憧れの新築を購入、どうせならこの状態を保ちたいと思うのですが、なかなかそうもいかないのが現状です。
その中でも、寒くなってきて一番気になるのが『新築なのに結露してしまう』ことではないでしょうか?
そのまま放っておくと、カーテンにカビが発生!していたり、サッシまわりにもカビが繁殖!していたりと問題山積みです。
特に、建てたばかりの新築だと結露がひどいのは気になってしょうがない悩みですよね。
結露を完全になくすのは無理ですが、結露を予防する方法ならあります。
結露予防で、結露がひどい悩みから開放されましょう!!
結露が気にならない、新築の我が家を思う存分楽しみましょう。
目次
新築なのに結露が起こる原因を突き止める
結露ってなぜ起こるのでしょうか?
何となく分かるような分からないような…というところですよね。
結露が発生する原因には、温度と空気中の水蒸気量が関係しています。
- 空気の温度が高ければ含むことができる水蒸気量が増える
- 空気の温度が低ければ含むことができる水蒸気量は減る
空気の温度 | 高い | 低い |
含有水蒸気量 | 多い | 少ない |
空気の温度が高いところ(室内)から低いところ(外気)へ移動すると、温度の高い空気に含まれていた水蒸気が空気中にいられなくなり、液体(結露)になります。
それが、結露です。
結露の仕組みが分かったところで、家の問題点を探っていかなくてはいけません。
そのためには家の環境を確認することが必要となってきます!
家の環境を調べて原因を探る
主に調べていきたいのは以下の3点になります
- 窓の構造
- 気密性と断熱性
- 窓以外の結露があるか
詳しく見ていき、当てはまるかどうかを調べてみましょう。
①窓の構造によって結露はしやすくなる
まず確認していただきたいのが、結露が気になる場所の窓ガラスが、シングルガラスなのか、ペアガラスなのかです。
調べる方法
窓の端を見ていただいて、窓ガラスが一枚なのがシングルガラス、二枚(二重)なのがペアガラスです。
新築ではペアガラスのご家庭が多いと思いますが、シングルガラスのお宅は、窓ガラスを二重にすることをお勧めします。
家の中で熱の出入りが一番あるのが窓なんです。
冬の暖房時、熱の約5割が窓から逃げていくと言われています。
②住みやすい家は結露しやすい!?
新築の多くは、高気密高断熱構造になっています。
高気密高断熱の特徴
夏涼しく冬温かくを実現するため
・冷暖房で適温に調節された室内の空気が逃げにくく
・寒さや暑さなど外気の影響を受けにくい
高気密高断熱の注意点
空気の循環があまりよくないために湿気がこもりやすく結露が発生しやすい環境であるともいえます。
平成15年の改正建築基準法より24時間換気システムの設置が義務付けられましたが、換気システムがすべて解決してくれるわけではありません。
③窓以外の場所を見てみよう
結露しているのは、窓だけですか?
『窓際だけでなく、ほかの場所も水滴がついていることがある』というようなご家庭は、結露ができやすいうえに、量が多くなりやすい傾向があります。
結露ができやすい環境
周りの環境自体が湿度が多い状態にあります。
-
- 山のすぐそば
- 高地など、湿気の多い場所
- 近くに川などが流れている
これからお伝えする結露対策だけでなく、家全体の湿気対策に取り組むことをおススメします。
結露ができやすい環境の対策
湿度の量が一番の問題ですから、除湿器などを用いた湿気対策で、結露の量がだいぶ少なくなると考えられます。
お正月に帰省するたびに、毎朝雑巾で吸って、3回くらい絞らないと吸いきれないくらいの尋常じゃない水分量がでるそうです。
雨戸をしていない部屋は結露が気にならないのに、雨戸のない部屋が特にひどいそうです。
『田舎はどこの家もそんなものなの…?』と彼女は話していましたが、やはり立地条件も関係すると思います。
気になっている窓だけでなく、家の構造と湿度をまず確認したうえで対策をしましょう。
それぞれの結露の出る原因を突き止められたところで、ここからはそれに対しても対策を考えていきましょう。
不動産やハウスメーカーに勧められた火災保険にそのまま加入していませんか?
