台風でカーポートの屋根が吹き飛ばされた!壊れてしまった!
こんなとき、あなたならどうしますか?
とりあえずホームセンターに行って必要な道具を買い、自腹で修理しますか?
それとも、すぐに修理業者に依頼?
ちょっと待ってください!
そんなことをしなくても、実は火災保険に加入されている方ならばカーポートの修理に「保険が適用される」かもしれないのです。
せっかくお金を払って火災保険に加入しているのに自腹で払うのはもったいないですよ。
では、どのような場合ならば保険が適用されるのでしょうか。
さっそくご紹介します。
目次
【台風でカーポートが破損した場合】火災保険の適用になる?
台風でカーポートが壊れてしまったとき、火災保険は条件により適用されます。
しかし注意点もあり、適用されないこともあるのです。
火災保険の適用となる【条件】とは?
まずは「条件」からご紹介します。
条件その1:自然災害による損害
台風などの強風が原因での被害を風災といいます。
強風とは、最大瞬間風速が20mを超える風のことです。
この強風という自然災害によりカーポートが壊れてしまったことが認められれば火災保険が支払われます。
実際に風災でカーポートが壊れてしまった方のTwitterをご紹介します。
昨年の台風19号で吹っ飛んだカーポートの屋根の火災保険でやっと直しました。#台風19号 pic.twitter.com/RWYhDdjlD5
— ゆうらん@入れ歯が慣れなくて辛いマン (@yuran3104) May 23, 2020
このように、火災保険が下りれば修理費用を払わずに済みますし、払ったとしても安く済ませることができるのです。
修理費用が全額補償されるのか、それとも費用の一部を自己負担することになるのか。
これについては「注意点」でご紹介していますので、ぜひご覧ください。
いずれにせよ、申請するには被害状況の写真が必要ですので壊れたカーポートの状態を写真で細かく撮っておきましょう。
自分で写真を撮れない場合は、壊れたカーポートの状態を写真でしっかり撮ってくれる修理業者に写真を撮ってもらいましょう。
写真は「自然災害で壊れた部分」の写真と「カーポート全体の写真」の2パターン以上の写真を撮っておきましょう。
その際、カーポートがどのような状態か説明・記録してくれる修理業者にお願いすることをオススメします。
条件その2:修理にかかる費用
自然災害により壊れてしまったカーポートの修理も、その費用が「20万円以上」でなければ補償を受けることはできません。
「費用が20万円以上かかっても補償されるのは20万円まで」 ではありません! 工事費用が25万円の場合は、 25万円全額が補償されます。 |
「20万円以上にならないかもしれないし、補償はされないのでは…」
と心配される方もいらっしゃるかと思います。
しかし工事に必要なのは材料費だけではありません。他にも、例えば工事を行うためには足場を設置する必要がありますし、費用がかかります。
合わせると20万円以上となり、補償の対象となることがほとんどです。
条件その3:申請は3年以内に!
火災保険の申請ができるのはカーポートが壊れてしまってから「3年以内」です。これを過ぎてしまうと申請することができなくなってしまいます。
保険の請求期限については「保険法第95条」で定められており、申請が3年間行われなければ「時効」となり請求することができなくなってしまうのです。
すでに自腹で修理を行った方でも3年以内なら申請することができますので、ご安心ください。
また台風以外にも、雪やヒョウでの自然災害によっても火災保険の適用となります。
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次は注意点についてお話しします。
火災保険の適用となる【注意点】とは?
火災保険に加入されている方でも、詳しい契約内容についてはあやふやな方もいらっしゃいます。
カーポートなどの建物の外まわりも補償の対象となっているのか、ぜひ確認しておいてください。
注意点その1:火災保険の免責金額
損害額が免責金額以下だと火災保険が適用されません!ご注意ください。
「免責なし」の設定も可能で、免責金額は数千円〜数万円単位で決められています。
例えば、台風でカーポートが壊れて40万円の修理費用がかかり免責金額が5万円だった場合、自己負担は5万円で、残りの35万円が火災保険会社から保険金として支払われます。
もし「免責なし」としていた場合なら自己負担なしの40万円全額が支払われます。
免責金額を設定する |
万が一のときに自分で支払える金額は自分で払い、自分では払えないほどの金額については保険でまかなうことができます。
また免責金額の設定方法は火災保険会社によって異なり、免責方式やフランチャイズ方式の商品によっても変わってきます。
免責方式とフランチャイズ方式とは?
