新築の住宅をこれから建てられる方、完成が楽しみですね。
建物ができれば、住むことができますが、建物の周りのことも考えていらっしゃいますか?
「道路から玄関まではどんな風?」「車を停めるスペースは?」など、建物の周辺の工事をすることを外構工事と言います。
外構は、家全体の印象を左右します。
しかし、外構工事を相談するタイミングを誤ると、理想通りの外構を作ることができないかもしれません。
今回は、その外構工事の打ち合わせをいつ頃始めると良いのかについて考えていきたいと思います。
この記事を読んで、ぜひあなたも理想の外構づくりをしてください!
目次
外構工事の打ち合わせを始めるタイミング
新築の家を建てる時、家の間取りや内装など建物についてはよく話し合って決めていると思います。
それに加えて建物の外側のことも早めに考えておきましょう。
新しい家を建築中、または、これからお考えの皆さん、外構次第で家の外観はかなり変わってきます。
では、外構をどんな風にするかは、いつ決めれば良いのでしょうか?
素敵な外構にするために、動き始めるタイミングについて考えていきたいと思います。
外構工事の打ち合せはいつ始めるのか
住みやすい家にするために、早め早めに行動されることが大切です。
「理想のかたちは?」
建物が完成と同時に外構工事もほぼ終わっている
そのためには、遅くても外構工事の打ち合せは建物の間取りが決まり次第始めておくことをオススメします。
- 外構工事は数週間から1か月ほどかかる。
- 工事に取り掛かるのは、建物の足場が取れてから。
- 工事が始められるタイミングで打ち合せが完了していないと、引き渡し日に間に合わなくなる可能性がある
引き渡し日までに余裕を持って外構工事を終わらせようと思うと、建物の間取りと配置を決めたら、すぐに打ち合わせを始めておきましょう。
外構工事を後回しにして、先に引越しをすることは可能ですが、未完成だと困る場所があります。
- 道路から玄関までのアプローチ
- 駐車場
- インターホン
- 郵便受け
新築を建てたらお披露目会をする人も多いですね。人を招待できるように玄関周りを整えておきましょう!
【道路から玄関までのアプローチ】 道路から玄関までのアプローチは、家の第一印象を決める大切な場所です。 そこが未完成だと、いくら家の中が素敵な仕上がりでも、人を招くのをためらってしまいますよね。 見た目の問題もありますし、土がむき出しのアプローチを雨の日に歩けば、玄関周辺は泥だらけになってしまいます。 家の顔ともいえるアプローチは建物の完成と同時に完成するように準備しておきましょう。 |
【駐車場】 駐車場が未完成だと、当然車を停めることができません。 自家用車をお持ちの方であれば、駐車場が完成するまで近くのコインパーキング等に停めなければならず、余分な費用がかかります。 また、車で買い物して重い荷物があったり、小さな子供を乗せる場合や大雨の日など、家の目の前に駐車場がないととても困りますね。 |
【インターホン】 インターホンがなければ、訪問してきた人が訪問を伝える術がありません。 友人や親族であれば電話すれば済む話ですが、新築に引っ越してきたということは、ご近所の方が挨拶や町内会の説明にきてくれるかもしれません。 インターホンがないことは訪問してくれた方に大変失礼にあたります。 簡易ベルでも良いので、入居したらすぐにインターホンに代わるものを取り付けましょう。 |
【郵便受け】 郵便受けがないと、当然非常に不便です。 ポスト又はポスト同等品がないと、郵便物は届けてもらえません。 簡易なものでも良いので、すぐにポストを設置しましょう。 |
また、外構工事を後回しにしたために、困ることもでてきます。
- 住宅ローンに外構工事費を含めることができない
- 外構工事の音がうるさい
- 後から修正できない箇所もある
外構工事を実費でやるのなら別ですが、二重ローンなんてことにならないようにしたいですよね!
