住んでみたい場所を探しながら、その次に決めなくてはならないことはどこで建てるかということですよね。
どこで建てるかで予算も大きく変わってきます。
ハウスメーカーは大手というだけあって費用は高めに設定されています。
住宅展示場へ行ってみて、その金額の高さに驚く人も多いはず…。
ハウスメーカーに比べて工務店のほうが安いと言われていますが、それは本当でしょうか?
価格が安くても設備が安っぽいのも嫌ですよね。
最近ではローコスト住宅といった低価格で家を提供しているハウスメーカーもあります。
工務店で建ててからハウスメーカーの方が安く建てられたかも…と後悔することにならないようハウスメーカーと工務店の違いを見ていきましょう。
ハウスメーカーと工務店の価格帯を比較してどのような特徴があるのか、また何が違うのか…。
後悔する前に知識を増やしてからどこで建てるか決めましょう。
目次
【ハウスメーカーと工務店】工法別で価格帯の違いを見てみよう
ハウスメーカーと工務店の価格が違うのはなぜなのでしょうか。
ハウスメーカーの坪単価「70~80万円」に対して工務店の坪単価は「40~50万円」ほどです。
基本的には大手ハウスメーカーの方が高い傾向にありますね。
ですが、必ずしも工務店=安いというのは少し違うようです。
そもそも坪単価はどのように割り出しているのでしょうか。
~坪単価の算出~
家の「本体価格」÷「延べ床面積」=坪単価
例えば)
3000÷40=75となり、一坪75万円の坪単価となります。 |
これは、一般的な家の金額の目安として参考になります。
材料や工法、そして家を建てた後のアフターフォローなどの対応などを考えると、高いから悪い、安いから悪いとは一概には言えません。
では、どんな工法があって価格が変わるのか工法別に価格帯を見てみましょう。
各ハウスメーカー・工務店で建築工法が様々
建築工法の種類は色々あります。
今回は日本でよく使われている工法をまとめてみました。
●在来工法
木造軸組工法ならではの、「しなやかで強い」家づくり。
木の柱や梁を組み合わせた「木造軸組工法(在来工法)」は、四季の変化に富んだ日本の風土のなかで培われてきました。
この工法は、温度や湿度の変化にも柔軟に対応するしなやかさを持っているだけでなく、地震や火災にも強いという特長を持っています。
引用:谷口工務店
日本で多く建てられている建築工法でデザインも楽しめて、価格も安く抑えられます。
最近の技術では、国が定めている耐震・防火・断熱もクリアできるよう設計されています。
日本で多く使われている工法なので採用しているハウスメーカーや工務店は多いです。
中でも在来工法で行う工務店はその地域にある木を使用することが多いです。
そのため、地域に合った住宅を建てることができます。
【価格について】
使われる素材にもよりますが、大手のハウスメーカーなら坪単価70万円にもなります。
しかし、ローコスト住宅なら坪単価40万ほどで建てることも可能です。
●ツーバイフォー工法
《カナディアンツーバイ》の最大の特徴は、パネルで床・壁・屋根(天井)を構成する「枠組み壁工法=ツーバイフォー工法」と、床根太に2×10材を採用している点にあります。揺れに強い六面体構造と堅牢な2×10材の床根太、さらにスタッド(柱)が入った壁パネルを採用することにより、《カナディアンツーバイ》は外部からの力に対して圧倒的な強さを発揮します。引用:セルコホーム
パネルを組み立てていく工法なので、合理的で工期が短く、材料費も安価です。
パネルの素材を変えることで耐震性・防火性を高めることができます。
【価格について】
坪単価は35~60万円。
在来工法と同じように主流にしているところも多いので、価格で比べてみるといいでしょう。
●重量鉄骨造
引用:大和ハウス
耐震性・耐火性に優れており、柱の強度を生かした吹き抜けなどの天井高が可能です。
強度をいかした開放的な空間が作れる工法ではありますが、素材が鉄なのでサビの原因になる結露に注意する必要があります。
【価格について】
坪単価は60万円~とみていたほうがいいでしょう。
大手ハウスメーカーなら工場での大量生産で価格を抑えることができますが、小規模な工務店になると価格を安くして提供することは難しいです。
●鉄筋コンクリート造
引用:三菱地所ホーム
耐震性・耐久性に優れており、間取りの自由度も高く、火にも強いです。
しかし、熱を溜め込む性質のあるコンクリートは断熱の設計が大切です。
【価格について】
コストは高く、坪単価70万~になると考えておくと良いでしょう。
いくつか工法の種類をあげてみましたが、これらの他にも調べるとまだあります。
建築工法はそのハウスメーカー、工務店によって違います。
工法の特徴を理解し、メリット・デメリットを理解した上で選んで下さいね。
見積もりを出してもらえるなら他社と価格を比較してから建て方を決めると良いでしょう。
ハウスメーカーのほうが価格帯が安くなることも
大手のハウスメーカーはCMなどの宣伝費用が価格に上乗せされているので割高になってしまいます。
では、宣伝費用にあまりお金をかけない工務店は断然値段が安いのか…?
