注文住宅で家を建てる時に多くの人は間取りで迷うでしょう。
購入した土地が35坪ほどなので大きい家を建てられない‥
予算内で建てるとどうしても家の坪数が小さくなってしまう…
そんな限られたスペースの中でも、家族が長い時間を過ごす場所には、少しでも広くて開放的なスペースをつくりたいもの。
そんな方々に朗報です!実は、限られたスペースでも広く見せる方法がありますよ!!
この方法を知っているのと知らないとじゃ雲泥の差です。
35坪は広いとは言えませんが、限られた間取りでいろんな空間を演出することができます。
少しでも家を広く見せたいのなら、知識を増やしておきましょう!
目次
注文住宅35坪の間取りでも『視覚効果』で広くみせる工夫
部屋を広く見せるには、五感のうちの一つである視覚を利用します。
視覚をだました方法を利用すれば、部屋全体が狭い印象を与えずに快適な空間が作れますよ。
まずは上下の関係性について説明していきましょう。
天井を高くして開放感を出す
人間の感覚は高さ方向を強調する傾向があることから、天井を高くすることで部屋をより広く感じるようになっています。
また、同じ距離であっても、見上げる時は実際より遠く感じ、見下ろすときは近くに感じるという実験結果もあるそうです。「人間の生活姿勢は重力方向と関わっているため、普段の視線はやや下向きです。見下ろすよりも見上げる方が、エネルギーが要るのだと思われます。そのため、天井の高さの変化が、実際以上に大きな影響を与えているとも考えられますね」。部屋をより広く感じられるようにするためには“天井高”が一つのキーワードになるといえそうです。
引用:大和ハウス工業株式会社
この引用画像を見てみると、天井が低い方が圧迫感があります。
高いほうが解放感があり、のびのび出来る印象です。
ですが、天井を高くするにも基準があります。
家は、建築基準法に基づいて建築されます。
その建築基準法では天井の高さを「2400mm」と設定されています。
ちなみに一昔前までは床に座る事が多く、和室が多かった為2100mmまでとされていました。
上記で引用した大和ハウス工業株式会社を参考にしてみましょう。
- 2400mm
- 2720mm
- 2800mm
- 3080mm
- 3160mm(一階のみ)
5パターンの高さを選ぶことができます。
2800mmからは部分折上天井などを組み合わせて高さを作っていきます。
ちなみに大和ハウスの東京ビルに天井高2800mmと2400mm、2つのリビングを併設している
天井高広がり体感ブースというのがありますので、一度体験してみるのも良いでしょう。
どのくらい天井を高くできるのかという細かい部分はハウスメーカーや工務店でそれぞれ変わりますが、基本として覚えておくと良いでしょう。
天井高は確かに開放感があり、広く見えますが他にもメリット・デメリットがあります。
- 解放感を段違いに感じられる
- 高い位置に窓の設置が可能になり、部屋が明るくなる
- 大きな家電、家具を置いても圧迫感を感じない
詳しく解説していきましょう。
【1.開放感を段違いに感じられる】
天井を高くする事で解放感が出たり、家の中が明るいという大きなメリットがあります。
スキップフロアにすると上下に動きが加わった間取りを取り入れる事が可能になり、壁がなくても空間を程良く分けることが出来ます。
上下で動きのある間取りは空間にメリハリがつき、視覚的のみならず心理面でも良い影響があるようです。
天井の低いところに自然と人が集まり、家族団らんで快適な生活が過ごせるようになるのです。
【2.高い位置に窓の設置が可能になり、部屋が明るくなる】
壁一面に大きな窓を設置することで、光を十分にとりいれることができます。
さらに、外の景色が見え、実際の空間よりも広く感じることができます。
