あなたが、新居を構えようと考えている時、またはどこか新しい環境に移り住もうと思う時、どんな「家」が良いだろうかと考えながら周囲の一戸建てや集合住宅を眺める事でしょう。
あなたなら、どんな点を重要視してデザインの良し悪しを判断していきますか?
人それぞれのこだわりがあると思いますが、是非注目して頂きたいのはベランダです。
防犯対策なんて防犯グッズで頑張れば良いと思うかもしれませんが、そもそもの形や素材、ベランダがどのような環境下にあるかという点が重要になるって知っていますか?
あなたやあなたの大切な家族が安心して暮らせる家となるような防犯対策を考えてみましょう。
目次
【防犯対策】ベランダの内側が見えないと泥棒の隠れ蓑になる?
ベランダ側は居住している人の特徴も、マンションの特徴も出やすいと言えます。
それは家探しの時のポイントになるだけでなく、犯罪者がターゲットになるかどうかをチェックするポイントにもなるでしょう。
警察や、警備、防犯に関係した行政機関や民間業者のサイトを覗いても、個人宅の防犯においてはベランダを重視していることは伝わってきます。
ベランダは侵入口になりやすい箇所であり、また、家人の防犯意識の有無が分かってしまう場所でもあるからです。
1つはみなさんが一番にイメージするであろう柵タイプ(格子状になったもの)と外壁と同じ素材でしっかりとした壁タイプの手すりのみついたものがあげられます。
ベランダのフェンスの素材と特徴
それぞれの特徴を見ていきましょう。
柵タイプ
雨にも強く錆びにくい事から耐久性もあり長く使っていくことが可能という面で一番よく使われるのがアルミの柵タイプです。
メンテナンスも楽なため、単身用のアパートや学生用アパートなどでよく見かけます。
価格も安価なため使用されることが多いのでしょう。
壁タイプ
大手ハウスメーカーが手掛けるアパート物件などにも多く見られます。
柵タイプが「落下防止」が主な目的なのに対して、壁タイプは部屋の中を見えなくするという意味合いの方が強いです。
洗濯物なども最近は手すりよりも下に物干しが設置されていたり、壁で見えなくする建物も多くなってきました。
単身よりもファミリー世帯の住居に多いタイプと言えます。
その他にもこんな素材があります。
天然木(木材) |
温かみや質感があり、見た目がよくなります 経年により色落ちなどが起こるのでそれも含めた上でナチュラル感を持たせたい方にピッタリです |
竹材 |
和の雰囲気を取り入れた時に使うと柔らかな印象を持たせます 耐久性が低く、素材に劣化が発生するので定期的に交換する必要があります |
樹脂材 |
見た目も良く耐久性を持ち合わせた人気の素材です 加工もしやすくカラーもデザインも沢山あります。 雨には強いのですが、紫外線によって色あせが発生する事もあります |
ポリカーボネート |
光を取り入れながらも、カラーも選べてベランダの雰囲気を住宅に合わせることもできます ボードタイプだと風通しは悪いというデメリットもあります |
ベランダは洗濯を干す以外にも、各家庭によって使い方は様々です。
【ベランダのタイプ別】防犯対策
倉庫のない家だとシーズンオフの交換用のタイヤを置いたり、洗濯機を置いているところもあったり、物置代わりにしているところもよく見かけます。
そういう場合、柵タイプですと見た目も悪く、柵の隙間から物が落ちたりする可能性もあります。
その点、壁タイプはベランダ内が隠されているので外から見えない安心感は得られますし、それだけで考えると壁タイプを選びたくなりますよね。
しかし、このタイプは人目を忍んでこっそり侵入しようとする犯罪者にとっては作業しやすくなるため、柵タイプよりも防犯対策に気をつかわなければなりません。
人の目線は、上に向きにくい傾向にあります。
2階以上のベランダが壁になっていると、中でしゃがんでしまうと外からは気づかれにくくなり、泥棒の隠れる場所を作ってしまいます。
また、ひと気の少ない場所にある1階のベランダも、泥棒の隠れ蓑になってしまう危険性があります。
隠れることのできないデザインであることが防犯面でも重要となります。
では、外から丸見えの柵タイプのベランダではどうでしょうか。
外からの見通しはいいので泥棒が隠れることはできないですが、洗濯を干す時も外から丸見えなのであまりだらしない格好ではベランダに出られないというデメリットがあります。
それに、夜、電気をつけてカーテンを閉め忘れた場合、家の中が見えてしまうことになりますので注意しましょう。
ベランダの洗濯物に関しては、洗濯物用の目隠しアイテムが色々と売られていますので、それを活用して防犯対策をしましょう。
「洗濯日和ネクスト」
- 洗濯物にカバーとして被せるタイプ
「洗濯日和ネクスト」(ワイドサイズ)
- 使用しないときはコンパクトになります。
「アイメディア 風を通す雨よけベランダカーテン」
- カーテンのように洗濯物を干す部分に垂らすタイプ
その他に、衝立のようにベランダに立てかけて目隠しにする物など様々な商品があります。
目隠しアイテムも完全に目線を遮断してしまうものですと壁タイプと同じく中の様子を隠してしまうので中が見通せるものを選ぶのが良いでしょう。
防犯面で考えると柵タイプが安心できるといえるのではないでしょうか。
洗濯物以外にも、女性の一人暮らしの場合はカーテンもピンクなどを選ばず、性別がわかりにくい色を選ぶようにするとそれも防犯対策になります。
あなたは、ベランダからいろんな情報がもれていることに気がついていますか?