実は、そうとも限らないのです。
地元の工務店は窓のサッシも木枠であったり、床材も無垢材を使用したものが多く、木造にアンティーク仕様のデザインのものを建てていました。
展示場を見学に行った時にドリプルガラスの窓で、すべて最高の木材を使用したというおしゃれな提案をしてくれた工務店を気に入りました。
営業も女性で細やかな希望をいろいろと聞いてくださって話はトントン拍子に進んだのですが、実際に間取りを決めて、建材などを決めてから試算してもらうと…。
なんと、建坪が大手メーカー以上になってしまいました!!
結局、予算もあり他の建設会社にお願いすることになりました…。
扱う設備内容やオプション料金の設定も違ってくるので自分たちはどの設備に費用をかけたいのか、オプション料金はいくらなのか確認しておく必要があります。
ローコスト住宅を提供しているハウスメーカーもあるので、ハウスメーカーと工務店どちらが高いか一概には言えない部分がありますね。
また、地域によって坪単価も変わっていきます。
人気のハウスメーカーも違うので自分が住んでいる地域では、どのようなハウスメーカー・工務店が人気なのか調べてみるのも一つの手ですよ。
地域別でハウスメーカーのランキングをまとめた記事もあるので気になる方はこちらも読まれてみて下さい。
価格にはアフターメンテナンス費も含まれいてる
最近の住宅は建ててから60年近くは住み続けられるように作られています。
アフターメンテナンスはハウスメーカーと工務店で違います。
ハウスメーカーでは、会社内で規定がいくつもあり保障もしっかりしているところが多いです。
アフターメンテナンス専門のスタッフがいたり、保障がしっかりしている分、人件費や運営費用がかかってしまいます。
そのため、価格帯の中にその分の金額が取り組まれているので高いのです。
~ハウスメーカーを決めた人の声~ ・建てた後の『安心』を購入していると考えて少し高く感じたけれど、ハウスメーカーに決めました。 ・担当者や会社の対応がとてもよくて、この対応でアフターに入ってもらえるなら信頼できると思って決めました。 |
工務店では、各施工会社によって対応はバラバラです。
何かあれば、家を建ててくれた大工さんに直接依頼をするケースや専門スタッフがついていないからこそ柔軟な対応をしてもらえることも多いです。
~工務店に決めた人の声~ ・地元を中心に営業しているからこそ、小回りのきく素早いアフターメンテナンスが期待できるので決めました。 ・近所での評判がとても良く、建てた後も色々お願いしていると聞いて、アフターも大丈夫そうだと持って決めました。 |
引き渡し後の対応についての注意点
工務店の対応にはバラつきがあるため、建てる前にどのようなアフターメンテナンスをしてもらえるのか確認しておきましょう。
建ててからの対応が悪くなったという声を聞いてみましょう。
引き渡しから数週間たって、洗面所の上のほうの壁紙が少しはがれていることに気づきました。
高いところだったので、誰かが触るところでもないしと思って、工務店に連絡すると…折り返し電話しますとのことで連絡待ちになりました。
しかし、1週間待っても連絡は来ず、日に日にはがれている箇所が広がっているように感じたので、気になって、こちらからまた連絡しました。
そこでまた折り返し連絡すると言われたので、少し強めに「今日中にください」とお伝えしました。
【結果】
連絡がきたのは3日後くらいで、対応はしてもらえたものの、あまりの対応の遅さに信頼感がなくなりました。
困った時にすぐに対応してもらえるのは安心にも繋がるのでそこは重要視しましょう!
