そろそろマイホームを建てたいな…と考えられているみなさん!
新築を建てる時期に、2つの最適な時期があることを知っていますか?
1つは年齢的な時期、もう1つは実際にマイホームの施工を行う季節という時期です。
何歳ごろ建てるのが最も良いのか、梅雨など天気の悪い日が多い時期に施工しても良いものか…。
建てる時期を間違えると、ローンに追われて一生を終えることになったり、施工不良で住みにくい家が建ってしまったりといった恐れも出てきます。
人生で最も大きな買い物と言われるマイホーム、できることなら最適な年齢の最適な季節に建てたいですよね。
マイホームを建てる最適な時期について、体験者の声を聞きながら一緒に考えてみましょう!
目次
新築を建てる時期はいつ?【季節編】
まずは、新築を建てるのにおすすめの季節を見ていきましょう。
梅雨や台風が多い時期の施工は、雨が木材や鉄筋に悪い影響がありそうですが、実際はどうなのでしょうか。
季節的なことだけを考えて新築を建てる場合は、10~11月に着工し1~2月に竣工、または4~5月の着工し8~9月に竣工するのがベストな時期です。
着工と竣工については後程詳しくご紹介します。
10~11月に着工すると、台風や日差し、梅雨などの影響を受けずに家を建てることができます。 |
4~5月に着工すると、梅雨入り前に屋根の部分までに木材を組み上げ終われます。 |
ベストな時期はこの時期ですが、大抵の工務店では雨や暑さ、雪などの対策もしています。
ですから、必ずしもこの時期に建てなくてはいけないということではありません。
梅雨・台風時期の施工は大丈夫?
梅雨や台風の時期は、木材が雨で濡れてダメになりそうなイメージがありますよね。
ですが、木造住宅はすぐに屋根までを作ってしまうので、木材が雨で濡れる心配はほとんどありません。
また、住宅に使われる木材は乾燥材という十分に乾燥させた木材を使用している事が多いので、仮に濡れたとしても、しばらくすると水分は放散されて元に戻ります。
木材のことの詳しい知識については、こちらを参考にしてみてください。 木材の基礎知識:technote |
しかしながら、雨が続くと上棟や他の作業に影響がでることもありますので、できるだけ梅雨時期に施工が掛かることは避けた方が良いかもしれません。
台風についても、台風が近づくと材料や足場の養生などが必要になってきますので、できるならば避けたほうが良いでしょう。
冬や真夏の着工は危険!?
基礎のコンクリート打ちについてですが、冬場のコンクリート打ちは、気温によっては寒中コンクリートというものになるため注意が必要です。
一日の平均気温が4℃を下回る時期にコンクリートを打つこと。
コンクリートが凍結すると、強度が十分に出ない恐れがあります。
凍結を防止するためにコンクリートの温度を管理したり、水分量を調整したりすることが必要です。
逆に夏場については暑中コンクリートというものになる可能性もあり、同じように注意が必要です。
一日の平均気温が25℃を超えることが予想される時期にコンクリートを打つこと。
コンクリートが急速に固まることによって、ひび割れの原因になります。
ひび割れを防止するために温度を管理したり、散水をおこない湿潤状態を保ったりすることが必要です。
どうしてもこの時期にコンクリート打ちなどの施工をしたい場合は、細かいことにも対応してくれる工務店を選ぶのがおすすめです。
引っ越し時期から逆算する方法も
マイホームの引き渡し時期から逆算して、着工する時期を決める方法もあります。
そんまマイホームの引き渡し時期で最も人気があるのは、お正月だそうです。
新年のスタートを、建てたばかりのマイホームで始めるのはとても気持ちがよさそうです。
「一年の計は元旦にあり」と言いますが、やる気に満ち溢れ目標もたくさん立てられそうですよね。
~我が家の場合~ 我が家は税金の関係からも、年内に入居をしたいところだったので、引っ越し日がクリスマスでした(笑) 冬に引越しというのが少し不安もあったのですが、雪に振られることもなく、無事入居しました。 なので、お正月は新居で過ごすことができました。まだまだ落ちつかない感じでしたが、お参りも氏神様のところにいけたし、始めりを意識出来た気がします。 |