【住宅ローンに外構工事費を含めることができない】 外構工事を後回しにすると、外構工事費を住宅ローンに含めることができません。 外構工事費まで含めた見積もりが住宅ローン審査を通る必要があるからです。 外構工事費も含めた金額で住宅ローンを組むことができるよう、打ち合せは早めに始めましょう。 |
【外構工事の音がうるさい】 入居するまでは建物の工事の音でご近所に迷惑をかけたかもしれません。 さらに入居後も外構工事の音がうるさいとなると、ご近所の方の視線が少し気になりますね…。 |
【後から修正できない箇所もある】 外構は家の印象を左右します。 オシャレな門扉やフェンスをつけて、いい雰囲気にしたい!と思う方も多いのではないでしょうか。 しかし、外構工事を後回しにしたために、そのスペースが確保できない可能性があります。 外構にもこだわりたい場合は、建物と外構の打ち合せが平行して進むよう、早めに打合せをしましょう。 |
結果、外構工事を後回しにすると、良いことがなさそうですよね。
建物の間取りが決定して次にするべきことは、建具の色選びでも床の素材選びでもなく、外構の打ち合わせなのです。
外構工事ってどんなもの?
ここでは、外構工事について説明していきましょう。
住み良い家にするために家の周りをどんな風にするのか、こだわっていきたいところです。
外構工事はどんなことをするのか
まず、外構工事とは何でしょうか?
「外構工事とは?」
塀やフェンスで囲ったり、門扉、門柱やアプローチなど玄関まわりの工事、駐車場やカーポート、ウッドデッキの設置など、建物本体以外の工事のことです。
エクステリア工事と呼ばれることもあります。
つまり、家の外側に関する工事のことですね。
具体的には、次のような工事をします。
- 家の周りをブロックやフェンスで囲む。
- 車を停めるところをコンクリートで固める。
- カーポートを作る。
- 出入り口となる門に、門柱、門扉、表札、郵便受けポストを設置する。
- 道路から玄関に行くまでのアプローチタイルや飛び石などを作る。
- インターホンの設置
- 花壇の設置
- ウッドデッキの設置
外構工事と一言で言っても、様々な工事がありますね。
こだわりも人それぞれだと思うのですが、ちなみにうちの次男は外構にこだわるタイプのようです。
【外構にこだわる次男(中学生)のケース】 〜妻と次男がテレビを見ていた時の会話〜 次男「俺はこのドラえもんに出てくる、カミナリさんのお家みたいな和風の家がいいな~」 妻「和風もいいわね!」 次男「いっぱい落書きされちゃいそうなブロックの塀で囲ってあって、玄関までは石で出来てて、庭は砂利が敷かれてて、木が植えられていて、軒下でおじいちゃんが盆栽をしていて…」 妻:「あなたは家の中じゃなくて、家の外にこだわりがあるのね。」 次男:「あ、そうなのかな~。」 |
中学生にしてはずいぶん古風なんだなと感心しました。
人それぞれ、家の中にこだわるのか、家の周りにこどわるのかは違いますね。
誰にでも理想の外構はあると思います。
あなたの理想の外構は洋風ですか?それとも和風ですか?
想像するだけでワクワクしますね。
快適に暮らすため、手間を惜しまずライフスタイルにあった理想の外構づくりを目指しましょう。
外構工事の打ち合わせを後回しにしてしまうと、スペース等の制約が出てきてしまうかもしれません。
理想の外構を作るためには、早めの打ち合わせが大切ですね。
外構工事にかかる期間
外構工事には数週間から1か月ほどかかります。
具体的に、何の工事にどれくらいの時間がかかるのか見てみましょう。
【1~2週間】玄関と門塀の外構工事 最近では、塀を設けずオープン外構にしているお家も増えてきました。 ①出入り口となる門に「門柱、門扉、表札、ポスト」を設置 ③玄関前に階段を作る(建物内に浸水することを防ぐため、敷地の高さは、道路より高くしてある) ④横にスロープをつけることもありますね。 |
【1~2日】ウッドデッキの設置や低木や高木などの植栽 ウッドデッキを設置したり、シンボルツリーを植えたりします。 |
【1週間】駐車スペースの工事 駐車場となるスペースにカーポートを設置したり、舗装をしたりします。 |
不動産やハウスメーカーに勧められた火災保険にそのまま加入していませんか?
