新築の家を建てることは、人生に一度あるかないかの大きな出来事ですよね。
しかし、新築を建てることに夫婦喧嘩は意外とつきもの。
「壁紙は無地でシンプルにしたいなぁ。」
「私はヒョウ柄がいい!」
「絶対にこの方がいいよ!」
こだわりが強いことは悪くないのですが、お互いが一方的では意見がまとまりませんよね。
仕事や家事をこなしながらの打ち合わせに時間も余裕もなくなり、いつもの何倍ものストレスを感じてイライラしてしまうことも。
そんな中「えー。めんどくさいー。もうなんでもいいよー」なんて言われてしまうと…。
我慢ができなくなり夫婦喧嘩に発展、さらに離婚の話がでてしまうケースもあります。
できれば夫婦仲良く、これからの人生を過ごすための家づくりをしたいですよね。
なぜ新築作りで夫婦喧嘩はおきてしまうのでしょうか。
夫婦喧嘩が起きやすい原因を探って、事前に防いでいきましょう。
目次
新築の家づくりで起きる夫婦喧嘩は何が原因?
楽しみな新築の家づくりですが、家は一生ものの財産。
普段は経験しない土地や住宅の契約交渉、家の内外装、家具や家電に至るまで、ありとあらゆることを期限までに決めていく必要があります。
家づくりをしながらもお互い仕事や家事はこなしていくわけで…気持ちにも時間にも余裕がなくなり、イライラしてしまうこともあるかもしれません。
そんな時に、相手が自分勝手な言動をしたり、上から目線の言い方をされたりすると我慢ができなくなってしまいますよね。
Bさんは新築の家を作るにあたり、週に1回ほどハウスメーカーにご夫婦で通っています。
外壁のデザインなど細かいオプションなどを決めていましたが、担当者さんが席を外すたびにBさんのご主人の機嫌が悪くなります。
ついには「めんどくさい。建売にすればよかった」などと言う始末。
ハウスメーカーにいる間は我慢していたBさんでしたが、家に帰ってからは我慢しきれなくなり夫婦喧嘩になってしまったそうです。
また、自分の目的を最優先してしまい、相手の話を聞こうとしないことでも夫婦喧嘩は起こりやすくなります。
新築づくりのためにショールームをまわりはじめたAさんご夫婦。しかし、Aさんとご主人の好みは違うらしく、内装のことで喧嘩になってしまいました。
Aさん「私はモダンな内装が好き!白いイメージの家がいいんだけど」
ご主人「俺はシンプルな内装でいいよ。」
Aさん「せっかく新築の家を作るんだから、キレイでおしゃれな家の方が良くない?」
ご主人「いやぁ、シンプルなほうが落ち着くよ。」
なかなか意見がまとまらないため、設計士さんに相談してみました。
設計士さん「ご主人、本当は内装のことよりもお金の心配をされているんじゃないですか?」
これは、Aさんは気づいていない指摘だったそうです。
改めてご主人に聞いてみると、やはりお金の心配をしていたとのこと。
「お金が原因だったら早く言ってくれればいいのに…」
Aさんのご主人は、モダンな家に住みたくなかったわけではなく、最新の家にするとお金がどんどんかかってしまうのではないか?と心配されていたそうです。
自分の意見ばかりを言ってしまい、相手の意見を聞かなかったことで喧嘩になってしまったのですね。
Sさん夫婦は、台所のデザインや家具を考えるときに喧嘩になってしまったようです。
Sさん「台所は収納スペースが重要なのよ。食器棚の位置はこの辺が使いやすいわね。食洗器もあったら便利だわ。」
ご主人「この間取りにそんな大きい食器棚入るの?食洗器まで必要?一体いくらかかるの?予算ないよ。そんなのできるわけないだろ。」
Sさん 「なんで分かってくれないのかなぁ。そこまで言う必要ないじゃん。こんなんじゃもう話したくない。」
結局この日は、台所のデザインや家具は決まらなかったそうです。
このように新築の家づくりでは、夫婦喧嘩に発展してしまうことが多くあります。
では夫婦喧嘩にならないためには、どのようにすればよいのでしょうか。
不動産やハウスメーカーに勧められた火災保険にそのまま加入していませんか?