他に引っ越し時期としては、ゴールデンウィークやお盆などの連休が多いようです。
このように、引っ越しの時期にマイホームが出来上がるように計算して着工するのも、一つの手ですね。
新築を建てる時期はいつが良い?【年齢編】
マイホームを建てる年齢やタイミングは人それぞれですよね。
そこで気になるのが、新築の家を建てる年齢での違いがあるのかという点です。
メリットやデメリットを理解し、自分たちにあった時期を見極めていきましょう。
私は30歳で家を建てました。
住宅ローンの返済計画から逆算し、35年ローンにすると定年の65歳で返済が終わると考えて、ギリギリのタイミングだと思ったからです。
住宅ローンの返済計画から、家を建てる年齢を決めたという例ですね。
定年を過ぎてしまうと収入が少なくなることが考えられるので、できるだけ定年前に払い終えたいと考える方は多いでしょう。
私は38歳で家を建てました。
子どもが転校する必要がないように、小学校に入学するタイミングで決めました。
その頃には収入も安定していたので、月々に支払う金額を多めにし、早めにローンを終わらせました。
こちらは、生活スタイルの変化で家の購入を決めた例ですね。
学校の転校は友達と離れたり、親も手続きが必要だったりと大変なことも多いため、入学前に家を購入するという方も多いんですよ。
私は25歳で建てました。
後々、子どもの養育費が増えてくることを視野に入れ、結婚と同時にマイホームを建てました。
こちらも生活スタイルの変化を考えて家の購入に踏み切った例です。
下記の表を参考にしてみました。
家を若いうちに建てるか、ある程度の年齢になってから建てるかには、それぞれメリットとデメリットがあります。
ですから、世帯の収入額と支出額だけではなく、家族構成や地域の事情なども考慮して、それぞれのライフスタイルに合わせて検討していきましょう。
家を建てる年齢によるメリット・デメリット
家を建てる平均の年齢が分かったところで、家を建てる年齢によるメリットやデメリットも確認してみましょう。
それぞれのメリット・デメリットを理解することで、家を建てる計画が立てやすくなりますよ。
- マイホームを若いうちに建てる場合
まずは、若いうちにマイホームを建てるメリットとデメリットをご紹介します。
・ローンを長めに組めるため、月々の支払いを余裕ある金額に設定することができる
・ローンを早く終わらせることもでき、将来が安心
・若いうちから資産が得られる
年齢的に早く家を建てると、定年までの期間も長くなります。
そのため、月々の支払額を減らしたり、定年よりも前にローンが払い終えられるので将来が安心できますね。
・子供が小さいことが多いので、落書きや悪戯などで汚される事が多くなりがち
・転勤、転職や離婚など、予期しない事態が起こる可能性がある
・早く建てると早く古くなるため、定年後に維持修繕費がかさむ可能性がある
若いうちに家を建てると、その後の仕事の都合で転勤になってしまったりする可能性もあります。
また、家の維持修繕費も早くかかることになりますので、注意しましょう。
- マイホームを遅く建てる場合
次にある程度の年齢になってから家を建てる場合の、メリットとデメリットを見てみましょう。
・ある程度の貯蓄ができていれば、頭金を多めに入れることができる
・家族の人数が決まっているので部屋数での失敗が少ない
・子供が大きくなっていることが多いので、部屋があまり汚れずに済む
結婚や子どもを産んでからしばらく経っていると、生活スタイルに慣れ始めます。
そうすると、貯蓄ができていて頭金が多めに入れられるというメリットがありますよ。
・教育費のピークと重なりやすく、ローンの返済が厳しくなることがある
・ローンが終わる年齢によっては、収入がなく返済に苦労することがある
・親の介護と重なると返済に支障をきたす恐れがある
ローンが定年を超えて終わるように組んでいると、収入がなくなるため返済に苦労してしまうこともあります。
また、教育費や親の介護と重なってしまうことも視野に入れておいたほうがいいでしょう。
家を建てるきっかけがタイミングに繋がる?