外構の予算と依頼先の疑問解決
ここまで外構工事の打ち合せを始める時期や、外構工事とはどんなものかを考えてきました。
それでは、外構工事にはどのくらい予算を考えておけば良いのでしょうか?
見当がつかない外構工事の費用
外構工事費用は建物建築費用の1割から2割くらいかかると思ってください。
例えば、次の表のような費用がかかります。
重機で掘って土を捨てて下地を作って コンクリートを打つ |
30万円 |
外周をブロックで囲む | 30万円 |
ブロックの上にフェンスを施工する | 20万円 |
建物の周りに防草シートや砂利をしく |
20万円 |
ウッドデッキ(6平方メートル)を設置 | 30万〜40万円 |
高木の苗木を5本植える | 3万〜4万円 |
カーポートの設置と舗装 | 50万〜60万円 |
※具体的な費用は工事状況によって異なります。金額は参考までにご覧ください
これだけで200万円近くかかります。
①具体的にイメージする
施工会社との話し合いの中で出来上がりのイメージCGを見せてもらったり、写真があれば見せてもらいましょう。
②見積もりを出してもらう
分からないことや、疑問に思ったことは、納得いくまで説明を聞きましょう。
③優先順位を決めておく
予算オーバーしないためにも、ここだけは譲れないというこだわる場所は決めておきましょう。
その場の思いつきで決めることのないようにしたいものです。
外構工事の依頼先
では、外構工事はどこに頼めばいいのでしょうか?
「外構工事の依頼先」
・新築を購入したハウスメーカー
・専門の外構業者
どちらかに頼むかは、それぞれメリット、デメリットをみて判断してください。
【ハウスメーカーに頼む】
用意されている複数のプランの中から選ぶことが多いです。
信用できるハウスメーカーに頼みたい、出来るだけトラブルを回避したい方にオススメです。
- 信頼性が高い。
- 建物の打ち合わせと外構の打ち合わせをセットで出来る。
- 建物や家族のイメージに合わせたトータルコーディネートをすることができる。
- アフターサービスが充実している。
- 建物と外構の工事を同時に出来る。
やはり、打ち合わせは何度もあちらこちらへ出向いてするよりも、同じところで済ませてしまうのが、楽ですよね。
ハウスメーカーに頼んでおけば、実際に工事をしてくれるのは下請けの外構業者であっても、信頼できる業者です。
また、アフターサービスで下記の保証期間があります。
(ハウスメーカーにより年数は異なります。)
- 門扉やフェンス、カーポートなどを設置する工事…1年
- ブロック塀などの工作物…5年
- 植栽…1年
アフターサービスは嬉しいですよね。
では、デメリットはなんでしょうか。
- 直接外構業者に頼むより割高になることが多い。
- ハウスメーカーは外構工事の専門家ではないため、専門の下請け業者に丸投げする場合がある。
- 専門的な知識がない場合がある。
- 打ち合わせの案内が遅い。
ハウスメーカーの担当者は専門の知識がないことも多いです。
そのため、こちらのイメージが正しく伝わらず、満足の行く出来栄えになっていないということもあるかもしれません。
また、工事は専門の下請け業者に任せてしまった上、下請け業者の工事代金にハウスメーカーの利益が上乗せされているなんてことも。
20%〜30%手数料を取るケースもあります。
また、営業担当任せにしていると、案内が遅いこともあります。
【外構業者に頼む】
一から作ってくださるので、こだわりがある方はこちらがオススメ。
ただし、 自分で外構業者に頼む場合は、いつから外構工事ができるかをハウスメーカーに確認する必要があります。
まず、メリットについて考えてみましょう。
- 工事費用が安く済む。
- 融通が利きやすい。
- 迅速に対応してくれる。
何と言っても、迅速に対応してもらえることはありがたいです。
どうしても、大手のハウスメーカーだとすぐに対応するのは難しい場合があります。
外構業者の方であれば、何かトラブルがあった場合でもすぐに職人の方に連絡をとって対応してくれます。
では、デメリットには何があるでしょうか?
