ついに完成した新築で、新たな生活が始まると思うとワクワクしますね。
そんな夢のマイホームに心躍らせている中、歩くたび足元から聞こえてくる何だかギシギシした音が・・。
「新築なのになぜ?!」と、一気に不安になります。
古い家でよく見られる現象ですが、実は新築でもこのような現象が起こり得ることがあるのです。
せっかくの新築なのに何だかとても嫌な話ですね!
そこで今回はその床鳴りのあらゆる原因を探りました。
「自然現象によるもの」から「ゾッとする原因のもの」まであります。
中には深刻な状況になるケースもあるので、原因を知ってきちんとした対策を行いましょう。
せっかく新築にした大切な家なのですから、不安を解消して快適な生活を送っていただきたいと思います。
目次
床鳴りが発生してしまう原因!まさかの欠陥住宅?!
新築へ入居した当日や生活をして間もない頃に、床がきしむ音がすると言う話を聞いたことがあります。
ギシギシ、ミシミシ、パシパシといった具合で、そのような音を「床鳴り」と言います。
その他、床の見た目が他の床と明らかに違っていて、浮いてブカブカしている状態のものまであるようです。
家を新築にしたばかりで、不安になるのはわかります。
真っ先に欠陥住宅を疑ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ではその床鳴りとは何が原因で起こるのでしょうか?
- 床の構造
- 床材の乾燥収縮と変形
- 施工不良
- フローリングの実(さね)・フローリングの釘打ち
- シロアリや湿気
- 下地の腐食
以下、詳しく見ていきます。
床の構造や床材の乾燥と変形
床下の土台は、『根太(ねだ)』と呼ばれる床板を支える横木と、『大引き(おおびき)』と呼ばれる根太を支える横木が格子状に組まれて床の強度を出しています。
この横木の間隔が広かったり、高さ不足や強度不足が生じると土台は水平さを持続できません。
それにより人の歩行で床にたわみができ、隙間ができたりなくなったり等で床鳴りが発生してしまうのです。
その他、床材の乾燥収縮と変形によるものがあります。
気温や湿度により、床材の乾燥収縮や膨張が起こって床材自体が多少変形します。
その変形によって床材と下地の間の接着剤が剥がれてしまい、隙間ができて床鳴りが起こったり、木と木が擦れ合うことで床鳴りが生じることもあります。
同僚の家では、冬場になるとミシミシと音がするということが起こっていたそうです。
新築の引き渡しも夏場だったため、最初の時は音はしなかったものの、冬になり鳴り始めたそうです。
最初の年はそのまま過ごしたそうですが、次の年の冬にはまた鳴り出して、やはり気になり業者に連絡したそうです。
これは乾燥する冬場などに床鳴りが起こったり、収縮がおさまった夏頃には床鳴りがしないという例になります。
木材は常に伸縮と膨張を繰り返していますので、新築住宅の場合はそれが原因になっていることが多いです。
施工不良によるもの
施工不良によるもので言えば、施工自体が荒く雑であった為に起こり得てしまう床鳴りです。
床の土台である横木が部分的に抜けていたり、フローリングと床材下地の接着が不十分であったりと施工の時点で明らかな不良がある事が原因の場合もあります。
せっかく建てた新築でこのような事があると残念でなりません。
そうならない為にも大切なのは信頼の置ける業者に依頼しましょう。
- フローリングと床材下地の接着不良などであれば、ほんの少しの隙間で床鳴りが起こってしまうのでそれが原因で発生する可能性も大いにあります。
- フローリングの実(さね)、釘打ちによる施工不良もあります。
その凸と凹の部分を実(さね)といいます。
この実(さね)がこすれて床鳴りを発生させている事もあります。
またフローリング自体を下地材に留めるときに、釘の打ち込み箇所や角度に不具合が生じると釘が浮いてきてしまい床鳴りの原因につながります。
繰り返しになりますが、信頼の置ける業者に依頼して改善を試みましょう。
シロアリ・湿気・下地の腐敗
水回りの木材は傷みやすくシロアリが好む場所でもあります。
床下でのシロアリ食害によって木材がぼろぼろになり歪むと、床鳴りが発生する可能性もあります。
友人宅で、床がミシミシなり始めた時、まず乾燥かなと思ったそうです。
新築でシロアリ被害がすぐに発生するとは考えられないから、床鳴りの原因ではないと大半の方が思われますよね。
しかし、新築完成直後にシロアリが侵入し、入居からわずか1年でシロアリ被害を受けてしまったのだとか!!