壁の圧迫感や閉塞感をカバーしてより空間を広く開放的に見せることがポイントです。
【3.大きな家電、家具を置いても圧迫感を感じない】
天井が高いことで背の高い食器棚や大きな冷蔵庫を置いたとしても、圧迫感が出ず、狭い印象を与えにくくなります。
続いてはデメリットをご紹介していきましょう。
- 光熱費がかかる
- 材料コストが上がる
- インテリアに影響する
- 狭い部屋では逆効果の可能性も
1.光熱費がかかる
天井を高くするということは、容積も増えるということ。
冷暖房の効率が悪くなり、コストがかかります。
ただ最近の家は断熱性能や機密性能の高い家が増えてきてるので、気にならない住宅もあるようです。
2.材料コストが上がる
材料コストは、天井高3mを超えてくると柱を太くしなければならなかったり、クロスや壁紙なども特注となります。
それゆえ、かなりのコストアップになってしまいます。
窓の大きさも基準の天井高より大きな窓になるので費用が上がる原因になります。
3.インテリアに影響する
天井高にすると、採光を取るために大きめの窓を使うことが多いです。
窓を設けると横にも広がりができ、広く見せることができますが、窓の前に家具などの物が置けなくなってしまいます。
前もって何をどこに置くのか明確に決めていると、その場所を確保できてインテリアの邪魔にはなりません。
4.狭い部屋では逆効果の可能性も
狭い部屋では天井を高くすることで逆にその狭さを目立たせてしまうケースもあります。
そのため、天井を高くする場合は、どこもかしこも高くするのではなく、LDKなど広い場所に絞るのがポイントになります。
家族みんなが、快適に暮らせる住宅を作れると良いですね。
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ワンルームのような間取りで広々とした空間に
間取りが細かく分かれていると、一部屋ごとが狭くなります。
1人暮らしの方や、家族の距離が近い方は、一部屋をワンルームのような空間にしてみるのも良いですね。
ポイントは、ワンルームではなくワンルームの”ような”です。
ひと続きの空間は見通しがよく、間取りに広がりを感じさせてくれます。
上記のようにベッドルームは、本棚でゆるやかに間仕切ると、ベッドルームで過ごしていても、リビングを眺められるようになっています。
細かく言うと、カーテンを天井に直接取り付け、窓を大きく見せるような工夫も部屋を広く見せる工夫の一つです。
間仕切りを減らし、一部屋を大きくするとメリットもあるのですが、デメリットも出てきます。
- ドアや仕切りがない分、広く見える
- 居室スペースとキッチンなどに温度差がない
- 掃除が楽になる
細かく仕切って中途半端な広さになってしまうのなら思い切って部屋をまとめてみるのもいいかもしれません。
ですが、間仕切りを無くすことで出てくるデメリットについてもしっかりと考慮しておきましょう。
- 玄関から生活スペースが見えやすい
- 料理の匂いが部屋中に広まる
- 玄関扉を開けると室内の温度がすぐに変わる
部屋を一つにすることで、ドアを開けた時にプライベート空間や匂い、空調にも影響しやすくなります。
もしも影響するのが嫌ならば、壁をガラス窓に変更してみましょう。
視線の抜けが出来て、部屋を広く見せながらも、匂いや温度を遮れるので快適な空間を維持することが出来ます。
引用:オレンジハウス東京
こちらはテレビの背面を壁で間仕切りせずにガラス窓を使って仕切っています。
部屋が開放的な印象となり、狭さを感じさせません。
広々とした空間は家具の配置もバリエーション豊かなので楽しむことが出来ますね。
建具や廊下も一工夫した間取りに
天井を上げて空間も最大限に広げたなら、もう一工夫して更に広く見える間取りにしていきましょう!!
