新築を建てるとなったら、今まで溜めてきた家に対する憧れやこだわりを詰め込みたいですよね。
しかし、すべての箇所をこだわっていたら、予算オーバーなんてことにもなりかねません。
家を建てる際に動くお金はとても大きいです。
例えば、何か一つグレードの高いものを選ぶだけで、数十万円くらい平気で変わります。
それが積み重なれば、最終的に何百万円と予算をオーバーしてしまいます。
長い月日をかけて払い続けていくローンの負担が増えるなんて、恐ろしいですよね…。
そうならないためには、節約できるところを知っておくことです!
家を建てる際に節約できることは意外とたくさんあります。
取り入れることの出来る節約術をどんどん取り入れて、予算内で新築を建てちゃいましょう!
目次
コスト削減!【節約ポイント】
節約する上で最も重要なのは施工会社選びです。
売り上げばかり気にする施工会社に頼んでしまうと、コストダウンの提案に難色を示される場合もあります。そうなると、こちらも提案がしずらくなりますよね…。
その問題を防ぐためには、プラン打ち合わせの段階で、限られた予算を明確に伝えてください。
コストをおさえた家づくりを快く引き受けてくれる施工会社を選んでくださいね。
そして、本題の節約の仕方は大きく分けて3つあります。
- 材料費や人件費を減らし、コストをカットする
- 形状や施工方法を工夫し、可能な限り安価なものでコストダウンする
- 自分の我慢や努力で、費用をおさえる
それでは具体的に見ていきましょう。
余分なものは付けずシンプルにコストカット
①床面積を減らす
床面積を減らした分、材料費や人件費が省けます。
広い家も憧れますが、掃除の手間などが増え管理も大変です。
余分なスペースを取りすぎていないか、確認してみましょう。
②建物の形をシンプルにする
凸凹のある家と四角いシンプルな家を比べると、四角いシンプルなお家の方がコストを抑えられます。
四角いシンプルな家は外壁量が少なく、コーナー処理などの手間がかかる部分も少ないため、施工が容易になり、人件費や材料費を減らすことが出来ます。
単純な形状なので、お洒落な外観にはしにくいですが、スタイリッシュさが出るので私は好きです。
③部分2階建てよりも総2階建てにする
1階と2階の面積を揃えて建てる総2階建ては、基礎や柱、屋根材が最小限で済みます。
また、工事の手間も減るので、人件費なども節約出来ます。
④屋根の形を単純なものにする
屋根の種類には、1~2面の片流れや切妻、4面以上の寄棟や入母屋などがあります。
勾配がきつい屋根や4面以上の複雑な形になる屋根ほど、材料を多く使い手間がかかるので、コストがあがります。
勾配がゆるやかで、シンプルな片流れや切妻にしてコストをおさえましょう。
⑤部屋の数を減らす
部屋数が多いと間仕切り壁が増えるので、その分材料費やクロスなどの仕上げ材の費用がかかります。
子供が小さいときは個室は要りませんし、巣立つと小さな部屋の使い道はなくなってしまいます。
部屋数が必要な時だけ、カーテンやブラインドで仕切るという工夫をしてみるのもいいですね。
⑥収納の数を減らす
各部屋ごとに収納を設けるとその分材料費がかかりますし、手間も増えます。
小さな収納を2つ作るより、ウォークインクローゼットなど、まとめて収納できる大きさの収納を1つ作る方が費用をおさえることが出来ます。
~我が家では~ 着替えや化粧など、朝の支度はみんなリビングでしているので、1階にウォークインクローゼットを作っていますよ。 最近では、娘と妻が服やバッグ共有してることもあり、お互いの部屋を行ったり来たりしなくていいので、便利なようです。 |
⑦収納に扉を付けない
収納の扉は必ずしも付けなければいけない訳ではありません。
扉を省けば費用をおさえられます。
出し入れの激しい収納や、リビングの収納を魅せる収納にすると、使い勝手も良くなり一石二鳥です。
魅せる収納が苦手な方は、お客さんが来たとき用にロールスクリーンを設置しておくと便利です。
⑧窓を減らすまたは小さくする
窓を減らすか小さくすることで、サッシやガラスなどの費用をおさえられます。
むやみやたらに減らすのではなく
・西日の当たる窓を減らしエアコン代を安くする
・外から見えやすい窓を小さくしてプライバシーを守る
なくしたり小さくしたりすることが効果的な窓を減らしていくといいですね。
⑨勝手口を無くす
勝手口を無くした方が材料費や手間がかからず、コスト削減できます。
勝手口は簡易ドアなので、防犯面的に見てもなくていいのではないかと思います。
人目のつかない場所に作ることが多いので、余計に怖いですよね。明確な使い道がない方は省いちゃいましょう。
⑩バルコニーを小さくする
バルコニーは90cmあれば余裕をもって洗濯物を干すことが出来ます。
それ以上先端が長いと補強が必要になりコストアップしてしまいます。
広いバルコニーは掃除も大変なので、ガーデニングをしたいなどの理由がなければ、90cm以内にとどめておきましょう。
⑪余計なオプションを付けない
・冬でも温かい部屋を保てる床暖房
・キッチンのタッチレスハンドシャワー水栓
・風呂のミストサウナ
心惹かれるオプションは数多くあると思います。
建築会社の方からもおすすめされるので、「付けた方がいいのではないか」という気持ちにもなりやすいです。
しかし、すべて付けていたらとんでもなく予算をオーバーしてしまいます。
オプションは、本当に必要かをきちんと見分けてつけていきましょう。
⑫フェンスや門扉の外構部分を省く
フェンスや門扉、カーポートなどは多くの費用が必要になります。思い切って省いてしまえば大きな節約になります。
しかし防犯面が弱くなってしまうので、治安などの周辺環境をリサーチしたうえで決めましょう。
工夫を凝らせばコストダウン出来る!