ベランダから住人情報がもれている?【防犯意識を持ちましょう】
マンションもデザインが色々あって、それぞれに特徴があります。全体の外観は当然ですが、大抵はベランダ側に目が行きますね。
ベランダは外から一番目立ちますし、その家にどんな人が住んでいるかという情報が一目でわかるからです。
外からの視線も念頭におく
のどかな一般家庭の一場面程度にしか思わない事も犯罪を犯そうとしている人間にとっては、重要な手掛かりとなってしまうのです。
・住人の性格
・在宅かどうか
干してあるアイテムで子どもがいるのかわかってしまいますし、洗濯の干し方で年齢も読み取れてしまいます。
洗濯物が遅くまで干してあると帰宅時間が遅いということもわかりますし、犯罪のプロとなるともっと細かな情報をベランダを見るだけで見出してしまうのです。
それは家探しの時のポイントになるだけでなく、犯罪者からすればターゲットにできるかどうかをチェックする判断材料にもなるのです。
①扉や窓に鍵をかけているか、開けっ放しか
②入りやすいか、逃げやすいか
③近隣からの見通しが悪いか
④通行人が少ないか
⑤家族構成や生活パターン
家族構成や生活パターンはベランダの状況から予測することが可能です。また、家人の防犯意識の有無が分かってしまう場所でもあります。
入居した後に防犯対策を擦る以前に、住む場所にしようとしている物件その物の危険度を見ていかなければいけません。
知人は引っ越した当時、マンションや団地はベランダに布団を干すのが当たり前だと思っていたそうです。
家探しの時には奥さんの希望もあり、ベランダは布団を干しやすい壁がしっかりしていて厚みのある手すりがついている部屋を選びました。
引っ越しをして、新しい生活が始まってしばらくした頃、同じマンションの上階で、のぞき被害が発生!
犯人の手口!
上階に住んでいるから覗かれることも無いだろうと油断していた住人でしたが、階下のベランダを足掛かりにして犯人が侵入してきたといいます。
階下ベランダに足跡が残されていたという報告があり、頑丈なベランダの手すりが犯罪者にとっては都合のいい足場になったのです。
何故狙われたのか?
被害に遭った家は、洗濯物が外から見えないように、ベランダ全体に目隠しを取り付けていて外からの視線を遮断していたのです。
そもそも、緑豊かな裏庭が良いと思って選んだ側面もあったようなのですが、昼間は美しい木々も、夜になると人影を隠してしまう「泥棒の隠れ蓑」となり得ることを気づかせてくれる出来事でした。
近年、集合住宅も階数が増えて、高層化していますので、布団を干せない物件の方が多いのではないでしょうか。
布団を干さないことが前提であるならば、ツンツンと棘がついている手すり用の防犯アイテムを設置するのも良いでしょう。
アムレット忍び返し
- 泥棒や動物などの侵入経路となりやす場所に設置することにより侵入者を威嚇できる。
また、一般的なベランダは、転落防止を目的に手すりの高さを設定していることがほとんどですので、戸建てであるならば、そもそも侵入できないくらいの高さにしてしまうのも一案です。
戸建てではない場合は、別途、手すりの上に格子やボードを設置して、高さを追加することになります。
外観の問題もありますし、そもそも、マンション等の規約もあると思いますので確認が必要です。
転落防止の役割もしっかりと担ってもらわなくてはいけませんので、厚みの無い素材を使う場合は、その分の強度を考える必要があります。
これから新築する場合は、依頼する業者や職人さん、専門家に相談するのも良いでしょう。
物件探しで家を見て回る場合は、室内だけでなく、ベランダに出て手すりの素材や質をしっかり確認しておくことをお勧めします。
どんなものにもプラスの面とマイナスの面があるように、偏った視点にならないよう、あらゆる角度から検証して家選びをすることが重要だという事です。
ベランダの防犯の考え方【ポイントを抑えて的確に】
家探しにおいて、ベランダの防犯レベルの確認は重要であると説明してきましたが、そもそも、防犯における重要ポイントはどのようなものなのか現代の犯罪傾向も含め、頭に入れておく必要があります。
まず空き巣にとって侵入しやすい家とはどういうものかを考えてみましょう。
空き巣に入る場合も行き当たりばったりに犯行を実行するわけではありません。まずは入りやすそうな家を下見に行くのです。
財産があるかどうかよりも侵入しやすいことを目安に探しています。空き巣は少額のお金の窃盗を何件も繰り返すことが多いのです。
