はじめての自分たちの家。
どんな家にしようかな?
間取りはどうしようかな?
まだ始まっていない方も、考えるだけでもうワクワクしちゃいますよね。
一生に一度の人生最大の大きな買い物ですから、ワクワクはとっても大事です!
それは子供たちにとっても同じですよね。
少し大きなお子さんにとっては、いい家かどうかは「自分の部屋が満足できるか」と言うことにかかってくるかもしれません。
親も子も特に気になるのが「広さ」ですよね。
土地が広ければどうにでもなりますが、通常は限られた中で間取りを考えていくしかありません。
子供部屋を作るということは、大人の空間を削らなければならないことも・・・
子供や親のライフステージを通して考えることで、子供部屋の広さの答えが見えてきます。
今現在お子さんがいない方も赤ちゃんの方も、一緒に考えていきましょう!
目次
新築の子供部屋の広さは【長く過ごす場所】に重点を置く
もうお子さんのいる世帯でしたら、お子さんがどこで過ごすことが一番多いか?から考えると理想に近づきます。
過ごす時間が長い場所を充実させることが、家全体の満足度につながるからです。
具体的な広さを考える前に、あなたのお宅にあった子供部屋の広さをイメージすることが大切です。
まずはお子さんの一日の過ごし方をイメージしてみてください。
赤ちゃんから幼児の場合は、寝る時以外はリビングで過ごすということが多いですよね。
小学生以上になると宿題などの勉強をどこでするかによって、すごす時間が変わってきます。
宿題の場所を考えると【長く過ごす場所】が見えてくる
リビング学習で頭がよくなるという説が流行りましたよね。
- 誘惑に負けず勉強できるようになる
- 緊張感と安心感のなかで勉強できる
- 親がすぐ対応できる
- 集中力が身につく
メリットも多く、小さいお子さんのいるご家庭の多くで採用されています。
反面、実際建てたお宅からはデメリットも聞こえてきます。
- リビング学習用の机が物置状態になってしまった
- テレビを見てくつろげないと夫から不満がでる
- 子供が成長した時に机スペースが邪魔になってしまった
多くの人にとってメリットなことが、わが家にとっては当てはまらないということもありえます。
まずはお子さんのことをよく見てみましょう。
あなたのお子さんは、どこで勉強するのが一番合っているでしょうか?
お子さんの性格や親御さんの考え方によって、子供部屋で勉強するかリビングで勉強するか変わってくるところですよね。
タイプ別でみていくことをおすすめします。
【集中すると没頭してしまうタイプ】 リビング学習がおススメ 集中しているときはどこにいてもほかの音が入ってきませんから、何度「ご飯だよ」と呼んでも一向に出てこないなんてことがあります。 勉強に没頭してしまうなんて羨ましい限りですが、実際は宿題をやると言って子供部屋でほかのことに集中していた、なんてこともよくありますから、宿題だけはリビングでやらせるといいですね。 |
【静かな場所でないと集中できないタイプ】 子供部屋がおススメ 兄弟がいるお宅では特に、「勉強したいのにテレビがついていてうるさい」「話し声が気になって集中できない」ということが起こりがちです。 兄弟一緒に勉強時間を設けられればいいですが、大きくなると下校時間も変わってきますし、習い事も入ってきますから同じ時に勉強するというのはなかなか難しくなってきます。 リビングは視覚的にも聴覚的にも気が散るものが多いですから、子供部屋で勉強させて親が様子を確認しに行くというパターンがおススメです。 |
子供部屋の広さは、子どもの過ごす時間と比例するように作ると、生活していく中での満足度が高い家が出来上がります。
ぜひお子さんの性格と親御さんの望む生活から勉強する場所をまず考えてみてください。
リビング学習をする場合
部屋に行くのは寝る時くらいの子が多いと思います。
特に2階に子供部屋を設けたご家庭は、「怖くて一人でいけない」なんて声もよく聞きます。
そのようなご家庭では、子供部屋を小さくして、その分リビングなど過ごす時間の多いスペースを広くとることをおススメします。
勉強する部屋を決める場合
更に子供が大きくなれば宿題が「受験勉強」という風に形をかえて、より集中しなくてはいけないものになってきます。
我が家の受験勉強の部屋の使い方 我が家には子供部屋は3つありますが、受験勉強に適する部屋として、一番狭い部屋を持ち回りで使いました。 【何故その部屋にしたのか?】 そしてリビングに一番近い部屋でもありました。 ある程度の雑音にも慣れておかないと、受験時の雑音が気になって‥なんてことになってもということを考えてのことです。 あとリビングが近いことで、休憩時はリビングで寛ぎ、集中する時は部屋へという流れを子供自身で作っていましたね。 ゲーム類などは全てリビングに置いておいて、部屋には持ち込まないようにしていました。 これもオンとオフができて、良かったかな思っています |
リビングと集中できる場所を上手に使っていけるのがいいかなと個人的には思います。
勉強面だけではなく、中学生以上の子供には色んな変化がでてきますので、更に詳しく見ていきましょう。
中学生以上の子どもは【どこで過ごす時間】が多いのか
小さい時期は過ぎて、子供が「思春期真っ最中の中学生」なんて方もいると思います。
家づくりの段階でもお子さんの意見を反映する必要が出てくると思います。
でも家づくりではすべての希望を叶えられるわけではないから、将来も含めて親御さんと一緒に考えてみよう!