シロアリが床鳴りの原因であると、水回りであったり床がぶかぶかと浮いている様な場合だとシロアリを疑ってみても良いかもしれません。
そのような場合は、床の補強やシロアリ駆除などを早期に行いましょう。
シロアリの被害は床鳴りやきしみだけでなく、床が抜け落ちる可能性もあります。
そのような場合はかなり深刻な状況ですので、知識として知っておきましょう。
他にも下地の腐食によるものがあります。
なんらかの原因で木材が腐食してしまう事で、一部の床がしずんでしまい床鳴りが発生する場合があります。
建築中の大雨などで木材が濡れて、下地材が変形してしまったいう例があります。
新築住宅でこのような腐食によるものとは考えづらいですが、何らかの原因で劣化が激しく早期に進行してしまうケースもあり、確率はゼロではありません。
湿気や水漏れに弱いため、腐食が原因である場合はこれ以上進まない様に注意が必要です。
特定が難しい為、素人目ではどうしたら良いものか悩んでいる方も多くいます。
床鳴りって放置しておいたらどうなる?どこに相談したら良い?!
床鳴りは前述でもあるように、心配しなくて良いものから深刻なものまで多岐にわたります。
音だけでなく、見た目に分かるような不具合がある場合は放置は危険です。
一時的に直っても再発する場合もあるので、状況に応じての適切な補修が必要になってきます。
自然現象であれば仕方がないと思えますが、素人目線では難しい面も出てきます。
様子を慎重に見るのは良いですが、放置するのはできたら避けた方が無難ではあります。
実際に床鳴りを放置すると、どうなってしまうのでしょうか?
・症状が悪化、床鳴りの音が大きくなる
・床を支える基礎部部にまで破損が広がり、補修が難しくなる
・最悪の場合、床が抜け落ちる
想像しただけで恐怖なので、できたら避けたいです。
更に、床鳴りを放置した場合、逆に高額な修理費用がかかってしまう場合もあります。
新築であれば、まずハウスメーカーに相談して保証期間などを確認していきましょう。
保証期間はどれくらい?床鳴りは対象なの?
新築だとアフターサービスや保証があると思いますので、契約期間と内容を確認してみましょう。
ハウスメーカーによっては無償補修の対象となる箇所や保証対象期間は少し異なっています。
その為、事前に確認しておくことが大切です。
気になる床鳴りはぜひ、保証期間内にご自身が納得いくまで相談し、解決しておきましょう。
また、こんな事例もあるので注意が必要です。
知人Aさんは現在新築に住み始めて3年目になるようですが、実は新築に住み始めて数ヶ月経ったある日から、歩くたびに廊下の床がギシギシと床鳴りがしたことに気がつきました。
保証期間はまだ10年もあるので、そのうち相談しようと後回しにしていたようです。
そのまま数年放置した結果、ふと床鳴りがまた気になり始めて、そこでようやくハウスメーカーに相談したところ勘違いに気付くのです・・・。
重大な瑕疵以外の比較的軽い不具合は、Aさんの場合だと保証期間が2年迄となっていました。
保証期間10年は、法律で定められているもので『雨漏りと建物の主要構造部の瑕疵欠陥に対する法律の保証』だったようで、床鳴りは基本的に対象外となるようです。
その為、床鳴りの修理は自己負担で有償になるとの事でした。
せっかくアフターサービス保証が付いていたのに、気になっているうちに相談すれば良かったと後悔しました。
上記の様に、連絡を先延ばしにしている間に期限が切れるなんてもったいない話です。
また床鳴りや壁紙のはがれ等は、期限が2年間となっているケースが多いです。
更には、アフターサービスの期限が切れる前に、専門家によるホームインスペクション(住宅診断)を実施して不具合を見つけておくと良いです。
安心でき後悔する事がないでしょう。
◎ホームインスペクション(住宅診断)とは?
専門家が住宅の劣化状況について調査し、欠陥があるかどうか、改修すべき箇所や補修の時期などを第三者的な立場で検査・アドバイスするものです。
これにより床下土台の著しい劣化や腐食、基礎のひび割れ、屋根裏の雨漏りなど様々な住宅の状況を調査してもらえるので安心です。
アフターサービスがある場合はきちんと確認し、期間内に活用しましょう。
気になる床鳴りは自分で修復?それともプロにおまかせ?
床鳴りを解決するためには、まず原因を特定しなければなりません。
特定できるのであれば、それに適した補修を自分でするか、もしくは業者に依頼します。
自分で補修する場合は、自己責任でやることと、応急措置にすぎないことは念頭に入れておく必要があります。
自分で補修する方法はこちら!
