住まいを購入するときに必ず直面するのが保険ですよね。
これから火災保険に入ろうと思っている方は、どの火災保険会社に入ろうか、支払方法はどうしようかなど迷うことがあると思います。
時間をかけて決めた火災保険で、長期契約だとお金もたくさん支払うので損をしたくないですよね。
あなたがもし、住宅ローンを使って家を建てるのであれば火災保険も一緒に組み込むことが出来るかもしれません。
しかし、実は火災保険の支払方法や補償の内容を知らず損をしている方が多くいます。
今回は、損をしないための火災保険についてのポイントをご紹介したいと思います。
目次
火災保険を住宅ローンに組み込みできる条件と注意点!
火災保険は住宅ローンに組み込めないと思われている方もいるでしょう。
実は、火災保険は住宅ローンに組み込むことができます。ただし、条件を満たした場合のみになります。
その条件とは、銀行が指定する条件です。
銀行から住宅ローンのお金を借りるときに、銀行側が「所定の条件を満たす火災保険に入ること」と決めている場合があるのです。
住宅ローンに組み込める火災保険とは、銀行が指定する条件を満たした火災保険になります。
【銀行が指定する条件の例】
|
銀行が指定する条件は各金融機関で違うので、住宅ローンを組むときに各金融機関に確認しましょう。
住宅ローンに火災保険を組み込む【メリット・デメリット】
火災保険を住宅ローンに組み込むメリットは、いくつかあります。
「長期一括払契約は最長10年まで、分割払い契約の場合は最長5年まで」となっています。
「あれ?35年一括払いで払えるって聞いたけど…。」長期一括払いだとかなり割引が利くということを耳にされているかもしれません。
しかしそのシステムは2015年にて廃止となりました。
長期一括払いがなくなったと言っても火災保険には「一定の期間分の保険料をまとめて支払ったほうが安くなる」ということに変わりはありません。
どんなものも「まとめ買い」は安くなってお得になる傾向がありますが、それは火災保険にも言える事です。
例えば、「10年契約」の保険料を一括で支払うとしたら、トータルの保険料は「1年分の保険料×10年間」ではなく、所定の係数を乗じて計算することになります。
新築物件、火災保険の契約をしてから10年未満の家、外壁の耐火時間が60分以上(鉄骨造、耐火構造)、または45分以上(木造住宅など)の建物も保険料が割引されます。
つまり、新しい物件で、もし火災が起こっても設備がしっかりしていると保険会社が保障する金額も少なくてすむので保険料も安くなるのです。
反対に古い物件は老朽化がすすんでおり、火災や災害が起こった時も建物がその衝撃に耐えきれず崩壊してしまう可能性が高いので保険料も高くなってしまいます。
やはり新築の時点で火災保険に加入しておくのが賢明だと言えます。そのタイミングが住宅ローンを組む時であることは言うまでもないでしょう。
【メリット】
|
火災保険を住宅ローンに組み込めるかどうかは各金融機関によって違うので、火災保険を住宅ローンに組み込みたい場合は各金融機関に問い合わせてみましょう。
割引などのメリットがあることはわかりましたが、デメリットについてもご紹介しますね。
日本国内にはたくさん保険会社があります。住宅ローンを組んだ銀行経由で提案される火災保険はせいぜい2社か3社かというところです。たった1社しか選択肢がない場合もあります。
団体割引があるといっても不必要な特約がついていたりして結果的に保険料が高くなってしまうこともあり得ます。
銀行はあくまで保険のプロではないので、中には保険の勉強をして非常に詳しい方もいますが、基本そこまでの知識がない人のほうが多いのです。
細かい補償内容などを追加できなかったり、逆に必要ないものまでつけてきたりという事もあります。
銀行頼みにしていると、もっと最適な火災保険があってもそれを見逃してしまうということもありうるということです。
【デメリット】 ・不要な特約が付いてしまう可能性がある |
家を買う前に、ぜひ保険についても一緒に調べてみることをおすすめします。
- 最短 家を買う人必読!火災保険と地震保険の選び方(kindle版)
こちらの動画も参考にしてください。
住宅ローン・火災保険・地震保険の詳しいお話(ゼロシステムズYouTubeチャンネル)
このように不動産屋や、銀行員などに任せきりにしていると本当に必要な火災保険の補償内容があっていない場合があります。
住宅ローンを組む銀行で絶対に加入しなければならないという訳ではないので、他にも自分でいろいろと見積を集めたり、知人などに聞いたりして検討することが大切です。
