新築の住宅を購入したり引っ越しする時、メンテナンスを気にする方は多いと思います。
中でも面積が広く、一度家具を置いてしまったら最後。やりづらくて腰が重くなるのがフローリングです。
新築で床も綺麗だし、ワックスかけはしなくてもいいかな?と思いたくなりますよね。
しかし床の状態は目に入りやすく気になる部分なので、来客のことも考えるとできるだけ長く綺麗な状態を保ちたいところです。
そして、どうせやるなら、失敗せずにやりたいところです!
何も考えずにやってしまうとせっかくのピカピカなフローリングが一瞬で台無しになってしまうことも…。
そんなことにならないように、特に注意が必要なポイントがつかみやすいようにご紹介しますので是非参考にしてみてくださいね。
目次
新築なのにフローリングにワックスがけする必要があるのか
新築のフローリングは綺麗で、大人でも寝転んではしゃぎたくなるほどピカピカです。
ワックスがけのことなんてすぐ考えない方は多いかもしれませんが、実は新築の時こそワックスけはした方が良いです。
ピカピカの新築では、なるべくフローリングが傷まないように過ごしたいですよね。
フローリングはなぜ傷んでしまうのでしょうか?主な原因を挙げてみました。
- 椅子や机など摩擦によるもの
- 重い家具の移動や重力によるたわみ
- 雑巾がけ時の水分
- 液体をこぼした時の水分
- 温風ヒーターの吹き出し口の熱によるもの
- マット固定のための両面テープを剥がす際の摩擦によるもの
家具の摩擦で傷だらけのフローリングや、ヒーターの熱で剥がれかかったフローリングは、清潔感がなく人に見せられたものじゃありません。
また、水分に弱い特性をもつフローリングですが、水気を吸いすぎると表面が剥がれたり黒ずんだりしますし、表面が剥がれた床の上を歩くなんて危なくて嫌ですよね。
経年劣化もありますので、傷みの原因を完全に取り除く事は不可能ですが、新築時からのちょっとした努力で、劣化年数を遅らせる事はできます。
気付いた頃には大きな違いがでる「損しないために」
ワックスがけをした時としなかった時の違いは、半年程経つと目に見えてわかってきます。
その効果を表にまとめてみました。
ワックスがけなし場合 | ワックスがけあり場合 | |
床面 |
摩擦による傷が増える |
床が保護されるので傷がつきにくい |
触り心地 |
足裏の汚れが付着しベタベタ | すべすべで触り心地が良い |
見た目 |
部分的に剥がれている箇所がある |
ツヤで部屋が明るい |
掃除 |
凹凸が出来、隙間にゴミが入り込む |
凹凸がなく掃除が楽 |
違いに気付いてからのワックスがけもそれなりの効果はありますが、全部は取り返せません。
【やっぱり新築の状態でワックス塗るのが一番!】
新築の時は家具が何も置かれていない状態なのでフローリング全体にワックスをかけられる絶好の機会です。
初めての方でもチャレンジしやすい環境なので、ワックスがけは新築の入居前がオススメです。
- 黒ずみ汚れや剥がれを防止できるので安全で清潔な床が長持ちできる。
- 新築入居時の状態をキープすれば一番高い効果を得られる。
- 家具が何も置かれていない状態が一番やりやすく全体までしっかり塗れる。
新築時にこそフローリングにワックスがけをしたほうが良いという事が分かりました。
それでは、新築時フローリングのワックスがけは、どのようにすると効果が持続しやすいのでしょうか?