一番大切なことは「この家は侵入しにくい」と思わせる事です。
「私は防犯意識が高いです」「簡単には侵入させませんよ」という意識の高さを見せつけることも、重要な対策となります。
犯罪者を寄せつけない【おすすめの防犯グッズ】
セキュリティ会社のステッカーが貼ってある家を見たことがありますよね。
それだけで、かなり犯罪の抑止にはなっているはずです。
それと同様に、「防犯対策しっかりしていますよ」とメッセージを送ることが大切なのです。
防犯の基盤となるデザインや素材のベランダを選んだとしても、入居してなんの対策もしなければ犯罪を遠ざけることは出来ないでしょう。
犯罪者除けをより一層確実にするためにも、センサーライトや防犯ガラス・二重ロックなど、追加防犯グッズでの工夫も考えておきましょう。
犯罪者は暗闇を味方にしようとします。
だからこそ、「明かり」「見通し」は重要ポイントです。
ベランダの見通しを良くしていても、夜の闇に紛れて侵入を試みる場合があるかもしれません。
人の動きを感知してライトがつくように設置しておけば、それも一つの対策となります。
JOKBENソーラーライト
- 防犯カメラを設置しておくことで、いつでも監視されていると思わせることも有力な方法です。
COOAU防犯カメラ
- 今は便利なアイテムが多く開発されていて、スマートフォンで確認ができるタイプのものもあります。
- 留守宅だとしても、家主がしっかりと目を光らせているのだと思わせることで、犯罪難易度を高めて、戦意喪失させるようにアピールするのも良いでしょう。
当然、本物のカメラを設置して監視するよりは、防犯レベルは落ちますが、何もしないよりは良いでしょうし、アイテムを買うお金を作るまでの応急処置的な手法としてはアリではないでしょうか。
Co-Goodsダミーカメラ
- その他、防犯ガラスを使って簡単にガラスを破って入れないようにすることや、防犯用のロックを設置することで、サッシそのものの防犯力を上げる事も有益です。
様々なアイテムがありますので、お店で説明を聞きながら選ぶのでも良いでしょうし、ネットショップで買い集めるのも良いでしょう。
セキュリティ会社のステッカーと併用すると効果も上がります。
本格的なセキュリティ契約までは出来なくても、それなりのセキュリティアイテムを使っている家なのだということをアピールすることは出来るはずです。
壁で囲まれたベランダは防犯においても「壁(障壁)」となる
ベランダの壁が防犯の重要ポイントの一つであることは既にお伝えしています。
それでも今一度「壁」を話題に持ち出すのは、それだけ、見通しが重要であるからです。
「もうその話は分かったよ」と思われるかもしれませんが、もう一つの「壁」の存在も忘れないで頂きたいのです。
それは、「ご近所の壁」です。
家のデザインや、マンションのベランダそのものは悪くなくても、隣近所の壁や庭木がうっそうとしていて目隠し状態になったり、隠れ蓑となりやすい環境を作っているとしたらどうでしょう?
また犯罪のターゲットにされやすい状態の家が集まっていたら、地域全体が物騒なエリアとなる可能性もあります。
だからこそ、建物や戸建てのデザインばかりに気を向けるのではなくて、そもそもの地域性や近隣住民とのコミュニケーションも事前調査の対象にすべきでしょう。
そして、移り住んだ後には、よりコミュニケーションを深めていく意識を持つ必要があります。
自分が暮らそうと思っている家だけでなく、お隣が庭木でうっそうとしていて隠れやすくなっている状態ではないか確認してみましょう。
近くに廃墟のような建物が放置されていて、泥棒が入り込んでも分からない状態になっていないかなど、視野を広く持って全体の安全性を見ていくことも大切です。
しっかりと、安全を脅かす「障壁」がないかを見定めて、家探しを進めていきましょう。
ご近所とも一定の交流を持ち、情報交換や程よく生活リズムを伝え合い、異変に気付けるよう防犯意識を高め合っていけると良いですね。
まとめ
家探しはとても楽しい作業でもあり、今後の生活を左右させる重要なことでもあります。
犯罪者が好む暗闇や身を潜められる状態にないかどうか。
入居後に、防犯の工夫がしやすいつくりであるかどうか。
上階への侵入を助けてしまうような足場となり得る壁になっていないかどうか。
しっかりとポイントを抑えて、防犯力のある環境としていけるように、まずは初期スペックとも言える建物の造りを考えてみることが大切です。
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