新築の購入が決定!
「和室はあると便利なのかな。」
「和室は必要かな?でもリビングは広々としたいね。」
「和室があっても、お洒落な家がいいなぁ」
そう考えて調べてみた時に、ネットやSNSで小上がりの和室を目にした事はありませんか?
見た目はとっても素敵だけれど、段差が邪魔になりそう…
何だか費用がかかりそう…
造り付けして後悔したらどうしよう…
フラットなのと、どう使い勝手違うのか…
色々と考えて、二の足を踏んでしまっているあなたにぜひ読んでいただきたいと思います。
メリットやデメリットを知ることで、「自分の生活スタイルに合うのかどうか」「自分の家に必要か」を考えて後悔のない家造りをしていきましょう!
目次
新築に小上がり和室はこんな使い方が出来る
「小上がり」とは、部屋の中に段差を作り区切られた空間のことを指しています。
和食料理店などの飲食店や旅館などで目にする事もありますよね。
とてもオシャレに見えますが、オシャレであること以外にはどんなメリットあるのでしょうか。
和室を検討している人には、小上がりにする必要があるかどうかは判断しづらいところでもあります。
まずは小上がりのメリット・デメリットを見て、ヒントにしていきましょう。
小上がり和室を作るメリット
間取りを考えて和室をつくる事に決めたら、次に和室をフラットと小上がりのどちらにするか、と考えるかもしれません。
まずは、小上がりとフラットについていくつか比較してみましょう。
小上がり系 | フラット系 | |
ユニーク度 | 高い◎ | ふつう○ |
リビングとの一体感 | 低い△ | 高い◎ |
留意点 | 年配者には段差が不便 | 物置にならないよう注意 |
金額 | 高価△ | 安価◎ |
収納 | 高い※ | 低い△ |
※畳下収納を作れるが、出し入れするスペースの確保が必要。
- 立体的でおしゃれな空間になる
小上がり和室を作ることで、家の中にメリハリが生まれます。
家の中が立体感のある空間になります。
簡単にスタイリッシュな雰囲気が出ることから、家の中のイメージチェンジをしたい時に、小上がり和室を後付けするというケースも多くあるんですよ。
- 収納が増やせる
小上がり和室を作ることで、小上がりにした下の部分に収納を作ることができます。
収納に必要な幅や高ささえ確保できれば、収納スペースを増やすこともできますよ。
収納を増やすことが目的で、小上がり和室を作るという方も少なくありません。
- 段差に腰かけられる
段差に腰をかけてくつろげるのも、小上がり和室の人気の理由の一つといえるでしょう。
小上がり和室を作った我が家に初めて遊びにきた人は「これいいよね!」とゴロっと寝転ぶ率100%です(笑)
40cm床を上げたのですが、腰をかけるにはちょうど良い高さです。
だからこそ、我が家ではたくさんのメリットを感じていますよ!
我が家には3世代住んでいますが、それぞれの意見を聞いてみるとこんな感じです。
【腰を掛けやすいからこそのメリット!】
・人が集まったときは座るところがあって便利
・爪を切るときについつい、ここに座ってしまう
・ソファに座ってしまうと根が生えてしまうけど、小上がりは小休憩するのにちょうどいい
・どちらとこも腰をかけやすいのか、祖母と孫が交流するのはこのスペースが定番
・子供の髪を結ぶときには小上がりに立たせて、靴下はかせるときはここに座らせると高さがちょうどいい
レイアウトを考えるとより使いやすい
・段差があるのでテレビが見やすくなる
・座ったままでも、リビングの家族と目の高さが近くなる
小上がり和室の下部分に収納を作る代わりに、掘りごたつにしてほっこり過ごすご家庭もあるようです。
「畳が好きだけど正座は苦手」という方にも好評ですよ。
- リビングのゴミが入りにくい
フラットな和室は、隣接するリビングからの汚れが入りやすいということは、経験したことがある方も多いかもしれません。
しかし小上がりの和室にすると、リビングのゴミの侵入を段差が防いでくれます。
このメリットを考えて、小上がり和室を作った友人の体験談をご紹介します。
バタバタと慌ただしい日常を過ごすため、平家のように階段の上り下りを極力減らしたかった友人C。
一階に寝室も兼ねた和室が欲しかったそうです。
和室を独立させるには敷地面積が足りなかったのでリビングに併設する事にしました。
しかし、間取りを考えた結果、キッチン脇に和室という形になってしまいました。
子供がまだ小さく食べこぼしも多い事から、寝室となる和室にゴミが入らないよう和室を小上がりにしたんですね。
【嬉しい誤算】
小上がりがダイニングテーブルの椅子がわりになったので、大人は小上がりに座り、反対の椅子に子供を座らせると、和室にゴミは入ってきませんでした。
食べ終わってお腹いっぱいになると、ついつい「ふぅー」っと和室に寝転んでしまうみたいです(笑)
小上がり和室のメリットが十分に活かされた間取りになったのですね!
