家を建てる前に行う事と言えば「地鎮祭」を思い浮かべる方も多いと思います。
更地の土地に氏神様をお祭りして工事が無事に済むことや、人や土地建物の反映を一緒にお祈りします。
建売住宅を購入した場合など、既に住宅が建っている状態での購入なので「地鎮祭をしているのかどうか」等も気になる点ではないでしょうか?
そんな中ここ最近では様々な理由から地鎮祭をやらないケースも増えているようです。
仮に地鎮祭ができなかったとしても、他にも祈祷方法がいくつかあるので検討して頂きたいと思います。
特に「する必要がない」と思ってやらない人もいるようですが、祈祷する意味をご存知でしょうか?
心残りにしないために、まずは祈祷する理由を理解して、その方法を探っていきましょう。
祈祷をする意味を知って是非「後悔のない選択」をして欲しいと思います。
目次
本当に必要なの?!新築の建売住宅の祈祷をする理由
祈祷をやらなかったとして、何かアクシデントやトラブルがあるたび気に病むようなことがないとも言い切れません。
そんな気持ち的に後悔をするくらいなら「やっておいて損はない」かと思います。
では、建売住宅の祈祷について見ていってみましょう。
建売住宅と注文住宅とでは購入するタイミングが大きく異なっています。
- 建売住宅:住宅の完成後にお客様が購入している
- 注文住宅:建売前に住宅メーカーと契約をしていて、お客様が購入している
このため祈祷のタイミングも変わってきますし、建売の場合は建てる前に祈祷が行われているのかも分かりません。
これは、祈祷に迷う理由としてあがってくる声にも関連してきます。
~祈祷をするかどうか迷ってる方の声~ ・建売の我が家は祈祷したのか?という不安 ・祈祷をしないことによって、家族に何かあったら不安 |
祈祷されているかどうかについては自分の家が祈祷されているのか確認することが重要です。
しかし祈祷をしなかったことによって出てくる不安要素は精神的によくないですよね。
また祈祷をすることによって土地の神様を鎮め家内安全をお祈りします。目に見えない効力がないとも言い切れませんよね。
まずはご自身の家が祈祷されているのかどうかの確認を行いましょう。
【担当している不動産会社へ確認する】
まずは、販売を担当している不動産会社へ確認することが重要です。
地鎮祭を行っている場合、不動産会社が写真を撮影していますので見せてもらいましょう。
建売住宅の場合、広い場所へ何棟も土地がある時は、まとめて地鎮祭を行うこともあります。
地鎮祭は必ずやらなければならないものではない等の理由から不動産会社によってはやらないことがあるので確認をとりましょう。
では、地鎮祭をやらないのはどのような理由が考えられるのでしょうか?
【地鎮祭をやらない理由】
- 費用の削減
- 工期の短縮
- 建設予定地が遠い
住宅メーカーによっては1日数百棟を完成させなくてはいけないため、工事の日程が決まっています。
地鎮祭で時間を取られてしまうと納期が伸びてしまう等の理由から最近では、地鎮祭をやらないことが多い傾向にあります。
住宅メーカーではなく、地域密着型や少人数の不動産会社では今でも地鎮祭を行っている会社もありますので、購入前に確認することも重要です!
地鎮祭を行っていないと何か問題でもあるのでしょうか?
不吉な事は起こらない?地鎮祭の必要性
地鎮祭を行っていないと何か不吉なことが起きるのではないか?と不安になる方もいますよね。
結論からいうと地鎮祭は無理に行う必要はありません。
しかし、工事関係者などとお互い顔を見合わせる良い機会になるので、良好な関係を築くきっかけにはなると思います。
こんな方は地鎮祭をしておいた方がいいかもしれません。
友人の親族は仏教や神道などを信仰していて、地鎮祭を必ずやった方がよいと強く言わていたそうです。
しかし時間などの都合が合わないのもあり、夫婦で話して、それを却下して地鎮祭を行いませんでした。
家が建った後すぐに、不幸にも友人が交通事故にあってしまいました。
親戚がお見舞いにくるたびに、「地鎮祭をしなかったから…」などと言われてうんざりしたようです。
やっておけば無駄に攻められずに済んだのにと言っていました。
あとでトラブルがあった場合、地鎮祭をやらなかったからと言われても後味が悪いですよね。
しかしこれは個人の自由なので家族と話し合って決まることが一番良い方法だと思います。
本当に必要性があるのかないのかを、しっかりと話し合っておいて心残りになる要素を残さないようにしましょう。
地鎮祭を行わないからと言って工事関係者の方のモチベーションが下がるのではないかと懸念される方もいるようですが、そのような事は全くありませんのでご安心ください。
地鎮祭にはどのような意味があって、他にどんな祈祷方法があるのかもご紹介したいと思います。
どんな方法がある?!新築住宅の祈祷の種類
新築の祈祷方法は、大きく3種類にわかれます。
