念願の新築マイホームを建てると決まった際、自宅にどんなテーマを持たせるか迷いますよね。
せっかく新築で一から建てるのであれば外観から室内、家具や調度品も統一感を持たせたいですよね。
古民家や日本古来の家屋をイメージした外観も良いし、洋館やログハウスのような海外みたいな家も捨てがたい…
今おしゃれで流行に敏感な方が多く取り入れているのは、そんな和と洋を掛け合わせた「和モダン」な外観です。
外観は後から修正しようとすると莫大な労力と金額がかかってしまうので、絶対失敗したくないところですよね?
しかし、和モダンというジャンルをしっかりと分かっていないと、なんだかちぐはぐ…なんだか違う…ともなりかねません。
今回は、新築の外観に和風を取り入れるにはどうしたら良いか、流行りの「和モダン」をテーマにした外観づくりをご紹介したいと思います!
目次
新築の外観に和風を取り入れるポイント
まずは和モダンについて説明しておきましょう。
外装に瓦や白壁などの和テイストを積極的に取り入れたデザインのこと。
日本古来のどこか懐かしく、日本の四季や風土に合わせた外観と、外国のおしゃれなカフェのような、シンプルで明るく開けた雰囲気を持たせることが出来ます。
和と洋のいい所どりをしている、スタイリッシュでおしゃれなスタイルですね。
今時の和モダンの特徴
また、単純に、和と洋を両方取り入れるというだけではなく、住む土地や住む人のライフスタイルに寄り添って、取り入れ方に変化をつけていくのが今の和モダンの考え方のようです。
何故和モダンが流行っているの?
現代では、バブル期のように同じような建物を量産するのではなく、一棟、一棟向き合って新築を構築していく注文住宅が主流になってきています。
そんな中で、人気が出てきた「和モダン」は「自分らしさ」を出していこうという世の中の流れに合ったジャンルと言えるでしょう。
では、具体的にどうすれば和モダンな外観にできるのでしょうか?
和モダンな外観にするための3つの要素
新築を和モダンな外観にするには、外観テーマを決める3つの要素を和洋組み合わせて作り上げることが大切です。
- 屋根のデザイン
- 外壁の素材や色
- 窓の形状
【屋根のデザイン】
和風な屋根のデザインというと、昔ながらの「三角屋根」をイメージしがちですよね。
しかし、実は様々な屋根を使って和モダンを作り上げることができます。
【外壁の素材や色】
和風とはいえ、木目だけではありません。
外壁を現代的でスタイリッシュな素材にし、屋根などの他の部分を和風にすることで、バランスのとれた和モダンが実現します。
【窓の形状】
洋風の雰囲気の建物に違う形状の窓をつけることで適度に和風と洋風がミックスされた和モダンが完成します。
・窓だけを円形の和風にする
・和風の外観にスタイリッシュな窓
3つの要素を和風にするか、洋風にするかは好みと新築を建てる場所の環境で決めましょう。
- 好みで決める
「和モダン」は現在かなり人気なので、雑誌の特集や、インターネットでの施工例も数多く見つかると思います。
その中から気に入るものをいくつかピックアップして、設計士さんに相談してみましょう。
- 環境で決める
もう一つ重要な決め手は新築を建てる場所の環境です。
・雨や台風が多い、寒いといった気候面
・都心部なので窓は防犯面が気になる
・住宅街で建物の高さや屋根の勾配に制限がある
このような環境に応じて、どの部分を和風にするのが適しているのかを相談してみるとよいですね。
「和モダン」な外観にするためには、「どんな屋根」と「どんな外壁」と「どんな窓」をどう組み合わせれば、失敗しないのか?
「和モダン」に適した屋根・外壁・窓を順番にご紹介していきます。
和モダンな外観イメージを決定づける「屋根の形」
四季のはっきりしている日本の気候には、室内を守る「屋根」は永く住むにあたってとても重要です。
最近の屋根は家の土台の負担にならず、かつ、機能性の高いものが数多くあります。
屋根の形は外観イメージを決めるといっても過言ではありません。
イメージ通りの「和モダン」な家を作るために、まずは和モダンに適した屋根の形について押さえておきましょう!