ひどい結露には日々の生活習慣の見直しが必要
どのような状態にすれば結露が起こらなくなるのでしょうか?
窓の結露と同じ原理で起こるのが、コップの水滴です。
冷蔵庫は温度が低く空気中に含まれる水蒸気量も少ないうえに、コップと冷蔵庫内の温度差が低いために、水滴になりにくいのです。
適切な湿度と住宅の中に温度のムラがない状態が窓の結露を予防することにつながります。
毎日の習慣にしたい「換気」
家の中の水分を多く含んだ空気を部屋の外へ出すことで、結露ができにくくなります。
子ども部屋は北西方向にあり、窓は3つあります。子供たち2人が二段ベッドで寝ていました。
そのうちの1つ、二段ベットに接している窓のカーテン(レースのカーテンと厚手のカーテン)の状態は以下の通りでした。
①いつも閉め切っていました
②窓に落下防止策はしていました
③どんないたずらをするか分からなかったので閉めたままに
④二段ベッドの横で開け閉めしずらかった
わが家は一年に一度、年末しか窓掃除をしないのですが、カーテンを開けてびっくり!!!
カーテンを閉めっぱなしにしていた窓にだけ、黒くカビが生えていたのです。
カーテンと窓がふれていなかったのでカーテンは無事でしたが…。
窓にカビが生えるなんて驚きました。幸い拭いたら落ちる程度のものだったので、よかったです。
結露をそのままにしておくと、わが家のように黒くカビがついてしまったり、カーテンにカビがついてしまい、そのカビがダニのエサになるなんてことも!!
小さな子どもやお年寄りがいる家庭では、健康にも影響を及ぼすことになりかねません。
部屋別おススメ換気のタイミング
部屋によって換気するタイミングや必要な頻度なども変わってきます。
【寝室】
寝ている間にたまった湿度の高い空気は、朝起きてすぐ換気して外に出しましょう!
寝室の結露の原因
・呼気から出る水分で、湿気が高くなりやすい
・室内の湿度が高くなるのに対し、室温は徐々に下がっていく
・寝室は、北側(家の中で一番寒い方角)に設置しやすい
温度も湿度も高い室内と外気との差で結露ができやすいうえに、カーテンを閉めっぱなしにしていたために、たまった水蒸気が逃げ場を失ってそこにとどまってしまい、カビまで生えてしまったのです。
【リビングなど暖かい部屋】
ちょっと勇気がいりますが、夜寝る前の換気が効果的です。
リビングの結露の原因
寝室がリビングと接している場合などは、暖かい空気が冷たい寝室に移動して寝室の室温が上がり、そのことが寝室の結露を増やす原因にもなります。
【玄関・廊下】
玄関と廊下は温度の上がり下がりが激しくなければ、日中に一回の換気をおすすめします。
室内の温度差を軽減できていれば、基本結露は起こりにくいので、日中の一番温かい時間帯で調整するのがいいでしょう。
「もし玄関や廊下が温度の上がり下がりが激しい場合」
寒い→温める温度の変化なら朝の換気
温かい→冷える温度の変化なら夜の換気
洗濯物はどこに干す?「室内干し」
室内干ししている部屋が結露するというご家庭は、干す場所を再検討しましょう。
洗濯物の注意点
干す場所によっては、1つの部屋の中で、温度と湿度のムラができてしまいます。
干す場所に最適なところ
温度が高く湿度の低い暖房器具付近に洗濯物を置くようにすれば、乾燥も防ぎながら洗濯物も乾いて一石二鳥です。
エアコンに取り付けられる物干しざおを使えば、すぐ乾いて結露の原因の湿気も防げそうです。
洗濯物を置く場所を変更できない場合、サーキュレーター(ない場合は扇風機)で風の流れを作ると結露予防になります。
~暖炉のあるお宅の話~ 暖炉のあるお宅では、リビングで暖炉を炊くと、部屋が乾燥した状態になるそうです。 温かい空気を下にさげるためにサーキュレーターは使用しているそうですが、乾燥は防げないそうです。 そこで、洗濯物を干すことで調整しているのだとか! 結露させないために乾燥しているところに持っていくのではなく、乾燥しているところに持ってくるという逆の発想が面白いですね。 |
この結果を見てみても、やはりエアコン近くというのは乾燥しやすい場所なので、名案と言えますね。
何を基準に選んでますか?「暖房器具の種類」
外気と室内の温度差を大きくするのが暖房器具です。
暖房器具の中でも、結露の原因のなりやすさが種類によって違うことをご存知ですか?
