人生で最も大きな買い物と言われるマイホーム。
後悔がないようにこだわって作っていきたいですよね。
特に建ててしまったらなかなか簡単には変更できない部分については慎重に決めていきましょう。
例えば「間取り」がその代表格ですが、実は「照明」にもその側面があるのをご存知でしょうか。
玄関、リビング、廊下など住まいの各エリアで必要な機能が異なる照明も、計画段階での精査が重要になります。
間違った照明をつけてしまうと明かりも心も薄暗くなってしまうかもしれませんからね。
今回は中でも特徴的なお部屋で、照明選びが難しい「和室」「子供部屋」について、どのような照明を選んだら良いのかを解説していきます。
目次
日本人の心のふるさと「和室」の照明
近年では和室を設けない新築も増えてきましたが、我々日本人にとってこの和室こそが心のふるさとですよね。
私は幼い頃の遊び部屋が和室だったのでとても愛着があります。
家全体が和のテイストで統一された家でない限り、和室は他のエリアとは異なる雰囲気を演出していきたいですよね。
照明についても個別に選定していくことをおすすめします。
「和室」に求められる絶妙なバランス感
和室の使用用途としては客間、仏間としての利用が主たるものでしょう。この用途に沿った照明プランを立ててきましょう。
デザイン性の観点から考えてみましょう!
「和モダン」は代表例ですね。
和室の「The 日本」という雰囲気に「西洋文化」を融合させたテイストです。
何と組み合わせようと「和テイスト」という確固たる基盤を外さないような絶妙なバランス感が必要になります。
和モダンのお部屋の例です。畳調の床にソファーのような椅子に机がマッチしています。
照明はペンダントライトが和な雰囲気を演出していますね。
上記のような特徴から和室は「目的・デザインの基盤はしっかりしているもののテイストの幅はある程度広い」というなかなか難しいお部屋になっています。
そこで私がおすすめする照明プランニングはまず2択からどちらかに決めることです!
「質素な雰囲気でいくか」
「個性的な雰囲気でいくか」
これさえ決めれば少なくとも照明についてはある程度方向性が固まってきます。
和モダンは古民家カフェのようなお家を作りたい人は要チェックです。
和室の主照明は「質素」か「個性」の2択
和室に設置することができる主照明はあまり制限されません。
主照明の役割は「お部屋全体を照らすこと」です。
- 「質素な雰囲気」の和室
質素めでいくならば「シーリングライト」「ダウンライト」あたりをまず考えるのが良いと思います。
引用:楽天市場
木目がおしゃれで和室にもマッチするシーリングライトです。
これら2つの主照明は天井直付けか埋め込み式なので照明自体が空間に干渉してきません。
シーリングライトはこんな方にお勧め
和室を広くすっきりした空間に見せたい方
- 「個性的な雰囲気」の和室
落ち着いたデザインの「ペンダントライト」を使用すればモダンな雰囲気を演出できます。
ペンダントライトを採用する際の注意点
・ある程度天井が高い方が映える照明なので、高さには注意
・主照明の役割の部屋全体を照らす明るさが確保しずらい
和モダンテイストで和室に背が高めのテーブルを設置する場合などは効果的に空間演出ができると思われます。
ペンダントライトはこんな方におすすめ
モダン特有のテイストと温かみを感じる演出をしたい方
【変化球にシャンデリア】
「和室にシャンデリア?!」と思われる方もいらっしゃるかとは思いますが、和テイストのシャンデリアというものも登場していて、これがかなりおしゃれな存在感をもたらします。
豪華な印象をもたらす和テイストのシャンデリアは種類も豊富です。
引用:楽天市場
シャンデリアはこんな方にお勧め
照明自体をインテリアとして考え、個性的な雰囲気を出しながらも優雅さも演出したい方
普通のシーリングライトを取り付けてしまうと逆に浮きます。
目立たないという特徴がデメリットとして作用してしまうので注意です。
ダウンライトであれば設置場所を工夫することで明るさにメリハリを持たせる空間演出が可能です。
和室適した補助照明に必要なのは調和
主照明が決まったら次に補助照明を選びましょう。
補助照明の役割は「特定の場所/物を選択的に照らすこと」です。
あなたの和室で選択的に照らしたいのはどこでしょうか。
- ブラケットライト
棚に置いたお花を綺麗に照らしてくれます。
デザインも和テイストのものを選ぶことでインテリアとしての効果も十分です。
まるで旅館のような演出をすることが可能になりますね。
和紙を介した柔らかい光が効果的に空間演出をしていますね。
- ロースタンド
床の間においては低めのスタンドライトである「ロースタンド」がマッチします。壁にかけた掛け軸を照らすという意味でも効果的です。