引用:敷島住宅
上記引用画像のように、廊下スペースは最低限にすると部屋を広く取ることが可能です。
それから、リビングから離して廊下を作ってしまうと、あまり使うことがなく失敗したという声もあります。
注文住宅で家を建てたのですが、来客がきた時や家族が宿泊する際に使ってもらえるようにリビングと離して和室を作りました。
ですが、実際に住んでみて宿泊していく人はそんなに頻繁にいないし、廊下を挟んで行き来しなければならない為あまり利用していません。
来客がきた時のみ使う部屋となってしまいました…。
こんなことなら、リビングに隣接した和室を作り、来客が来たときはふすまを閉めて空間を間仕切るようにすれば良かったと後悔しています。
確かに廊下があると部屋を分けることが出来るので便利ですが、普段使わなくなるのは勿体ないですよね…。
近年では洋室だけのお家も多いですが、落ち着く和室を作りたい‥と想像する方もいらっしゃるでしょう。
和室を作る場合にオススメな配置があります。
廊下を無くして、リビングと一体化した間取りです!
数センチほどの高さを作り、小上がりのようなスペースを作ると、便利ですよ。
また扉を選ぶ際はハイドアにして高さを上げると広く見せることが可能です。
そして、扉や壁の一部分を斜めにすることも効果的です。
こんな間取りの工夫はなかなか思いつきませんよね。
引用:スタジオ・コア
「玄関ホールを出来るだけ無くしたいけど、狭い空間にはしたくない…」
そう考えている方は、このような工夫をしてみてはいかがでしょうか?
引用:京都パナホーム
斜めにすることで奥行きがあるように見えます。
または扉を斜めにつけるのも効果的です。
他にも色の特性を上手く利用すれば、部屋にメリハリがうまれて広く見せることが出来ます。
35坪の間取りに色の心理効果を利用しよう
「後退色」と「進出色」を使い分けることで部屋を広く演出することができます。
青を中心とした、黄緑から紫あたりまでの「寒色系」の色には、ものを遠くに見せる効果があります。
- 実際の距離よりも遠くに見える
- 後ろに下がって見える
このような心理効果があります。
「後退色」と呼ばれる色です。
壁や天井などを白や白に近いベージュにすると部屋を広く見せる効果があります。
逆に天井の色を濃い色にすると、天井が低く感じ、圧迫感のある部屋になってしまいます。
同じ白でもベージュなど色合いを微妙に変えることで、白の清らかなイメージを一層際立たせることができ光を受けたとき陰影も楽しめるというメリットもあります。
他にも色を使うことによって様々な効果があります。
- 赤系は温かさを感じさせる
- オレンジ系は安心感をもたらす
- イエロー系は元気が出る
- ブルー系は心を落ち着かせる
- モノトーン系はシックでモダンな印象を与える
こちらの色の心理効果を応用すれば、インテリアやファブリックの選び方も自分たちに合ったスタイルに出来て、各部屋ごとに違った印象を与えることが可能です。
好きな色をアクセントカラーとして使用するのも、もちろんいいですが、色を取り入れるのは最大で2色までとしましょう。
あまり多用してしまうと部屋の雰囲気がまとまらず、ゴチャついた印象になるので注意が必要です。
狭い空間でも配色によってスッキリとした印象を与えることが出来ます。
ですが、その家に暮らす家族やあなた自身が心地よいと思える空間が一番です。
過ごしやすい部屋を作るために空間をデザインしてみて下さいね。
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まとめ
間取りが思ったように広く出来ないと悩んでいるなら、違った視点から見てみるのも面白いですよ。
一口に間取りといってもさまざまな演出の方法があります。
このように人の視覚や感覚、または心理効果を利用した住まい作りはたくさん存在します。
その他にも触覚・嗅覚・聴覚など残りの五感を取り入れた方法もあるので知ってみると仕組みが分かり楽しいです。
毎日過ごすスペースが、自分たちの心や体に影響を及ぼすこともあるので、出来るだけストレスのないお気に入りの空間で過ごしたいものです。
本当にこの間取りでいいの?
そう悩むことも必要です。
あなたも家族も納得のできるお家を作れると良いですね。
ぜひ、後の記事を参考に、楽しい家づくりにして下さい!
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