- 免責方式(エクセス方式・ディダクティブル方式ともいう)
損害が免責金額以下の場合、保険金の支払いはありません。
免責金額を超える損害の場合、保険金から免責金額を差し引いた金額が支払われます。
- フランチャイズ方式
損害が免責金額以下の場合、保険金の支払いはありません。
免責金額を超える損害の場合、免責金額も含めた全額が支払われます。
支払われる保険金の例を表にしました。ご自身が加入している商品の方式と免責金額を表に当てはめてシミュレーションしてみましょう。
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損害が免責金額を越えるときの保険金の支払われかたに違いがあります。
注意点その2:悪質業者に気をつけよう!
安心して任せられる修理業者にすぐ出会えれば良いのですが、中には悪質な業者もいます。
実際に悪質業者の被害に遭われた友人の話をご紹介します。詐欺に遭わないためにも参考にされてください。
自宅のカーポートが台風による強風が原因で壊れてしまいました。
仕事が忙しかったため、壊れたカーポートが気になりつつもしばらくそのままにしていました。
【見積もりを複数取らなかった】
そのうちに突然、知らない業者から電話がかかってきて、自己負担ゼロで保険金で直せると話を持ち掛けられました。
本来ならば知らない業者の話を鵜呑みにせずに、複数の修理業者に見積もりを依頼するべきでしたが、
忙しかったこともあり、「どこも同じだろう」とその業者に見積もりを出してもらうことにしたのです。
【工事前にお金を払ってしまった】
保険金が入金になり、業者に手数料や工事費は前払いといわれました。
普通に考えれば工事前にお金を支払うことはおかしいと気づくべきでしたが、疑うことなく支払ってしまったのです。
その後、業者と連絡が取れなくなってしまい、工事もされないまま放置されました。
【詐欺だと判明】
その後、Kさんの依頼した修理業者は詐欺業者だったことが判明したのですが、支払ったお金は戻ってきません。
【結果】
結局は自腹で他の修理業者に修理を依頼したそうです。
「忙しくても業者はちゃんと選ばないと大損するという勉強にはなったよ」
と苦笑いでした。
Kさんだけでなく、悪質業者による被害に遭われたかたは意外と多いです。
以下はカーポートの修理を依頼した方々です。
ケースその1:〜Aさんの場合〜 台風でカーポートの屋根が割れてしまったAさん。 訪問販売してきた業者にすぐ見積もりを出してもらい、修理を依頼しました。 ところが日に日に追加料金を要求され、初めに見積もりしていた金額を超えてしまいます。更に事前の予定とは違い「トタンを使っていいか」と言われ、この修理業者に頼んだことを後悔しました。 |
ケースその2:〜Bさんの場合〜 Aさんと同じく訪問販売してきた業者に見積もりを依頼したBさん。 出してもらった見積書や図面を使って加入している火災保険会社に保険料を請求。無事に保険料を請求することができました。 しかし保険金がおりた後、修理業者から請求手数料として高額な費用を請求されトラブルとなってしまいました。 |
ケースその3:〜Cさんの場合〜 Cさんは業者から「カーポートは保険で直せます」と電話がかかってきました。 指示に従って加入している火災保険会社へ保険金の請求をしましたが、請求した通りの保険金が下りませんでした。 やむを得ず業者に工事をキャンセルしたいと伝えたところ、受け取った保険金の50%を違約金として請求されてしまいました。 |
このようなことが起きないようにするためにも、業者は慎重に選んでください。
知名度も信用もない業者は突然の訪問販売や電話で顧客を探します。そのような業者には依頼しないことが賢明です。
悪質な業者に騙されないで!
- 修理業者の説明があやふやだったり納得ができなかったりする場合は、その業者に依頼するのはやめましょう。
- 加入している火災保険会社から保険金を受取るまでは、修理業者と工事の契約を結ばないでください。
- 修理業者が契約を急いでくるようであれば悪質な業者の可能性が高いので、その修理業者に依頼するのはやめましょう。
インターネットで検索すれば優良な業者のホームページも多く見つかりますので、会社の情報(資格や代表者の顔写真など)や実際に工事を行った事例などを見れば、信頼できる業者かすぐに見分けることができますよ。
工事を依頼したら高額な請求をされてしまった…
そんなときは消費生活センターへ相談する選択肢もあります。
消費者ホットライン「188」で電話が繋がりますが、土日祝日は国民生活センターに繋がります。
修理業者を装った悪質な業者にはくれぐれもご注意ください。
工事の見積もりを取るだけの手数料や違約金は基本的には取られることはありませんのでご安心ください。
また火災保険に加入していても、経年劣化により壊れた場合では保険の適用とはなりません。
経年劣化によるカーポートの破損を「地震によって壊れた」と嘘の申告をさせて保険金の請求をさせようとする悪質業者もいます。
知らず知らずのうちに詐欺の片棒を担がされないためにも「うまい話には乗らない」よう注意してください。
【台風でカーポートが破損】いざという時に慌てないためには!