家を建てる年齢でのメリットデメリットが分かったところで、次にマイホームを考えるタイミングを見ていきましょう。
やはり人生の中で最大の買い物ということもあり、きっかけがある方が多いんですよ。
①結婚
結婚後も、しばらくは主人の住んでいたアパートを借りてそのまま住んでいました。
ですが、毎月家賃を支払うことを考えると、マイホームを建ててローンを払った方が自分たちの資産にもなって良いと思い、マイホームを建てました。
結婚のタイミングで家を購入する方は多いです。
長い期間の返済が必要になる住宅ローンのことを考えると、早めに家を持ちたいと考えて購入に至るケースも多いんですよ。
②出産
それまではアパートに住んでいましたが、子どもが続けて2人生まれたところでマイホームを建てました。
アパートだと子供の泣き声や足音で気を使ってしまうし、私たちにとっては良いタイミングでした。
子ども部屋は広く作り、将来、間仕切りを使い部屋を分けられるように間取りを計画しました。
子どもが生まれると、小さいうちは泣き声、幼児になると走ったりしてしまいますよね。
アパートに住んでいると、周りに住んでいる方に気を使わなくてはいけません。
そのようなことから一軒家のほうが良いと考え、子どもが生まれたことをきっかけに新築のマイホームを持つ方も多いんですよ。
③子供の進学
子どもが幼稚園に通っている時期に評判の良い小学校を探しました。
そして、学区に合った場所にマイホームを建てました。
11月に入学の申込手続きが始まるため、そこから逆算して建てました。
④理想の家を見つけた
夫婦で北海道に旅行に行ったときに住宅街を散策していたんです。
すると、とても素敵なお家を見つけてしまったんです。
「私もこんな家に住みたい!」と主人を説き伏せて、とんとん拍子にマイホームを建ててしまいました(笑)
自分の理想ぴったりの家を見つけて、そのままマイホームを建てたという少し珍しいパターンですね。
マイホームを建てよう!と決心してから入居するまでには、平均で21か月かかります。
長い方だと31か月、そして早い方でも11か月はかかるようです。
ですから、住み始めたい時期から逆算して建てていくといいでしょう。
ちなみに、その期間の内訳は以下のような感じです。
①計画 | 1ヶ月~ 3ヶ月 |
②土地、施工会社探し、敷地調査 | 3ヶ月~ 6ヶ月 |
③土地の購入、契約、建物の計画 | 3ヶ月~10ヶ月 |
④住宅ローンの契約と着工、完成 | 4ヶ月~12ヶ月 |
それぞれの項目ごとに少し見てみましょう。
新築の家が建つまでの期間を知っておこう
簡単に家が建つまでの順序を確認してみましょう。
家を建てるまでの順序
まずは、家を建てる段階に入るまでの順序を見ていきます。
1.計画
まずはどんな家に住みたいのか、具体的にイメージをしていきます。
そして家の外観や内装だけではなく、資金計画も忘れずに行いましょうね。
頭金や毎月の支払い額などをしっかり計算しておくと、後悔が少なくなりますよ。
ローンの返済金額を決める時は、余裕を持って1万円くらいをマイナスした金額を設定すると安心できそうです。
詳しい内容については、こちらも見てみてくださいね。
2.土地や施工会社探し
計画ができたら、不動産会社に相談して、具体的に土地を探し始めましょう。
住んでからでないと分からないこともあるので、目に見える不安要素はできるだけ無くしておくようにしましょう。
土地選びと同じくらい大事なのが施工会社選びです。
とても感じの良い営業マンでサービスも良さそうだったので決めたハウスメーカーでした。
ですが、契約した途端に別人のようになり、こちらの要望もほとんど聞いてくれなくなりました。
家が完成して入居から2週間後、外壁にヒビが入っているのを見つけたので修復してほしいハウスメーカーに連絡すると、補償の対象外で修復は有料と言われました。
電話の対応も悪く、とても悔しいです。
このような失敗談もあるので、値段やデザインだけで選ばずに、企業理念や社員の対応から、施主の事をちゃんと考えてくれる会社かどうかの判断が必要ですよ。
3.敷地調査
希望の土地が決まったところで、敷地調査を行います。
敷地調査とは土地に関する調査を行うことで、大まかにいうと次の4つの項目があります。
|
上記の項目の中でも、環境調査に関しては自分でも行うことができます。
スーパーまで徒歩何分か、最寄りのバス停はどこか、学校までの通学ルートに危険な箇所はないか…などを見てみましょう。
