今回は、新築に設置する照明についてお話ししていきます。
こだわりを詰め込んだマイホーム、せっかくなら照明ひとつひとつまでこだわり抜きたいですよね。
また、「ほかのところをこだわりたいから、照明はできるだけ費用を抑えたい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
住宅会社のカタログの中に自分好みのものがなかったり、費用を抑えたい場合にいい方法があります。
あなたご自身で準備したものを住宅会社に設置してもらったり自分で設置したりする【施主支給】という方法です。
「でも、施主支給する人ってそんなに多くはないのかも?」
「住宅会社側との兼ね合いも必要?」
「施主支給って手間が多そうだから、できるか不安… 」
など、迷ってしまうポイントもたくさんありますよね。
ぜひ、お手伝いさせてください!
読み終えた頃には、悩みのタネも消え、どちらにするか自然と決められているはずですよ!
目次
新築の照明の施主支給【住宅会社の本音】
実際に建築会社で働く、現役の社員さんたちに質問をぶつけてみました。
こちらの会社では、照明の施主支給にするかどうかは施主が選択できるということです。
Q1.「新築照明の施主持ち込みについて、本音を教えてください!」 A. 社員さん① A. 社員さん② A. 社員さん③ |
住宅会社が直接契約を結んでいるメーカーがあると、そこで注文することで安くなり、その分が利益になる、というシステム下にある会社もあるようですね。
【住宅会社が不当に得している】と感じる方もいるかもしれませんが、利益を追求する【会社】である以上、ある意味当然のことです。
その利益のおかげで請負の電気工事会社も安定的に仕事ができるという面があります。
Q2.「実際、業者提案と施主持ち込みだとどちらが多いイメージですか?」 A. 社員さん①②③ |
「こんな感じの照明が良い」「こういうイメージのお部屋にしたい」などの要望を伝えれば、取り扱っている中で、できる限り近いものを提案してくださるそうです。
そういった相談は、大歓迎です!と皆さんおっしゃっていました。
こちらの住宅会社では、こだわりなどをあまり重視しない場合は、両者を比較して、どちらか安い方を取るという方が多いようです。
施主の本音は!?
今回お話を伺った住宅会社では「施主持ち込みは少ない」ということでしたが、見積りの商品をネットで比較すると値段がずいぶん違う!なんていうこともありますよね。
こちらの本音としては、同じもので金額を比較したら安い方を選びたいですよね。
住宅会社と施主の本音の着地点
実際、両者を比較して安いほうを選ぶ方が多いということですから、住宅会社としては「提案したものを選んでくれたほうが嬉しいけど、施主の選択を尊重する」という姿勢なのではないでしょか。
施主支給のメリットとデメリットから、どちらがいいのか考えていきましょう。
新築の照明を施主支給する【メリット】と【デメリット】
【施主支給】か【業者に任せるか】について「ぼんやりとしかイメージできていなくて、いまいち明確に見えてこなかった」という方は必見です。
施主による持ち込みと業者からの提案、それぞれのメリット・デメリットを比べてみました。
施主支給 | 業者支給 | |
こだわりをかたちにできる | 〇 | △ |
予算 | 〇 | △ |
選ぶ手間 | △ | 〇 |
保証 | △ | 〇 |
施主支給がおススメな理由
☑ 工事もまだ大きく進んでいないけど、今すでに、これを付けたい!と思う照明が決まっている
☑ 業者側の提案では、照明の予算がオーバーしていて、こちらで探したほうが、かなり出費を抑えることができそうだ
☑クレジットカードなどのポイントをためるのが好き
照明の打合せは家づくりの後半ですから、業者のスケジュール通りだとカタログを渡されるのも後半。選ぶ時間が短いのです。
照明は部屋の印象を大きく変えますから、作りたい部屋のイメージがはっきりしている方は施主支給をお勧めします。
また予算が抑えられるだけでなく、購入方法を選べるのでポイントをためることもできて、もっとお得になります。
業者支給がおススメな理由
☑ 自力で探すのは億劫、または、探す時間が十分に取れない
☑ 何となくこだわりたい気もするけれど、すでに工事がかなり進んでいる