それぞれについて説明していきますね。
土地を祭る「地鎮祭(じちんさい)」
地域によっては、安全祈願祭や鎮地祭、土地祭り、地祭り、地祝いなどと呼ばれています。
土地の神様を鎮め土地を使用する許可を得ると言う意味合いがあります。
神主さんを呼んで工事の安全を願う儀式でもありますが、施主が主体となり、地鎮祭を行うか決めるところから、必要な準備物を用意する必要があります。
参列者は、施主であるあなたと一緒に住む家族、建設業者、施工主、設計者が参加します。
一緒に住まなくても親族が参加する場合もあります。
地域によっては、必ず行わなければならない場所もありますので注意が必要です。
地鎮祭の所要時間
平均30~40分で準備や片付けを入れても1時間程度になります。
初穂料(玉串料、祈祷料、お布施)
(神主さんなどへ納める謝礼・ご祝儀のこと)
平均2~3万円になりますが、神社によっては値段が異なりますので事前に依頼する神社へ確認した方がよいでしょう。
【地鎮祭を行わなかった友人の話】 友人が購入した建売住宅も地鎮祭はまとめてやっていたようです。 少し心配だったので、念のため神社で清めの砂をもらって部屋の四隅に酒と一緒にまくことに。 不安も取り除けたし、住んで5年になるけど特に不幸なことは起こってないよ!とのことでした。 |
地鎮祭をやらなかったからと言って不吉な事が起きるわけではありませんが、土地の神様を鎮めて家族みんなで感謝すると言う意味合いがあります。
棟を祭る「上棟祭(じょうとうさい)」
基礎工事が終わり、次は木材が運ばれ木工事がはじまり、いよいよ家の骨組を建てる建て方(上棟)です。
棟上げ式、建前ともいわれ地鎮祭とは異なり、上棟式祭は儀式ではなく無事に棟が仕上がったことを喜び、感謝するお祝いです。
神主抜きで行われ棟梁主催で行う式典のようなもので、棟梁が代行して取り行うこともあります。
上棟祭の特徴
祭の最中に棟木を引き上げて取り付けるが、最近では、棟木に破魔矢などを飾ってその代わりにすることが増えています。
家を建てる「吉」を他の人へ分け与えることのよって吉事の反動でやってくる「凶」を緩和しようとする意味があるのです。
鉄筋コンクリートの住宅などでは、もともと行わないこともあります。
Mさんが子どもの頃に、隣の家が建前で餅まきをすることになったので行ってきたそうです。
近所の人達と一緒に皆でワイワイと拾ったそうです。
家を建てて住み始めて餅まきのイベントを通して、それが近所付き合いのきっかけになっていたようでした。
他にも大工さんなど工事関係者の方を労うと共に親睦を深める機会でもありました。
ここ最近はそんな光景も見かけなくなり、寂しいような気もします。
今思えばあの頃はそんな日本本来の風情があったような気がして、懐かしく思い返すそうです。
子どもの頃のお話ですが、それが今でも大切な思い出になっているようです。
厄払いだけでなく、近隣との親睦を深めることにも繋がる良いチャンスになりますね!
完成のお祝い「竣工祭(しゅんこうさい)」
竣功祭(ことをえのみまつり)とも呼ばれ、完成した物を祓い清めて、末永い繁栄を祈る祭りで地鎮祭と同じ流れになっています。
また、建物が完成した後に無事に完成したことへの感謝と家に災いがおきないように祈る儀式のことです。
地域によって宅神祭、新宅祭、屋祓いと呼び名が異なります。
竣工祭の初穂料
1~3万円が多いですが神社によって異なりますので、依頼する神社へ確認しましょう。
竣工祭の特徴
地鎮祭と違う点は家の中止となる座敷の床の間、神棚のある部屋で行うことが特徴的です。
奥さんの実家は神仏を大事になさる方で、竣工際も行なったようです。
場所が家の中で行うこと以外は、地鎮祭と何ら変わりがないようです。
結果的に…
引越しする前の新築の家の中で、新たな気持ちになってこれからも頑張ろうと言う気持ちと、感謝の気持ちを持つことができ「やって良かった」言っています。
竣工祭があまり知られていない理由として、業者側が勧めていないせいもあるらしいです。
地鎮祭は工事と言う「仕事」をするきっかけで行われていますが、終わった後の工事「仕事」に業者側が得をすることがない為に、あえて伏せているケースもあると聞いたようです。
家を建てると言うことでも、地鎮祭から上棟祭と竣工祭と行うことによって、その土地の神様が鎮まりご家庭を守っていただけるようになります。
全てを行うことが難しい場合、一つでも行うことが理想的ではあります。
建売住宅には竣工祭の祈祷が断然おすすめ
建売住宅の場合は工事が完了しているので竣工祭をおすすめします。
場合によっては建売の場合でも地鎮祭を行なっていることもありますが、もし可能なら竣工祭も行うと理想的です。
地鎮祭で工事などの無事をお祈りをして、数ヶ月後に工事が無事に終わったのであれば、最後に感謝の気持ちを伝えるのは当たり前なのではないのかと言う考え方があります。
まず、氏神様をみつけなくてはいけません!
