色とりどりの花や水々しい野菜が育つ庭は、憧れますよね。
庭つき新築への引っ越しもひと段落して、そろそろ庭づくりを始めようとすると、まずぶつかる問題が「土」です。
「今の庭は土がカチカチにかたくて、とても植物を育てられる状況じゃない」
「庭の土壌改良って何から始めたら良いのかわからない」
「業者にお願いするのはお金がかかるし…」
考えるだけで止まってしまって、庭は手つかずのまま…なんてことになってしまう方も多いです。
せっかくの新築も中途半端なままになってしまっては、お手入れが行き届いていないという印象を持たれてしまうかもしれません。
本記事では初心者でも、庭土の改良・入れ替え方をわかりやすく解説していきます。
是非とも参考にしていただき、新築の家にぴったりの素敵な庭づくりをしていきましょう!
目次
新築の庭土入れ替えを業者に依頼「プロの仕事」
植物の栽培予定地が広い場合や、短期間で行いたい場合は断然、業者に依頼するのがオススメです。
お庭のことなので、造園業者に頼みましょう。
必要な土木機材は全て揃っていますし、お庭についての的確なアドバイスももらえます。
造園業者に対してどんなイメージをお持ちでしょうか?
多くの意見としてあげられるのが以下の通りのようです。
- 見積もりより高くつくイメージ
- 職人さんが何人も来たら高くついて損している感じがする
- 職人さんが何となく怖い
- 仕事が手早く、丁寧
仕事はきっちりやってくれるという意見もあるものの、マイナスなイメージの方が勝ってしまっているように思えますね。
また、実際に土改良してもらった方の意見もあります。
新築を建てたのと同時に造園業者に庭の施工を依頼しました。
土の改良が必要ということで、金額が思ったよりかかってしまったのですが、花壇が綺麗に仕上がったので満足はしていました。
しかし…半年くらいたった頃に花壇を耕してみたところ一部分だけぐちゃぐちゃとした粘土質の土がありました。
その部分だけ水はけが悪いので水が溜まってしまうような状態に…花など植えても腐ってしまって全く育ちません。
【業者に連絡したところ】
建築業者が埋めたのだろうということだったのですが、建設が終わってから造園に入ってもらって土改良を行っているので、納得できませんでした。
【結果】
費用的にも安く済んだものではなかったので、しっかりと問い詰めてもらい、最終的には弁護士さんにお願いすることになって、その時点で業者側が折れたので土改良が再び行われました。
業者に頼んだから大丈夫と思っていたのに残念で仕方ありませんでした。
こんな経験をしてしまうのはとても悲しいことですよね。
では、こうならないために出来ることは何でしょうか?
費用を抑えたいがために、専門業者以外に依頼するのはオススメできませんし、やはり、業者選びをしっかりとするというところに限ります。
庭土入れ替えの業者選び方
間違った業者選びをしないために以下のことは必ず行いましょう!
①3〜5件くらいの業者に無料で見積もりを出してもらう
②値段だけにとらわれずに比較・検討
③見積もりの不明点は全て質問する
④アフターケアについての確認
【①無料で見積もり開始】
まず見積もりに関してですが、庭土の入れ替えの際にかかる料金としては以下のものがあります。
・廃材の回収
・運搬費用
・雑草の抜き・処理費用
何件かを比較してみることで、まず明らかになるのが値段と作業工程ですよね。相場も見えてくるかと思います。
まずは見積もりをとることで、土の入れ替えに必要な工程作業と価格がおよそで理解しておきましょう。
3~5件頼むことで、これはしっかりと見えてくるものとなります。
参考までに土の入れ替えの相場は以下の通りとなっております。
土の入れ替えの相場 | 単価 5000円~6000円/㎡ |
ゴミ処理価格の相場 | 単価 2000円~/㎡ |
また庭土の改良の際に雑草抜きなども必要になった場合は、ここに料金が加算されます。
雑草抜きの相場 | 単価 1000円程度/㎡ |
雑草処理の相場 | 単価 300円~/㎡ |
少しでも安くしたい方!