親の側からの視点
今お子さんが13歳だとすると、子供部屋を使うのは、高校卒業(18歳)まで、もしくは大学卒業(22歳)までの5~9年間が多いです。
一般的な35年ローンで考えると、その1割~3割しか子供部屋は使われないというイメージです。
Tさんが一人で暮らしていた家に、長男夫婦が同居するということで、お孫さんが中学生、高校生の時に新しく家を建て直しました。
お孫さんが望んだように、6畳ずつの部屋を作りました。
ただ、2人とも住んでいたのは高校卒業まで。2人とも東京の大学に行って、そのままそちらに就職しました。
お盆や年末年始に帰ってきて部屋を使うということですが、年に二回のために12畳のスペースがとられ、「こんなことならもう少し庭を大きくしたかったわ」とTさんは嘆いていました。
もちろん子供がずっと家で同居するという場合はもっと長く、いずれその子が新しい家の主になることも考えられるでしょう。
中学生以上のお子さんとは、今後の進路を思い描きながら何歳くらいまでこの家に住む可能性が高いかを一緒に話し合ってみましょう。
ここから、子供部屋の大きさをどのくらいにするお宅が多いのか見ていこきましょう。
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イマドキの新築の子供部屋の広さ事情
実際、子供部屋はどのくらいの広さにしているお宅が多いのでしょうか?
最近の住宅の考え方だと、子供部屋は4.5~6畳くらいがベストだと言われています。
実際には4、5畳の子供部屋は使いやすい?
4.5畳でクローゼットがある場合、ない場合で考えていきましょう。
4.5畳+1畳クローゼット
- クローゼット
1畳のクローゼットにどのくらいものが入るでしょうか?
下の画像は、約1.3メートル×約1.3メートル(1畳強)のウォークインクローゼットです。
子供部屋の収納はウォークインクローゼットではないと思いますが、子供一人のものを入れるには、十分の量が入ることがわかりますね。
引用:群馬の家
- ベッド
シングルベッドの大きさは、約1.2畳です。
- 勉強机
「このような組み合わせデスクを使った場合」
机と収納を一番コンパクトなかたちにしたとき
125cm×77cm 約0.6畳になります。
椅子もありますから、1畳あればおさまるとイメージできます。
- フリースペース
4.5-1.2-1=2.3畳フリースペースができるということになります。
4.5畳一間のみ
上の4.5畳+1畳クローゼットとベッドと机を同じ条件にすると、2.3畳の中に、クローゼットに代わるタンスを用意することになります。
- フリースペース
1畳分の収納に取られたら、フリースペースはシングルベッド一台分しかありません。
フリースペース確保のための対策
フリースペース確保のための対策として、便利な家具を使いましょう。
引用:わくわくランド |
このようにベッドと机と収納が一体になったタイプを選択すれば、一畳分の収納を別に設けなくても子供部屋の機能を果たすことができ、フリースペースも確保できます。
広くないお宅では一畳でも貴重なスペースですから、このような家具を上手に使っていきましょう!
新築の子供部屋の新しい使い方の提案
子供部屋を小さくするご家庭が多いのは【家自体が広く作れない】ということも大きな原因ですが、それ以外にも理由がいくつかあるようです。
- 引きこもり防止のため
- 子供が巣立った後のことを考えて
- 子供部屋を小さくできれば、大胆な間取り変更も可能になることもあるから
そこには、子供や親の将来を考えた選択からコストダウンまでさまざまな理由があるようです。
それぞれ詳しく見ていきましょう!