- ハウスメーカーに工事中は入らないで欲しいと言われたら、家の完成後にしか外構工事を始められない。
- 優良の業者かどうか見極めるのが難しい。
- アフターサービスが受けられない可能性がある。
何社かに見積もりを出してもらっても、なぜ高いのか、なぜ安いのかさっぱり分かりませんね。
もしかしたら、安いところは後から高額な追加料金を請求なんてこともあるかもしれません。
窓口となっている方の対応などをみて、悪徳業者には引っかからないよう気をつけたいものです。
やっておけば良かったと後悔したこと〜失敗事例から学ぶ〜
ここからは、やっておけば良かったと後悔したことを見ていきましょう。
外構工事は決して安い買い物ではありません。
失敗しないために、次の2つの失敗事例をぜひ打ち合わせに活かしてください!
【失敗事例1】 【工事内容】 うちは大きな車は乗らないから、 「駐車スペースはあまり広くなくてもいいかな」 と、駐車スペースの幅をあまり取りませんでした。 もちろん、設計者の方に確認してちゃんと停められる広さは確保していましたよ。
【失敗】 ところが、引き渡し後に実際に車を出し入れしてみてしまった!と思いました。 確かに寸法は十分あるのですが、カーポートの柱が邪魔で何度か切り返さなければ駐車できなかったのです。 案の定、1週間ほどしてペーパードライバーの妻が駐車をしたときに、カーポートの柱に車をぶつけてしまいました。
【結果】 妻は自宅の駐車スペースが怖いから、「もう車には乗れない」と言っています。 妻は子供を習い事の送り迎えに車を使う予定でした。 子供を連れてバスか電車か…と頭を抱えています。 こんなことなら、妻でも楽に駐車ができるように、余裕をもって駐車スペースを作れば良かった、と後悔しています。 |
駐車スペースを作る際は幅に余裕を持つことと、柱等が駐車の邪魔にならないかよく確認しましょう。
外構工事をする際は、寸法だけではなく実際に使用するシーンをしっかりイメージすることが大切です。
【失敗事例2】 【工事内容】
入居当初は「何だか、広々して見えて良かった!」と思っていたのですが… 【失敗】 ご近所の手前、無理やり追い出すのも気が引けて…
【結果】 それだけでなく、こんなに簡単に誰でも入れるなら、もしかして、泥棒も入りやすいのではないか…と心配になってきて… 結局、入居2か月で門扉をつける追加工事を行うことにしました。 こんなことなら、最初から門扉を付けておけばよかった、と後悔しました。 |
これは門扉がないとどうなるのか、具体的にイメージができていなかったために起こった事態ですね。
外構工事をする際は、工事内容によってどんな状況になるか、しっかりイメージしておくことが大切ですね。
他にもこのような失敗事例があります。
- 屋外にコンセントがなかったため、玄関に照明が付けられず、駐車場が暗い。
- 玄関前のアプローチが雨に濡れると滑りやすい。
- 散水栓を設置したけど、使い勝手が悪い場所だった。
- 自転車の置き場を考えていなかった。
- 花壇がなく寂しい。
- 物置を置くスペースを作れば良かった。
(荷物が思いのほか多くて収納が足りない) - ウッドデッキが狭すぎて使えない。
- ウッドデッキに屋根がなかったため、想像以上にメンテナンスが大変だった。
特に照明に関しては、防犯面にも関わってくるのでしっかりと考えておきましょう。
外構工事をする際は、色々な場面を想定しておき、じっくり検討することをオススメします。
専門家に意見を聞いてみるのもいいですね。
時間をかけて検討するためにも、ぜひ外構工事の打ち合わせは早めに取り掛かってください。
今の火災保険で本当に大丈夫ですか?
さいごに
今回は、外構工事の打合せはいつから動き始めたら良いのかについて考えてみました。
外構は家の第一印象を決める大切な存在です。
つい建物の間取りや内装を優先しがちですが、建物と同様に外構についてもしっかり考えてみて下さい。
そして、自分の理想の外構づくりをするために、ぜひ外構工事の打ち合わせは早めにスタートすることをおすすめします。
家の中も周りもあなたにとって理想通りの、素敵な家づくりを応援しています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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