雑草抜きや、ゴミの片付け、ホームセンターで格安の土を購入するなど、できそうなことは自力でやるとコストを抑えられますね。
【②比較・検討】
※それぞれの業者で価格、サービスは大きく異なりますので、よく調べてから依頼しましょう。
価格だけで決めてしまうのは、業者選びとして成功とは言えません!
何故なら、しっかりと見極めて頼まないと上述した方のように裁判沙汰になりうることもあるからです。
見積もり時に必ず以下の2つのことはやっておきましょう!
【③不明点は全て質問する】
見積もりに記載されている事柄に関して、分からないものはうやむやにせずにしっかりと、何の作業で何のために必要なのかを確認しましょう。
友人宅ですが庭の手入れをしてもらった時にこんなことがあったようです。
~友人宅の庭のお手入れ体験談~ 友人はあまり庭の手入れに興味がなかったせいで、庭木がぼさぼさの状態になってしまったそうです。 剪定をして欲しいと思ったらしく、造園業者にお願いするために見積もりを3件取ったとのこと。印象は以下の通りだったようです。 1件目 2件目 3件目 デメリットを説明してくれたことで、その業者に頼んでもアフターもしっかりしてくれるだろうという信頼感を持ったそうです。 |
確かに、デメリットまでもを説明してくれる業者は信頼できる気がしますよね。
人によって、判断材料は違うと思いますが、その印象を決めるには見積もり時にいかに話せるかというところにかかっています。
【④アフターケアがあるか確認】
これは必ず聞くようにしましょう。
アフターケアがしっかりしている業者はやはり信頼度が高いです。
その後にも、また庭のお手入れをお願いすることもあるかもしれません。
困ったときに、すぐに頼めるプロがいるというのは安心できます。
庭造りの好きな人にはお勧めの方法になります!
新築の庭土入れ替えを自分で「素人でもできる方法」
それほど大きなスペースではなく、コンパクトに家庭菜園やガーデニングを楽しみたいなら、自分で土壌改良するのも手です。
土を入れ替えなくても、土質を改善することはできます。
新築住宅の庭でよくあるのが、土を触るとカチカチの状態。なのに、雨が降った後はドロドロの粘土みたいになっています。
植物にとっての良い土について解説しておきます。
良い土の条件:植物が喜ぶ土づくり
1. 石やゴミがない
土の中に異物が混入していると植物の根の成長を妨げます。必ず取り除きましょう。
2. 空気を含んでいて水はけがいい
植物の根は呼吸することで、土の中の栄養分を水を通して吸収します。
空気を含んでいる土は水はけもよく、根腐れを起こしにくくします。
3. 保水性がある
良い土は「団粒構造」になっています。
土のひと粒ひと粒を単粒と言い、それらがくっついたのを団粒と言います。
団粒は粒と粒の隙間が大きくなるので、空気を含んで水はけが良く、かつ保水性に富んでいます。
土に水をある程度かかえ込む力がないと、植物は栄養を吸収することができなくなります。
4. 酸度が適正
大半の植物は中性の土を好みます。
5. 有機物を多く含んでいる
腐葉土や堆肥などの有機物を含む良い土は、微生物の活動が活発です。
微生物が有機物を分解すると「腐植」に変わり、土の団粒化してくれます。
~妻の夢のブルーベリー~ 北欧好きの私の妻は、家を建てたら絶対にブルーベリーを育てたいと言ってたのですが、奇跡的にも近所の方がブルーベリーの挿し木を譲ってくださるということになりました。 全くズブの素人の私たちが手を出していい物だろうか?と思いつつも、妻の夢を叶えるために近所の方からノウハウをお聞きしました。 まず、ブルーベリーが育つ土壌は他の多くの植物が中性〜弱酸性の土を好みますが、ブルーベリーは酸性の土を好むとのことで準備。 挿し木を30本ほどいただいたので、言われた通りブルーベリー用の土を入れたビニールポット(苗用の黒いやつ)に挿しておきました。 何か月か待つと、挿し木で芽がでたものが!たった2本だけ!この2本の成長を少し待って大きなプランターに移すまで1年以上はかかりました。 プランターで初収穫したときは、近所の方にもとても誉めていただきました!「素人なのによくやった!」と(笑) 【いよいよ土の入れ替え】 2年目くらいでプランターでは手狭になってきたので、いよいよ庭の一角をブルーベリーの土壌にしました。 庭の一角を掘って掘って掘って…掘りまくって(石がたくさんあって大変でした)そこに酸性の土と肥料を入れていきました。土が安定するまで何度かかき回したりして、少しの間待ってから植え替え。 「植え替えてしばらくして枯れなかったら成功!」と言われて、毎日様子をみておりましたが、無事に枯れることなく成功!! 今では、毎年ブルーベリーの実をつけてくれますし、2本だった木も5本に増えました。 |
庭仕事はあまり得意ではない我が家でも、全く違う土壌に変えて成功することができたので、自分で庭の土の入れ替えを行える際に言えるのは…根性です!