☑ 建設段階もかなり後半に差し掛かったところで、持ち込みたい照明を発見。でもどうやら、少し特殊な照明のようだ…
☑建てた後のメンテナンスに時間を避けないので、保証はしっかりしてほしい。
自分で選べば必ずお気に入りに出会えるとも限らないですよね。
また、家づくりでは選ばなければならないものも多い中、照明選びにかけられる時間は多くない方も多いでしょう。
お金はお得になるけど、時間はかかるケースが多いのが施主支給。
家づくりにどのくらい手間をかけられるかも、選ぶときに冷静に考えてみましょう。
施主支給の打合せを上手に進めるポイント
施主支給にはメリットが多いですが、気をつけなければならないことがいくつかあります。
施主支給を申し出るタイミング、照明の種類、保証の問題です。
お気に入りは早く見つけて!【工事の進行状況】
施主支給にすることにしたら、家づくりの最初の打合せで伝えることをおススメします。
全ての施主支給OKと言うところもあれば、【指定した部材以外NG】【ダウンライトはダメ】など条件付きのところもあります。
まずは、住宅会社の条件を聞いてから選び始めましょう。
【つけたい照明が決まっている方は特に早く相談】
【これをつけたい!】という照明がはっきりしている場合は、間取りの話し合いの際に伝える必要がある場合もあります。
多くの方が間取りが決まってから照明選びを始めると思いますが、付ける照明によっては、天井の大幅な変更が必要で、断られるケースもあるのです。
こんな場合は気を付けて! シーリングソケットを使った照明をつけたい場合、面がフラットな天井ではほぼ問題ないですが、面が角ばっている船底天井や天井が格子になっている場合には取り付けられません。 |
【ダウンライトかシーリングライトかを決める】
基本的なことですが、天井照明の代表格のダウンライトとシーリングライト(ペンダントライト)では取付部材が違います。
ダウンライトの場所にシーリングライトをつけることはできません。
ダウンライトはフラットで雰囲気のあるお部屋を演出できますが、数が必要になりますので、シーリングライトなら一つで済むお部屋がダウンライトだと複数設置が必要になり、経費がかさみます。
見直しポイント! 予算の問題で施主支給を検討している方は、まずはダウンライトとシーリングライトの選択から見直してみてはいかがでしょうか? |
照明の種類がまだはっきりわからないという方は、こちらの記事をご覧ください。
【輸入品にはご用心】
輸入品やアンティーク品の持ち込みをおすすめしない業者さんが多いようです。
天井の形に合わない、配線が特殊など取付に不具合が出る可能性もありますし、なにより怖いのが火災の心配です。
国産品から選ぶことをおススメします。
ダウンライトはNG!?【施主支給の照明の種類】
全てのライトを施主支給すればかなりお得になりますが、ダウンライト以外を施主支給にする方も多いようです。
業者側がNGの場合も多いですし、ダウンライトは取り付け、取り外しに電気工事士の資格が必要なものですから、プロに任せたほうが安心という理由です。
自己責任で設置する場合は、適応製品をきちんと確認する必要があります。
天井の断熱仕様によって適応製品が決まっており、間違った器具を選んでしまった場合に火災につながってしまうこともありますから、十分注意が必要です。
重要なポイント:保証問題
気をつけなければならないのが、施主支給したものは住宅会社の保証を受けられないということです。
施主支給する場合、どの商品にするかだけでなく、仕様の確認、検品とその商品の全てにわたって責任を持つことになります。
気を付けるポイント:不具合発生時
住み始めてから照明に不具合が出た場合、施工に問題があったのか、器具自体に問題があったのかでトラブルにならないように、注文する際は型番を間違いなく確認しましょう。
理想の照明を手に入れよう【タイムスケジュール】と【配送】
ここで、「やっぱり施主支給にしてみよう」と決めた方に、施主支給の流れと注意してほしいポイントをお伝えします。
照明の打合せは後半ですが、後になって慌てないように、全体の大きな流れと並行して準備しておきましょう。
【照明の施主支給のタイムスケジュール】
- 住宅会社に、施主支給が可能か確認
- 照明選び