【火災保険を組み込みできる?】住宅ローン申し込みまでの流れ
火災保険を住宅ローンに組み込むためには、まず住宅ローンを組まなければなりません。
しかし、申込みをすれば誰でも住宅ローンを組めるというわけではありません。
融資を受けるためには申し込みをした後に、審査を受けなければなりません。
【住宅ローンの審査の流れ】
②事前審査
③正式申し込み
④本審査
⑤住宅ローン契約
⑥借り入れ
住宅ローンは事前審査と本審査があります。その際にそれぞれ申請書類が必要になります。
基本的に審査は2段階にわかれており、事前審査で住宅ローンの借入れが可能かどうかを確認・証明します。
住宅ローンの借入れが可能と判断されたら、本審査で最終判断を金融機関がします。
【住宅ローン審査の主な審査基準】
家を新築するというのは多額な資金が必要です。現金での一括払いができる人は一握りでしょう。ほとんどの方は住宅ローンを利用します。誰でもすぐにローンが組めるという訳ではなく必ず審査というものがあります。
|
これらの審査基準をみたして信頼を得て、返済能力があると判断されたら住宅ローンを組めるようになります。
住宅ローンの審査で落とされるのは事前審査時点でもありますが、本審査でも落とされることもまれにあります。
事前審査の場合は出された書類などの情報から「完済ができそうにない」と判断された場合ですが、本審査で落とされる場合は次の理由です。
例えば事前審査の時に提出した書類に書かれていた勤務先から本審査の書類を提出したときには転職して年収が下がってしまった場合。やはり年収がさがると希望額までは借入できなくなります。
物件も細かく審査されます。新築の場合は事前審査時点での物件が実際本審査の時に内容が全然違っていて、担保評価が低くなってしまった時はローンの審査に通りにくくなってしまいます。 |
住宅ローンの事前審査を通過したら特別な問題がなければほぼ本審査も通ると思って大丈夫です。
しかしまれに、提出書類にウソがあったり、勤めていた会社が倒産したり、将来ローンの回収が難しいと思われたら希望額の借り入れはできません。審査中のクレジットカードの過剰な使用なども注意してください。
住宅ローン専用の火災保険と支払い方法
銀行によっては住宅ローン専門の火災保険があります。
【住宅ローン専用の火災保険に対応している銀行】
《イオン銀行》 イオン銀行の住宅ローンを利用する人に「イオン銀行住宅ローン専用火災保険」があります。 ◎特徴
|
《ARUHI》 ARUHIの住宅ローンを利用する人に「ARUHI住宅ローン専用火災保険」があります。 ◎特徴
|
《住信SBIネット銀行》 住信SBIネット銀行が扱う住宅ローンを利用する人に「住宅ローン専用火災保険」があります。 ◎特徴
|
これだけ銀行も火災保険に対応しているので自分に合うものが見つかりそうですね。
次に、火災保険の保険期間と支払い方法について見ていきましょう。
【火災保険の保険期間】
火災保険の保険期間は1年契約から最大10年契約までになっています。
それぞれどんな特徴があるのでしょうか。
火災保険を1年契約にした場合
月払いは、初めの負担は大きくありませんが、振り込み保険料の合計が高くなります。 |
火災保険を長期契約にした場合
支払いの手間が省けるので、支払いを忘れることがないのもメリットです。 |
補償内容の見直しや補償内容を忘れてしまうことがないように定期的に確認することをオススメします。
【保険料の支払方法】
※火災保険会社によって支払方法は異なります。
- 口座引き落とし
- クレジットカード払い
- コンビニや郵便局などで振込用紙による支払い
ご自分に合った支払い方法を選びましょう。
火災保険は必要ないと思っていませんか?
そもそも、火災保険に入ることは本当に必要なことなのでしょうか?
「うちは火の用心をしているから大丈夫!」「火事なんて他人事」と思って火災保険の必要性を感じてない方も世の中にはいるでしょう。
でも、本当に大丈夫でしょうか?
消防庁の調べによると、2018年の出火件数は39,373件で、1日当たり約107件もの火災が発生しています。
出火の原因 第1位:3,712件のタバコ |
タバコによる火災の62.5%は不適当な場所への放置によるものです。
路上喫煙禁止条例や歩きタバコ禁止条例がある自治体もあり喫煙者のルールが以前より厳しくなってきましたが、未だにタバコの吸い殻をポイ捨てする人がいて、それが火事の原因になります。
あなたが毎日火の用心をしているのに、ある日知らない間に敷地内にタバコの吸い殻がポイ捨てされて火事になったらどうでしょう?
