念願の新築で暮らし始めて早数年、白い壁紙にあこがれてリビング全面を白一色にした方もいらっしゃると思います。
その壁紙、ずっとキレイに保ちたいと思いませんか?
しかし、ふと見た時に壁紙の継ぎ目が剥がれていたら非常にショックですよね。特に新築だと冷や汗ものだと思います。
壁紙の継ぎ目が剥がれてしまう原因はいくつかあるのですが、「仕方ない」と放置してしまうと、後々修繕にもっとお金と時間を要することになってしまいます。
今回は剥がれの原因を知って、その対策をしてきましょう!
目次
どうしたら良い?壁紙の継ぎ目が剥がれてしまったときの対処法
それでは具体的に壁紙クロスの継ぎ目を補修する方法について説明していきます。
最初に自分で修復する方法からご紹介します。
自分で修復する方法
壁紙クロスの隙間を補修するためには、
- コーキング材
- 壁紙用のり
- 壁紙ローラー
- へら(木ベラ)
- 布切れ
- 養生テープ
基本的な補修をしようと思った時にこれだけあれば十分です。
どれも、ホームセンターや100円均一などで購入することができます。
壁紙クロスの継ぎ目を補修する手順
①補修箇所の汚れを除去する
②剥がれている部分を壁紙用のりで接着し、壁紙ローラーで圧着する
③コーキング材(目地シール材)の塗布
という流れとなります。
剥がれの状況にもよりますが、壁紙の継ぎ目の剥がれや小さな穴等であれば業者に依頼しなくても自分で対応した方が早く簡単に修復することができます。
さらに手軽にできるこんなセットも販売されています。
クロスのはがれ修復セット
使い方も簡単です。こちらの動画を参考にしてみてください。
常備しておくといつでもはがれた部分を見つけた時にすぐ対処できるので便利です。
白い壁紙なら修復後はどこが継ぎ目がわからないくらいキレイに仕上がりますよ。
壁紙補修キットの使い方
①のりを壁紙のはがれ部分に入れ付属のハケで薄く塗り広げる
②壁紙を貼り、ローラーで上から数回転がす
というたった2ステップで終わりです。
他にも様々なメーカーの補修キットがあるのですが、おおよそ600円~1,000円程で購入することが可能です。
最近はDIYも流行っているため、いろいろな方が壁紙の補修動画を挙げていますので、良かったら探してみてください。
ただし自分で修理する場合、次のことに気を付けなければなりません。
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余分な水分が残っていたために結局張り替えが無駄になってしまったという知人の例を紹介します。
部屋の模様替えをしていた際に壁に物を当ててしまって少し壁紙が剥がれてしまったそうです。
目立つけど範囲がそんなに広くなかったので自分で直すことにしたのですが思ったよりきれいに仕上がり大満足。
ところが数か月後に壁紙の下にカビが大繁殖してしまっていたようで、気付くのが遅くて結局壁紙ごと貼り替える羽目になったと落胆していました。
せっかく短時間で早く安価に仕上げようとしたのに、このような事態になってしまっては元も子もありません。
これって、本当に悲しいですよね。
こんな悲劇にならないよう、必ず手順書を確認しながら行うようにしましょう。
賃貸物件の場合も自分で直してもいい?
もう一つご注意いただきたいことがあるのですが、お住まいの住宅が賃貸の場合は基本的に自分で対応するのはNGとされています。
退去時には大家さんと入居者がどこまで修復費用を負担するのかという基準となる、国土交通省が定める「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」というものがあります。
①建物の価値は、居住の有無にかかわらず、時間の経過により減少するものであること、また、物件が、
契約により定められた使用方法に従い、かつ、社会通念上通常の使用方法により使用していればそう
なったであろう状態であれば、使用開始当時の状態よりも悪くなっていたとしてもそのまま賃貸人に
返還すれば良いとすることが学説・判例等の考え方であることから、原状回復は、賃借人が借りた当
時の状態に戻すものではないということを明確にし、原状回復を「賃借人の居住、使用により発生し
た建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるよう
な使用による損耗・毀損(以下「損耗等」という。)を復旧すること」と定義して、その考え方に沿
って基準を策定した。
今回は意図的に壁紙を自分で修復することになるため、貸借人の故意・過失に当てはまってしまいます。
良かれと思って修復したのに先述のように何かしらの不具合が発生してしまった場合、退去時に思わぬ費用を支払わなければならない可能性もあります。
そもそも壁紙の剥がれは自己責任ではない可能性が高いので、自分で判断するのではなく、一度大家さんや管理会社に確認をとるようにしましょう。
ちゃんと調べて過失がないと認められれば大丈夫ですので、慌てず冷静に対応しましょう。
専門業者に依頼する
業者に依頼することの一番メリットは、仕上がりがいいということです。
DIYで壁紙を張り替える事と比較すれば、その出来は明らかに違います。