①和室を工夫する
和室は洋室に比べて3割増しの費用がかかると言われています。
思い切って和室を無くすのも一つの手です。
「和室を無くしたくない方」
畳のグレードを下げる、床の間を無くす、壁材をクロスにするなどの工夫をするとコストダウン出来ます。
最近はリビングの一角を畳にして、和の雰囲気を楽しむというご家庭も増えていますよ。
和室を別に設けるよりも、親しみやすくなるので素敵ですね。
②階段をリビングに設ける
階段をリビングに設けると、階段スペースを別に作るより壁や廊下を減らすことが出来るので、費用をおさえられます。
リビング内に階段があることで、コミュニケーションも取りやすくなりますよ。
階段の下を収納にするとデッドスペースを無くせるのでおすすめです。
③水回りは近い位置にまとめる
キッチン、お風呂、トイレなどの水回りを集中させると、給排水管などの設備が節約できるため、コストダウンします。
2階のトイレも1階のトイレの真上に作ると、より節約になります。
④曲線を出来るだけ減らす
屋根・壁・造作などに曲線加工を施すと、通常の3倍の費用がかかると言われています。
コストダウンのためには、出来るだけ直線的な作りを心がけましょう。
どうしても曲線にこだわりたい箇所では、見切り材を省くと節約になりますよ。
※「見切り材とは?」 |
⑤収納は家具工事ではなく大工工事にする
収納を造り付け家具にする場合、家具工事よりも大工工事の方がコストダウンになります。
しかし、大工工事だとシンプルなデザインになることが多いです。
複雑なデザインにしたい場合だと、大工工事の方が時間がかかり、かえって費用が高くなることもあるので注意が必要です。
⑥仕上げ材を工夫する
仕上材は統一し、量産品を使うと、工事の種類も減りコストダウン出来ます。
量産品の例)壁材のクロス
クロスは種類も豊富で、施工も比較的容易なので、節約にとってもおすすめです。
「どうしても使いたい高価な仕上げ材がある場合」
部分的に取り入れましょう。
⑦メーカーを指定しない
キッチン・トイレ・お風呂などの設備は、建築会社が提携しているメーカーがあります。
その中から選ぶと費用をおさえることが出来ますよ。
⑧既製品を使う
ドアや手すりなどをオーダーメイドで作ると、既製品の何倍ものコストがかかります。
どうしてもオリジナリティ出したい所以外は、既製品をつかい費用をおさえましょう。
⑨無垢材を工夫する
フローリングは無垢材にしたいなどのこだわりがある方は多いと思います。
一枚物の無垢材は価格が高いので、短いサイズや幅の狭い無垢材をつなげて使用すると節約になります。
また、木材特有の節が付いた無垢材も、比較的安価なのでおすすめです。
⑩石材はタイル形状を使う
石材は見た目が美しくなるので人気ですが、大きなサイズだと特注になることが多く、価格が高いです。
石材を使いたい場合は、40cm角以下のタイル形状に成形加工した既製品を使うとコストダウンになりますよ。
⑪エアコンや照明を本体工事に含めない
エアコンや照明は施工会社を通さず、お家が完成してから量販店やネットなどで購入して取り付けた方が、コストダウン出来ます。
ただ、設置場所はプランニングの段階で決めておき、電源コンセントと配管用スリープを工事の際に作っておくことを、忘れないようにしてくださいね。
⑫型落ち製品を選ぶ
キッチンやお風呂などの設備はどんどんハイテクなものが出ており、最新のものを付けたくなると思います。
しかし、1年や2年型落ちしているものでも、十分すぎるくらい使い勝手がいいです。
むしろ最新の装備を普段から使うのかと聞かれると、意外と使わないものが多いので、なくても困りません。
上手に型落ち製品を選んで節約しましょう。
時には我慢や努力も必要
①登記申請を自分で行う
新築時には登記手続が必要になります。
この手続きを建築会社にやってもらうと20~30万円ほどかかります。
自分で行うのは正直に言うと面倒です。
しかし出来れば大きな節約になりますから、ぜひチャレンジしてみてください。
「申請時」 |
建築会社によっては、自分で登記申請を行うことに難色を示される場合もあるので、事前に申し出て了解を得ておくと安心ですよ。
②家具家電はあるものから使う
新築にするとすべての家具家電を新しく揃えたくなりますよね。
気持ちは分かります。
しかし新しく購入しても、これから何十年と住む家ですから、いつか買い替え時が来ます。
であれば、今あるものから使った方がランニングコストもおさえられます。
~我が家は~ リビングのソファー・カーテン・テレビ台は買い替えましたが、寝室や子供部屋のカーテンや家具は前の家で使っていたものを持っていきました。 特に子供に必要なものは成長に応じて変化するので、その時必要なものを最小限揃えることをおすすめします。 |
人目に付きやすい場所のものなど、どうしても買い替えたいもの以外は今あるものを上手に使ってみてくださいね。
③立地条件を変える
立地条件の変更はかなり苦渋の決断だと思います。
・スーパーや病院、駅が近いなど周辺環境が整っている
・平地で坂道が少ないエリア
こういった場所は住むのに便利で人気があるので、それだけ土地代が高くなります。
車を持っているなど、中心部から離れてもそんなに生活に支障が出ない方は、立地条件を見直してみるのも一つの手です。
ただ、子供が巣立ってからのセカンドライフは違う土地で暮らしたいなど、将来売却する可能性がある場合は注意が必要です。
立地条件の変更によって、価値が下がる・売れなくなるといったリスクが出てくるので、将来を見据えて考えてみてくださいね。
不動産やハウスメーカーに勧められた火災保険にそのまま加入していませんか?