熱を発生させる仕組み | 暖房器具 |
空気中の |
ガスや石油を燃焼させる | 【開放型】 石油ストーブやガスストーブ 石油ファンヒーター |
あり |
ガスや石油を燃焼させる | 【非開放型】 石油ストーブやガスストーブ 石油ファンヒーター |
なし |
電気を使う | 電気ストーブ パネルヒーター・エアコン |
なし |
- ガスや石油を燃焼させて熱を発生させる「開放型」暖房器具
・石油ストーブ
・ガスストーブ
・石油ファンヒーター
・ガスファンヒーター
燃焼する際に大量の水蒸気が空気中に放出されるため、湿度が上がって結露の原因となります。
- 「FF式(えふえふ・しき)」「非開放型」
外の空気を使って燃焼し、排気も外に出すタイプ
灯油やガスを燃料に使っていても室内には水分を出しません。
- 電気を使って暖めるタイプの暖房器具
・電気ストーブ
・パネルヒーター
・エアコン
暖房時に燃焼を必要としないため、室内に水分を出しません。
暖房器具を使った温度管理の注意点
外気との温度差を大きくしすぎないよう温度の上げすぎにも注意が必要です。
美肌とカビは背中合わせ!?「加湿器」
冬は乾燥するからと加湿器をつけっぱなしにしていませんか?
もちろん、季節の中で乾燥しやすいのが冬ですが、日や時間によって差があります。
加湿器の注意点
時間帯によっては湿度は十分足りているのに、乾燥したくないからと加湿器を常時つけている状況が続くと、湿度が過剰な状態となります。
部屋の湿度が上がりすぎてしまったために、空気に入らなくなった水分が水滴となって結露になります。
湿度の目安は40~60%ほどで、70%を超えてしまうとカビが繁殖しやすくなると言われているので気を付けましょう。
部屋の中の湿度は湿度計などで管理し、過度な加湿に注意しましょう。
加湿器の上手な使い方
加湿器にも置き場所って考えたことありますか?
実はこの置き場所は案外侮れないのでご紹介しますね。
- 置くといい場所
・床から30㎝以上の高さに置く
・部屋の中央あたりに置く
・エアコンの吸入口あたりに置く
- 置くとNGな場所
・換気扇や出入り口はNG
・窓の近くは結露に原因になる(要注意)
・パソコンなどの精密機械近くはNG(結露で壊れます)
エアコン吸入口に置くというのは、上述でお話した洗濯物の考え方と同じですよね。
便利グッズは使わなきゃ損!
便利な結露対策アイテムもあります。
お店などでよく利用されているのがこちらのスプレーです。
『結露防水スプレー』
一回のスプレーで一ヶ月の効果が期待できます!
こんな方におすすめ
手間がかけずに簡単に結露対策をしたい方
『スキージー』
ペットボトルに取り付けられるスキージー(ワイパー)がオススメです。
ワイパーで除去した結露がペットボトルに溜まるので、拭き掃除と比べるととても便利なアイテムと言えます。
こんな方におすすめ
多少の手間はかかっても気づいた時にすぐ出来るものは欲しい方
『結露吸収テープ』
一度使ってリピートする人も多いようなので、実力は本物ですね。
『断熱マドピタシート アール』
断熱機能があるので寒さ対策もできます!
こんな場所におすすめ
廊下や寝室など、なかなか毎日のチェックを忘れてしまう場所やあまり目立たない場所であれば、貼って防止するのはおすすめです!
