念願のマイホーム。理想の家に近づけるために、こだわりたいことはたくさんありますよね。
しかしその全てを思い通りにするには、予算の関係もありなかなか難しいものです。
使用頻度や使用年数、憧れ度や必要なコスト、後からでも設置可能かどうかやデメリットなど、様々なことを考慮して優先順位を決めていく必要があります。
使用頻度が少ないからといって、なんとなく言われるがままに設置してしまうと、実際に生活を始めてから不便さや想定外の維持費に悩まされる…なんてことも。
今回は紹介する項目は優先順位の中で、さほど上位には上がってきません。
しかし!しっかり検討しておかなければ必ず後で後悔することになる『カーポート・太陽光発電・屋上・窓・ベランダ』の設置について、おさえておきたいポイントをご紹介します。
これらを知っていれば、あなたの新しい家はどの場所にいても居心地のよい空間になるでしょう!
目次
カーポートは選び方次第
新築の外構を考えるときに、自動車を所有しているなら、カーポートを設置するかどうかを考えるのではないでしょうか。
車にとっても人にとってもメリットが多いカーポートですが、やはりデメリットもあります。
しかし、選び方によってはうまく回避することができることもありますよ。
カーポート設置のメリット
まずはカーポートを設置するメリットを見ていきましょう。
①雨の日の乗り降りで濡れない
カーポート設置の最大のメリットはやはり、乗り降りで雨に濡れないことではないでしょうか。
特に子育てをしている家庭にとってはカーポートがあると、かなりの時間と労力を節約することができます。
②雨風・紫外線による車の劣化防止
・雨ジミを防ぐことができる
・洗車やコーティングの回数を減らすことができる
・紫外線による部品の劣化を予防できる
・部品の交換の頻度を減らすことができる
車のメンテナンスに費やす時間が減ります。
③車内の温度上昇を軽減
夏場灼熱の車内を快適にするために、エアコンを最大出力で稼働させなければなりませんが、遮熱タイプのパネルの下であれば解決します。
「冬場」
・フロントガラスの凍結を防ぐこともできる
・忙しい朝にお湯を準備する必要がない
・雨の日の乗り降りで濡れない
・雨風・紫外線による車の劣化防止
・車内の温度上昇を軽減
カーポートの設置は、車にも人にも家計にも優しいのです!
カーポート設置のデメリット
では、次にカーポートを設置するデメリットを見てみましょう。
①柱が邪魔になる
どうしても屋根を支える柱が必要なため
・駐車場のスペースが十分にないと、人が通るスペースがなくなる、または狭くなる
・大きい車に買い替えたらカーポートの柱が邪魔で入らないなんてことも・・・。
<解決法>後方支柱タイプのカーポートを選ぶと、両側面には柱がありません。
②圧迫感がある
屋根ができるということは、見えていた青空を遮るのですから、開放感がなくなります。
また設置する場所によっては、窓からの景観を損なうことにもなります。
<解決法>採光率の高い屋根材を選んだり、カーポートそのものの色で印象を変える。
③台風の時に対策や補強が必要
台風などで強度許容量を超える風を受けると、屋根材のパネルが飛んだり、本体ごと折れてしまうことがあります。
<解決法>屋根材の補強を併用したり、その地域に最近台風被害が出たかによって商品の強度を選ぶ。
・柱が邪魔になる
・圧迫感がある
・台風の時に対策や補強が必要
新築で太陽光発電を設置
ここでは太陽光発電の設置を決めている方へ、新築時に設置するからこそのメリットとデメリットについて紹介します。
新築時に設置するメリット
太陽光発電は、なんとなくは分かっていても詳しくは意外と知らなかったりしますよね。
太陽光発電システムの設置を前提とした家づくりができる
・設計の段階から屋根の向きや勾配などを調整できるので、発電システムの効果をより向上させることができる。
新築工事と同時に設置工事を行うため以下の利点もあります。
・工事費用を安く抑えることが可能
・費用についても、住宅ローンに組み入れればソーラーローンを組むよりも、低金利で長期返済ができるのもポイントです。
②機能的にも外観的にもより理想に近づけることができる
・売電のための配線についてもこの段階で決めることができ、理想的な形をつくりあげれる。
現在は国による補助金制度は廃止されていますが、自治体によっては補助金制度が独自に設けられている場合があります。
2019年度 太陽光発電の補助金 都道府県別一覧
新築時に設置するデメリット
ここまで見ると、太陽光発電を採用したくなりますが、デメリットも確認してみましょう。
①間取りが制限されてしまう
太陽光発電の設置は南向きがセオリーなので、屋根の流れる方向が限定されます。
屋根の形状と方向がある程度決まってしまうことで、外観や間取りに少なからず影響してしまいます。
間取りが決まってから太陽光発電の設置を検討しても、イメージした発電量が得られないということにもつながります。
②固定資産税がかかる
屋根と一体型になっているものは、屋根の一部としてみなされ
・屋根の価値が高くなる
・その分固定資産税も高くなります。
後付けのように「取り外しができる設備」となると固定資産税はかかりません。
外観にこだわるなら、一体型の方がスマートな印象になります。
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イメージが明確なら屋上はあり!
