最近では、泥棒の手口も段々と巧妙になってきたとよく聞きますが、皆さんのお家では、何か防犯対策をしていますか?
「家は防犯対策はバッチリよ。」という人もいれば、中には「泥棒に入られても、盗まれるほど高価なものなんてないし…。」などと油断している人も意外と多いのではないでしょうか。
だけど、皆さんは知っていますか?
泥棒に入られた場合、財産を盗まれたことよりも、精神面への影響の方が大きいということを!
というのも、空き巣などの被害に遭うと、皆さんの財産が盗まれるだけではなく、自分の家に侵入されたといった恐怖がいつまでも残ってしまうからなんです。
そして、皆さん口を揃えて「防犯対策をしておけばよかった。」と、後悔しています。
そこで、今回紹介したいのが、比較的手軽にできる「窓の防犯錠」です。
「防犯対策はこれから!」という方や「すでに対策はしているけど万全ではないかも。」といった方にもオススメです。
泥棒に侵入されないためにも、普段から窓の防犯対策の心掛けが大切ですよ。
目次
衝撃!【家の窓の鍵は防犯用ではない】防犯錠の必要性について
そもそもなぜ窓に「防犯錠」が必要なのでしょうか。
窓には、鍵が付いているし「わざわざ追加で付ける必要ってあるの?」と思ってしまいますよね。
そこで、ここでは、窓に「防犯錠」を取り付ける必要性があるのかどうか、また「防犯錠」の良いところや注意点についても合わせて紹介していきます。
窓の鍵「クレセント錠」について
皆さんは、窓に付いている鍵には、別の呼び方があることを知っていますか?
一般的には「窓の鍵」と呼ばれていますが、実は「クレセント錠」といった立派な呼び名があるんです!
アルミサッシなどの引き違い窓の室内側に付いた鍵のこと。
回転させる半円盤の形が三日月(crescent)に似ていることからその名前がつけられています。
しかし、このクレセント錠は、防犯用の鍵として付いているのではなく、窓を閉めるためだけに付けられた締め金具、つまり鍵ではないってことなんです。
そのため、簡単に空き巣などに窓から侵入されやすいので「防犯性が低い」と言われています。
窓に付いている「クレセント錠」は鍵だと思っていたのに、実は防犯性は考慮されていなかったなんて衝撃を受けた方も多いのではないでしょうか。
警視庁の発表によると、空き巣被害は約7割が「窓からの侵入」という調査結果がでています。
その空き巣の侵入手段については、次の表をご覧ください。
一戸建住宅の場合、窓から侵入する「ガラス破り」が67.7%と半数以上を占めていることがわかります。
【こじ破り】 ドライバーなどで音をださないように、窓ガラスをこじるように小さな穴を開け、そこから指を入れて、クレセント錠を解錠して侵入する方法 【打ち破り】 窓ガラスを道具で叩いて破壊し、そこから手を入れて、クレセント錠を解錠して侵入する方法 【焼き破り】 ライターやバーナーで窓ガラスを焼いて割ったり、熱くなったところに水をかけてヒビをいれて割って侵入する方法 |
ここ数年で、新たな手口としては「焼き破り」が急増しています。
空き巣の侵入する手口を見ると、クレセント錠だけでは簡単に窓ガラスが破られてしまうため、空き巣対策は万全ではないことがわかります。
近所への買い物やゴミ出しなどのちょっとした井戸端会議の隙に、空き巣被害に遭うこともあります。
皆さんの大切な家族や財産を守るためにも窓の防犯対策として「防犯錠」は必要ではないでしょうか。
防犯錠を取り付けた場合の「良いところ」
まずは「防犯錠」の良いところを見ていきましょう。
【効果的な防犯対策ができる!】
防犯錠を取り付ける一番の良いところは、その名の通り防犯です。
窓に「防犯錠」を取り付けておけば、空き巣に入られないというわけではありませんが、少しでも解錠に手間取らせることでき、住居へ侵入するのに時間稼ぎをすることができます。
(財)都市防犯研究センターの資料には、泥棒が住居への侵入する際に、時間によって侵入することを諦めてしまうという元泥棒から調査したものがあります。
その調査結果を表したのがこちらです。
こちらの表からは、泥棒が侵入することに時間がかかり、侵入を諦める時間について「2分以内」が17.1%、「2分〜5分以内」が51.4%となっているのがわかりますよね。
つまり、およそ5分ぐらいで、約ということです。
窓からの侵入に手間取っていると、誰かに顔を見られるかもしれません。また、警察に通報され捕まってしまう可能性もあります。
泥棒は、そういったことを回避するために、手こずる窓は、5分くらいで侵入を諦めるというわけです。
窓に「防犯錠」を取り付けていれば、泥棒がガラス破りをしたとしても、窓はすぐには開くことはありませんし、侵入するまでに時間稼ぎをすることができます。
そして、泥棒の犯行を未然に防ぐことができます。
窓の「防犯錠」を取り付けることは、泥棒に侵入を諦めさせるといった効果的な防犯対策になります。
【取り付けが簡単で低価格!】
「防犯錠」は誰にでも、簡単に取り付けができるのが魅力の一つです。また、値段の方も安いもので1,000円台から販売されています。
低価格で防犯対策を始めたいという方にオススメです。
窓に「防犯錠」の強みと弱み!