小上がり和室のデメリット
もちろん、メリットがあればデメリットもあります。
対策をとるためにも、デメリット面も、しっかりと検討しておきたいところですよね。
- フラットよりは少し狭く感じる
家の中に段差があると、同じ広さでも少し狭く感じられるそうです。
狭くさせないための対策
リビング続きに小上がり和室が欲しいと考える方は、間取りを考える際に考慮する必要がありますね。
大きめの家具を置いても家全体が狭く感じないかどうか、また天井の高さなどをしっかりイメージするようにしましょう。
- 家具の配置が難しくなる
部屋が狭く感じることと似ていますが、小上がりの段差によって家具を置く場所が限られるので、家具の配置は設計の際にあらかじめ考える必要があります。
配置をスムーズにするための対策
収納を確保し、出来る限り棚などの大きな家具を減らす方が、広々とした空間を演出できますよ。
- 掃除ロボットで1度に掃除できない
これは、現代ならではのデメリットですね!
フラットな和室なら掃除ロボットが入ることもできますが、小上がりにすると自分で小上がり和室に掃除ロボットを持っていく必要があります。
畳掃除の注意点
後程ご紹介しますが畳は目に沿って掃除した方が良いので、もともと掃除ロボットは不向きという考え方もありますよ。
- 乳幼児が落ちてしまう可能性がある
小上がりのように高さがあり、柵などのない場所の場合は乳幼児が落ちてしまう可能性があります。
先ほどご紹介したように、友人Cには小上がりがあります。
ある時、友人Cの家でホームパーティーのようなものが開催され、私たち含め2~3家族が招待されました。
その中に1歳2ヶ月の子供を連れて来た家族がいたのですが、少し目を離した隙に小上がりから落ちてしまいました。
大事には至りませんでしたが、何度も登りたがるので目が離せないと言っていました。
特に好奇心が旺盛な1歳前後の子供は注意が必要です。
乳幼児が落ちないように対策
乳幼児がいるときは、障子などで小上がりスペースに上がらないように閉められる状態にしておく必要があります。
- バリアフリーにならない
小上がり和室を作ると、老後の上り下りが大変になってくるかも知れません。
頻回に上り下りしなければならないような場所に設置してしまうと、老後、段差をなくすリフォームが必要になるとお金がかかってしまいます。
不動産やハウスメーカーに勧められた火災保険にそのまま加入していませんか?
心地いい小上がり和室は「広さと高さ」で作る
小上がり和室のメリット・デメリットを知り、実際に小上がりを作ろうと決めたら、具体的に何を考えていけばいいのでしょうか?
まず考えていきたいのが「広さ」と「高さ」です。間取りを考えるうえでも最も大切な部分になってきます。
広さを決めて全体図が見えるようにする
まずは、小上がりの広さを決めていくのがポイント。
小上がり和室の広さで多いのは3タイプです。 この中で最も選ばれているのは? 4.5畳! |
3畳の場合
少しゴロンとしたり、子供を遊ばせたりと、ちょっとした簡易スペースのイメージですね。
6畳の場合
次でご紹介する間仕切り壁も付けて、まるっきり別の部屋にすることが多いですよ。
【間仕切りはつける?】
小上がり和室との境界に間仕切りがあるかないかで、小上がりの使用感や広く見えるか狭く見えるかなどの見た目がかなり変化します。
間仕切りを付けないオープンタイプの和室
見た目で広いのがポイント。
リビングの延長として使われることが多くありますよ。
間仕切りをつけるタイプの和室
柱や扉をしまう壁など、スペースが必要になるため、狭い感じがしてします。
ただマンション風に寝室としても使いたいという場合は、仕切りがないと音や明かりや臭いが気になってしまいます。
家族の生活する時間帯がバラバラだと、仕切りがあった方が寝室として使用しやすいですね。
間仕切りの対策
存在感を少なくする為に、間仕切りにロールスクリーンを使用する方法もありますよ。
高さを決めて使いやすさを考える
小上がり和室の段差は、ケガをしにくいような安全な高さで設計したいですよね。
一番身近な段差として階段を見てみると、階段の段差は23cm以下と決められています。
多くの方は18~20cmの高さを採用しているようです。
小上がりの高さとしてみていくとどうでしょうか?