屋上の設置を検討している方は、きっといろんな楽しいことを思い描いていることでしょう。
大きな予算を割り当ててまで設置する必要が本当にあるのかどうか、失敗だったと後悔しないためにも、知っておきたいメリットとデメリットを紹介します。
屋上のある家はここが楽しい!
実用的なことから楽しみという面まで、日常の様々なシーンをカバーしてくれる屋上ですよね。
①バーベキューやプチキャンプ
アウトドアの好きな方は、屋上でプチキャンプができるのも魅力の一つではないでしょうか。
子供が小さいうちはなかなか遠方へは行けないものですし、家の屋上ならキャンプ用品を全て揃える必要もありません。
テントを広げるだけで気分はもうアウトドアです!
②洗濯物を気持ちよく干す
ご近所の目が気になるときは、屋上のスペースが活躍します。
・外に洗濯物を干しづらい時
・敷地の都合で庭が広く取れないとき
・布団も、家族みんなの分を並べて干すこともできる
何より太陽の光を遮るものがないので、洗濯物をスピーディーに乾かしてくれます。
やはりお陽さまの光をたっぷり浴びた布団は気持ちがいいですよね!
③子供やペットの遊び場に
「小さな子供がいるご家庭」
道路に面した敷地に家を建てると、子供が遊ぶのに夢中になって、うっかり外に飛び出してしまわないかと心配になります。
子供の成長の過程で、外だから感じられること、外だから学べる事も少なくありません。
大人以上に外に出る解放感は、大いにストレスの発散になるはずです。屋上を子供の遊び場にすることで、これらの問題を解消することができます。
「犬を飼っているご家庭」
屋上にドッグランを作ることもできます。屋上のある家なら、人もペットもストレスフリーな生活が送れます。
④屋上で庭づくり
庭で家庭菜園をすることに憧れていたけど、敷地が狭くて十分な広さが確保できなかったとしても、屋上があればその楽しみが増えます。
・プランターで季節の野菜を作って、太陽をいっぱいに浴びた採れたての新鮮な野菜を味わうことができます。
・ガーデニングをして草花を愛でることもできます。
・育てた草花を家の各所に飾れば、見た目にも雰囲気が変わって、リフレッシュ効果も期待できます。
想像してみてください。何より自分で育てた花ですから、その生命力と美しさに日々癒されるはずです。
⑤こだわりのインテリアでプライベート空間
屋上は「家の外」であると同時に、「プライベートな空間」でもあります。
お気に入りのガーデンチェアや、ガーデンテーブル、ソファーなどを置いて、自然の光や風を感じて、屋内とは違う開放感あふれる空間を楽しむことができます。
・バーベキューやプチキャンプができる
・洗濯物が気持ちよく干せる
・庭が作れる
・こだわりインテリアでプライベート空間が確保できる
屋上のある家の配慮すべき点
楽しそうな屋上のある生活ですが、やはり配慮しなければならないことやデメリットがあります。
①防水工事と定期的なメンテナンス
屋上のある家は、雨が入り込むので、建物の性能に大きな影響を与え、雨漏りのリスクを高めます。
・屋上には高度な防水処理が必要です。
・日常的に排水溝に溜まったゴミを取り除く作業も欠かせません。
・防水処理が必要なのは建設時だけではありません。
例え使わなくなったとしても定期点検とメンテナンスを実施し、適切な状態を保つ必要があります。
設置費用だけでなく維持費もかかってくることを忘れてはいけません。
②屋上ならではの環境
実際の屋上の環境は、屋根がなく日差しが直接当たるので、長時間過ごすことが難しいのです。夜は灯りをともすと虫が寄ってきます。
~屋上の失敗あるある~ ・洗濯物も屋根がないので、雨が降ってきたからちょっと軒下に ということもできず、取り込んでも置き場がない! ・設計の時点で何に活用するかが明確にせず、何となく作ってしまって、水道も電源もなく、不便で結局使わなくなってしまったなった。 |