- 注文
- 受取り
- 設置
①施主支給が可能か確認 住宅会社に施主支給が可能か確認するところから施主支給がスタートします。 悩むことも考えて、持ち込み品を決める最終期限も合わせて確認しておきましょう。 |
②照明選び 1)候補はいくつあっても構いません。後で確認しやすいようにわかりやすく保存しておきましょう。 2)間取りが決まったら種類や大きさが決められますから、候補の中から選びます。 3)見積りと施主支給品の金額を比較して、費用対効果のいい方を選びます。 |
③注文 型番に間違いがないか確認して注文します。 注文時の注意点 1)注文時に指定する配送時期と場所を考えておきましょう。 2)領収書と保証書を依頼しましょう。 3)コードカットは長さに注意 4)保証期間があるところを選びましょう。 |
④受取 商品に間違いがないか、欠陥がないか確認します。 |
⑤設置 自分もしくは住宅会社で設置します。 |
取付の一歩手前が大変!?【照明の配送時期と場所】
新築用の照明を一軒分となると数も多くなりますから、場所もかなり取られます。
あまり早くに配送を頼んでしまうと、保管場所に困ることに。また、現在の自宅から新居への持ち運びも、意外と大変な工程のひとつです。
不備があった場合の責任問題にならないように、施主支給品を現場保管してもらうことはできません。
【業者さんに設置してもらう場合】
一番良いのは、工事進行の計画に合わせて日時を決め、配送場所に新居の住所を設定してあなたが受け取ることです。
直接、新居となる場所に届けてもらうパターンなら、自宅のスペースを考えたり、持ち運びの手間を考えたりする必要がなくなります。
【自分で設置する場合】
簡単なシーリングライトなら設置を住宅会社にお願いせず、あなた自身で設置するのが一番手間がかからないかもしれません。
わが家はシーリングライトを施主支給にしましたが、すべて自分で設置しました。
シーリングライトを施主支給にしたわが家の場合 新居への配送と取付 マイホームの引き渡しの日に新居に届くようにしておきました。 引き渡しの日の数日後に引っ越しだったので、引っ越しに邪魔にならない押し入れにライトを保管しておきました。 業者さんにソケットだけつけておいてもらって、入居当日につけました。 ちなみに‥‥ 我が家でとりつけたのはこちらのものになります。 こちらのデザイン性のない、いわゆるシーリングライトのタイプをネットで購入しました。 |
節約のためにすぐにはつけない部屋も?!
家づくりは何かと物入りです。使わないところは後で付るという方法もおすすめです。
我が家は実際に入居後に設置したものがあります。
【我が家の入居後の設置例】 子供部屋に設置したのは、入居から一年ほど後でした。 わが家の経験上、日中しか使わない場所などは後で取り付けるという選択もありだと思います。 わが家は新築当時、子どもたちがまだ小さかったので、持ち込み品を家で安全に保管しておくことも指定の日に持っていくことも難しかったので、わが家にはぴったりな方法でした。 |
ぜひ選んだ照明の取付方法を見て、簡単にできそうだったら自分で取り付けるという選択も考えてみてください。
さいごに
ここまで、建設会社の方の本音を聞きながら、施主支給と業者提案、それぞれのメリットデメリットを比較しながら、どちらの支給法が向いているかを判断できるポイントを見てきました。
頭で考えていると複雑に思えてくるものも、表や文章で見ることで、新たな気付きや発見に繋がるものですね。
施主支給に決めた際の注意点も少し気にかけることで、作業工程から、悔いのない段階が踏めるはずです。
皆さんの、細部まで納得・満足できるマイホームの完成を心より願っております!
あなたの火災保険は大丈夫?
火災保険を決める時、不動産屋に勧められた火災保険にそのまま加入していませんか?
それかなり、損しています。
勧められるがまま高い火災保険に加入する前に、複数の保険会社を比較してもらった方が安い上、補償内容も整っている火災保険に加入できます。
私の場合、不動産屋に勧められた火災保険に入っていましたが、見直しをしたらなんと16万円も保険料が安くなりました。
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