- 切妻(きりづま)屋根
- 片流れ屋根
- 陸屋根
- 寄棟(よせむね)屋根
- 切妻(きりづま)屋根
屋根の最頂部である棟から地上に向かって二つの傾斜面が山形の形状をした屋根です。
引用:株式会社大原工務店HP
2面だけで屋根が構成される、シンプルな屋根形状です。
子供が描く家と言えば、この形ですよね。
メリット | デメリット |
・小屋裏を利用したロフトなど、空間の利用度が高い。
|
・妻側(※)の外壁は劣化しやすい。 |
- 片流れ屋根
その名前の通り、一方だけ傾斜した屋根です。
引用:株式会社高垣工務店HP
昔から農家などの住まいに使われているデザインで、換気や採光とることに有効です。
我が家の屋根はこの片流れを組み合わせた形になっています。ちなみに和モダンな家ではありませんけどね(笑)
メリット | デメリット |
・最近の流行でお洒落な外観になる。 |
・1面しか屋根が無いため、雨水が集中してしまう。 |
- 陸屋根
屋上がある水平な屋根です。
引用:株式会社三宅建設
豪雪地帯では家の周辺に雪を落とすスペースが無い場合、雪の重量に耐えるような設計で採用される場合があります。
時々みかけますよね!屋根が平らなのでそのスペースを利用して、屋上をつくりたくなりそうだなと貧乏性の私は思ってしまいます。
メリット | デメリット |
・風の影響が平らなので少ない |
・傾斜がないため水が溜まってしまい、雨漏りの危険性が増す |
- 寄棟(よせむね)屋根
屋根面を4方向から寄せて支え合っている、安定性のある屋根です。
引用:株式会社大原工務店HP
落ち着いた外観になる傾向があり、和風・洋風問わずに使えるデザインです。
意識して見ると、この屋根は案外採用されていて、よく見かけます。
メリット | デメリット |
・耐風性があり、台風や嵐に強い。 |
・「かき合い」という合わせ部分で雨漏りが発生しやすい。 |
【その他の主な屋根】
- 方形屋根
寄席屋根とよく似ていますが、完全にピラミッド型をしています。
- 越屋根
採光や風通しのための屋根の上に、さらに小さな屋根組をのせた形状の屋根です。
開口部が高い位置に来るため、熱気が抜けて風通しが良くなります。
- 入母屋屋根
寄棟屋根上に切妻屋根が乗っているような形で、伝統的な日本式家屋に見られるタイプの屋根です。
重厚な外観の雰囲気を作り出せます。
- 招き屋根
切妻屋根(スタンダードな三角屋根)の一方の屋根面を長くして、もう片方を短くした屋根のことを指します。
2面の屋根面が段違いになっているのが特徴的です。
屋根とその他の要素をどのように組み合わせれば自分の理想の「和モダン」ができるのか考えるためには、インターネットや雑誌で施工事例をできるだけたくさん見てイメージを膨らませることが大切です。
外観の和モダンな雰囲気づくりに重要!「外壁の色と素材」
外壁の色や素材は、家の雰囲気を決定する大切な要素です。
外壁と聞くと、ペンキを塗って好みのカラーにする光景が思い浮かびそうですが、「和モダン」な外観にするためにはカラーだけでなく、素材が重要になってきます。
例えば)
・無機質なイメージの素材に、温かみのある木の屋根や装飾を組み合わせる
・木の素材をふんだんに使って、外壁から和風の雰囲気を出す
また、見た目だけでなく、住む土地の気候に合わせた外壁を選ぶと、家が長持ちします。
どのような外壁があるのかしっかり確認していきましょう。
ここでは、3種類の外壁をご紹介します。
- サイディング
- ガルバリウム
- モルタル
- サイディング
セメントやセラミックなどを使用した板状の外壁材で、窯業系、木質系、樹脂系、金属系の4種類があります。
引用:株式会社スルガ建設
窯業系サイディングは外装の現在7割を占めます。
非常に種類が多く、工期も短くて済むので、現在外壁材の主流となっています。
見た目もいいので、採用されるのも納得ですよね。
メリット | デメリット |
・耐久性があり、手入れも簡単。 |
・水に弱く腐食・変色しやすい |
- ガルバリウム
アメリカの企業が開発したメッキ鋼板で、金属系サイディングをガルバリウムと呼びます。
