新築の家を建てる時にお祓いをしてもらう場合、料金はどれくらいかかるのかな?
本当に効果はあるの?無駄なお金は使いたくないなぁ。
…と考える方が近年、多くなっていると耳にします。
私が子供の頃住んでいた地域では、新築を建てる際にはお祓いは必ずしたほうがいいよ、お祓いをしないとケガや事故にあったりするかもしれない、と言われていました。
ただの偶然かもしれませんが、私が子供の頃、新築のためのお祓いに自分一人だけ参加できず、後に、ケガをしたという経験がありました。
なので、私はなるべくお祓いはしておいた方がいいなという感覚があるのですが、皆さんはどうなのでしょうか?
古くから伝わる風習には、過去の経験に基づく知恵がこめられています。
家を建てる経験は一生に何度もすることではありません。
なぜ家を新築する時にお祓いをする必要があるのか、適正な料金はいくらなのか?
昔の人たちの知恵を一緒に学んでいきましょう!
目次
新築のためのお祓い「料金」を知らずには話が進まない
新築の家を建てる際におこなうお祓いにはいくつかの種類があります。
地鎮祭、上棟式、竣工式・落成式・完工式などですね。
まずは、それぞれにかかる料金を見ていきたいと思います。
【お祓い料金の相場】
~地鎮祭~
新築を建てる際に行なわれるお祓いのことは、「地鎮祭」または「とこしずめのまつり」と呼ばれています。
これらは、建物を建てる際に工事の安全を祈願するお祓いになります。
地鎮祭のお祓い料金の相場 | 3万円から5万円前後 |
この金額には、神主さんへの謝礼やお供え物の値段が含まれています。 |
地鎮祭の注意点
神社によって料金は異なり、有名な神社だと5万円を超えることもあります。
土地が広いほど高かったり、別途交通費を請求されることもあるので、事前にしっかりと確認するしましょう。
~上棟式~
上棟式の料金は地域によって差があり、総額で10万円から30万円ほどになります。
宴会 | 1人あたり3000~5000円程度 人数分用意する |
ご祝儀 | 1万円から3万円 棟梁さんが一番高くて3万円程度 |
引き出物 | 1 人あたり3000円程度 人数分用意する |
その他 | 1万から5万程度(餅代等) |
昔の風習が残るところも
昔は、上棟式の一環で餅やお菓子、お金といったものを屋根の上からばら撒いて、家を建てていることを地域の方にもお知らせするお祭り(建前)を行っていました。
現在は、ほとんど見かけませんが、田舎の一部の地域ではまだ行なわれているそうです。
私が子供の頃は、建前があると聞くと地域の住人が集まって、大変なお祭り騒ぎだったことを思い出します。
お菓子や紅白の餅や、紐で結ばれた5円玉、50円玉を屋根の上からまいてくれるんです。
投げられるたびに「わ~わ~」と歓声が鳴り響いていました。
たまに500円玉も投げてくれて、子供にとってはいいお小遣い稼ぎでしたよ(笑)
私の母は、「餅を見事にキャッチをして、そのおかげで今の家が建ったんだよ。縁起がいいよね」と嬉しそうに話してくれました。
上棟式をすることで、自分の家を作ってくれる人にしっかりと感謝の気持ちをお伝えすることができます。
大工さんの臨時収入にもなりますし、感謝が伝わると数倍気持ちよく仕事をしてくれると思います!
どこまでやったらいいかは、地域や棟梁さんによっても考え方が違うので、始まる前にどうしたらいいのか確認しておきましょう。
~竣工式・落成式・完工式~
竣工式も落成式も完工式もすべて、建物が完成し、工事が無事に終わったことを感謝する行事になります。
竣工式・落成式・完工式の違い
竣工式 | 建物完成を感謝して神様に報告し、今後の繁栄を祈願するための神事です。招待されるのは工事関係者や取引先中心。 |
落成式 | 工事関係者にお礼をして、お友達、近所の方にお披露目するための行事です。 |
完工式 | 完工式は、正式な名前ではないんですが、竣工式と落成式の通称になります。 |
社屋などでは竣工式、一般住宅の場合は大工さんや工事関係者、お世話になった人をお招きして落成式をすることが多いです。
竣工式・落成式にかかる料金は、5万円から15万円です。
不動産やハウスメーカーに勧められた火災保険にそのまま加入していませんか?