こちらも和紙を使った照明です。和テイストが生かされていますね。
ダウンライトは主照明ですが、掛け軸の上に単体で設置すれば面白いかもしれませんね。
補助照明を選ぶ際の注意点
・「スポットライト」はなかなか合わせにくい
・何か1つの物にスポットを当てるような形は馴染まない
・調和のとれる明かりを選ばないと失敗する
質素な雰囲気であろうと個性的な雰囲気であろうと、「和=協調・調和」という観点からもこの点は、気を付けたいですね。
~和室照明でよく聞く失敗談!~ 畳、障子と照明が全然あっていなかった! 畳、障子が基本的に和室にしかないものでありながら、照明は必ずしも畳、障子を想定しているとは限らないから起こってしまうミスです。 「和テイスト」だから大丈夫!という思い込みには落とし穴があるので気を付けましょう! |
近年では「和モダン」など他のテイストとの組み合わせが人気になっており、それに伴って和テイストの照明もどんどん種類が増えています。
名前やジャンルを盲信することなく、実際に設置したときのことをしっかりイメージしながら選ぶことが大切です。
【和室照明プランニングのポイント】
和室の照明プランニングにおけるポイントをまとめましょう。
①雰囲気を「質素派」でいくか「個性派」でいくか決定する
・「質素派」ならば主照明は主張しすぎないタイプを選ぶ
・「個性派」ならば照明をインテリアとして活用する
②補助照明は協調性に注意して、スポットライトは避る
いくつか写真も張りましたが、個人的におすすめの照明は「和紙」を使ったものです。
光が柔らかになり美しい空間演出ができ、調和のとりやすいアイテムなので是非使ってみてください。
不動産やハウスメーカーに勧められた火災保険にそのまま加入していませんか?
元気を育む「子供部屋」の照明
お子さんがいらっしゃるご家庭には作っておきたい子供部屋。
この部屋の特徴は「子供と一緒に成長する必要がある」という点です。
お子さんかあなたの好みで単独のテイストにしてもいいと思います。
しかし成長したときに変えれるような工夫をしておいたほうがいいかもしれません。
部屋のテイストは住まい全体のデザインに揃えていくのが良いでしょう。
子供部屋に求められるのはカスタマイズ性
子供部屋はある程度のカスタマイズ性が必要になってきます。
お子さんの成長を見守るお部屋になるので暖かい雰囲気のお部屋がおすすめです。
暖かい雰囲気の照明を選んであげるのが良いと思います。
お子さんがまだ小さい頃はおもちゃを使ったりして遊ぶこともあるでしょう。上に向かっておもちゃを投げることもあるかと思います。
照明の破損や落下によって怪我をしないような工夫をしましょう!
子供部屋の注意点
それはデザインです。
可愛い我が子のために可愛いデザインのお部屋を作ってあげたいと思うのは当然なのですが、子供は次第に成長していくということを忘れてはいけません。
~子供部屋の失敗談~ 一人娘の子供部屋のデザインはガーリーな雰囲気にしたので、カラフルでキラキラした可愛い照明を選びました。 小さなうちは友達にも羨ましがられる部屋だったのですが‥成長すると突然「ピンク嫌い!」と言い出し、「模様替えしたい!」と要望がでました。 シンプルなデザインにしといて、雑貨だけガーリーにして可愛くしておけば良かったと後悔しています。 |
成長に合わせて全て買い換えていくつもりならば良いのですが、
照明もそれほど安いわけではありませんからね。
子供部屋の照明は成長と供に変化する
無難にいくのならば「シーリングライト」か「ダウンライト」にしておきましょう。
- シーリングライト
散らかりがちな子供部屋もシーリングライトならスッキリと見せることができます。
ダウンライトはおしゃれな照明ですが天井に埋め込むためコストがかかります。
シーリングライトはこんな方にお勧め
「子供部屋にそこまではお金をかけたくない」という方
「子供部屋」に適さない照明
「シャンデリア」
吊るすタイプの照明でかつ重量もあるものなので、おもちゃやボールなどが接触して落下すると怪我をするリスクがあります。
子供部屋は補助照明に重きをおくのが正解
子供部屋の照明では主照明よりも補助照明にウェイトをおいて考えるのが良いと思います。
「一緒に成長する」という意味でも、年齢によって照らすべきものが変わる子供部屋では、照らす箇所を変更できる照明を選ぶのが効率的です。
- スポットライト
スポットライトは和室のパートでおすすめしたブラケットライトと比較して照らす方向を自由に変更できるというメリットがあります。
勉強机などの作業スペースや、壁に飾った賞状・絵などを照らすのにこれほど適した照明は他にありません。是非導入を検討ください。
また「ダクトレール」と組み合わせることで方向だけでなく照明の位置も変更することができます。
