新築の家を建てる時に、新しい家には固定電話を入れるかどうか、ということを考えるのではないでしょうか。
携帯電話がここまで普及していなかった頃は、固定電話を引くことは当たり前のことでした。
しかし現代では、居住形態、生活スタイル、行動パターンなどから、「固定電話は引かない」という選択をする家庭も少なくありません。
ここでは、固定電話はどのような場合にあった方がいいのか、そして新築の家に固定電話を入れるなら、どんなことに気をつけなければならないのか、ということをご紹介していきます。
今は必要ないけれど将来利用するかもしれない、という場合もあるもしれません。
・後から追加工事をして余計な費用がかかってしまった。
・置きたいところに電話が置けない!
こんなことにならないように、未来を見据えてしっかりと確認しておきましょう。
家の間取りに溶け込んだ、便利で生活しやすい環境づくりの手伝いができるとうれしいです。
目次
固定電話は必要か不要なのか
そもそも携帯電話を持っているのに、固定電話が必要なのでしょうか。
固定電話があるデメリット
固定電話は、あるだけでデメリットになることもあります。
・いたずら電話や勧誘の電話が多い
・犯罪の道具に使われることがある
- 使わなくても月々の基本料金がかかる
固定電話はたとえ利用していなくても、最低限の基本料金がかかり続けます。
- いたずら電話や勧誘の電話が多い
リフォーム業者や保険、お墓セールスや子供の塾の勧誘など、頻繁にかかってきます。
ひとたび番号が知れるとしつこく、他の業者にも流出することが多く更に電話が鳴ることが増えます。
- 犯罪の道具に使われることがある
固定電話は「振り込め詐欺」や「アポ電強盗」など、犯罪の道具にされてしまうことがあります。
留守か在宅かの判断材料にもなり、空き巣にとって都合がいいのです。
固定電話を使わないことが防犯につながるという場合もあるのです。
固定電話「なくても困らない!」理由
固定電話を設置しなかった方は、なくてよかったと思う理由は何でしょう。
・家にいる時間が少ないから
・学校からの連絡もメールで来るから
- 家族全員携帯電話を持っている
子供の年齢にもよりますが、家族全員がそれぞれ携帯電話を持っていると連絡手段には困りません。
位置情報もわかる子供向けの携帯や、機能がシンプルで操作も簡単な高齢者向けの携帯まであり、今や老若男女問わずみんな持っている時代です。
ブラウン君の好きなゲームだって固定電話ではできないですね。
- 家にいる時間が少ない
固定電話は家にいるときにしか使えず、夫婦で共働きをしている世帯では、日中かかってきても対応できません。
携帯電話の番号を伝えている人は固定電話にはかけてきません。
かかってくる電話は勧誘ばかりでうんざりです。
- 学校からの連絡もメールで来る
最近では学校からのお知らせも「メール」というところも少なくありません。親同士の情報交換はLINEでします。
長男はずぼらなところがあって、学校からの「お便り」というものを一つも持って帰りません。 ですから、学校からのお知らせや、連絡事項などが全く分からないのです。 高校生になってもそれは変わりませんでしたが、学校から行事の案内などをメールで送ってくれるので、ありがたいばかりでした。 |
最近では、公的な書類も携帯電話の番号で問題ない場合がほとんどです。
固定電話があるメリット
わざわざ固定電話を引くことのメリットは、どんなことがあるのでしょう。
・災害時に強い
・防犯性が高い
- 社会的信用がある
以前は固定電話があるかどうかは、住宅ローンや教育ローンなどの融資を受ける際、申込者の信用性に対する判断材料の一つとされていました。
またクレジットカードの審査でも信頼の証として用いられていました。
<固定電話が信頼される理由>
・所在地の確認ができる
設置場所が電気通信事業者により特定され、加入者が無断で移動できないようになっているため、電話番号(市外局番、市内局番)から契約者の所在地が判別できる。
・連絡が取れなくなるリスクが少ない
携帯電話と比べて番号を変えたり、簡単に解約をすることもないので、突然連絡が取れなくなるといったリスクが少ない
こういった流れから特に40代以上の世代には、固定電話がないと「信用できない」と感じる風潮が、根強く残っているようです。
しかし携帯電話の普及で、固定電話を持たない人も増えており、携帯電話だけでも大きな金額の買い物をすることもできますし、融資を受けることも可能です。
