念願のマイホームが完成。
やりましたね。準備もかなり大変だったことでしょう。
さあ、新居とともに新しい生活を、、、あれ?
「この階段の隙間は何?」「こんなもんだっけ?」「まさか欠陥住宅?」
残念ながらこんなネガティブな発見をしてしまったあなた。
まずは深呼吸して、この記事を読んで対応しましょう。
この記事では、新築を建てて早々に階段に隙間を発見してしまったあなたが、次にとるべき行動について解説していきます。
焦らずにしっかりと対応をしていけば大丈夫です。
「このくらい大丈夫か…」と見て見ぬ振りはしないようにしてください。
長く付き合っていく我が家です。
気になったところをそのままにしておくとあとで「気づいたときにすぐに言っておけばよかった」とずっと後悔することになりかねません。
ぜひ最後までご覧になって、家をベストな状態に近づけましょう。
目次
新築なのに階段に隙間が…最初にとるべき行動
階段の隙間ができる原因は、木材の変形や経年劣化など様々ですが、今回の「新築階段の隙間」という条件で言えば、基本的には「施工が不十分だった」ということに集約されます。
階段の隙間の原因
|
とるべき行動としては、施工に当たったハウスメーカーへの連絡は必要でしょう。
ただし、隙間を見つけた直後に何の準備もなしに即連絡することはおすすめしません。
というのも、ハウスメーカー側が協力的な姿勢で来てくれれば良いですが、残念ながら皆がそんな良い担当者とも限りません。
電話をする前に!
ハウスメーカーと対応策を協議する前に、ご自身で隙間の状況や対策案、保証方法などを考えておくと良いと思います。
少し悪い言い方をすると「業者に言いくるめられてしまわないように」準備をしておくことで、満足のいく対応をしてもらえる可能性を高めることができます。
階段の隙間のことでハウスメーカーに連絡する前にやるべきこと
階段の隙間に限らず、新築住宅の不具合を発見した場合はハウスメーカーに相談することから始まります。
不具合の状況をハウスメーカーに説明し、実際に現場を見てもらい、対策を協議するという流れが一般的です。
そして後悔のない対応を実現するために重要なことは、ハウスメーカーに対してしっかりと交渉を行うことです。
でもプロを相手に交渉を行うためには、こちらも十分に情報を持って臨むことが必要になりますよね。
なので本記事では、次の3つのSTEPによってハウスメーカーとの交渉で後悔しないような準備をすることをお勧めします。
- 隙間の状態を把握する
- 保証内容を確認する
- 提案する対応策を考えておく
当たり前のことのようですが、この3つをしっかりと準備しておけば、プロのハウスメーカー相手でも納得のいく対応を交渉することができます。
STEP1 隙間の状態を把握しよう
ハウスメーカーに対応をお願いする前の最初のステップとして、ご自身で隙間の状態を正確に把握しましょう。
これは、「そんな隙間できて当たり前ですよ」と言われてしまった時に、しっかりと「そうではないんです」と言えるようにしておくためです。
また、STEP3で後述する「対応案」を考える上でも重要ですので、隙間がどの部材の間にできていて、それがどの程度の幅なのかはしっかりと把握しましょう。
経時的な変化を記録しておくためにも、写真に撮っておくといいですね。
階段は一般的に、蹴込板と踏板(段板)で構成されてます。
隙間ができる可能性があるのはこういった板とどこかの接合部です。
隙間の幅についても調べておき、正確に伝えると良いです。
隙間の位置と同じく、ハウスメーカーが訪問前に隙間のイメージを持てるようにするためです。
例えば) 隙間の幅が2mmと1cmとではハウスメーカー側での受け取り方が違います。 |
覚えてる?階段の材質
材質によって隙間ができる原因が異なる場合があります。
~無垢材で隙間が出来るケース~ 無垢材を使用した階段の場合は、合板と比較して材質の経年変化の影響を受けやすくなります。 そんな無垢材を用いる場合は相応の対策を打って施工することが一般的ですが、それが不十分だと隙間の原因になる可能性があります。 |
全ての場合において「無垢材だから仕方ない」ということはないですが、ある程度は仕方ないケースもありますので注意が必要です。
STEP2 保証条件を確認しておこう
隙間の状態を把握できたら、ハウスメーカーとの間にどのような保証条件があるか、契約状況の確認を行いましょう。
これはSTEP3の対応案の交渉を進める上で必要不可欠な情報整理ですので、面倒ですが確実に実施することをおすすめします。
まず、新築住宅の保証として以下の3つの保証があります。
①工事保証…住宅本体の保証。ハウスメーカーが発行する。
②メーカー保証…住宅設備の保証。設備ごとのメーカーが保証する。
