

 

 

ここで初心者さんがやってしまいがちな失敗例をひとつ紹介したいと思います。

知人Aさんの失敗談
Aさんは一度以前にベニヤ板を張る施工を知り、破れて穴の開いたふすまをキレイに直して家族からとても喜ばれました。

それをみたAさんの父親が「うちのふすまも孫が来た時に走り回ってもふすまを気にしなくていいようにベニヤ板を張って欲しい。」と言うので快く引き受けました。

同じように施工したところ、実家のふすまは戸袋にしまうタイプのものでふすまが収まる厚みがあり、ベニヤ板を張った分の板の厚みが5mmほどあったため、ふすまが開かなくなってしまいました

結局直す気力がなくなってしまい、業者に依頼することになったそうです。

厚みを出す施工は、戸袋などのふすまの設置場所も考慮しましょう

重さが出そうなら、基盤になる最初のベニヤがふすまから剥がれないように、しっかり固定することもお忘れなく。

 

【ふすまの張替え】ベニヤ板を使った場合のメリット・デメリット

ふすまの下地をベニヤ板に変えるといってもメリットもデメリットもあります。

まずはメリットからご紹介します。

ふすまを張り替える際にベニヤ板で施工するメリットとは?

  • 丈夫なので穴が開くリスクが減る
  • 猫の爪とぎや犬のいたずらなども被害が最小限で済む
  • 重さが出るので、風などでガタガタと揺れにくくなる

 

このメリットが魅力的だと感じたご家庭には、ベニヤ板を張ることをおすすめします。

ではふすまが何で作られているのかはご存知ですか?

ブラウン君
ふすまってもともと板が入ってるんじゃないんですか?
シルバー先生
板を使っているものもあるけど、もともとは骨組みと紙でできているよ。

伝統的なふすまは骨組みになる格子状に組まれた木材の上に、ふすま専用の紙を数種類張って軽量ながら頑丈な層をなしている構造になっています。

そのため中には骨組みの間に空洞があり、空洞の部分に力がかかることによって、表面に貼ってある紙が破れるのが難点です。

ふすまを張り替える時に、骨組みの上にベニヤを張ることにより、簡単には破れない丈夫なふすまが出来上がります。

「破れたところで見栄えが悪くなるだけだし、また破れるだろう」とそのままにしているご家庭も多いようです。

しかし破れた状態だと、湿気などの影響でふすま本体の劣化が進む原因にもなってしまいます。

ふすま本体は素材やクオリティにもよりますが、おおむね2〜4万円ほどが相場のようです。

枚数が増えると気軽に買い替えられる値段ではなくなりますので、しっかりメンテナンスする必要がある箇所と言えます。

次にデメリットを見ていきましょう。

デメリットとしては、ベニヤ板を張るとふすまに重さが出てしまうので外したり、はめたりする際に少々力がいります。

ふすま自体に厚みがでてしまうので枠などはつけられません。

あと開けやすいように取っ手になるものを用意する必要があります。

では、張り替え時に使用するベニヤ板とはどのような素材で出来ているのでしょうか?

 

知っておこう!ベニヤ板の種類と特徴

 

ベニヤは丸太を大根の桂むきのように薄くシート状にカットしたもの重ね合わせて作られています。

ベニヤ板と一口に言ってもいろんな素材で作られています。

 