窓に「防犯錠」を取り付けた場合、ある状況下によっては「付けると安心」と思えるケースと「付けるのが不安」と思うケースがあります。
【取り付けて安心!】
防犯以外の良いところとしてあげられるのが、小さな子供の落下防止です。
「窓を開けたらダメだよ」といくら言い聞かせても、好奇心旺盛なのが子供です。
親がちょっと目を離した隙に窓を開けてしまい、2階などの高いところから転落してしまった…という悲しい事故をよく聞きます。
特に、子供だけで留守番をしているなど、親の目が届かない場合に転落事故が起きており、窓が施錠されていない、もしくは子供が自分で窓を解錠することが原因となっています。
平成22年〜26年までの5年間で、建物から転落した子供の事故は次のようになっています。
『転落事故の年齢別』
※消費者庁資料をもとに作成 |
年齢が活動的になる3〜4歳が多く、窓を開けることの多い春から夏にかけての時期に事故が起きています。
窓に「防犯錠」を取り付ければ、子供が簡単に窓を開けることができないので安心ですね。
【取り付けに不安!】
泥棒侵入の時間稼ぎや転落防止にもなる「防犯錠」
しかしながら、万が一、火災が起こった時の避難経路として窓を使う場合には、窓の鍵を開けるのに時間がかかってしまい、避難が遅れてしまう可能性も否定できません。
「防犯錠」は子供が簡単に窓を開けられないようになっており、もし子供だけで留守中に火災が発生したら…と考えると不安になりますよね。
そのような場合には、どうやって避難するべきか、避難経路はどうすべきか、あらかじめ家族間で決めておくことが重要です。
窓の防犯錠の選び方【4つのポイントと注意点】
窓の「防犯錠」を選ぶときのポイントは大きく分けて4つあります。
【窓の防犯錠を選ぶポイント】
- 防犯錠を取り付けたままでも窓の開閉ができるか
- 防犯錠に鍵がついているか
- 防犯錠を無理に外そうとすると警報が鳴るか
- 防犯錠を取り付けしたい窓に対応しているか
例えば「防犯錠」に鍵はいらないけど、警報機能は欲しいな…と思うと、選ぶものが違ってきますよね。
防犯錠には様々なタイプがあるので、タイプ別に見ていきましょう。
サッシに取り付けるタイプの「防犯錠」
窓サッシの枠に強力な粘着テープ(両面テープ)を使って取り付けるタイプの防犯錠です。
- ワンタッチ・シマリ
簡単に、防犯に効果的な1ウインドウ2ロックが実現できる
厚さが3.5㎜なので、ロックしていない状態で、窓の開閉ができます。
【特長】
【注意点】
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「ワンタッチ・シマリ」の取り付け方はこちらの動画で確認してみてください。
「ワンタッチ・シマリ」は窓の開閉が自由にできるので、すごく便利ですね。
また、より防犯効果を高めたい方は、ネジで固定するタイプをオススメします。
- ぼー犯錠
窓に負担がかからない。
こちらの「防犯錠」はネジで固定することができますが、粘着テープだけでもOKです!