20cmの高さにした場合
階段の感覚と同じなので、昇降しやすいです。
しかし、収納も作ることを考えると20cmの高さでは収納できる量が少なくなってしまう、という難点が出てきてしまいます。
収納力が欲しいなら場合
昇降だけでなく腰かけることも考えると30~40cmの高さがある方が使いやすくなります。
また、この高さは座りやすい利点があります。
- 小上がり部分に座ってくつろぎたい
段差に収納を設置したいと考える場合
高さは30~35cmがベスト
- 収納を必要ぜず、昇降しやすさを重視する場合
高さは20cmがベスト
- 家族の年齢や健康状態を考慮すること
段差の高さが決まったら、次に天井の高さも考えておきましょう!
【天井の高さを考える】
小上がり和室の高さを決める時に一緒に考えたいのが天井の高さ。
小上がり和室と天井との差が、どの程度になるかもあらかじめ考えておくとよいでしょう。
高さを決めるときの注意点
背が高い方にとっては、小上がり和室は圧迫感がある部屋になってしまいます。
見た目も、小上がりを作る事で狭く感じることもあるので、天井を高くした方が広々として見えます。
天井を高くする場合
程度によっては費用もかかりますし、光熱費も上がります。
そのあたりのバランスも考慮して、天井の高さも決めてみてください。
【収納について考える】
段差の部分に収納を作ることもできますが、物を出し入れするたびにしゃがむ必要があります。
そのため足腰の弱い方の場合は、収納を作ることはきちんと考えたほうが良いかもしれません。
小上がり下の収納の見落としがちなポイント
高さと奥行きを確保しづらいことから入れる物が限られてしまうというデメリットも。
引き出し収納にしたい場合は、小上がり周囲に引き出すスペースを確保する必要もあります。
収納を作ったものの、結局使わなくなってしまったという失敗パターンもあります。
季節事に使うものや、来客時の布団等、出し入れが少ないものを収納する方が引き出す回数が減るのでいいかもいしれませんね。
出し入れの頻度が高い物を収納する場合は、和室部分に吊り戸棚を設置するのもおすすめですよ。
【外部との繋がりを考える】
庭に繋がる場所に小上がり和室を設置したために段差がかえって邪魔になってしまったという失敗例もあります。
このような失敗を回避するため「和室の高さに合わせて、庭にウッドデッキも設置する」という施工例もあります。
失敗しないためのポイント
小上がり和室を作る時には、隣合うスペースとの高さのバランスなどについてもきちんと打ち合わせしておくと安心ですよ。
新築で小上がり和室を作るのにかかる費用
小上がり和室について、詳しく見てきましたが正直気になるのは費用ですよね。
工務店により費用は異なりますが、一例として友人から話を聞いてみました。
リビング続きの小上がりの和室を併設しました。
畳は琉球風畳で広さ4.5畳です。
畳のカラーを変えることもできたのですが、オプションになるので辞めました。
我が家は間仕切りを作らず、必要になった時はロールスクリーンをつけようと検討しています。
気になる費用はというと、小上がり和室、下の収納なしの4.5畳で48000円でした。
収納をつけると、既製品を取り付けるだけなら20万円程だったのですが、間取りに合う既製品がありませんでした。
既製品を使わず収納を付けようと思ったら、家具職人の方に頼まなければならないとの事。
費用は40万円程かかるそうです。
そこまで使い勝手がいいわけでもないので、割に合わないと言われ諦めました。テキスト
畳みの値段
・一般的な縁付き畳
→11000円〜(一等品 一畳分)
・琉球風畳み縁無し
→17000円〜(2枚で一畳分)
*業者により変動あるので、参考値です。
間仕切りドアに関しては標準装備でない場合
間取りや広さによってはメーカー既製品が付けられないこともあります。
既製品がつけられないとなると、オリジナルの建具を製作することになります。
例えば) 上記金額には、石膏ボードなどの野材、大工工事、造作建具工事、クロス工事、廃材処分費用を含みます。 |
既製品が合わない場合は、費用がかさむので、しっかりと確認しておきたいところですね。
後々になっても使えるかどうかきちんと考えて取り付けるようにしましょう。
今の火災保険で本当に大丈夫ですか?
まとめ
小上がり和室を作ることに関しては、メリット・デメリットがあります。
何となく落ち着ける空間といえば和室、という方も多いですよね。
多目的に使用でき、時にはリラックスしてゴロゴロ出来る空間、自然と家族が集まれる部屋…。
そんな効果がある小上がり和室は、少ないスペースでも作れます。
メリットやデメリット、そして費用を念頭に置きぜひ一度検討してみてください。
あなたの火災保険は大丈夫?
火災保険を決める時、不動産屋に勧められた火災保険にそのまま加入していませんか?
それかなり、損しています。
勧められるがまま高い火災保険に加入する前に、複数の保険会社を比較してもらった方が安い上、補償内容も整っている火災保険に加入できます。
私の場合、不動産屋に勧められた火災保険に入っていましたが、見直しをしたらなんと16万円も保険料が安くなりました。
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