ひとりで抱え込まないように~引きこもりの防止~
子供部屋が狭くなってきた理由の一つに、”引きこもり”が増えているということもあるようです。
現代の社会問題
15~39歳を合わせた引きこもりの総数は100万人を超えるとみられています。
2018年に実施した内閣府の調査では、中高年の引きこもりが61万人に達したとの衝撃的なデータが出ました。
8050問題ということばも生まれましたね。
8050問題
ひきこもりの長期化、高齢化から引き起こされる社会問題。
主に50代前後のひきこもりの子どもを80代前後の親が養っている状態を指し、経済難からくる生活の困窮や当事者の社会的孤立、病気や介護といった問題によって親子共倒れになるリスクが指摘されている。参照:コトバンク
小さいうちから子供との時間を大切に。
家族のコミュニケーションは生活の基本ですよね。
どうしても部屋が充実しているとそこだけで事足りてしまうため、部屋から出てこない・帰ってきたらすぐ部屋に行くから会話がないなど、現代らしい問題が出てきてしまいますよね。
思春期を迎えて関係性が難しくなってくる中学生の親御さん向けに、引きこもりにさせないための接し方アドバイスが書いてありますので、よかったら参考にしてくださいね。 |
ひきこもり対策
リビングを充実させましょう。
みんなで過ごすことが当たり前になれば部屋にこもることもないし、何か大きな問題が起きたり子供が悩んでいるときも気づいてあげられますよね。
子供が巣立った後も使えるように~間仕切りのススメ~
子供が巣立った後はほとんど子供部屋が物置状態というお宅は多いと思います。
私の実家でも、昔の私の部屋にいらないものを押し込んでいて、魔窟と化しています…
予想できない未来
また、まだお子さんがいらっしゃらない世帯では、お二人で理想の子どもの数は考えていらっしゃると思いますが、子供は授かりもの。
自分が願った通りになるものでもありませんよね。
思っていたより授かるまでに時間がかかったとか、1人のつもりが双子だった!なんてことも可能性はゼロではありません。
子供が巣立った後に部屋を効率的につかえる方法
そんな状況が全く違うお宅の共通のお悩みを解決できるのが、部屋を間仕切るという方法です。
大きく子供部屋をとっておいて、ドアを二つ以上つけておけば、将来2部屋以上にすることができます。
このような可動式の家具を利用して間仕切りをすれば、後から壁を付けるコストが削減できますし、収納も確保できます。
もっとコスト削減したければ、パーテーションやロールスクリーンで仕切るという方法も可能です。
第二の人生に、子供部屋を活用していたいと考えている友人の話です。
Sさんは美大卒で、絵を描くのが大好きです。
そんなSさんに子供部屋づくりについて聞いてみました。
【Sさんの家族構成】
着工当時 夫、Sさん、10、8、3歳の男女の子ども3人
【子供部屋の作り】
15畳ほどのL型スペース
【家づくりの考え方を変えた質問】
家を建てる時、住宅会社の方に「なにか将来やってみたいことはありますか?」と聞かれたTさん。
そんなことを考えたこともなかったそうですが、絵を描くことが大好きで、人に教えることにも興味があったので、「絵画教室とか…」と遠慮がちに答えると…。
「いいですね!それなら子供部屋をうまく活用するのはどうですか?」と間仕切り部屋を提案してもらったそうです。
その質問から子供部屋を将来も活きる部屋としてイメージしながら家づくりをすることができました。
Sさんは現在子育て真っただ中なので、まだ子供部屋は子供たちのものですが、いつか自分が絵画教室を開くことを楽しみに子育てしているそうです。
子供部屋に新たな活用法を見つけられると楽しみが増えそうですね!
大胆なコストダウンも可能に!?~子供部屋が命運を握る~
広くない土地で家を建てられる方にとって、どの部屋にどのくらいのスペースをとるかは重要な課題です。
家の中だけでなく、駐車場や前述のご近所Tさんのように老後の楽しみとして庭を確保したい方もいるでしょう。
子供部屋の大きさや造りを考えることで、家全体の配置が換えることができるということも考えられます。
- 子供部屋を小さくする→床面積を小さくすることができる
- 子供部屋を小さくする→収納スペースを増やして片づけられる家に
- 凸凹の家→真四角の家にすることで、コストが下げられる
- 子供部屋を間仕切り部屋にする→壁を作るコストがかからない
「子供部屋はこのくらいは必ず必要でしょう」という固定観念を捨てることで、家づくり全体の見直しにもつなげることができます。
三階を作ろうと思っていたけど、二階で建てることができた!なんてこともあるかもしれません。
子供部屋は使う時期に限りがあるもの。一生使い続けるところに視点を移す。という考えにすることで、家全体の満足度をあげることができるのではないでしょうか。
今の火災保険で本当に大丈夫ですか?
まとめ
”子供部屋”と一言で言っても考え方はたくさんありますよね。
現代の子供部屋の考え方で多いのは、持っている土地の大きさにもよりますが1人部屋なら4.5~6畳、将来間仕切りの部屋にするなら9畳以上といったところでしょうか。
でも10家族いれば10家族それぞれの考え方があります。
それぞれ重きを置いているポイントも違います。
リビングを広くする家や書斎を充実させる家、趣味の部屋にお金をかける家や子供中心の家などなど。
きっとどれもその家族が楽しければ正解なんです。
楽しいはずの家づくりですが失敗してはいけない!とガチガチになってしまいがち。
だけどこれからずっと大好きな家族と過ごしていく家です。
家づくりに悩む人の力にほんの少しでもなれれば嬉しいです。
どうか家づくり、楽しんでくださいね。
あなたの火災保険は大丈夫?
火災保険を決める時、不動産屋に勧められた火災保険にそのまま加入していませんか?
それかなり、損しています。
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