新築のためのお祓いをするか決めるのは誰か
結論から言うと新築を建てる際はお祓いを行なった方が良いといえます。
理由としては二つあります。
- 安全を祈願することで不安が減る
- 家づくりが円滑に進むようになる
理由1)安全を祈願するこで不安が減る
お祓いは邪悪なものを取り除くためではなくて、昔からその土地で暮らしている自然の神様と共存共栄していくための儀式になります。
現代の私たちは、土地を購入したら「自分のものだから好き勝手にさせてもらうよ!」と思うのが普通かもしれません。
しかし昔の人は自然のあらゆるものに何かしらの役割を持った神様がいると考えていました。
例えば) 自然の力は人間に恵みを与える一方で猛威をふるいます。人々はそんな自然現象に神様の存在を感じて、あやめ敬うようになっていきました。 |
家を建てる際も
昔の人は「ここにこれから住まわして頂きます」という思いをしっかりお伝えして、土地に住んでいる神様に許可を得てから家を建てていたんですね。
冒頭でお伝えした、私が子供の頃に聞いた「新築で家を建てる時にお祓いをしないとケガをしたり事故にあうよ」という話。
これは土地に住んでいる神様に、これから住む許可をもらわないと神様がお怒りになるよということだったんです。
お祓いに参加できなかった子供の頃の体験をお話しておきますね。
あれは私が小学校一年生の一学期頃で、当時、私の親は隣町に一軒家を建築する計画を進めていました。いずれは転校しないといけないことを意識していました。
私は小学校の授業があったので地鎮祭には参加できませんでした。
その日の夜、土地のお祓いをした話を聞かされ、参加できなかったことを残念に思う気持ちがあったことを覚えています。
その数日後…
【まさかの怪我!!】
小学校で私は頭から血しぶきをあげて倒れました。
お昼休みに外で遊んでいたところに、ブランコの座面の角が側頭部に衝突したんです。
周りに人の気配はありませんでした。
ブランコに乗っていたわけではないのですが、横を通り過ぎたときに不運にもぶつかってしまったみたいです。
その後のことは救急車で運ばれたみたいでよく覚えていませんが…
普通に歩いていてぶつかるのか?!と後から考えても不思議でした。
時は過ぎて…
【原因判明!!】
小学校も高学年になった頃の友達との会話で、この時のことがよみがえることがありました。
友達:「親戚が事故にあってさ、新築の家を建築する時にちゃんとお祓いをしなかったことが原因じゃないかって親が言ってた~」
私:「お祓いってしないと事故にあうの?!」
友達:「そう言われてるみたいだよ。」
まさに私のことだなって正直思いましたよ(笑)
当時、引っ越しをしなくてはいけないという状況だったので、気持ちが落ち着かずに注意力も失っていたので、招いた事故だったのかもしれません。
しかしこのような経験をしたおかげで、お祓いの大切さを考えるようになりました。
自分達の気持ち次第で決まる
偶然だろう、迷信だろうと決めるのはみなさん次第です。
全く気にしない人はいいのですが、私と同じように気になってしまう方はお祓いをすることをお薦めします。
数年後に「あの時、お祓いしておけばよかった」と思うくらいなら、初めから不安な気持ちにならない方法を選んだ方が良いと思います。
数万円でこれからの不安を取り除けるなら安いとは思いませんか?
理由2)工事が円滑に進むようになる
最近の地鎮祭はハウスメーカーが行なって、施主は参加しないということが一般的だそうです。
しかし私の個人的な意見としては、地鎮祭には家族全員参加した方が良いと思います。
お祓いで工事が円滑に進むようになる?!
全員参加することで、これから工事に携わってくれるすべての関係者の人たちにしっかりと挨拶をすることになります。
交流を深めることができますね。
見ず知らずの他人にお任せするよりも、どんな人が工事をしてくれるのかを知っておいた方が心配が少なくなります。
家族全員で参加するという行動で、家への想いもより伝わると思います。その想いを伝えることこそが大切です。
関係者全員で、工事中の安全を共に祈ることで一致団結して家づくりをしていこうという気持ちを作ることが出来るからです。
・土地の神様
・施主とその家族
・工事の関係者
・ハウスメーカーまたは不動産屋
すべての協力があって家は建つのです。
ちなみに、本当にそれで一つになるのか?と思った方! お祓いやお参りなど、手を合わせることが私たちの習慣ではありますよね。 何故手を合わせるのでしょうか?! 右手が私なら左手が仏様に 参加者全員で手を合わせるということは、全員が同じ神様と一つになるので、「一致団結ができる。」というところに繋が和るわけですね! |
先に知っておきたい「新築のためのお祓いの流れ」
新築のためのお祓いは、地鎮祭、上棟式、竣工式・落成式・完工式に分けられます。
それぞれの流れを少し見てみましょう。
工事の安全を祈願するお祓い「地鎮祭」の流れ