夫婦喧嘩を減らす方法「分担制」
長い年月一緒にいると、こんな風に思いがちです。
「自分の好みは分かっているだろう」
「どんな事や物が嫌いなのか分かっているはず」
しかし、夫婦は生まれも経験してきたことも違う他人です。
自分の希望だけを言うのではなく、相手の立場にたって相手のことを知ろうとする努力が必要です。
「分かっているつもり」ではお互いの理解は深まりません。
そこで、自分たち夫婦にとって家づくりで一番大切にしたいポイントは何なのか、お互いに意見交換をしてまとめていきましょう。
- 資料を共有して、イメージを明確にする
- 分担を決めて考える
それぞれついて詳しく見ていきましょう。
資料を共有してイメージを明確にする
相手も同じように感じているだろう、言わなくてもわかってくれているだろう…
毎日を共に過ごす夫婦だと、尚更そう考えてしまうかもしれません。
しかし、色や形など自分がイメージしているものと相手がイメージしているものが同じとは限りません。
皆さんは虹は何色に見えますか?
日本では7色と答える人が多いみたいです。
世界では3色や5色という認識を持たれている国もあります。
同じものを見ていても、言葉の違いや受けてきた教育が違うだけで認識(イメージ)が変わるんですね。
また、認識の違いはあまりないものでも、自分の中で具体的にイメージできるものと、イメージがあやふやなものがありますよね。
ましてや自分の希望すらよくわかっていない状態では、相手との話はまとまるはずがありません。
まずは、素材やデザインなどをしっかりとイメージし、さらに夫婦で認識の違いをすり寄せるようにしましょう。
- 展示場、ショールームに行くこと。
- カタログや雑誌、写真を見ながら話すこと。
できるだけ実物を確認したほうがよりリアルに近いイメージが作れるので、どちらかというと、ショールームに行かれることをおすすめしますよ。
分担を決めて考えよう
男女には思考の特性があります。
ですから、新築の家づくりをする際は分担をきめるとうまくいきます。
先ほどご紹介したSさんのケースでは、この分担を決めるということをしなかったために夫婦喧嘩になってしまったようです。
台所のデザインや家具を考えていたそうですが、Sさんのご主人は、ほとんど台所に入らないタイプの男性でした。
台所に立つのは基本Sさん。そうすると、必然的にSさんが台所について決めるのが賢明ということになりますね。
男性 | 女性 | |
考え |
・全体的にふかんして物事を考える |
・具体的な事を話したり考えたりする |
メリット | 無駄を省いた計画を 立てられること |
使い勝手を考えた計画を 立てられること |
デメリット | 使い勝手がわるくなる | 予算オーバーしてしまう |
男性と女性の考え方を比較してみると、全く違った方面で考えているので意見が合わないのは無理もないことが分かります。
つまり先ほどのSさんのケースだと、まずは実際にかけられる予算を詳しく話し合って現状を共有すること。
そのうえで、台所など使い勝手が大事な場所は奥さまにお任せするのがうまくいく方法だと考えられますね。
新築の家づくりと一緒に夫婦の絆を作ろう!
せっかく新築の家づくりをするのですから、夫婦喧嘩はしたくないですよね。
夫婦喧嘩をしないために一番重要なこと
感情的にならずに相手の話を聞いてあげることです。
感情的にならないためには、理性的になる必要があります。
理性的になるためには、人間について学んだり認識を改める必要があります。
そして人間について深く学ぶにはアドラー心理学がとても参考になるんですよ。
アドラー心理学に学ぶ!?
