家の外壁は何色にしたいですか?
新築というと間取りや内装にこだわりたい気持ちが強く、外壁は「白っぽいのがいいな」「黒系かな」などざっくりとしか考えていない方も多いと思います。
しかし、外壁は家の顔!!!
使う色によって家の雰囲気が全く異なるものになります。
安易に色を決めてしまうと、安っぽく見えてしまったり暗い印象になる等、大きな後悔につながってしまいます。
なんか違うな…と思って後悔しても、簡単に付け替えが出来るわけではない場所でもありますね。
この記事では、失敗しない外壁の色選びについて、何に気を付ければ良いのかご紹介したいと思います。
内装だけでなく外壁もお気に入りの家にするために、しっかりと考えていきましょう。
目次
新築の外壁の色で失敗しない【色選びのポイント】
外壁は「無難な色にしておけばよいだろう」と思われがちですが、思わぬ失敗につながるケースもあります。
外壁の色選びのポイントをしっかり押さえておくことで、失敗を防ぎましょう。
- 周りとの調和に気を付ける
- 変色しにくく、汚れにくい色を選ぶ
- 色の組み合わせ方に注意する
- 色見本だけでなく、実際のイメージを大切にする
順番に確認していきましょう。
浮かないポイントは周りとの調和
広い敷地にポツンと建てる場合はそう気にしなくてもいいのかもしれませんが、分譲住宅地など、家が密集したところに新築を購入する際は周りとの色の調和に気を付けましょう。
よく耳にするのが、周りと被りたくない、隣にマネされたと思われたくないという話です。
確かにその気持ちはわかりますが奇抜な色を選んでしまうと目立ちすぎて落ち着かない、むしろ被っているくらいの方がマシだったということもあります。
【色選び】
新築を建てることになり、外壁の色を妻のラッキーカラーであるオレンジにしました。
色を決める段階で業者の方から人気カラーを勧められはしたのですが、淡い色や地味な色は自分たちの性格には合わず、つまらないと感じたので思い切って元気の出る色を選びました。
他と被らないこともあり自分逹だけの特別な家になるとワクワクしていました。
【後悔】
しかし、いざ出来上がってくると目立ちすぎて周囲から自分達の家だけが浮いて見えるのです。
住宅地の中でもひときわ変わり者のような雰囲気が全面に出てしまいました。
そんなつもりではなかったのに後になってからではもうどうすることもできません。
仕方ないので家の周りに背の高い木々を植えて、せっかく建てた家が外からあまり見えないように目隠しをすることになってしまいました。
近寄りがたい雰囲気になってしまい、ご近所との距離感が出てしまったのが非常に残念です。
仲林さんのように注目を集める色を選んでしまうと、常に周囲の目線を気にしながらの生活になる可能性が考えられます。
好きな色を使うには?
原色を避け、薄く落ち着いた色合いに調整したものを採用する。
周りとの調和を意識しつつ、他の人と被らない色を取り入れるためには原色を避けましょう。
そうすることで、目立ちすぎることなくさりげないおしゃれを演出できます。
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数年で汚い外壁に!変色と汚れに注意
先ほど目立たない色にすることをお勧めしましたが、ほかにも好みの色を使う場合の注意点が変色と汚れです。
日々の紫外線や雨風で塗装が劣化し、色あせてしまうのは仕方のないことです。
それでもキレイを長持ちさせるためには変色を最小限に抑えることが重要になってきます。
変色しにくい色 | ・白・黒・青・グレー・ベージュ・ブラウン |
変色・汚れに強い色 | ・グレー系・ベージュ系・茶系 |
変色しやすい色 | ・赤・紫・緑・黄 |
- 変色しにくい色
変色は紫外線による色素分解が原因で起こる現象ですが、白系や黒系の塗料は色素分解がされにくいので、最も変色しにくいといえるでしょう。
キレイを保つためには、白か黒で決まりだと言いたいところですが、そうではなく変色だけでなく、汚れについても考えておく必要があります!