ハウスメーカーに負けない!工務店を選ぶポイント
工務店といっても色々あります。
全国規模で展開しているハウスメーカーというのに対して工務店は『地域に密着した会社』というイメージを持つ方は多いのではないでしょうか?
最近では工務店にもさまざまな特徴を持つ会社があります。
工務店は地元を拠点として営業していることに変わりはありません。
しかし、フランチャイズの加盟店として地域に施工していたり、ハウスメーカーのようにモデルハウスや展示場を使った営業を行う中堅ビルダーもあります。
工務店によってデザインや工法も違うので何が得意なのかも違ってきます。
数の多い工務店の中から自分の希望に合った工務店を探すことができます。
数が多い分、質の高い工務店を探すことが重要となってきます。
ただ単に、安いからという理由で工務店を選んでしまうと必ず後悔してしまいます。
良い工務店を見極めるポイントを見ていきましょう!
ポイント①「地元で長い間営業しているか」
日本には四季があり、その地域によって風土や気候が違います。
長期にわたり地元で営業している工務店は、その住む地域によって適した建て方を熟知しています。
他にも、風土や気候に慣れた地元の木材を使われることが多いので土地に合った快適な住まいづくりができます。
このように、使われる道具や地域の特徴をいかした建て方をされる工務店が多いので長い間、実績がある工務店を探しましょう。
ポイント②「設計士がいるか」
いいなと思った工務店があれば、まずHPを見ることをオススメします!
そこで確認していただきたいのが、設計士がいるかです。
工務店には設計を社内で行うところと提携している設計士にお願いしているところの2つがあります。
社内に設計士がいると、気軽に相談することもできますし提案されたものもすぐに設計図に反映することもできて対応ご早いところがメリットの一つです。
また、家が建った後のメンテナンスやリフォームのことについても相談できるので長期のお付き合いができて安心ですよ。
ポイント③「現場を確認する」
現場見せてもらえるなら必ず確認しましょう。
建築現場は完成したら見えなくなってしまう構造部分を確認できるチャンスです!!
どんな素材が使われていて施工されているのか。
また、現場は整理整頓されており、常に綺麗にされているかなどその工務店の雰囲気も分かります。
工務店で建てたお客様の家を見せてもらえることもありますね!
その場合も、住んでからの感想や家の雰囲気を見て自分に合っているのか調べることができるのでオススメです。
いい工務店の探し方についての動画があったのでこれを参考に探してみるのも一つです。
ハウスメーカーでも安さを売りにしているところもありますが、結局のところは予算とイメージをしっかり形にしてくれるハウスメーカー・工務店がいいですよね。
担当者が親身になってくれるところを選ぶことが重要です。
アフターフォローでその建設会社の評判が上下するので担当者や会社の対応などがいいところに出会えれば一番満足できるのではないかなと思います。
まとめ
家を建てるということはほとんどの方が一生に一回きりの事です。
調べていくとハウスメーカーだからいい!ということではなく、優良な工務店と出会えればハウスメーカーと同じ素敵な家を建てることもできます。
気に入ったハウスメーカーや工務店を見つけて担当者との相性を調べて予算など相談しながらすすめると後悔も少ないですよ。
なにより建設後も不具合があればすぐに対応してくれるところが一番建てて良かったと実感している方は多くいます。
ハウスメーカーと工務店のそれぞれの良さを知り、価格帯を比較してみれば自分たちに合った施工会社と出会えることでしょう。
数多くある会社の中から素敵なハウスメーカー・工務店が見つかることを願っています。
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