アドラー心理学とはどのようなものなのでしょうか。
19世紀生まれの心理学者、アルフレッド・アドラーが作った心理学です。
アドラーはかつてフロイトとともに研究していたのですが決別して、その後に独自の「アドラー心理学」を作りました。
アドラー心理学は個人心理学と呼ばれ、個人としてどう生きればいいかを教えくれる心理学です。
フロイトの理論とは大きく異なっていて、苦しみの原因を「トラウマ」に求めてはいけないというものです。
フロイト理論とアドラー理論はどう違うのでしょうか。
- フロイト理論〈原因論〉
自分の現在の状態は、過去の出来事が原因になっているという考え方。 - アドラー理論〈目的論〉
自分の現在の状態は、自分が何かしらの目的を達成するために自分で選んでいるという考え方。
「トラウマがあるから〜できない。」と考えることありませんか?
アドラーは過去に縛られて変われない原因論を否定し、人は変われると言っています。
「相手のせいや過去のせいにしても解決はしない。今感じているイライラはすべて、あなた自身が生み出している」と解説しています。
このような考えを目的論といいます。
過去の出来事と今の感情にはつながりがありません。
新築作りで喧嘩を避けるためにも、良い家作りをするためにお互いの意見をまとめる目的を持つ必要があります。
また、アドラー心理学では他者からの承認を求めることを否定しています。承認欲求は、賞罰教育の影響と考えているからです。
みなさんも子供の頃から、適切な行動をとったらほめてもらえる、不適切な行動をとったら、罰せられて怒られる経験をしてきませんでしたか?
このような教育が賞罰教育なんです。
賞罰教育を受けて育つとどうなる?
褒めてもらいたい、認めてもらいたいという目的のために行動します。
そして誰からもほめてもらえないと、落ち込むか二度とこんなことはしないと考えてしまいます。
しかし、承認欲求は誰でも持っているものですよね。
そこで、その承認欲求をうまく活用する方法もあるんです。
承認欲求を満たせると夫婦間がうまくいく?!
人間は誰でも認めてほしい欲求=承認欲求を持っています。
例えば)
- 自分の考えを理解してほしい
- 自分の存在を認めてほしい
- 自分をちゃんとみてほしい
- 相手の言ってることを否定したくない
最初にご紹介したSさんは、「なんでわかってくれないのかなぁ。そこまで言う必要ないじゃん。もう話したくない。」と言っていました。
自分の考えを分かってもらえない苛立ちから感情的になってしまっています。
感情的になると冷静に話せなくなり、聞くことも考えることもできなくなりますよね。
認めてもらいたいと思えば思うほどに、自分の意見を否定されるとイライラしてしまいます。人によっては、相手を否定したくないと思うようになることも。
先ほどのSさんのように「もう話さない」と、話し合いをやめようとしてしまうのです。
良い家づくりをするためには?!
お互いの意見を頻繁に交換しないといけません。
時には相手の意見を否定したり、自分の意見を否定されたりすることもあります。
しかし、そこで感情的にならずにコミュニケーションしていく必要があるのです。
その為には相手の承認欲求を満たすことも大切。
相手の話を聞き、考えてくれたことを感謝しましょう。
そうすることで相手もこちらの話を聞いてくれるようになるでしょう。
アドラー心理学参考図書
さらに詳しくアドラー心理学を知りたい方はこちらの書籍をお薦めします!
『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』は、岸見一郎と古賀史健の共著による、アルフレッド・アドラーの「アドラー心理学」を解説した書籍になります。
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さいごに
皆さんが新築の家づくりを通じて、夫婦でお互いにしっかり向き合えれば、今よりも必ず成長することができます。
喧嘩した時に自分が悪いことを素直に認めて、相手の立場になって考えてあげることも大切です。また、喧嘩をしたとしてもネガティブなものととらえずに、お互いに理解を深める機会と捉えましょう。
イメージを明らかにし、分担することで夫婦喧嘩も少なくなるでしょう。
皆様が新築の家作りをアドラー心理学も参考にしながら、仲良く取り組むことができますように。
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