名称

特徴 施工例
ラワン合板

ホームセンターなどで一番流通量が多い

ざらざらしている

木目がない

ふすま紙などを上から張る際の下地に。

施工後、塗装する下地に。

素材そのものを活かすのには向いていない。

シナ合板

繊維が均一

色が白い

軽くて柔らかい

手触りがいい

軽くやすりをかけると手触りUP。

素材感を活かした張り替えに。

檜合板

いい香りがする

木目が美しい

耐久性があり腐りにくい

和室にも洋室にも合う

木目の美しさと癒しの香りが贅沢

素材感を活かしての張り替えに

化粧合板

表面にプリント加工

やすりや塗装の必要なし

耐水性があり掃除が簡単

色・柄共にバリエーションが豊かなので、ふすま紙を貼る手間が省ける。

素材感を活かしての張り替えに。

ベニヤ板はほとんどが910mm×1820mmで売られています。

大体畳と同じくらいのサイズです。

それに対してふすまはサイズが沢山ありますが、最も一般的なのが90cm×170cm180cmと、一般的なベニヤ板同じくらいのサイズです。

つまり、ざっくり計算するとふすま1枚につきベニヤ板2(裏表貼る場合)が必要、ということになります。

ですが、間取りの多様化に伴い、ふすまのサイズも多様化しているため、材料を用意する際にはしっかり計測することをお忘れなく。

また厚みは2.5mm〜24mmまで市販されており、必要な強度によって使い分けると良いでしょう。

 

張替えのために知っておきたい【ふすまの仕組みと種類】

伝統的なふすまだけではなく、今は素材や構造も色々なバリエーションがあり、芯材にどんな物が使われているかによって、主に3種類に分けられます。

 

【本ふすま(組子ふすま)】

骨組みとなる木材が格子状に張られており、その上から紙を何重にも重ねて作られている。

 

【戸ふすま】

本ふすまの骨組みにベニア板を張った上からふすま紙を張った3層構造のふすま。

 

【量産ふすま】

安価に作られたふすまの総称でダンボールふすまや発泡プラスティックふすま、チップボールふすまなどがある。

 

ふすまの種類 メリット デメリット
本ふすま

通気性がよく軽くて、木の反りなどの経年劣化が最小限に抑えられる。

丈夫で張り替えもできる。

紙なので、簡単に破れたり、湿気などで劣化するため定期的な張り替えが必要になる。
戸ふすま

ベニアがプラスされているため、本ふすまのように簡単に破れない。

 

重量があって重く、通気性がない。
量産ふすま

軽くて安くて丈夫。

最近の住宅によく使われている。

 

張り替えはできないためほとんどの場合が使い捨てになる。
ブラウン君
どのふすまが一番おすすめなんですか?
シルバー先生
どれも一長一短だから、各ご家庭のライフスタイルに合わせて選ぶといいよ。

このように3種類のふすまがありますが、今回おすすめしたいふすまは戸ふすまです。

湿度がそこまで気にならないご家庭で、なおかつふすまが破れやすい要因のあるご家庭に向いてます。

ふすまの見分け方とは?

引き手(開閉する時に手をかける部分)を外して、隙間から中の構造をを確認してみましょう。

引き手はほとんどの場合はめ込んであるだけなので、マイナスドライバーなどを使ってテコの原理で外せます。

稀に釘で固定されている物がありますので、引き手を浮かせた時にネジが有ればペンチなどで取り除いて下さい。

表面をトントン叩いて響き具合を確認したり、外して持ち上げてみたりでもわかる場合がありますが、一番確実なのは実際に中を目で見る方法です。

張り替える予定であれば引き手は外すことになるので、試しにちょっと外してみるといいでしょう。

 

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【ふすまの張替え】ベニヤ板に張り替えた後のアレンジ

ブラウン君
ベニヤ板に張り替えたら完成、でいいんですよね?
シルバー先生
張り替えて完成にしてもいいし、もう少しアレンジする方法もあるよ。

動画では、表面をプリント加工してある化粧板を使って施工していました。

手数が少なく綺麗に仕上がっていましたし、猫に引っ掻かれて穴が開く心配もなくなりましたね。

素材を活かして施工するならベニヤ板を張って完成、でもいいのですが、せっかくなのでもう一手間かける方法をいくつかご紹介します。

 

①ベニヤ板の上にふすま紙を張る

ふすまらしくするためにはふすま紙を張るのが一番です。

元々の和室の雰囲気を損いたくないなら、ふすま紙を貼って、戸ふすまとして仕上げるのがいいでしょう。

ベニヤ板を張る施工途中で、枠を戻す前にふすま紙を張ると2度手間にならずに済みます。

 