今でも審査などで多少加味される可能性もあるようですが、「審査に通るかどうかギリギリ」と言う場合でない限り、ほとんど関係ないと言えます。
- 災害時に強い
携帯電話だと災害時は回線が混み合って、すぐ繋がらなくなったりします。
アナログ回線の固定電話だと、基地局と電話線が生きてさえいれば、たとえ停電したとしてもバッテリーでしばらくは電話をかけることができます。
<Aさんの震災時の体験談> Aさんの実家は福島県。 幸いAさんのご両親も友人たちも無事だったそうですが、そこで言われていたのが、「家の電話は普通に使えていたよ」ということです。 連絡の取れない数日間Aさんはとても心細い思いをしたそうです。 |
こういった災害時に、電力がストップしてしまっても、電話線が無事なら電話がかけられることを知ったAさんはすぐに固定電話の契約をしたそうです。
このように、一番災害に強い連絡手段なのです。
固定電話でもインターネット回線を使う「ひかり電話」は、電力の供給がなくなると使えません。
注意書きにも、『緊急通報を含む通話ができません』と記載されています。
- 防犯性が高い
高齢者を狙った「オレオレ詐欺」を防ぐアイテムなどは、基本的には固定電話に取り付けるタイプのものがメインになってきます。
【振り込め詐欺・アポ電対策に】
「スマートフォンでも」
着信拒否などのサービスを活用することもできます。
しかしインターネットにつなぐことが多いため、ウィルスやセキュリティに対するリスクが生じますが、シンプルな構造をしている固定電話は、そういった被害も少ないのです。
固定電話「あってよかった!」なとき
固定電話を設置した方は、どんな時によかったと思ったのでしょうか。
・親世代にとって使い勝手がいいから
・携帯電話は相手に気を遣わせるから
・子供が携帯を持っていない場合、友達と連絡を取る手段として
- 携帯の番号を教えたくない
携帯電話はどうしてもプライベートな印象があるので、知人・友人以外には教えたくないという人も多くいます。
子供がいる世代は、幼稚園や学校に連絡網の作成のために連絡先を書かなくてはならず、個人的な携帯電話の番号を書くのを躊躇してしまいます。
- 親世代が使う
親の世代は、やはり普段から固定電話を主に使うことが多く、二世帯住宅など親と同居する場合は、設置率が高いようです。
- 携帯電話は相手に気を遣わせるから
携帯電話は個人の持ち物なので、「運転中ではないか」「仕事中ではないか」など、掛けてくる相手の方に気を使わせてしまうことがあります。
固定電話なら、忙しければ出ないだろうし、外出中に着信を知らせることもないので、相手の気持ちを煩わせることもない分、気が楽なのです。
固定電話にかかってきた電話をスマホで受けたり、スマホから固定電話の番号で発信したりできます。
また、固定電話の通話料でスマートフォンから電話がかけられるので、家庭での電話利用が格段に便利になります。
【注意点】
・これらを可能にする製品は限られている
・アプリは常に起動(バックグラウンド動作)しておかなければならないため、バッテリー消費ペースが速まる
・スマートフォンとは無線LANで通信するため、無線LANアクセスポイント/ルーターの設置も欠かせない
- 子供が友達と連絡を取る手段
いずれは子供にも携帯を持たせることになるにしても、それまでは子供が友達と連絡を取るための手段として、固定電話は必要なのです。
<知人のSさんの話> その結果、Sさんの携帯電話あてに、息子さんのお友達から「○○くん遊ぼう」という連絡が来るようになりました。 1度や2度で済むことでもなく、息子さんから友達に電話をかけるときにも、親の携帯電話からかけるしかないのです。 |
また、子供が一人で留守番ができるようになってきた時も、家に電話がないと連絡を取る手段がなく心配です。
ここからは、設置する際の流れを説明していくよ。
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設置を決めたらまず考えよう「置き場所」
固定電話を設置することを決めたら、次はどこに置くかを考えなければなりません。
実用性を考えて置く
使用頻度に関わらず、せっかく設置するなら生活スタイルや行動パターンを考えて、使い勝手が良く、邪魔にならないようにしたいですよね。
設計の段階でどこに置くかをイメージしておきましょう!