万が一、台風などの自然災害の被害に遭ってしまっても慌てないよう、修理代の相場と保険金請求の流れを知っておきましょう。
では、まずはカーポートの修理にはいくらくらいかかるのかを見ていきましょう。
修理代の相場を知っておこう
カーポートが壊れてしまったときの修理代は、素材や大きさ・破損の程度などにより違いがあります。
【パネルが飛ばされて修理する場合】 「ポリカーボネート」という素材が使われることが多いのですが雪の多く降る地域などでは、より強度な「スチール製」の屋根が多く使われます。 パネルを1枚交換する相場は¥13,000~ パネルの素材・強度・大きさによっても費用は変わります。 |
【アルミ部材が壊れて修理する場合】 アルミ製の方が錆びない上に価格も安いので人気となっています。 アルミ部材の交換の相場は¥15,000円〜 ただし使用していたアルミ材と同じものが無ければ新たにカーポートを設置することになるので費用が数十万円かかってしまう場合もあります。 |
【修理では直せないくらいボロボロに壊れてしまった場合】 撤去して新しいものと付けかえる費用は¥200,000円~ |
悪徳業者は高額な修理費用を請求してきます。
万が一に備えて修理代の相場を知っておくことで詐欺被害に遭う可能性も低くなります。
台風などの自然災害でカーポートが壊れた場合、お金だけでなく修理する時間もかかってしまうので注意しましょう。
ここで実際に自然災害でカーポートが壊れて修理をした方のTwitterをご紹介。
https://twitter.com/akisugu0311/status/1258324185694126084?s=20
台風などの自然災害が起こるとカーポートが壊れたり瓦が飛んだり、他にも大規模な被害を及ぼしてしまいます。
そのため、修理までの順番が回ってくるのにも時間がかかります。
また、罹災証明書発行後も時間がかかる場合があります。
お住まいの市町村市役所の窓口で申請しましょう。
自然災害による被害に遭われた方は、さまざまな支援を受けるためにも罹災証明書が必要となります。保険を請求する際にも必要となるので、早めに申請してください。
火災保険請求の流れを理解しよう
台風などの自然災害でカーポートが壊れてしまったら、まず加入している火災保険会社に「台風でカーポートが壊れてしまったので保険金請求の申し込みをしたい」ということを伝えましょう。
【火災保険会社へ伝える内容】
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その後、保険金の請求に必要な書類が送られてきます。
保険金の請求に必要な書類を揃えて、加入している火災保険会社に送ります。
【保険金の請求に必要な書類】
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加入している火災保険会社が実際に壊れたカーポートの確認・調査をします。
※被害状況を現状維持しておきましょう!
保険会社が、提出された必要書類と調査結果に基づき保険金支払いの審査と認定を行います。
火災保険の契約者が指定する銀行口座に保険金が振り込まれて、手続きは終了します。
まとめ
台風でカーポートが破損したら、火災保険の適用となる可能性があります。
せっかくお金を払って火災保険に加入しているのに、カーポートに保険が適用されることを知らずに自腹で直してしまうのは大事なお金と時間を無駄使いするようなものです。
万が一に備え、ご自分の加入されている火災保険では補償されるのか?ぜひ確認をしておいてください。
火災保険をフル活用して、もしものときに損しないようにしましょう!
あなたの火災保険は大丈夫?
火災保険を決める時、不動産屋に勧められた火災保険にそのまま加入していませんか?
それかなり、損しています。
勧められるがまま高い火災保険に加入する前に、複数の保険会社を比較してもらった方が安い上、補償内容も整っている火災保険に加入できます。
私の場合、不動産屋に勧められた火災保険に入っていましたが、見直しをしたらなんと16万円も保険料が安くなりました。
比較してもらうと自分に合った最安値の火災保険を見つけることができます。
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