地鎮祭は一般的には、土地の四隅に青竹を立て、その間を囲って祭場を作ります。
土地を守る神社の神主さんに来ていただいて、建設業者・設計者・施主らの参列の上で執り行います。
神式の一般的な地鎮祭の流れは次の通りである。
- 手水(てみず、ちょうず)
- 神事の会場に入る前に手水桶から掬った水で両手を洗い、心身を浄める。
- 修祓(しゅばつ)
- 開式の後、祭典の本儀に先立ち、参列者・お供え物を祓い清める儀式。
- 降神(こうしん)
- 祭壇に立てた神籬に、その土地の神・地域の氏神を迎える儀式。神職が「オオ~」と声を発して(「警蹕(けいひつ)」と言う)降臨を告げる。
- 献饌(けんせん)
- 神に祭壇のお供え物を食していただく儀式。
- 祝詞奏上(のりとそうじょう)
- その土地に建物を建てることを神に告げ、以後の工事の安全を祈る旨の祝詞を奏上する。
- 清祓・散供(きよはらい・さんく)
- 土地の四隅を祓い清め、合わせて米・塩・切麻を撒く。切麻(きりぬさ)・散米(さんまい)とも言う。
- 地鎮(じちん)
- 忌鎌(いみかま)を使った草刈初(くさかりそめ)、忌鍬(いみくわ)を使った穿初(うがちぞめ)、鎮物(しずめもの)の埋納等が行われる。
- 玉串拝礼(たまぐしはいれい)
- 神前に玉串を奉りて拝礼する。玉串とは、榊等に紙垂と木綿を付けたもの。
- 撤饌(てっせん)
- お供え物を下げる。
- 昇神(しょうしん)
- 神籬に降りていた神をもとの御座所に送る儀式。この後に閉式が行われる。
引用:Wikipedia
地鎮祭の流れを紹介しているダスキンさんの動画を見てみましょう!
地鎮祭の流れはつかめたのではないでしょうか。
建物の上部を取り付ける儀式~上棟式~
「上棟式(じょうとうしき)とは」
棟上げ、建前とも言われ、建物の上部の部材を取り付けることをする儀式です。現在は神主に代わって、棟梁が執り行なうようになってきました。
上棟式は柱・棟・梁などの骨組みが完成した途中で行なわれます。
上棟式の流れは地域によって異なりますので、一般的な流れをご紹介します。
- 棟梁が棟木に幣束を立て破魔矢を飾る
- 建物の四方に酒、塩、米を巻いて清める
- 施主の挨拶、宴会を行い、お酒や料理を振る舞う
- 大工さん、工事関係者の挨拶や紹介をする。
- 施主さんから関係さにご祝儀を渡す場合もある。
上棟式の流れも動画を参考にしてみましょう!
流れがつかめると、いざ上棟式をおこなうときも安心ですね。
これで家の土地の神様との儀式は滞りなく行われるわけですが、最後に、地鎮祭などにも関わってくるので、地域の神様の「氏神様」について、お伝えしておきますね。
地域の氏神様を調べる方法
氏神さまとは自らの住む土地をお守りくださる神様のことです。
通常、地鎮祭などを行う際はその地域管轄の氏神様から神主をお願いすることが多いです。
目の前にある神社が氏神様とは限りません。
氏神様を調べる方法は、各都道府県にある神社庁に問い合わせて聞いてみましょう。
~我が家の氏神様~ 我が家は家を建てる前に、ご近所に住んでいる親戚の方から氏神様を教えていただきました。 そして「氏子」にならないかと誘われました。 「氏子とは?」 その地域の住人で、その土地の氏神におまつりをする人という意味です。 氏子の子供が祭りの時に、舞を踊り、太鼓をたたいたりもします。 お祭りの時などに、氏子から募金も集めたりします。 結局、流れで氏子になった我が家ですが、子供の舞や太鼓姿は一生の思い出になりました! 私は、何かと地域のことに参加するというのは、面倒だと感じたりしてしまうのですが…。 妻が「そういうことに参加することで、地域の人に子供を知ってもらえる」と。これには納得できました。 |
ご近所への挨拶代わりにもなりますし、家を建てる近くやご近所さんにも聞いてみるということも、一つの手ですよね。
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さいごに
新築の家をお祓いするためにいくらかかるのか?なんでお祓いする必要があるのか?について見てきました。
お祓いに関係する料金の総額は、参加されている人数によっても変化しますが、15万円から50万円くらいになりそうです。
決して安い金額ではありませんが、なんでお祓いをする必要があるのか?理由を学ぶことで、新築のお祓いはしたほうがいいということがわかりました。
地鎮祭、上棟式、竣工式を執り行うことで心が落ち着いて清らかな気持ちになれます。
みんなでいい家を作ろう!と一致団結して最高の家づくりをすることができます。
私は、人生の節目で家の安全、家族の無事を祈る慣習を大切にしたいなと思いました。
こちらの記事を読まれた皆様の新築工事が無事に終了することを心よりお祈りしています。
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