またスピードも思った以上に早いので家具を移動させたまま何日も過ごさなくても、一部屋なら半日で仕上げてもらう事ができます。
自分でやることと比較すれば確かに費用はかかりますが、見た目の美しさや時間を優先したい場合は、業者に依頼するのがオススメです。
不安な方は安心で確実な専門業者に相談しましょう。
こちらは業者に依頼した場合の張替えにかかる費用の目安です。
部屋の広さ | 金額(材料費+工賃) |
6帖 (40㎡まで) | 47,800円 |
7帖 (43㎡まで) | 51,800円 |
8帖 (48㎡まで) | 57,800円 |
9帖 (51㎡まで) | 62,800円 |
10帖 (54㎡まで) | 69,800円 |
自分でやった場合と比較するとやはりまとまった金額が必要です。
継ぎ目の少しの剥がれのみの補修だと対応してくれない企業もあります。
基本的には大きな剥がれ・傷・色あせ・焦げ等の対応時にオプションとして付加される項目のようです。
そのため、大幅に剥がれてしまって自己補修が難しい場合に利用するのがいいかもしれませんね。
大手専門業者のホームページをご紹介しておきます。
もし住宅の基盤に何かしらの不具合が発生している場合だったら壁紙だけの話では済みませんので、そういった意味でも管理会社・専門業者に相談するようにしましょう。
どうして?壁紙の継ぎ目が剥がれる原因
そもそも壁紙にどうして継ぎ目があるのでしょうか。
その理由を知る前にまず把握しておかなければならないこと、それは壁紙のサイズと貼り方です。
壁紙の横幅は基本的に90cmが基準とされ、それらを糊付けし、壁のサイズに合わせ複数枚貼り合わせていきます。
そのため必ず壁紙には継ぎ目が発生します。白一面の壁だと思っていても、よく目を凝らしてみると90センチごとに継ぎ目があります。
では壁紙の継ぎ目が剥がれる原因はどういったことがあるでしょうか?
壁紙に剥がれが発生した場合、施工時に問題があったの?と思う人が多いと思いますが、正直そのケースはあまり多くありません。
もし施工時に問題があったとすれば糊が均一についていなかった可能性が高いのですが、どちらかというと壁紙や糊の経年劣化による剥がれのほうが発生件数は多いです。
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壁紙はのりで接着されていますので、糊が古くなると継ぎ目が浮いたりはがれてきてしまうことがあります。
壁紙のはがれは湿気によってもおこりますので、湿度が高くなると壁紙は伸び、湿度が低くなると壁紙は縮みます。
壁紙の伸び縮みは人の目ではわからない程度ですが、壁紙が伸び縮みを繰り返すと、剥がれてきてしまいます。
窓に近い部分は、雨や結露などの影響を受けやすく、他の場所よりもさらにはがれやすくなっています。
雨漏りも壁紙がはがれる原因の1つです。
壁紙は湿気を吸い、収縮することがあります。
また同様に糊も湿気に弱く、また時間経過により劣化することもあるため、継ぎ目部分がどうしても最初に剥がれてしまう、という訳です。
気を付けなければならないのが、住宅の基盤のズレによって壁紙の継ぎ目が剥がれてしまった場合です。
これが理由の場合は住宅の基盤が何かしらの理由(例えば基盤の素材の収縮や、地震等の外的要因)で若干ゆがみが生じることがあります。
そのため、壁がその影響を受け、壁紙が剥がれるということになりますので、住宅全体の状況を確認する必要があります。
湿気や雨漏りなどの影響もなく、それでも壁紙が剥がれてくる場合は住宅の基盤の方に問題があるかもしれません。
壁紙の異常から発見されたという事もありますのでこれをきっかけに専門業者へ依頼して調べてみる事をお勧めします。
【キレイな壁紙を維持したい】継ぎ目が剥がれないためのお手入れはこれ!
やはり新しい家に住む以上、少しでも壁紙を長持ちさせて気持ち良く生活したいですよね。
壁紙の継ぎ目が剥がれるのを少しでも防ぐため、壁紙を綺麗な状態で維持するためには日々の積み重ねが大事です。
無意識でやってしまっていることもあるため、意識的に改善が必要になる場合もあります。
少し大変かもしれませんが、具体的にどのように対策をすれば良いのかしっかりと勉強し、素敵な壁紙に囲まれて生活できるようにしましょう。
定期的に掃除を行う
日々何気なく触ってしまっていたり、何かが付着して汚れてしまい、そこから劣化が進むことがあります。
壁紙の状態を把握する意味でも、おおよそ1~2か月に1度の定期的な掃除を心がけましょう。
もし何かが付着した場合は、気付いたタイミングで早期に行うほうが良いです。
ビニールクロスであれば、汚れの内容によりますが、洗剤水や重曹水を霧吹きで吹きかけた後ブラシでこすった後に拭き取ると綺麗にすることが出来ます。
せっかくですので、おひとつ掃除動画をご紹介します。
動画では素手で行っていますが、手が荒れないようにビニール手袋やゴム手袋をして行いましょう。
ただ布クロスや紙クロスの場合は水を吸ってしまうため、水拭きや洗剤を使用した掃除が出来ません。
壁に掃除機をかけてあげたり、ハタキでほこりを落とすだけにしてましょう。
汚れが目立つ場合は消しゴム等で消せる場合があるので、こすりすぎに注意しながら試してみてください。
さらにキレイを保つために!