上の黒いレールがダクトレールです。このレールがある範囲は移動させることが可能です。
複数の照明を好きなところに配置するための照明の便利ツールです。
取り付けも簡単なので照明位置のカスタマイズを考えている人は必見です。
今回はスポットライト用のものをご紹介していますが、
ペンダントライトにも活用できるツールです。
ただ1つ残念なのがカラーバリエーションです。
黒か白の2色しか出回っていません。
必要に応じてDIYで色をつけるのも良いかもしれませんね。
スポットライトはこんな方にお勧め
自由に照らす方向を調整し、カスタマイズをしたいと思う方
- スタンドライト
ロングタイプとショートタイプがありますが、机におくなら画像のようなショートタイプがおすすめです。
床や棚、机に置くものなので幼いうちは転倒させるリスクが伴いますので固定できるものにしたほうが安心です。
移動性の面で優れているので汎用性が高く、様々な用途で活躍すること間違いなしです。
スタンドライトはこんな方にお勧め
移動も簡単なので、一時的な照明があればいいと考えている方
【子供部屋照明プランニングのポイント】
子供部屋の照明プランニングにおけるポイントをまとめましょう。
・カスタマイズ性の高いものを選ぶ
・主照明よりも補助照明に重点を置く
・破損、落下による怪我のリスクが低いものを選ぶ
・作業スペースを照らすスポットライト、スタンドライトがおすすめ
お子さんが元気に安全に過ごせる子供部屋を作ってあげてください。
住まいの照明にはそれぞれの役割がある
最後に住まいの明かりの役割についてまとめておきますので、明かり選びを考えるきっかけとして、参考にしていただければと思います。
住まいの照明の役割は以下の3つが挙げられます。
・暗い場所/物を明るく照らす
・心理的落ち着きをもたらし、生理的リズムを整える
・空間を演出する
この3つの役割を漏れなく果たすことができる照明プランを組み立てていくことが重要になります。
そんな役割を持つ照明ですが、まず大きな分類として「主照明」と「補助照明」に分けることができます。
「主照明」
設置されたお部屋全体を照らすことを目的としたメインの照明
「補助照明」
特定の場所/物を選択的に照らすことで主照明を補助することを目的とした照明
「主照明」に属する照明としては以下のようなものがあります。
・シーリングライト
天井に直付けし真上から部屋全体を照らす照明
・ダウンライト
天井に複数埋め込む形で設置し真上から部屋全体を照らす照明
・ペンダントライト
天井から吊るす形で設置し低い位置から効果的に部屋を照らす照明
昔から主流のシーリングライトに加え、より空間演出を楽しめるダウンライトや、照明自体をインテリアとして活用できるペンダントライトなども取り入れられるケースが増えてきています。
次に「補助照明」に属する照明は以下のようなものがあります。
・スポットライト
壁や天井に取り付けられ特定の対象を選択的に照らす照明
・ブラケットライト
デザイン性が優れ、壁に取り付けられ特定の対象を選択的に照らす照明
・スタンドライト
後付けで床または机などに立てる照明で特定の対象を照らす
これらの照明の「特徴」「メリット/デメリット」を把握した上で適切なものをセレクトしていく必要があります。
それぞれの分類に属する照明の種類に関しては以下の記事でも詳しく解説していますのでぜひ確認してみてください。
今の火災保険で本当に大丈夫ですか?
さいごに
今回の記事では、お家の中でも特に特徴的な和室、子供部屋の照明プランについてご紹介しました。
和室は「協調性・調和性」を、子供部屋は「カスタマイズ性」をキーワードにして、
完成度の高い照明プランを練ってみてください。
他のお部屋に関しても同じことですが、照明はお部屋お雰囲気、機能性を構築する上で重要なポイントです。
良いお家を作り上げるためにしっかりと検討していきましょう。
あなたの理想の照明プランに仕上がることを願っています。
あなたの火災保険は大丈夫?
火災保険を決める時、不動産屋に勧められた火災保険にそのまま加入していませんか?
それかなり、損しています。
勧められるがまま高い火災保険に加入する前に、複数の保険会社を比較してもらった方が安い上、補償内容も整っている火災保険に加入できます。
私の場合、不動産屋に勧められた火災保険に入っていましたが、見直しをしたらなんと16万円も保険料が安くなりました。
比較してもらうと自分に合った最安値の火災保険を見つけることができます。
無料でたったの3分で出来るのでやらない手はないですよ!
火災保険を安くするコツ
実際に私が火災保険の一括見積をして、火災保険が16万円安くなった過程を無料公開中。
→火災保険を安くする方法を知る
火災保険を安くする方法