どう探したらいい?「氏神様」
まず、担当している不動産会社へ相談をしてみましょう。
不動産会社が知っている神社を紹介してもらうと値段なや詳細がわかるのでおすすめです。
【自力で探す】
不動産会社側が分からない場合、土地を守る神様(氏神様)を調べる必要があります!
自分が居住する土地を守ってくれる神様のことを言います。
氏神神社とは、自宅から最も近い神社のこと指します。
自分の地域の氏神様の調べ方もあるようです。
自分の住んでいる地域の氏神様が不明なときは、各都道府県にある神社庁にお問い合わせ下さい。
住所を伝えると氏神神社がどこにあるか教えてくれます。
ホームページには、各都道府県の神社庁一覧がありますので問い合わせてみるのもよいでしょう。
注意点としては、神社庁に属さない単立系といわれる神社があり、自宅近くにあるのに神社庁に登録されている遠い神社を紹介されることもあります。
【地域の方へ聞く】
地元に長年生活をしている自治会長やご近所へ確認する方法もあります。
地域の神社など詳しいことを知っている可能性が高いので、確実な方法ですよね。
竣工祭もできなかった場合はどうする?!
新居への引っ越し前に行う入居祓いをおすすめします。
所要時間も約30分程なので負担になりません。
新築を建てる前に施工会社や配管業者などさまざまな方が携わっていて、何かと人の出入りが多いですよね。
他にも引っ越しする際に業者の人の出入りが何かとあります。
様々な人が出入りすることから、新居には様々な気が入り込んでいます。 |
そんな時は入居前にお祓いを行いましょう。
空気や気を浄化することで、新たに始まる生活が明るいものになるよう願う儀式でもあります。
家族の家内安全と家運上昇のため、きちんと神様に断りを入れましょう。
神主さんが行う場合、お礼と米、塩、水、白身の魚、乾物類、季節の野菜や果物などのお供え物が必要です。
自分で祈祷することは可能なのか
祈祷は、神社へお願いする以外に自分で行うこともできます。
自分で祈祷する方法には次のようなものがあります。
【盛り塩を行う】
三角佳形や円錐型の容器に盛った塩を玄関先の置く風習のことです。
新築で引っ越しをした際に、正しい方法で盛り塩を行えば部屋を清めることは可能です。
- 盛り塩には、海洋由来の天然の塩を使用
- 三角形や円錐型に盛る
- 盛り塩には、白い皿を使用
- 置く場所は、2つ1組となる。玄関の両脇、部屋の場合は四隅に置く
盛り塩には、邪気があるまるので置いてから1~2時間で撤去することをおすすめします。
【氏神様へのご挨拶】
氏神様が分かった場合、引っ越しをする前に参拝することをおすすめします。
氏神様に「これからよろしくお願いします」と挨拶をする意味も込められています。
【お香を焚いてみる】
部屋の中でフランキンセンス、ミルラ、ホワイトセージなどのお香を焚いてみるのもおすすめです。
浄化したい空間へお香を焚いた後、窓を開けて換気します。
新居へ引っ越したあとも定期的に行うと日々たまったものを浄化できるので手軽な方法ですよね。
焚く方法や香りも様々ですが、自分の好きなものを選んで大丈夫です。
まとめ
新築で建てた住宅はこれから長く生活していく場所でもあります。
新しい生活はとても楽しいですが、時に大変なこともあるでしょう。
祈祷を行うか行わないかは個人の自由なので無理に勧めることはできませんが、そこに住む家族の安全と繁栄などの願いを込める意味と、感謝をする意味でもあるのです。
手間に思えるかもしれませんが、やっておいて損はないと思います。
祈祷してもらった写真をいつか家族で見た時に、良い思い出話になるのではないでしょうか?
祈祷した思い出と共に、新たな気持ちで生活ができることを祈っています。
あなたの火災保険は大丈夫?
火災保険を決める時、不動産屋に勧められた火災保険にそのまま加入していませんか?
それかなり、損しています。
勧められるがまま高い火災保険に加入する前に、複数の保険会社を比較してもらった方が安い上、補償内容も整っている火災保険に加入できます。
私の場合、不動産屋に勧められた火災保険に入っていましたが、見直しをしたらなんと16万円も保険料が安くなりました。
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