③住宅瑕疵担保責任保険…住宅本体の保険。ハウスメーカーが10年間保証することが義務付けられている。
今回お話ししている「階段の隙間」に関して言えば①の工事保証が関連してくる可能性があります。
あるいは、階段の隙間の度合いが酷く、階段の役割自体に影響を与えるレベルの場合は③の保証内で対応できるかもしれません。
①に関しては免責事項も多く、通常使用に影響がない程度の軽微な不具合だと保証外になってしまう可能性があります。
保証の内容と、STEP1で確認した隙間の程度とをしっかりと照らし合わせ、対策を考えていきましょう。
大切なのは、「どういう状態のとき」に「どんな保証が得られるか」という条件の部分です。
あとは、保証期間内なのかどうかも確認も忘れずに行いましょう。
STEP3 対応案を交渉しよう
隙間の状況、保証条件の確認ができたら、実際にどのような対応をとってもらうか、対応案を検討してみましょう。
冒頭でも書いたように、階段は構造が複雑で施工が難しい箇所です。
さらには2フロアにまたがって設計されているため、大掛かりな補修工事はなかなか行いづらいことを理解しておく必要があります。
その上で、「どのレベルの補修を行うか」「どのような交渉を行うか」が重要になってきます。
~交渉の仕方例~ 「こんな補修方法があると聞いたけどできませんか?」のような提案をできれば、ハウスメーカー側と協議しながら対策を考えることができます。 |
もちろん相手はプロですが、補修工事となると正直あまり本気では取り組んでくれないかもしれません。
言い方は悪いですが、「この人は簡単には誤魔化せないな…」と思われるくらい下調べをしていくと、後悔のない対応を受けられると思います。
補修方法は隙間の状態によって様々ですが、一般的に考えられる補修方法を2つご紹介します。
1. ボンドコークで隙間を埋める
隙間の幅が数mmと薄い場合はボンドコークと呼ばれる補修剤(接着剤)で隙間を埋める方法が簡単です。
隙間の周りの部材と同じような色のものを選べば、それほど補修後が目立たない仕上がりにできます。
ハウスメーカーに相談した場合も、隙間の程度によってはこの方法で補修されることが多いでしょう。
以下のリンクのように簡単に手に入るので、DIYに慣れている人なら自力でも補修できてしまいます。
ただ仕上がりが気になる人は業者に任せるのが無難ですね。
引用:モノタロウ
2. 部材の付け直し
隙間の幅が大きかったり、ボンドコークでは仕上がりが不安である場合には、隙間に関わる部材の付け直しを行いたいですよね。
ただ、この方法はかなり大掛かりな工事になるため時間がかかってしまいます。
さらに、階段の裏側に入れる空間がないとこの補修方法は難しいです。
逆に言えば、「階段の裏に入れる空間があるならば採用できる補修方法」である可能性があるため、
ハウスメーカーに提案してみるのも良いと思います。
代表的な補修方法はこの2つだと思います。
ハウスメーカーに相談すれば他の良い方法も提案してもらえるかもしれません。
隙間の幅や、箇所が多い場合は、「これもう階段を作り直した方が良いのでは?」と思ってしまうかもしれませんが、これはやめた方が良いです。
この方法では、元ある階段を一度取り壊す必要があります。
そしてその過程ですごい量の埃が発生し、家が一気に汚れます。
さらに取り壊しの過程で必ずといっていいほどどこかに傷ができます。
これでは家を直しているのか壊しているのかわかりません。
できるだけ気になる部分だけを補修できるような方法を考えることが良さそうです。
3.修理以外の代替案を提案するという方法も
さらに、本筋とは少し外れますが、交渉という観点においては「階段の補修とは違うどこか別の個所の改良」を提案するのも1つの方法ではあります。
例えば階段の隙間自体は構造上補修が難しく、「保証内で完全な補修はできない」という結論になってしまった場合に、
「では階段はもう良いので、庭にベンチを作ってもらえませんか?」のように、何か別のサービスを要求するのも有効です。
突拍子もないように感じるかもしれませんが、これ案外通用するんです。
庭に花壇を作ってもらった友人の例 階段の隙間ではありませんが、交換条件で庭に花壇を作ってもらった友人の例をご紹介します。 友人は子供がみんな独り立ちしていった後、新築住宅を建てました。 その住宅には屋根裏に大きな収納があり、子供たちの荷物はそのスペースに収納しています。 ある日、息子さんが帰省してきた時に屋根裏の収納スペースの壁に大きな隙間を発見。 しかし友人はハウスメーカーに交渉を開始。 「大掛かりな工事になるのは申し訳ないですね。あまりお手間をおかけするのも悪いので、代わりに庭に花壇を作ってもらえませんか?」 その時私は隣にいたのですが、突然何を言い出したんだとあっけに取られました。 どうやら難しい工事をやるよりも、簡単な追加サービスで代替できる方がメーカー側も助かるようです。 |