まずはご自身で、どの箇所から床鳴りが起こっているかを確認しましょう。
特定ができたら、その箇所を踏んでみたり歩行して位置を確認します。
気温や湿度の条件によって、床鳴りがしたりしなかったりすることも考えられるのでその場合は時間帯を変えて探ってみましょう。
- 市販の補修剤を使う
- カッターで切り込みを入れる
<市販の補修剤を使う>
フローリングの継ぎ目の床鳴り部分に補修剤を注入するだけで簡単に特殊樹脂や潤滑剤が床鳴りを解消します。
フローリングの収縮・膨張で起こる実(さね)のこすれによる床鳴りに有効です。
- 床鳴りピタット
- 床鳴り止まるんです
穴を空ける事なく修復できるのが嬉しいですね。
同僚のY氏は昨年の夏に新築を建てて住み始めてからと言うもの、どうも床鳴りが気になり出しているようです。
夜中などに床を歩くとミシミシ音は意外にも大きく聞こえてしまい、家族を起こしてしまわないかと悩んでいたそうです。
そこでホームセンターに売っている補修剤を買ってきて、床鳴りがする床の繋ぎ目に塗って床鳴りを軽減させました。
床鳴りはだいぶ軽減させることができて良かったそうですが、床の表面に補修剤が残ってしまい変色してしまったようです・・。
DIYする手もありますが、このように自己責任で行わなければならないので注意しましょう。
継ぎ目に小さな穴を空けることになりますが、床をはがす事なく解消できるのが嬉しいですね。
- ギシギシ・ストッパーミニ
フロアの継ぎ目に1~2ミリ程度の穴を空け、注入液を流し込み、8時間以上放置後に床鳴りは解消します。
<カッターで切り込みを入れる>
湿気や乾燥などにより床材が伸縮と膨張を起こし、フローリング同士が密着して起こる床鳴りに有効です。
床鳴りする部分の継ぎ目にカッターの刃を入れるので、切れ目の入れすぎには注意しましょう。
- オートロック式の大型カッター
隙間を広げるように、目立たない程度までを許容範囲として音がなくなるまで行いましょう。
労力が必要にはなりますが、コストは大幅に抑えることができます。
ハウスメーカーに相談し補修してもらう場合
結果的に床鳴りが解消されない場合は、ハウスメーカーに早めに相談しましょう。
原因をさぐりながら、自分で補修する上記のような方法に加え、隠し釘で目立たないように浮いた床を打ったり等、対応してくれると思います。
新築の場合、あれこれ自分で補修して悪化することは避けたいですね。
新築にはアフターサービスの点検がついている場合が殆どですので、必ず相談しておきましょう。
時間が経てば経つほど、状況が悪化していく可能性も考えられます。
自分で補修する場合よりコストはかかりますが、確実に補修することが出来るので迷ったら業者に依頼しましょう!
参考までに床の修復の価格をお伝えしておきますね。
以下の物は一例ですので、修繕する必要が出てきたら費用がどの位かかるのか見積りを出してもらいましょう。
4畳半(約8㎡)の複合フローリング張り替えの場合 6畳(約10㎡)の複合フローリング張り替えの場合 |
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これ以上の床鳴りを防ぐためにできること
床鳴りを発生させにくく、悪化させない方法はないでしょうか?
- 室内に湿気を溜めこまない
- フローリングの水ぶきは慎重に
- 定期的にワックス掛けを行い保護する
- 人の往来が多い場所にはマットやカーペットを敷く
家族で協力し、定期的に行えると良いですね。また日頃のメンテナンスにより、対策は充分にできます。
<室内に湿気を溜めこまない>
床材の収縮・膨張は、湿気の影響をかなり受けます。
特に木は湿気がこもると傷みがちな為、木材を使ったフローリングは収縮・膨張を早め、床鳴りを悪化させてしまう原因になります。
室内に湿気を溜めこまない様に、天気の良い日は窓を開けて、通気性を良くしましょう。
<フローリングの水ぶきは慎重に>
フローリング掃除をする時、習慣的に水ぶきしていませんか?
水ぶきの方が汚れも落ちて綺麗になるイメージですが、実は直接的に水気を含ませる事になる為、避けた方が良いのです。
もし水ぶきをする場合でも、固く絞って水気を出さない様にしましょう。
その際はしっかり乾拭きする事が重要です。
水気が床鳴りの原因につながるという事は、同じく飲み物等をこぼした場合もすぐに拭き取るようにしましょう。
<定期的にワックス掛けを行い保護する>
表面の保護をする事で、フローリング床面の外からの刺激を避ける事ができます。
見た目がきれいである事に加え、水気なども弾いて、一石二鳥です。
<人の往来が多い場所にはマットやカーペットを敷く>
ワックス掛けと同様、外からの刺激から守ります。
マットやカーペットで表面を覆う事により、床板にかかるダメージを直接的に防ぐ事ができます。
心掛けひとつで、気になるほどの床鳴りとはもうさよなら出来るかもしれません。
普段の習慣に取り入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
せっかく新築にしたにも関わらず、床鳴りが発生すると不安でたまらなくなりますね。
自然現象と言われれば諦めてしまいがちですが、あらゆる原因がある事が分かりました。
さらに原因の特定は難しく、どうすれば良いのか判断に悩むと思います。
自分で補修出来る場合もありますが、保証期間中に解決できるのであれば後回しにせず、積極的にハウスメーカーに相談して悔いのない選択をしましょう。
できる対策は継続的に行い、気になる床鳴りを解消して大切な家を守りましょう。
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