【特長】
【注意点】
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「ぼー犯錠」の取り付け方はこちらの動画をご覧下さい。
注意しましょう!
粘着テープを使って取り付けるタイプの防犯錠は、一度貼ると取り外しはできません。
無理に「防犯錠」を剥がしてしまうと、窓枠などに両面テープの跡が残ったり、傷つく恐れがあります。
つまり、このタイプの「防犯錠」は一発勝負です。
取り付ける際には、失敗しないように気を付けて貼りましょう。
- 戸締りの際にあまり手間をかけたくない
- できるだけ安く、たくさん揃えたい
費用を安く抑えて、防犯対策できるのがいいですよね。
水返し部分に取り付けるタイプの「防犯錠」
水返し部分に「防犯錠」を取り付けし、つまみを回すと万力のように窓枠を押し出すことで窓をロックします。
- ガードロックガードマン
窓への取り付けが最も簡単です。
このタイプは、ツマミを回してレールなどに取り付けができ、反対側にツマミを回せば取り外すこともできます。
【特長】
【注意点】
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「ガードロック」の取り付け方は次の動画をご覧下さい。
このタイプは、簡単に取り外しができるので、窓の換気をする時などに、窓の隙間を自由に変えることができます。
また、普段からあまり使わない窓に取り付る場合は注意が必要です。
〜知り合いのAさんの認識不足〜
知り合いのAさんは、10年以上も前に防犯対策のために、2階の出窓の水返し部分に「防犯錠」を取り付けたそうです。
しかし、その出窓はほとんど開けることがないため「防犯錠」を取り付けていたことをすっかり忘れていたと言います。
先日、Aさんは2階の出窓の網戸を張り替えるために、窓を開ける際に「防犯錠」に気付いたそうです。
その「防犯錠」のつまみを回して、取り外そうとしたのですが、ゴムの部分がサッシにへばりついてなかなか取れなかったといっていました。
Aさんは「防犯錠」は、一度付けたらずっと持つものだと思っていたそうです。
「防犯錠」を取り付けるだけでなく、たまには確認することも大切ですね。
- サッシに両面テープの跡やネジ穴をつけたくない
- 賃貸住宅に住んでいる
賃貸の場合、後々、家主さんから色々と言われたくないですよね。
クレセント錠の防犯性を高めよう!
元々窓についているクレセント錠自体を取り外し、より防犯性の高いものに取り替える方法です。
- 万能クレセント錠「KAKEN CUK-800」
この「KAKEN CUK-800」は簡単に取り替えることができます。また、クレセント錠に鍵がついているので防犯性もアップします。
【特長】
【注意点】
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取り付け前の確認と取り付け方、クレセント受け対応品番については、こちら鍵と防犯グッズの卸売りセンターをご覧下さい。
そして、もう1つ紹介したいクレセント錠がこちらです。
ダイヤルロック付防犯窓鍵「あかないんです」は、実用新案・パテント・商標登録が取れた、日本で唯一の防犯窓鍵です。
【特長】
【注意点】
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「あかないんです」の取り付け方は、こちら防犯窓鍵のプロショップ ウエラ名古屋を参考にして下さい。
- 戸締りの際にあまり手間をかけたくない
- 経年劣化でクレセント錠の締まりが悪くなったため、クレセント錠そのものを取り替えたい
鍵を紛失したり、暗証番号を忘れないようにして下さいね。
《番外編》スマートフォンで窓の戸締りを管理
「防犯錠」とは少し毛色が違うかもしれませんが、スマートフォンで窓を管理することができるものがあります。
- パナソニックの「開閉センサー」
この開閉センサーは、単体では使用することはできず、Wi-Fiルーターとホームユニットの機器が必要になります。
- ホームユニット
ホームユニットをご家庭の無線LANを通して、インターネットに接続し「ホームネットワークシステム」を登録することで、スマートフォンで窓の開閉状態を管理することができます。
その全ての機器には、開閉センサー以外に人感センサーや屋内、屋外カメラがあり、ボタンを押すだけで簡単に接続することができます。
【ホームネットワークシステムの接続方法】