変色しにくい色の注意点
変色しにくい色の代表は白系と黒系の塗料ですが、どちらも汚れが目立ちやすい色でもあります。
・白やクリーム色→コケやカビ、水垢が目立つ
・黒や紺→砂埃や花粉の付着で汚れて見えやすい
- 変色しにくく汚れが目立ちにくい色
グレーやベージュは一位二位を争う人気色になり、新築する場合に半数以上の人がこの色を選びます。
汚れが目立ちにくいということはメンテナンスもこまめに行わなくてもいいので経済的にも時間的にも節約につながるという大きなメリットがあります。
温かみのある色が好みの方はベージュ系を、クールな印象にしたい方はグレー系を選ぶとよいでしょう。
- 変色しやすい色
もちろん、建てる場所の気候や環境でも変色の進み具合は違ってきますが、これらの色に耐久性があまり無いことには変わりありません。
赤い建物の代表と言えば東京タワーを思い浮かべる方もいらっしゃるかと思います。
飛行機がぶつからないように目立つ色になっているのですが、実は東京タワーは5年に1回のペースで塗り替えられています。
それだけ劣化が早いということですね。
一般の家で5年で外壁を塗り替えることはないと思いますが、ここで挙げた変色しやすい色を外壁に使う場合は10年未満での塗り替えは覚悟しておいた方がいいでしょう。
ツートーンカラーは色の組み合わせに注意
最近ツートンカラーが流行りです。
調和する色を組み合わせてアクセントにすること。
一階と二階で外壁の色を変えたり、ベランダやバルコニーなど出っ張った部分の色を変えるのが人気です。
ツートーンカラーはすっきりした印象になるのでおすすめですが、一歩間違うと逆に安っぽくなってしまったりダサくなってしまうので、注意しましょう。
ここでは、おしゃれに見せるツートーンカラーのコツをご紹介します。
- カラーの基本は同系色
- 色は3色まで
- 色の割合はバランス良く
【カラーは同系色でまとめよう】
全く違う色を合わせると失敗しやすくなるのでなるべく同系色でまとめるようにしましょう。
・白×グレー
・グレー×黒
・クリーム系×ブラウン
色の濃さは好みによりますが、濃い色でまとめると引き締まった印象に、淡い色でまとめるとナチュラルな印象に仕上がります。
【色選び】
外壁の色を決めるのに最近多い2色を組み合わせてスタイリッシュに仕上げたいと思いました。
上下で色を分けようと最初は考えていたのですが、ありきたりなので縦にラインを入れることにしてみました。
アイボリーをベースカラーにし、縦のラインに一本、濃い木目調を持ってきました。
【成功】
ベースカラーが引き立ってシャープな印象に仕上がり、木目調にしたことでおしゃれでナチュラルな雰囲気にもできたと思います。
シンプルな色合わせですが無駄がなく、美しい家になったと思います。
縦のラインを強調し、すっきり見えるようになった例ですね。
ツートーンカラーと一言で言っても、色を変える場所を前面、側面、上下で分けたりとデザインは様々です。
色の入れ方によって表情が全く変わってくるので、理想の雰囲気が出るまで多くの施工例を見ながら検討してみてはいかがでしょうか。
【色は3色までが基本】
家の塗装箇所はかなりの数になりますが、綺麗に見せるコツは3色以上使わない事です。
いくつも色を割り振ってしまうとまとまりがなく、ごちゃごちゃした印象になってしまいます。
- 外壁のベースはアイボリーとブラウンにしてベランダをレンガ調に、軒は黒で…
- 家の前面は白、側面は紺色、それぞれの面にクリーム色で縦ラインのアクセントを入れて…
サッシや雨戸とのバランスもあるので、色が多くなりすぎないよう全体の仕上がりに気を付けましょう。
【色の割合をバランスよく工夫する】
色の割合はバランスを考えて割り当てるようにしましょう。
上下で色を分ける場合
6:4か7:3で分けましょう。
半々にしてしまうと色の濃さで重たく見えたりダサくなってしまったりします。
3色にする場合
ベースカラー、アソートカラー、アクセントカラーの比率を6:3:1にします。
アソートカラーがちゃんとベースカラーを引き立てられているか、アクセントカラーが主張しすぎていないかなどに注意しましょう。
色見本はあくまで見本!実際のイメージを大切に
外壁の色選びで多いのが思った色と違ったという失敗です。
その失敗を防ぐためには、次の4つのポイントに注意しましょう。
- 色見本の大きさ
- 屋外での見え方
- 外壁の材質
- 周囲の環境
【色見本の大きさに注意】
外壁の色は紙のカタログや色見本を見ながら決めていきます。
その見本というのが大抵小さく、テレビのリモコンほどの大きさしかなかったりします。
一部として使う場合はそれほど気にしなくてもいいのですが、外壁の大部分を塗る場合、面積が大きくなることで見た目が想像と全く違って見えることがあります。
意外と派手だった、地味すぎたというのはよくある話ですね。
なるべくイメージしやすいようにA4以上の大きさで検討するようにし、色決めの最終確認の段階では実際にペンキで塗った塗板を見せてもらうようにしましょう。
【屋外でのシュミレーションも大切】
色を決める際、ほとんどが室内で話し合って決めてしまうのではないでしょうか。
しかし、家は室内に建てることはありませんよね。
実際に外に出て、直射日光に当ててみると、暗いと思っていた色が案外明るかったりする場合があります。
逆に、曇りの日だとくすんで見えてしまうような色もあるので注意が必要です。
室内照明の下で色を決めてしまわないよう、きちんと外の光を当てた状態でも確認しましょう。