自分で行う土の入れ替えには努力が必要だということが分かっていただけたかと思います。
そして、よい土に改善するには、土を入れ替えて肥料を入れていかなくてはいけないことも分かっていただけたでしょうか。
どんな肥料がいいのでしょうか?
土壌改良資材の種類:改善をする
良い土をつくるのに土壌改良材を使います。
「土壌改良資材とは?」 土壌改良資材は落ち葉や動物の糞などの有機物を微生物の力で分解・発酵させたもの。つまり堆肥のことです。 |
どんな種類があるのか見ていきましょう。
1. 植物系堆肥
植物を発酵・熟成させたもので、通気性、保水性、排水性が改善する。
バーク堆肥、腐葉土堆肥、もみ殻堆肥などがある。
2. 動物性堆肥
動物のフンを発酵させたもの。養分が豊富で、土をふかふかにしてくれる。
牛ふん堆肥、豚ふん堆肥、鶏ふん堆肥などがある。
【堆肥を混ぜる3つの効果】
- 土が団粒化する
腐植を促し、土が団粒構造になることで、空気を多く含んだ水はけの良い土になります。 - 微生物が活性化する
微生物が働きが活発になると、土壌病害を防ぐことができます。 - 植物への栄養補給
堆肥が分解されると、植物に必要な肥料分が補給されます。
新築住宅の庭は建築で不要になった廃材やコンクリートブロックがそのままなことが多いです。
土づくりに関しては、以上のことが把握できていれば大丈夫です。最後にいよいよ、その手順についてお話していきたいと思います。
庭土の入れ替え手順「気合を入れる!」
1番先に言いたいのは、とにかく気合いをいれましょうということです。
1. 掃除・耕す石などを取り除く
まずは掃除です。
ゴミや大きな石を集めて、きれいにしましょう。
雑草も一緒に取り除いて、小石が気になるようなら、ふるいを使って取ります。
次に耕す作業に入ります。栽培する場所が、極端に粘土質だったり、水はけが悪かったら、深さ50~80cmほど掘り返して表面に近い土と、深いところの土をひっくり返すと改善されます。
一緒に土壌改良資材も混ぜ込んでおくとさらに効果的です。
長いこと手が加えられていない土も、掘り起こして空気が入り、水はけ・通気性が良い団粒構造に蘇ります。
2. 土質を調べる
土の酸性度を測れる「酸度計」を使いましょう。
ホームセンターなどで手に入ります。
酸度は育てたい植物によって、適正値が異なりますが、ほとんどは6ph~7phの弱酸性の土を好みます。(中性は7ph)
3. 酸度を調整する
土壌改良資材は「堆肥」の他に、土の酸度を調整するのに役立つものがあります。
土質に合わせて、資材を混ぜ合わせましょう。
酸性の土壌には石灰資材などのアルカリ性資材を、アルカリ性土壌には硫安などを含む酸性肥料を混ぜ込み、植物に適切な酸度に整えます。
調整する際の注意点
資材はちょっとずつ様子を見ながら入れましょう。
一気に入れてしまうのは失敗のもとになります。
おわりに
やっとのこと手に入れた新築住宅で、お庭もステキにデザインしたいですよね。その地盤づくりである、土壌改善。
土建業者に依頼すればアドバイスをもらえるし、大がかりな土の入れ替えを安全に早くできちゃいます。
一方、コストを抑えつつ自分でイチから耕したお庭は、思入れも一層深くなります。
自分のペースでコツコツと理想のお庭を目指しましょう。
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