憧れだけで屋上を設置してしまうと、「実際は必要なかった」と後悔することになりかねません。
維持費も掛かることですので、趣味や家族の生活スタイルをイメージして、本当に必要だと思えたなら、きっとあなたの生活を豊かにしてくれることでしょう。
・防水工事と定期的なメンテナンスが必要
・日差しが直接当たり長時間はいられない
~屋上のある家を建てた同僚~
天気のいい休日にのんびりお酒を飲んだり、日向ぼっこをしたりして、屋上でのプライベートな時間を楽しんでいましたが、1年ほど経った頃、お隣に新しく家が建ちました。
お隣さんも屋上のある家で、洗濯物を干す場所として利用されているため、時々顔を合わすこともあります。
「誰にも見られなくて済む」という特別感がなくなり、あまり居心地のいい場所とは言えなくなったそうです。
隣の土地が開いてる場合なども、のちに変化があることを意識しておかにといけませんね。
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ライフスタイルで考えるベランダ
ベランダを設置するかどうかは、屋上を設置するかどうかを考えるときと理由が似ている部分があります。
まず、どうしてベランダを作るのか?という理由を考えてみてはどうでしょうか。
実用性を求めるならベランダ
ベランダを作る一番の理由に挙げられるのは、やはり洗濯物や布団を干すためです。
洗濯物や布団を干すのは室内かベランダというのが一般的ではないでしょうか。
そして一番の目的が洗濯物を干すことだとすると、次に考えるのは、ベランダに屋根を作るかどうかです。
屋根があると、多少雨が降っても洗濯物を干しっぱなしでも大丈夫ですし、外出中でも安心です。
洗濯物干し場以外の、ベランダの活用法
洗濯物を干す以外で、ベランダはどのように活用するものなのでしょうか。
・ちょっとした子供の遊び場になる
・家の外に出なくても息抜きができる
・プランターで植物を育てることができる
ベランダを作らないという選択はあり?
「目的が洗濯物を干すということであれば」
他に洗濯物を干す場所さえあれば、ベランダを作らないという選択をするのもいいと思います。
ベランダを作るための予算を、もっと別のことに充てることもできますし、予算を抑えることもできます。
ベランダはほとんどの家に有るので当たり前と思ってしまいがちですが、それは間取りや目的によって変わってきます。
本当に必要かどうかを考えながら、無駄のない家にしたいですね。
後悔しない窓選び
新築を建てるとき、誰だって日当たりのよい「明るい家」にしたいと思いますよね。
風通しや採光のためには必要不可欠な窓ですが、位置やデザインを誤ってしまうと、その機能を果たすことができません。
新しい家で実際に生活が始まってから後悔しないために、考慮すべき点、講じるべき対策をご紹介します。
窓の配置と適度な数
まず考えるべきなのは、窓の配置と数ですね。
①北と南、西と東というように対になるように配置する
風が効率よく通り抜けるには、窓を北と南、西と東といった配置にすると、日当たりのよい部屋でも涼しく感じられます。
風は季節によって、または地域によって風向きが変わります。
対に配置されていると、どの季節どの地域でも風通しがしやすく、スムーズに自然の風が抜けていく家になります。
②窓は多すぎると家具の配置に困る
窓はたくさんあれば風通しもよくなり、採光もできて明るくなりますが、たくさん付けすぎると家具を置く場所に困ります。
家具は基本的に壁に面したところに置くものですから、窓の前に家具を置いてしまうと、窓の機能が果たせなくなります。
また、窓の数が多いと断熱性能や耐震性能が落ちるというデメリットもあります。
新築を建てることになった友人。
しっかりと採光できるようにと、希望の場所に大きめの窓を付けてもらいました。
そのころお隣も家を建設しており、いざ完成してみるとお互いの大きな窓が向かい合う形となってしまった!!!