このように、交渉の仕方は色々あります。
階段の隙間を見つけて、「まあこのくらいならいいか。連絡も面倒だし」と諦める前に、「他にどこか気になるところなかったかな」と思い返してみるのもありかもしれません。
ハウスメーカーとの交渉で気を付けたいこと
ここまで、現地の確認からハウスメーカーとの交渉術についてお伝えしてきました。
【クレーム】ではなく、【相談】のほうがお互い気持ちがいいですよね。
ここまで、後悔のないようにハウスメーカーへの対処方法を説明してきましたが、最初から「欠陥住宅だ」と決めつけて問い合わせするのはおすすめしません。
ハウスメーカーの営業の方で、うつになってしまう方は多いそうです。
聞くと最近「高いお金を出したんだから100%完璧に」という威圧的な態度のお客さんが多く、普通の精神では持たないというのです。
多くのハウスメーカーで職人に技術の差があったり、工期によって急いで工事することがあることは事実です。
それだけでなく、季節によって変化する木の状態を考えて隙間が空いているということもあるそうです。
プロにとっては機能的に問題ない状態だとしても、こちらがクレームとして伝えてしまうと対処せざるを得ません。
「クレームが来た。言われた通りそこを直せばいいんでしょ。」として、前の状態よりも悪くなってしまうなんてことがあると残念ですよね。
テキスト
せっかくご縁があってお任せしたハウスメーカーです。
お互い気持ちのいい形で新居に向き合っていきたいですよね。
STEPにそって事前準備をしたあとは、ハウスメーカーとコミュニケーションを取りながら臨機応変に話をすることをおススメします。
「言ったもん勝ち」「言わなきゃ損」という気持ちで話をすると、自分の思い通りになること=家にとってベストな状態と思いがちですが、家のプロの見解も聞いてみる姿勢が冷静な話し合いの第一歩になります。
事前準備と冷静な対応で、妥協したり諦めたりすることのない、納得できる着地点に落ち着くといいですね。
階段の隙間の影響で見過ごしてはいけない理由
見栄えはもちろんのことですが、階段に隙間があることで生じる悪影響については以下のようなものがあります。
1. ホコリがたまる
階段に限ったことではありませんが、隙間にはホコリがたまりやすいものです。
しかも掃除しづらいとあっては結構なストレスですよね。
汚れが溜まってしまってからではボンドコークによる補修の障害にもなってしまうので、早めに対策を考えたいですね。
2. 登り降りするときに軋む
軋みも悩みのタネの1つです。新築で建てたばかりなのに通るたびに軋まれてはなんだかがっかりしてしまいます。
軋んでいるということは部材が歪んでいるということです。
もしかしたら故障の原因になってしまうかもしれないので、安全の観点からも補修を考えましょう。
3. 歪みが大きくなる
繰り返しになりますが隙間を放置したまま使い続けると、場合によっては歪みが大きくなり、階段が壊れてしまう可能性もあります。
材質によっては、歪みが大きくなってからでは補修の難易度が上がってしまう場合もあるようです。
早めにハウスメーカーに相談して、補修を検討する方が良いでしょう。
というように、どんなに小さな隙間であっても一応はハウスメーカーへ相談してみることをお勧めします。
プロの目からすれば、もしかしたら重大な欠陥かもしれません。
最後に
今回は階段に隙間を見つけてしまったときの対処法方を3つのSTEPでご紹介しました。
まずはご自身で階段隙間の状況を確認し、どんな対策を取るのが良いか考えた後、ハウスメーカーに交渉をしましょう。
階段以外にも気になる箇所がないか、まとめて確認しておけば、何度も相談・交渉する手間が省けますし、場合によっては満足できる交渉を進めることができるかもしれません。
長く快適に過ごしていくためにも、気になる点はしっかりと対策を取り、素敵なマイホームライフを送ってくださいね。
あなたの火災保険は大丈夫?
火災保険を決める時、不動産屋に勧められた火災保険にそのまま加入していませんか?
それかなり、損しています。
勧められるがまま高い火災保険に加入する前に、複数の保険会社を比較してもらった方が安い上、補償内容も整っている火災保険に加入できます。
私の場合、不動産屋に勧められた火災保険に入っていましたが、見直しをしたらなんと16万円も保険料が安くなりました。
比較してもらうと自分に合った最安値の火災保険を見つけることができます。
無料でたったの3分で出来るのでやらない手はないですよ!
火災保険を安くするコツ
実際に私が火災保険の一括見積をして、火災保険が16万円安くなった過程を無料公開中。
→火災保険を安くする方法を知る
火災保険を安くする方法