引用:米田建設HP
モダンでスタイリッシュな外観になるので、最近人気が高まっています。
上述と比べてみると、縦ラインか横ラインかでも印象が結構変わってきますね。汚れを溜めないのは縦ラインだそうです。
メリット | デメリット |
・断熱性、防音性、耐久性も高い。 |
・窯業系サイディングなどよりもコストが高い。 |
- モルタル
砂・セメント・水を混ぜて練ったものがモルタルです。
職人技で、さまざまな模様をつけたりすることができます。
昔はよく見かけましたが、最近はあまり見かけなくなってしまったような気がしますね。職人さんが減ったせいもあるかもしれません。
メリット | デメリット |
・デザインに自由度がある。 |
・汚れやすくヒビ割れがしやすい。 |
その他よく見かける外壁には洋風な外観になるタイルや、ビルに使われるALC(軽量コンクリート)があります。
この2つは洋風な家に使われることの多い外壁ですが、外壁に一部取り入れることでモダンな雰囲気を出すことも可能かもしれません。
外壁の色や素材は、写真で見るのと実物ではかなり印象が違うケースがあります。
必ず見本を見せてもらい、できる限り見本は室内だけでなく太陽光の下で確認してみましょう!
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和モダンな外観のアクセントに!「窓のデザイン」
窓にも数多くの種類があります。
デザインや取り付ける場所を工夫することで、和風な外観のアクセントにすることができます。
また、窓は風通し・採光・騒音・防犯面にも大きく影響するので、家の中でも非常に重要な要素です。
では、ここでは主な窓の、種類と特徴について紹介します。
- 引き違い窓
- すべり出し窓
- 上げ下げ窓
- 出窓
- 両開き窓
- 装飾窓
- 引き違い窓
左右に動く最も一般的な窓です。
比較的大きな開口がとれ、面格子付、雨戸付、シャッター付もあります。
メリット | デメリット |
・安価で種類が多い |
・スタンダードゆえに、個性が出しにくくデザイン性に乏しい。 |
- すべり出し窓
横滑り窓と縦すべり窓の2種類があります。
いずれも窓枠の溝に沿って窓を動かすと、窓が回転して開閉できます。
メリット | デメリット |
・自由な位置で止められるので、通風量の調節が簡単。 |
・横滑り窓は風通しが苦手。 |
- 上げ下げ窓
欧米で使われることの多い窓で洋風な雰囲気になります。
2枚の窓をスライドさせて開閉させますが、2枚とも動くタイプと片方だけが動くタイプの2種類があります。
メリット | デメリット |
・2枚とも動くタイプは通気性が優れている。 |
・開け閉めの動作がしにくい。 |
- 出窓
建物の壁から外に突き出した形状の窓です。
メリット | デメリット |
・窓辺にものが置ける |
・結露が発生しやすい。 |
- 両開き窓
両開き窓は海外などで使われることの多いタイプの窓で、窓枠に丁番で固定された2枚の窓を開閉させます。
引き違い窓と比べると気密性が高いのが特徴です。
開放出来る面積が大きく、外の空気を取り込むのに最適な窓です。
メリット | デメリット |
・両方の窓を開ける事で、室内への風の通りがよく開放的に。 |
・防犯性や安全性に劣るためストッパーなどを付ける必要がある。 |
- 装飾窓
はめ殺し窓とも言われ、開閉できません。
採光・眺望を目的とした窓で、高所や床にも使われます。
木製の素材を取り入れたり、形を円形にすることで、家のアクセントになります。
メリット | デメリット |
・天窓は解放感がある |
・夏場は室内温度があがり熱くなりすぎる。 |
窓のデザインは外観イメージを左右しますが、同時に窓選びは実用性も重視する必要があります。
どのような窓を使えば「和モダン」なイメージと実用性を兼ねそろえることができるか、しっかり考えてみましょう。
和風を取り入れた「和モダンな家」の施工例
ここで実際に、新築の外観に和風を取り入れて素敵な「和モダンな家」を作った3人の方にお話を聞いてみました!