室内が丸見えになってしまうので、ほとんどカーテンを開けることができないそうです。
隣接する建物と窓の取り付け場所は、しっかりと確認しておく必要があります。
デザイン性だけで決めない
新築で家を建てるなら、外観にもこだわりたいのではないでしょうか。その外観を決める要素の一つが窓です。
素敵なデザインの窓を設置することで、スタイリッシュな外観を実現することができます。
しかし、デザインばかりを重視してしまうと、窓の持つ機能を果たせないだけでなく、暮らしにくさを感じてしまうこともあります。
・注目されているデザイン
高窓との組み合わせで、自然と空気が地窓から高窓へと抜けていく風の流れをつくり出すことができ、効率的な換気が行えるのです。
しかし、大通りに面した場所につけると、砂ぼこりが気になったり、ゴキブリなどの虫の侵入口になってしまうことがあります。
だからと言って締め切っていては、結露やカビの発生につながります。
近年、注目されている地窓ですが、つける位置などに注意しないと管理が大変になってしまいます。
地窓のせいで虫が入ってくるなんて、考えたくないですよね。
・洗練されたイメージに仕上がる
「スリット」とは隙間という意味で、省スペースの窓なので、住宅密集地では、プライバシーを保護しつつ採光することができます。
しかし、ガラスの面が少ない分、その日の天候によっては、日光が入らないということもあります。
スリット窓を採用するなら、その場所でいいのか検討しなければなりません。
他にも窓の種類はいくつかあるので、こちらを参考にしてみてくださいね。
窓の設置を考えるときに、天窓をつけることに憧れる方もいるのではないでしょうか。友人Bもその一人です。
天窓を付けるメリット
・日光を十分に取り込める
・雲の移ろいを感じれる
・夜は月や星を見てロマンチックな気分にもなれる
しかし計算外だったのが、日光が当たりすぎて、窓の下の家具が日焼けしてしまうことでした。
これは住んでみて、時間が経たないと気付かなかったことです。
【解決策】
電動の天窓専用ロールカーテンを取り付けて、この問題を解決したそうです。
住み始めてから気が付くこともあるので100%は難しいかもしれませんが、なるべく失敗を減らしていきたいですね。
今の火災保険で本当に大丈夫ですか?
さいごに
現実を知るということは、理想を叶える難しさを実感することでもあります。
何を決めるときにもデメリットを知っていれば、対策を講じることや別の選択をすることもできます。
住みやすい家を実現するために、やむなく優先順位をつけたとき
「ベランダはあきらめよう」とか「寝室は妥協するか」とマイナス面を言わないほうがいいですよ。
「ベランダの代わりにランドリールームにこだわった」
「寝室を少し狭くする代わりに、ダイニングキッチンを広くした」など、ポジティブな考え方にしてみましょう!
だって家造りは楽しいものですし、夢を実現させていく過程なのですから!
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火災保険を決める時、不動産屋に勧められた火災保険にそのまま加入していませんか?
それかなり、損しています。
勧められるがまま高い火災保険に加入する前に、複数の保険会社を比較してもらった方が安い上、補償内容も整っている火災保険に加入できます。
私の場合、不動産屋に勧められた火災保険に入っていましたが、見直しをしたらなんと16万円も保険料が安くなりました。
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