自分で新築フローリングにワックスがけする時の注意点
業者に頼んだ場合でも再度メンテナンスをしてもらう時期はやってきます。
その度に費用をかけるのも億劫という場合は自分でワックスがけをする方法もあります。
その際はいくつか注意しなければならないポイントがあります。
フローリング材とワックスの相性を確認
フローリング材にはワックスをかけて良い材質のものと、反対にかけてはいけない材質のものがあります。
ワックス不可のフローリングにワックスをかけてしまうと、性能や品質が落ちてしまいます。
塗った後で気づいてしまっても取り返しがつかず痛い失敗となってしまいますので、まずは必ずここから確認することをオススメします。
近年のフローリングは高品質なものが多く、ワックス不可の材質が増えてきています。
どちらかといえば、現在はワックスがけのいらないフローリングが主流なので確認が必要です。
そこが確認できたら、フローリング材に合ったワックス選びをしていきましょう。
【フローリング材に合ったワックスを選ぶ】
一般的なフローリングには樹脂ワックス、白木の床には白木用のワックスと言ったように、床材の種類によってそれぞれ適したワックスがあります。
しかし、ワックスがけ初心者の場合、「材質に適したワックス」と言われてもピンと来ない方も多いかと思います。
そこで、フローリングの種類によっておすすめのワックスを紹介したいと思います。
中には「〇〇会社の〇〇というワックスを使ってください」と指定されているフローリングもあります。
購入前に必ずフローリングの種類の確認をしましょう。
- 合板(複合)フローリング
合板や集成材などの上に、0.5mmほどの天然木や特殊シートを貼ったものです。
カラーバリエーションが豊富で、防音を施してある製品もあります。このフローリングにおすすめなのが、こちらです。
耐水性が高く、UV塗装の床にも使用可能です。ツヤ出しと耐久性のバランスが取れた商品です。
- 無垢フローリング(単層フローリング)
合板の複合フローリングに比べ、自然な「木」の風合いが魅力のフローリングです。お手入れは合板のように気楽にはしにくいところがあるため、専用のワックスが必要です。
このワックスは、蜜ろうと荏胡麻を原料にしているため、化学物質に抵抗感がある人にもおすすめです。
また、無垢の木のよさを残したまま撥水性が高い特性、表面を滑らかにするなどの効果があります。
- フローリング全般
通販サイトで上位に出てくるベストセラー商品です。
ユーザーが多く、金額も良心的ですので、迷った際に選んでも間違いないワックスです。リンレイの公式ホームページでも最もスタンダードな商品と位置づけられていますので、これを選べば大抵は大丈夫でしょう。
綺麗に仕上げるコツを知って失敗知らず
せっかく自分で塗ったのに失敗してしまったら納得のいかないまま生活することになります。
塗りにムラがないようにワックスをかけていきましょう。
- ムラがないように丁寧に塗る
- 一度塗って乾いた後に再度薄く二度塗りする
慣れていない人は一度塗っただけだと、どうしてもムラができやすいものです。
その時は乾いたワックスの上から薄く二度塗りをすると、ムラを目立たなくすることができます。
実際に自分で新築にワックスがけをした友人の話を聞いてみましょう。
■Sさんの体験談 新築でワックスがけをするときは、それはもうドキドキしました。 あんまり自信はなかったのですが、フロアコーティングを頼むと何十万も追加でかかる事が分かり、正直予算オーバーで、自力でする事にしたんです。 作業中は「塗りムラがあって、変な模様が出来たらどうしよう」とか「すぐ剥がれたら妻に怒られるだろうな」なんて考えてました。 事前に動画で、塗り方のコツを勉強しておいたのと、最近は素人でも失敗なく出来るような商品も多かったので、何とか全部屋やり遂げました。 また1年後か半年後かに塗り直すときは、余裕でできそうです! |
自分の家を自分でメンテンスする事で、家に対する愛着が湧きますし、もっと大切に扱おうという気持ちに繋がります。
結果、安上がりで、フローリングを長持ちさせる事が出来ます。
新築フローリングのワックスがけ業者に頼む場合の注意点
「こういうの苦手なのよね。材質のこともよくわからないし、ワックス選びも大変そう。」
そんな方には、業者のフロアコーティングが手っ取り早くておすすめです。
フロアコーティングは単なるワックスがけとは違い、保護に重点を置いており耐久性が段違いに良いです。
通常、自分でワックスがけをした場合は半年程で塗り直すのが相場ですが、業者にフロアコーティングを頼むと30年も持つものもあります。
メリットだらけの業者によるワックスがけですが、選ぶ際には注意が必要です。
業者に頼みっぱなしにしてしまわない
フロアコーティングの耐久年数は、5~30年とかなりの幅があり、注意が必要です。
また、プロに頼むということは、それなりの作業工賃が発生します。
新築建設の出費が痛いため、格安でお願いしたい気持ちになりますよね。
格安だけで飛びつかないで!