4.土地の購入、契約
敷地調査を行って特に問題がなければ、次は実際に土地の購入です。
一般的には契約の時に手付金を10%ほど支払うことが多いようです。
もし、自己都合で契約をキャンセルにする場合は、手付金は返ってこないことがありますので注意しましょう。
5.建物の計画
いよいよ、具体的な建物の設計をします。
家族一人ひとりに色々と要望があると思いますので、家族で話しあいながら希望を書き出し施工会社に相談しましょう。
希望については優先順位を決めることをおすすめします。
間取りと一緒に忘れないようにしたいのが、コンセントです。
家具の後ろに隠れて使えなかったり、家電を置きたい場所にコンセントがなかったり…十分に考えてコンセントの場所を決めた人でも、入居後に不満を感じるケースが多いようです。
・掃除機を使うときにコンセントが届かないので、コンセントを差し替えないといけない
・キッチンカウンターにコンセントがないので、家電が使えない
・コンセントの数が少なく、模様替えができない
・エアコンのコンセントの近くに換気口を設けたので、冷暖房効率が悪い
とはいえ、コンセントを増やすことは追加のオプションになるので、予算と相談しながら良く考えて増やすようにしましょう。
コンセントの数の目安としては以下の通りですよ。
部屋の広さ | コンセントの数 |
~6畳 | 3個 |
6畳~8畳 | 4個 |
8畳~ | 5個 |
6.建築請負契約
いよいよ施工会社との契約です。
契約は着工前に行うもので、マイホームの完成を目にしているわけではないので十分な注意が必要です。
仮に後で不利な条件であることを知っても、サインをしていれば後の祭り…
契約書をしっかりと確認し、不明な点は遠慮なく確認して曖昧な点を残さないことが大事です。
7.建築確認申請
建築確認申請とは、建てようとする住宅が法律や条例に違反していないか確認してもらうための手続きです。
・用途地域
・建ぺい率
・建物の大きさ、耐久性
・延床面積
など
8.住宅ローンの契約
次に住宅ローンの契約を行います。
住宅ローンは金融機関によって様々なタイプの商品がありますので、それぞれの商品を比較して、どの商品が自分に合っているか慎重に検討しましょう。
住宅ローンの金利タイプには、「変動金利型」と「固定金利型」があります。
メリット | デメリット | |
変動金利型 | 低金利の時下がる | 高金利の時上がる |
固定金利型 | 高金利の時でも一定 | 低金利の時でも一定 |
どちらの金利タイプを選ぶかは、自分のライフプランに合わせて無理のない返済ができる方にすると良いでしょう。
家を建て始めてから入居までの流れ
ここまでくると、いよいよ着工に入ります。
工事が始まるとホッと一息付けそうな気もしますが、地鎮祭や上棟式、近隣住民への挨拶など、意外とやることは数多くあります。
地鎮祭とは、敷地の守護神に工事の無事と施主の繁栄を祈願する儀式です。
地鎮祭については以下の記事が参考になります。 |
また、上棟式とは無事に棟が上がったことに感謝し、職人さんをねぎらうお祝いです。
住宅は様々な職人さん達の手があってこそ完成します。
上棟式では工事に関わった人が集まり、今後の工事の安全を祈願すると同時に、コミュニケーションを取るという目的もありますので是非行いましょう。
・引き渡し、入居
ようやく住宅が完成し、引き渡しとなりました。
後からトラブルにならないためにも、引き渡しの際には十分に確認しましょう。
図面と見比べてみて、問題があればその旨を伝え直してもらうようにします。
また、住宅のチェックも大事ですが、書類についても同様に十分な確認が必要です。
売買契約書、住宅ローンの契約書、ちゃんと登記が行われているかきちんと確認しましょう。
まとめ
マイホームを建てるのはいつが適しているのか、年齢と季節の2方向から紹介してみました。
マイホームを建てるのに最適な時期は人それぞれですが、結婚、出産、子供の進学などのライフスタイルの変化をきっかけにする方が多いです。
家が建つまでにかかる期間を参考にして、逆算して計画を立てるのが良いでしょう。
元々の貯金額やローンの組み方などによって最適な時期は家庭ごとで異なると思いますので、今回の記事を参考にして計画を立ててもらえると幸いです。
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