【外壁の材質にも注目しよう】
外壁の材質や見た目にはタイル調や石積調、木目調、コンクリート調、レンガ調などたくさんの種類があります。
でこぼこしたものを選ぶと凹凸の深さで影ができたりします。
それ自体表情があっていいのですが、やはりつるつるの平面で確認した色合いとは異なって見えてしまいます。
どういった材質のものを選ぶのか、塗装した時にどのくらい変化が出るのかは実物を見て検討するようにしましょう。
【色選び】
以前から黒い家にあこがれて新築するなら絶対に黒にしようと決めていました。
これまで黒壁の家は沢山見てきたし、どれもそんなに違和感は無かったので、細かいことは気にせずにトントン拍子に話を進めていきました。
外壁の素材を決める際、トタンのようなつるつるしたものも勧めてもらいましたが安っぽく、どこか古臭いような気もしたので高級感のあるざらざらした石のタイルを採用することにしました。
【失敗】
しかし、それが大失敗でした。
風で粉塵や花粉が舞い、あっという間に凹凸のある壁に積もってしまったのです。
黒い色のせいもあり、汚れが白く目立って仕方ありません。
掃除しようにも2階や屋根付近にまでは手が届くはずもなくクリーニング業者を頼もうかとまで考えました。
しかしすぐに同じような状況になってしまうのが目に見えているので次の塗り替えまで我慢するしかありません。
壁材は変えられないので、せめて次は汚れが目立ちにくいグレーにしょうと思っています。
あこがれていた黒い壁も素材をきちんと選ばないとこうなってしまうのですね。
外壁の色を決めている場合は、業者の人に相談して最適な素材を選ぶようにしましょう。
【周囲の環境にも気を配りましょう】
家の周りの環境によって、色の見え方は変わってきます。
・海の近く
・木々の多い場所
・分譲住宅地
・田んぼの真ん中
写真や絵画でも背景色の違いで被写体が引き立ったりぼけたりしますよね。
自分が家を建てる場所はどんな環境か、周りとの色のバランスはとれているのかをしっかり考えて色を選びましょう。
また、家の周りに塀を作ったり木や花を植える予定がある方は、庭や外構との調和にも気を付けましょう。
新築の外壁の色の失敗に気づいたらどうする?!
外壁の色に失敗したことに気づき、どうしても我慢できない場合は、早めに修正を相談しましょう。
早い段階であれば、塗りなおす面積も少なくて済みますし、気に入る色と組み合わせてツートーンカラーにしてしまうという手もあります。
外壁の色の失敗には、次の2パターンがあります。
- 施主都合
- 業者のミス
【施主都合】
思っていた色と違う、そもそも色を変えたいなど施主側の都合で作業を変更させる場合です。
この場合、修正は可能ですが、当然追加料金がかかってきます。
色見本で決めた時と実際に塗装したものでは目の錯覚から違うように見えてしまうことは多いです。
どうしても我慢できない色になってしまった場合は、塗り替えにいくらかかるのか業者に相談しましょう。
【業者のミス】
業者側に不備がある場合です。
業者のミスが明確な場合は、無償で塗りなおしをしてもらうことが可能です。
・塗り忘れがある
・塗ムラがある
・塗装が浮いてきている、剥がれてきている
・錆が出てきた
・コーキング材(ゴム製の樹脂)がうまく施工できていない
・本当に色が全く違う
このような問題に気づいたらすぐに業者に問い合わせしましょう。
基本的には業者側のミスは無償で直してもらえるものですが悪質なケースだと有料でしか直してくれないという場合があります。
また、悪質業者にひっかかると、業者のミスが施主側のミスか微妙な場合でも、全面的に施主の責任にされてしまうこともあります。
これだけは押さえておこう!業者選びの基準
悪質な業者にひっかからないために、一番重要な業者選びの基準はアフターサービスの有無です。
・不具合が起こった場合、どんな内容なら無償で対応してくれるのか
・塗装後の保証や点検があるか
・どのくらいの期間保証してもらえるか
アフターケアについてしっかり確認して契約書を交わせば、何かあった時でも安心して対応を頼むことができます。
契約書を交わしているので、いい加減な対応をされることもないですね。
また、かなり悪質なケースでは、アフターサービスに明記されていることも「例外」などとうまく逃げ、素人では責任を追及できない場合もあります。
そんなときは、ホームインスペクションの利用を検討してみましょう。
専門家が住宅の欠陥の有無、家の強度や設計に関してチェックし、アドバイスをする業務のこと
ホームインスペクションは家づくりの心強い味方です。
専門家が家のすべてを診断してくれるので、自分一人で問題を抱え込まずに済みます。
外壁塗装に関して疑問や不満があるときは、最終確認としてホームインスペクションを利用すると安心して引き渡しに進めるのではないでしょうか。
今の火災保険で本当に大丈夫ですか?
まとめ
新築の外壁の色の失敗は、誰にでも起こり得ることです。
失敗を防ぐためには、「色選びのポイント」を知っておくことが非常に重要だと思います。
周りとのバランスや変色のしやすさ、色の組み合わせ方など、ちょっとしたコツをつかむだけで満足のいく、素敵な外壁ができあがることでしょう。
たかが外壁、と簡単に決めてしまわず、見本や実際の建物を見ながらしっかりシュミレーションしてみてください。
ぜひ内装だけでなく外壁にもこだわったお気に入りの家で、新生活をスタートさせてくださいね!
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