安い料金のフロアコーティングだと、耐久年数が短くすぐに傷んでしまう可能性があります。
初回は安く押えたと思っても、こまめに塗り直しが必要なら、トータルコストはかさむかもしれません。
フロアコーティングは最初が肝心です。長い目で見て依頼しましょう。
また勘違いしてしまいがちなのが、業者に頼んだからと言って、何もしなくてもいいと思ってしまうことです。
【業者に頼んでもメンテンスは必要】
業者に頼んだからと言って、メンテナンスが全くいらないということはありません。
あくまでフロアコーティングは、フローリングが苦手とする水分や傷に対して必要な保護をして、きれいな状態を長持ちさせてくれるものです。
通常のフローリング同様、以下の点に気を付けましょう。
- 食べ残し、飲みこぼしはすぐに拭き取る
- キッチンや洗面所など、直接水がかかる部分にマットを敷く
- ヒーターが直接フローリングに当たらないよう、向きを調節したり、マットを敷く
- 椅子やテーブルによる摩擦を避けるため、足にカバーを取り付ける
ものを床に落としてしまわないよう、気をつけることも大切です。
床だけでなく、ものは全般的に丁寧に扱うように心がけましょう。
使用するコーティング剤のメリットとデメリット
コーティングの種類についても紹介しておきましょう。
コーティング剤は主に5つの種類があり、それぞれ耐久年数や耐久・耐水性、コスト面で違いがあります。
それぞれの特徴を把握し、予算に見合ったものを選びましょう。
コーティング剤選びの参考にして見てください。
また、使用するワックスが、安全で安心なものか確認することは大切です。
自分でワックスがけをして、商品を選ぶのであれば、品質や効果をしっかり考えてから購入すると思いますが、プロにおまかせとなると、途端に考える事を放棄してしまいがちです。
とくに、小さな子どもやペットがいる家庭にとって、床はなめる可能性があるため、しっかり業者さんと相談をすることをおすすめします。
■Nさんの体験談 小さい赤ちゃんがいるため、フロアコーティングは業者にお願いしました。 自分たちでやるには時間がありませんでしたし、中途半端に塗って剥がれ落ちてきた時に、赤ちゃんの口に入ってしまうリスクもあったためです。 私達は病院などにも使用されているという、「UVフロアコーティング」を選びました。 このフロアコーティングは床が滑りにくくなる効果もあるそうで、子供がよちよち歩きに成長した際の転倒防止になると聞いて安心しています。 |
フロアコーティングは、傷みを防ぐだけではなく、安全面でも効果があるとは驚きですね。
Nさんが選んだUVコーティングは、ピアノなどに使われている素材でもあり、ツヤのある光沢が特徴ですので、自宅に高級感が出せるのもメリットです。
初期費用こそかかるけど、業者にフロアコーティングをお願いする方が総合的なコストは安く済みますよね。
長持ちもするのでオススメです。
ペットを飼っている場合のフローリングのワックスはどうする?
意外と盲点ですが、ペットを室内で飼う場合も注意が必要です。
特に犬や猫はフローリングの床滑りが健康に影響を及ぼすので、それが原因で病気やケガをするとその治療費が家計に思わぬダメージを与えることも・・・。
何よりペットが可哀そうなので、新居を共にする家族の一員として一緒に考えてあげてみてはいかがでしょうか。
【ペットに合わせたワックス選び】
基本は自分で塗る場合と同様に、フローリング材のタイプに合ったペット用ワックスを選ぶことです。
ワックスを選ぶ際のポイントは以下の3つの効果があれば十分だと思います。
1.滑り止め効果
2.傷防止
3.尿による劣化防止
滑り止め効果は特にペットの足腰や健康を守るのに大切です。
ツルツル滑るランニングマシーン状態で遊ばせると足腰の負担も大きくなり、滑って転んだり床の傷も増えるので気を付けてあげると良いですね。
【マットやカーペットを敷いて物理的に保護する】
ペット用のワックスがどうも選びづらい場合や手軽にペットに優しい環境を作りたい場合は、マットやカーペットを敷いてあげるのが、ワックスを選び分ける必要もなく楽なのでオススメです。
同じようなものは100円ショップ等でも手に入ります。
このような簡易的なマットで、防水性があり柔らかい素材のものを敷いてあげるとペットにも優しいですよね。
また取り換えや洗いやすさも良いので飼い主さんにとってもベストなお買い物ですよ!
カーペットを使う際の注意点
どちらかというとカーペットはトイレと勘違いされるパターンが多く、水気を吸ってしまうと後々匂いも残ってしまうので、そうなると長持ちはしないと考えた方が良いです。
接続部分の隙間から水分が抜け落ちるのが心配な方は、マットの下に防水性のシートを敷いておくと漏れ防止としても安心です。
まとめ
今回はフローリングを新築の時から綺麗に保つ方法として、ワックスによるメンテナンスを紹介しました。
費用はかかりますが、一番は業者のフロアコーティングが長持ちして失敗もないでしょう。
自分でワックスがけを行う場合は、フローリングの材質や仕上げ方によってワックスを選んだ上で、ムラのないように塗れば大きな失敗はしないと思います。
フローリングが毎日ピカピカだと掃除もしやすく、モチベーションも保ちやすいので心理的にも綺麗な状態を維持しやすくなります。
良い新生活を綺麗なフローリングと共に、末永く過ごしてくださいね!
あなたの火災保険は大丈夫?
火災保険を決める時、不動産屋に勧められた火災保険にそのまま加入していませんか?
それかなり、損しています。
勧められるがまま高い火災保険に加入する前に、複数の保険会社を比較してもらった方が安い上、補償内容も整っている火災保険に加入できます。
私の場合、不動産屋に勧められた火災保険に入っていましたが、見直しをしたらなんと16万円も保険料が安くなりました。
比較してもらうと自分に合った最安値の火災保険を見つけることができます。
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