粘着ふすま紙

粘着タイプのふすま紙なら張るのも簡単です。

 

②ベニヤ板の上に壁紙を張る

ふすまにはふすま紙を張らないといけない、という決まりはなく、基本的に何を張っても構いません。

そこで最近注目されているのが、ふすま紙の代わりに壁紙を張る方法です。

ふすま紙と違う点は、質感ももちろんですが、バリエーション豊かな柄展開だと言えます。

純和風ではなく、お部屋のインテリアに合わせたものにしたいのであれば、壁紙の方が選択肢の幅が広がるのでおすすめです。

両面テープやホッチキスで気軽に張る方法もありますが、壁紙専用ののりで貼る方法が一番簡単で丈夫で綺麗な仕上がりになります。

壁紙専用のりが面倒なら、粘着式のリメイクシートなどもおすすめです。

 

手軽に貼れるリメイクシート

壁紙の上から貼ってもキレイに剥がせるので賃貸でも安心して使用できます。

 

③ベニヤ板を塗装する

ベニヤ板自体に塗装などをする方法もあります。

塗装といえばペンキを思い浮かべますが、ペンキ以外にもいろんな塗料がありますので好みのものを探してみましょう。

 

ペンキ

  • 水性と油性があるが、水で薄めて使える水性顔料が手軽でおすすめ
  • 木の質感を活かすというよりは、色をしっかりのせるイメージで使います
  • 屋内用の木材用を選ぶと良いでしょう

 

Prost  fine coat

安全・防カビ・防腐など、使いやすい多機能ペンキ

 

ターナーミルクペイント

ミルクのような柔らかい色味がおしゃれ

 

ターナーマグネットペイント

塗るとマグネット化する変わり種

 

ニス

  • 表面を硬い皮膜でしっかり保護できる塗料
  • 艶あり、艶消しタイプがある
  • 傷がつきにくいが、傷がつくと目立つのがデメリット

 

和心ペイント水性ウレタンニス

 水で薄めたり色を混ぜたりと扱いやすい

 

アサヒペン水性アクリルニス

木目を活かした仕上りになる

 

ワックス

  • 表面に薄い膜を作る塗料で、木の触感を残しながら柔らかい艶が出てナチュラルに仕上がる
  • ただし、ニスほど皮膜が厚くないので水や熱などから守る力は低め

 

ブライワックス

トルエン不使用。家具用の優しいワックス

 

ワトコオイル

塗膜ができない艶消しタイプ。

調湿もできる。

 

ステイン

  • 木材用の塗料で、木目を浮かび上がらせて高級感を出してくれるので、木の質感を活かしたいならこれ
  • 表面に塗膜を張らないため、防汚・防水性は他のものより劣る

 

アサヒペン防腐ステインEX

防虫・防カビ・防腐効果あり 低臭タイプで施工が楽。

 

いろんなアイテムがありますので、使用環境を考慮して選びましょう。

ブラウン君
塗料の種類も思った以上に沢山あるのでびっくりしました。
シルバー先生
木目を際立たせたいなら、ステインとワックスの重ね塗りがおすすめだよ。

 

まとめ

ふすまをベニヤ板に張替える方法は少し手間かもしれませんが、後々楽になるかもしれないと感じるご家庭の方にはぜひ試していただきたい方法です。

表面のふすま紙だけを張替えるのはそこまで大変な施工ではありません。

でも頻繁に穴が空く環境のご家庭にとって、ふすまに穴が開く心配をしなくていいのは、それだけでずいぶんストレスが軽減されますよ。

小さなお子さんがいて、目を離した隙にいたずらされることはよくあることです。大人でもうっかり何かをぶつけてキズをつけてしまう事もよくあります。

ただふすま紙を張替える方法だけでなく、ベニヤ板を張るという事を知っただけで何度も張り替える手間もはぶけますし、また色々なアレンジもできて部屋の雰囲気を変える事もできます。

業者に依頼する前にぜひお試しくださいね。

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