忘れてはいけない節約するときの【注意点】
節約をおすすめできないところは大きく分けて3つあります。
- 家の基礎や構造の部分
- 後から付けるのが難しい部分
- ランニングコストが高くつく部分
ここを削ってしまうと後悔してしまう可能性が高くなります。
節約のために満足度を下げてしまっては本末転倒です。
そうならないためにも、詳しく見ていきましょう。
・家の基礎や構造の部分 【おススメしない理由①】
【おススメしない理由②】 ずっと暮らしていくお家ですから、安心して住める家にしたいですね。 |
・後から付けるのが難しい部分 トイレを一つにするという節約をよく耳にしますが、これも個人的にはあまりおすすめではありません。 【おススメしない理由①】 しかし2階は寝室があるというご家庭が多いですよね。
【おススメしない理由②】 トイレは簡単に後から付けれるものでもないですし、付けれたとしてもかなり費用がかかります。 後からどうにかするのが難しいところは、省く前によく考えてみてくださいね。 |
・ランニングコストが高くつく部分 【おススメしない理由①】 安価で低品質な断熱材を選んだり、窓の質を下げると、外気温の影響を受けやすいため夏は暑く、冬は寒い家になります。 そうすると冷暖房代が高くなりますし、体調管理もしずらくなります。
【おススメしない理由②】 悪いループにはまってしまうことになるので、ランニングコストが高くつく部分の節約はやめておきましょう。 |
節約にとらわれすぎず、先を見越してしなければいけないというですね。
頭が混乱しないように、節約しながらも満足度を保つために、忘れてはいけない心得を最後に紹介しておきます。
満足できる家にするために【やっておくべきこと】
ここまで、家づくりで「節約できるところ」と「しないほうがいいところ」をご紹介してきました。
私は断捨離が好きで、よく物を捨てるんですが、たまに捨てない方がよかったものまで捨ててしまって、後から後悔してしまいます。
捨て始めると、まわりが見えなくなるんです…。
後悔といっても、捨ててしまったものは、あくまで物なので新しいものを購入すれば解決します。
しかし家となると話は別です。
節約することを意識し過ぎてしまい、必要だったものまで省いてしまうと生活スタイルに合わない、住みにくい家になりかねません。
「節約をしないほうがいいところ」でも、一般的に省いてはいけないところをご紹介しましたが、あなたとご家族が満足できる家にするために、欠かせない作業があります。
それは、「絶対に譲れないこだわりを書き出しておく」ことです。
例えば)
|
人それぞれこだわりたいことがあると思います。
全て叶えるのは難しいですから、「奥さんと旦那さんで1つずつ」など予算に合わせて決めておくといいですね。
節約は我慢すべきところでしっかり行い、浮いたお金で譲れないこだわりをしっかり叶えていきましょう。
そうすることで満足度の高いコストダウンをすることが出来ます。
新築を建てるときに大きな費用調整が出来る期間は、見積もりが完了するまでです。
契約が成立し、着工すると、節約するのは難しくなります。
タイミングを逃さないよう気を付けましょう。
今の火災保険で本当に大丈夫ですか?
さいごに
節約出来るポイントが多ければ、費用がおさえられて嬉しいですよね。
浮いた分のお金を自分のこだわりたい場所に使うことも出来ます。
大切なことは、メリハリをつけることです。
限られた予算でお家を建てるわけですから
我慢できるところで節約して、こだわりの空間を追及出来た方が、きっと満足度の高いお家になるはずです。
何千万という大きなお金が動く時こそ、一万円も無駄にしないように
長いマイホーム人生を見越して、節約してみてくださいね。
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