シングルガラスの結露におススメ対処法
できるだけ安くペアガラスの性能を
これまで結露対策についてお話してきました。
熱の出入りの激しい窓の構造がシングルガラスですと、これまでの対策の効果が大幅に減ってしまいます。
シングルガラスをペアガラスにするには、サッシから交換しなければならず大変ですので、おすすめしたいのが『二重窓』です。
二重窓とは『従来ついている窓の内側にもう一枚窓を設置し二重構造にすること』です。
二重窓の効果
窓をもう一枚設置することで、外から冷気の侵入を防ぎ、室内と外の温度差を発生しにくくすることができます。
イメージで言うと「雨戸」のようなものでしょうか。
二重窓にするメリットは、結露して窓をふき取らなければいけない手間だけでなく、ほかにもたくさんあります。
・防音対策
・防犯対策
・断熱効果
【室内と室外の防音対策】
二重窓にすると、窓と窓の空間の中で反射された音が室内に入ってくるため、騒音効果につながるんです。
室外から入ってくる騒音の対策はもちろん、室内から発せられる音も静かになるため子どもがいる家庭にとっては助かるアイテムです。
例えば) 夫婦喧嘩にも一役買ってくれるかもしれませんね(笑) |
【入りずらい窓で防犯対策】
外気と室内の温度差を少なくするための対策をすることで、入りずらいと思わせることができ、防犯にもつながります。
家で起きる犯罪は窓からの侵入である場合が多いですから、結露対策をすることが防犯にもつながります。
【断熱効果で冷暖房費の節約】
二重窓の窓と窓の空間のおかげで、外気の侵入、内気を逃さないため断熱効果が高くなります。
窓を二重窓にすることが、断熱効果につながっています。
断熱効果のおかげで、冬や夏の冷暖房費が節約になり設置費用を考えてもお得になりますね。
こんな場所にも二重窓
またみんながリビングだけでなく、結露の怒りやすい浴室、寝室、脱衣所の窓を二重窓にすることで、冬場に問題になるヒートショックを防ぐことができます。
急激な温度の変化により血圧の乱高下や脈拍の変動が起こることをいいます。
リビング等の温かいところから浴室、脱衣所、トイレなどの寒いところへ移動すると温度変化で血圧が急変し、脳卒中や心筋梗塞などにつながるおそれがあります。
日本では、ヒートショックで亡くなる方が交通事故の2倍ともいわれており、対策が必要です。
シングルガラスのご家庭には、多くのメリットがある二重窓。
すぐつけたいところですが、足かせになってしまうデメリットもありますよね。
・窓掃除が2倍
・設置費用が掛かる
【窓掃除が2倍】
従来ついている窓の内側にもう一枚窓を設置し二重構造にすることになるので、当然窓掃除が2陪になります。
よく考えてみる
・冬の寒い時期は、結露がすごい窓を毎日掃除するのか
・たまに結露対策をした窓掃除をするのか
掃除の手間は、結露がすごい窓を掃除することのほうが大変ではないでしょうか。
【設置費用が掛かる】
新築でお金がかかったのに、もうメンテナンス費用!?とため息が聞こえてきそうです。
一般的な相場 |
窓の大きさや材質で価格が変わってくるため、業者の方と今の悩みにあった一番良い二重窓を相談後、見積をとってから設置するのが安心できます。
そんなにお金はかけたくない…という方におススメの動画をご紹介します。
手間はかかりますが、相場よりだいぶ安くできますから、自分でdiyするか業者に頼むか考えるのに役立ててくださいね。
今の火災保険で本当に大丈夫ですか?
さいごに
新築なのに結露がひどいという悩みから、予防をすることで開放されます。
予防策はたくさんあるので、各家庭で一番良い方法を選択してみましょう。
結露の予防で、新築の我が家を思う存分楽しみ、快適な生活を送りましょう。
あなたの火災保険は大丈夫?
火災保険を決める時、不動産屋に勧められた火災保険にそのまま加入していませんか?
それかなり、損しています。
勧められるがまま高い火災保険に加入する前に、複数の保険会社を比較してもらった方が安い上、補償内容も整っている火災保険に加入できます。
私の場合、不動産屋に勧められた火災保険に入っていましたが、見直しをしたらなんと16万円も保険料が安くなりました。
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