3つの要素をどのように組み合わせたのかに注目してみてください!
施工事例①~片流れ屋根の素敵なおうち~
Nさん宅は3つの要素を次のように組み合わせました。
- 屋根:片流れ屋根
- 外壁:モルタル
- 窓:装飾窓
~Nさん宅の声~ 我が家はまず、片流れの屋根を選びました。 以前雑誌で見て、特徴的でおしゃれな雰囲気に惹かれ、屋根は片流れ屋根と決めていました。 屋根がスタイリッシュなので、外壁をモルタルにすることで、こなれ感が出て味のある外観が気に入っています。 和風の装飾窓を取り付けることで、まるでおしゃれなカフェのように仕上がりになりました! |
「カフェ好き」の奥様も大変、満足していると話してくれました!
片割れ屋根なので太陽光パネルを将来的には入れようかと検討しているようです。
~完成イメージ~
引用:アインズホームHP
施工事例①~ガルバリウム外壁で和モダンを実現~
Sさん宅が組み合わせた要素はこちらです。
- 屋根:切妻屋根
- 外壁:ガルバリウム
- 窓:引き違い窓
~Sさんの声~ 我が家はまず、外壁をガルバリウムにすることに決めました。 私も妻も、人と同じが嫌なんですよね(笑) 外壁が個性的なので、屋根はあえて普通の三角屋根で親しみのある雰囲気を足しました。 |
「設計士さんからも一度見たら忘れない家」と言われ、とても満足していると話してくれました!
プロに、そんなこと言われたら嬉しくなってしまいますよね。
~完成イメージ~
引用:株式会社ルポハウスHP
施工事例③~陸屋根で隠れ家のようなおうちに~
Rさん宅は、次のように3つの要素を組み合わせてみました。
- 屋根:陸屋根
- 外壁:サイディング
- 窓:横滑り窓
~Rさんの声~ 我が家は住宅街にあるので、あまり和風を取り入れすぎてしまうと浮くかもしれないと思い、陸屋根で和モダンを取り入れることにしました。 陸屋根にすることで、屋根の出っ張りが生じず、コンパクトでシャープな印象になりました。 都心なので防犯面も心配だったため、窓は高所にすべり出し窓を設置しました。 外壁もベーシックなサイディングにしたので、適度に和モダンを取り入れることができました。 |
隠れ家旅館のような雰囲気になって、とてもご夫婦そろって満足していると話してくれました!
将来的には陸屋根部分を小さい庭にリフォームすることも検討しているようですよ。
~完成イメージ~
引用:株式会社三建HP
今の火災保険で本当に大丈夫ですか?
まとめ
「和モダン」な家は、「屋根」「外壁」「窓」の3つの要素を組み合わせて作り上げていくことが分かりました。
組み合わせによって、統一感を出して和風色を強くするのか、わざとちぐはぐにしてモダンな雰囲気を強調するのか、あなたの理想の「和モダン」はどちらでしょうか。
理想の和モダンな家を作るためには、施工事例をできる限り多く見て、イメージを膨らませることも重要です。
設計士さんとも相談しながら、自分のイメージを具現化していってください。
この記事が、あなたの「和モダン」な家づくりのお役に立てば嬉しいです。
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