・配線工事もスムーズに行うことができる
・無駄な追加工事などをしなくて済む
・作り付けの棚を作っておくこともできる
「設置場所候補」
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やはり家の中心にある、リビングやダイニングに置くというのが多いようです。
また、親機は場所を取るから収納スペースに入れてしまって、日常的に使うのは子機だけという選択もあります。もしFAXを使うのであれば、この選択はおすすめしませんが。
配線の関係もあって玄関に置くというのも一般的でした。
また、一度設置すると動かすこともできませんでした。
なので、冬の寒い日は廊下での長電話は寒くて毛布にくるまって、なんてことも。
プライバシーへの配慮
親の前で友達や恋人と話しにくいですし、親も子供の前で話しにくいことだってありますよね。
インテリアとしても楽しむ
充実した機能を持った電話機もいいですが、インテリアとしての役割も果たせるおしゃれな電話機を置くのはどうでしょう。
固定電話なんてあまり使わないのに場所は取るし、電化製品として割と存在感もある。邪魔だな・・・なんて思っているなら、気分も上がるようなおしゃれなものを置いてみましょう。
【一目ぼれ注意!】
ダイヤル式の黒電話を思わせるようなデザインながらモダンでレトロでスタイリッシュ!
【さぁ!回しましょう!】
【市場で最小のアナログ電話】
どこまでもこだわれば、電話台もおしゃれなものがあるので、とことん見せる固定電話というのも楽しいかもしれないですね。
準備が大切「開通工事の流れ」
新しい生活が始まって、固定電話もスムーズに使えるようにするために、開通するまでの流れを確認しておきましょう。
- 申し込み前の準備
- 固定電話サービスの申し込みをする
- 開通工事の日程調整
①申し込み前の準備
固定電話の開通工事は、最寄りの電信柱から電話ケーブルを建物内に引き込み、屋内配線を行うことになります。
どの部屋に電話機を設置するかによって、電話ケーブルを引き込む位置や屋内配線の仕方が多少変わります。
開通工事をスムーズに行うためには、少なくともどの部屋に電話機を設置するかくらいは決めておいた方がいいでしょう。
②固定電話サービスの申し込みをする
電話回線の種類は4種類あります。
銅線を使ってNTTと会社などをつなぐ回線のことで、昔からある電話回線です。
【特徴】
1回線で1通話のみ利用可能
・デジタル(ISDN)回線
デジタル回線は、ISDN回線とも呼ばれ、アナログ回線で使われていた銅線を利用する回線です。
【特徴】
1つの電話番号で複数の回線を使用できる
・IP電話
インターネット回線を利用する電話回線です。
【特徴】
「050」から始まる電話番号は全てIP電話
・ひかり電話
デジタル回線の一種で、光ファイバーケーブルを使ったブロードバンド回線のことです。
【特徴】
他のデジタル回線と比べると、より音声の質も高く、NTT局から離れている場合でも通信速度が速い
住まいの環境にあった回線を選ぶ必要があります。
電話回線を決めて申し込みをします。
そして、以前の電話番号を引き継ぐか、新規に電話番号を発行してもらいます。
③開通工事の日程調整
光回線の開通工事だと、申し込んでから1か月以上待たされることも多いので、よく確認しておく必要があります。
開通工事には立ち合いが必要なので、週末や祝日は早くから予定が埋まってしまいます。
逆に工事業者の都合に合わせることができれば、早く工事してもらえる可能性もあります。
今の火災保険で本当に大丈夫ですか?
さいごに
新築戸建ての場合、「絶対に固定電話を使うことはない!」と断言できる人は、余計な配線工事などする必要はありません。
少しでも迷っているという場合は、いつでも使えるように、配線工事だけでもしておくと安心できます。
実際に新居での生活が始まっていない時点で、未来の生活を想像しながら物事を決めていくのは簡単なことではありません。
5年後10年後に、「あの時しっかり考えておいてよかった」と言えるように、考える時間を惜しまないでください。
そして5年後10年後に自分のため、家族のために頭を悩ませた自分を褒めてあげましょう!
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