家を放火されて火事になってしまったら…。
コンロの火を付けっぱなしにしてしまい火事を起こしてしまったら…。
お隣さんが火事になり、もらい火で火事になってしまったら…。
火災保険に入っていない場合、火元に損害賠償してもらえなければ、自分で負担しなければなりません。
隣家が火事になり、もらい火であなたの家が全焼したら「自分は毎日火の用心をして気を付けていたのだから自分には否はない。火事を起こしたお隣さんに責任を取ってもらう!損害賠償してもらう!」と思いますよね。
しかし、「火事を起こした場合、重大な過失が無ければ損害賠償しなくていい!」という法律があるのです。
それを失火責任法と言います。
【火事を起こしてしまった重大な過失の例】
|
常識的に考えて、このような事象は火事が起きても仕方ないと思われるような内容です。
隣家が火事になり、もらい火であなたの家が火事になっても上記のような重大な過失でなければ火元の主はあなたに賠償する責任はないのです。
火災保険に入ってない人は、火事で被害にあっても自己責任になるので自分の費用で家を建て直さなければなりません。
そのうえ、住宅ローンは無くならないので払い続けなければなりません。そうなったら本当に最悪です。
しかし、火災保険に入っていた人は、火事で被害にあったら加入している火災保険からお金がでるのです。
予期せぬ事態に備えて、火災保険に加入するのは絶対条件だと言えるでしょう。
知らなきゃ損!火災保険で補償されるもの
火災保険に入っているのに、どんな時に火災保険が適応されるか知らず損をしている方が結構います。
火災保険のことを知ってて良かったという方のTwitterがこちら
火災保険範囲
知ることで損を避けたい❣️ https://t.co/7RMwiRrOd4— はなこ (@hapirin_) February 19, 2020
また、火災保険は台風・大雨・かみなり・大雪の時にも補償されます。
その他にも…
植木の破損 | 屋根の破損 | 外壁の破損 | 雨漏りの破損 |
飛来物での破損 | 雨どいの破損 | 屋上の破損 | カーポートの破損 |
では、屋根瓦が数か所が損傷した場合はどうでしょう?
なんと 火災保険は適応されます‼
しかし、契約した保険会社の代理店に連絡すると「おそらくその程度では保険は下りないでしょう」と言ってくる保険会社もあります。
しかし、あきらめないでください。保険金が下りるので手続きをしてください。
損をしないためにも屋根瓦が割れたり、植木のブロックが壊れた場合は、まず保険会社に連絡しましょう。また、火災保険の金額に納得がいかない場合は、火災保険申請のプロ「保険請求診断士」に相談してみましょう。
【補償のポイント】
- 偶然の事故であること
- 家財であること(敷地内の衣類、家電製品、家具が含まれる)
- 同居の家族やペットが壊した
次のような場合でも火災保険で補償されます。
- 夫が朝ストレッチをしていたら、新調したばかりのスーツのズボンが破けてしまった→補償される
- 洗っていたティーセットを落として割ってしまった→補償される
こんな場合は補償されない!
- 飼い猫が習慣的に爪を研いでいる家具の場合は、経年劣化・摩耗と見なされ補償されない場合もあるそうです
火災保険の申請の仕方も知っておこう
火災保険の申請の流れはこのようになります。
①加入している火災保険に連絡 加入している火災保険の会社に連絡して、契約者氏名・保険証番号・被害内容などを伝えます。 ⇩ ②加入している火災保険から必要な書類等が送られてくる 加入している火災保険に連絡後、保険金の請求に必要な書類や案内が郵送されます。 ⇩ ③加入している火災保険に必要な書類等を送る郵送されてきた案内に沿って書類に記入や必要な書類を用意し、加入している火災保険に提出する 加入している火災保険会社指定の保険金請求書・修理費用の見積もり書類・被害状況の写真なども必要になるので、あらかじめ用意しておきましょう。 ④加入している火災保険の鑑定人が調査 加入している火災保険会社の鑑定人が被害状況の調査・確認を行います。 ⇩ ⑤加入している火災保険から入金される 火災保険金の金額が決まったら、契約者指定の口座に入金されます。 |
どのくらいの被害にあったら火災保険が適応するの?
修理や修繕に費用が20万円以上かかると火災保険が適応します。
逆に、修理や修繕の費用が20万未満の場合は火災保険が適応しないので注意しましょう。
火災保険を申請できる期間は?
火災保険を申請できる期限は、被害を受けてから3年以内と保険法第95条(消滅時効)で決まっています。もし自腹でリフォーム工事をおこなっても被害を受けて3年以内だったら火災保険を申請することができます。
逆に、被害を受けてから3年を超えてしまうと火災保険が出ず損をしてしまうことになるので注意しましょう。
まとめ
火災保険は、銀行が指定した条件を満たせば住宅ローンに組み込めます。
自然災害も多くおきている近年、火災だけでなくいろんな事に対応できる火災保険は加入すべきだと思います。
住宅ローンに組み込んでしまえば支払いも滞る事無く、毎月支払いできるので便利ですね。
住宅ローンに組み込まず、各金融機関であなたの納得できる火災保険に入ることもできます。
火災保険を扱う会社も種類も多いのでいろいろな保険を検討してみましょう。
是非、あなたが損をしない火災保険を選び・火災保険の支払い方法・補償内容にしてくださいね。
あなたの火災保険は大丈夫?
火災保険を決める時、不動産屋に勧められた火災保険にそのまま加入していませんか?
それかなり、損しています。
勧められるがまま高い火災保険に加入する前に、複数の保険会社を比較してもらった方が安い上、補償内容も整っている火災保険に加入できます。
私の場合、不動産屋に勧められた火災保険に入っていましたが、見直しをしたらなんと16万円も保険料が安くなりました。
比較してもらうと自分に合った最安値の火災保険を見つけることができます。
無料でたったの3分で出来るのでやらない手はないですよ!
火災保険を安くするコツ
実際に私が火災保険の一括見積をして、火災保険が16万円安くなった過程を無料公開中。
→火災保険を安くする方法を知る
火災保険を安くする方法