次の事項をやっておくとさらに壁紙をキレイに保つことができますので、日頃からやっておきましょう。
【キレイな空気を循環させる】 室内にキレイな空気が入ってくると気分が良くなるのは、人も壁紙も実は同じなのです。 特にキッチン周り(油煙)や、タバコの煙は空気を悪くさせ、壁紙の変色に繋がります。 意識して定期的に換気をするように心がけましょう。 |
【湿度を下げる】 壁紙や接着している糊は湿気に弱いです。 先述の通り剥がれの原因となりますので、湿度を下げることが大事です。 特に水回りはどうしても湿気がこもりやすく、結露も発生するため良くありません。 お風呂場や洗面所等は、可能であれば除湿器を用い湿度を下げるようにしましょう。 |
【直射日光を避ける】 直射日光が当たると、壁紙は劣化しやすくなります。 紫外線が敵なのです。 変色の原因にもなってしまうため、カーテンやブラインド等を駆使し、直射日光が当たらないように注意しましょう。 |
【極度の高温や熱風を避ける】 ストーブの近くの壁紙は変形や変色する可能性があります。 またオーディオ等の大きな機材も同様で、壁にほぼ隣接させる形で置いてしまっていたが故に、気付かないうちにその背面の壁紙だけ著しく劣化してしまいます。 熱を発したり、また熱がこもる機材を置く場合は、壁に近づけすぎないように使用しましょう。 |
それぞれの部屋によって注意の仕方も変わってきますね。
壁紙を変えるのもアリ?壁紙の種類と特徴
ちょっとした剥がれであればすぐ修復可能でしょうが、ダイナミックに剥がれてしまった場合、部屋の印象を変える意味も含め、壁紙ごと変えてしまうのも一つかもしれません。
壁紙の素材はどんな種類があり、特徴があるのでしょうか。
①ビニールクロス 塩化ビニール樹脂などを主原料として作られた壁紙で、近年国内のほとんどの住宅で使用されています。 カラーやデザインが非常に豊富で、エンボス加工等の凹凸があったり、花柄のプリントが入っていたり、大理石や石畳風のデザインを入れたりすることも可能です。 また手入れも比較的簡単で、水や洗剤を用いて掃除しても耐久があります。 価格も安くバリエーションも豊かなので非常に好まれて使われます。 ただ科学繊維が含まれていることや、変色しやすいことから、一部の方からはあまり好まれないという場合もあります。 |
②紙クロス 国内よりも海外での使用が多く、洋紙タイプの輸入商品が多くあり、プリントもどちらかというと異国風を思わせるものが多いように思います。 国内で製造されているものであれば和紙タイプのものもあり、非常に柔らかい雰囲気を醸し出すため、寝室等に良く用いられています。 通気性も良いです。 ただ水には弱かったり、ビニールと比較すると薄いので施工が難しく、費用が掛かります。 日々の生活や費用面を見ると、特定の部屋だけ紙クロスを使用するというように使い分けるというのもいいかもしれませんね。 |
③布クロス 織物クロスとも呼ばれており、綿や麻のような自然素材を使ったタイプや、化学繊維を絡み合わせて作られる不織布タイプ等があります。 高級に見え重厚感があるため、自宅というよりホテルや美術館等で用いられていることが多いです。 通気性が良いため、時には湿気を吸湿、時には水分を放出してくれます。 ただ防火性が低いため、特にキッチン周りでの使用は向きません。 |
④珪藻土クロス 自然素材である珪藻土を用いたもので、少し表面がザラザラしているため、独特の風合いを演出します。 除湿や消臭効果が高いとされており、部屋干しする機会が多い方や、ペットと一緒に生活されている方等に重宝されています。 ただしクロスとして加工されているため、珪藻土そのもの程の効果を見込むことはできないため注意が必要です。 また水拭きはシミになってしまう可能性があるため、手入れ時も気を付けるようにしましょう。 |
その他にもたくさんの種類の壁紙があります。
- 部屋のぬくもりを演出できるウッド製の壁紙
- 唯一無二の手作り感を醸し出す漆喰・漆喰クロス壁紙
- ビニールクロスに近い性質を持ちながら塩化ビニールの使用を軽減し環境に配慮したオレフィン壁紙
壁紙自体の費用もありますが、施工の難易度によっても金額が大きく変動するため、各壁紙の特徴を把握した上で選択するようにしましょう。
まとめ
家は家族の基本、くつろげる場所です。そんなお家が何年経っても綺麗な壁紙だとやはり嬉しいものです。
常日頃から部屋全体を見るように心がけて、早めに異常がある部分を発見できるようにしておきましょう。
早めに発見できれば自分でも対処することができます。
いつ見てもキレイで気持ちのいい壁紙であるために日頃からお手入れをするのも大切です。
ちょっとした事に気を付けて、家族みんなが気持ちのいい生活を送れるようにしましょうね。
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