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開閉センサーは、人感センサーと合わせて、最大50台まで接続することが可能です。また、スマートフォンやタブレットには最大8台まで登録ができるようになっています。
詳しくはこちらの動画をご覧下さい。
この「ホームネットワークシステム」を使えば、空き巣対策にもなりますし、女性の一人暮らしの方も安心して出かけることができます。
例えば、開閉センサーを取り付けた窓が開くと、開閉センサーとホームユニットから報知音がなり、近くの人に知らせると同時にスマートフォンにも通知します。
また、屋外カメラや屋内カメラと合わせて登録することで、センサー反応をきっかけとしてカメラで録画することもできます。
【実際に使ってみました!】
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このように、使ってみて良かったと思う人もあれば、もう少し性能が高ければいいのにと、人によって様々な意見があるようです。
やはり、人それぞれ環境も違いますし、求めているものも違うからでしょうね。
この開閉センサーの音が気になる方や防犯意識をもっと高めたいという方は、こちらの記事もチェックしてみて下さい。
「開閉センサー」と「防犯錠」以外にも、色々な防犯グッズが販売されています。合わせて使うことで、より防犯効果が高めることができますよ。
窓に防犯錠を取り付ける!【注意する3つのポイント】
「防犯錠」を用意したら、次は取付けになりますが、その前にいくつかの注意してほしいポイントがあります。
「防犯錠」を取り付ける際の注意事項を見ていきましょう。
注意するポイントは3つです。
【① 取り付け場所を決めよう】
「防犯錠」を取り付ける場所を選ぶポイントは2つ。
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空き巣が侵入する際のガラス破りの手段として、元々取り付けられているクレセント錠の付近のガラスを割って、鍵を開けようとします。
しかし、外から見た時に、明らかにそこに「防犯錠」があるとわかるような場所に取り付けたりすると、その付近の窓ガラスを破られる恐れがあります。
そのため外からは見えない位置に「防犯錠」を取り付けることがポイントです。
また、クレセント錠からできるだけ遠い場所に取り付けたり、ガラスを破られたとしても「防犯錠」を外すのに、空き巣が不自然な格好になってしまう場所に取り付けることも意識しましょう。
【② 必ず掃除をしましょう】
ホコリなどのゴミがあると、正しい位置に取り付けられず、ずれてしまったり、設置が弱くなってしまったりする場合があります。
そのため、取り付け前には必ず設置場所をきれいに掃除しておきましょう。
【③ 油断は禁物】
当たり前ですが、防犯錠を取り付けしたら、「もう安心」というわけではありません。
〜知人Bさんの後悔〜
「防犯錠はつけておいた方がいいよ」と友達に言われ、新居に引っ越した際に、窓のサッシの上に防犯錠を取り付けました。
ある日、Bさんは「ちょっとの間だけだから…」と思って、キッチン横の窓を少しだけ開けて、すぐ近くの店に買い物に行ってしまったのです。
そして、20分くらいしてから自宅へ戻ると、キッチン横の窓が全開になっており、部屋の中が荒らされていました。
それを見た瞬間、「空き巣に入られた!」と恐ろしくなりました。
窓を開けるときに防犯錠をロックするのをすっかり忘れていたのです。
「防犯錠をつけていたのに、普段から施錠をする習慣をつけていなかった。」とかなり悔やんでいました。
その事があってから、必ず防犯錠を確認してから出かけるそうですよ。
空き巣の侵入手段で、ガラス破りの次に多いのが「無締り」です。つまり鍵をしていない場所からの侵入になります。
外出前、就寝前には必ず戸締りのチェックをしましょう。
さいごに
防犯錠はあくまで防犯手段のひとつです。
つけておけば絶対に空き巣被害を防げるというわけではありませんが、少なくともクレセント錠だけの場合よりも防犯効果がぐっと高まり、安心感が出てきます。
取り付けも簡単にできるものが多く、日常的に窓を開閉するのにも手間取るものでもないため、大切なマイホーム、そして家族を守るためにも必ず取り付けしておきたいですね。
そしてこれを機に防犯意識をもっともっと高めていきましょう。
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