最近の新築では、昔の家には見られなかったスペースを見かけることがよくあります。
その一つが「洗濯干し専用の部屋」です。
世の中の主婦はかなりの時間を家事のために使っていますが、家事のうちで、食事の次に時間や労力を要するのが「毎日のお洗濯」ですよね。
洗濯干し専用の部屋は、洗濯の負担を軽くするために考えられた空間であり、最近人気のスペースです。
しかし、洗濯干し専用の部屋にはデメリットもあります。
これから何十年も繰り返される洗濯の空間づくり、納得いくまで考えて決めたいですよね。
今回は新築に洗濯干し専用の部屋を作るメリットやデメリットについてご紹介していきます。
こちらの記事を読んで、新築に洗濯干し専用の部屋を作るか悩まれている皆様のお役に立てたなら嬉しく思います。
目次
新築に洗濯干し専用の部屋は作った方がいいの?
結論から言うと、洗濯干し専用部屋は作ることをおススメします。
なぜなら、洗濯干し専用部屋を作ることで、洗濯という家事が見違えるほど楽になるからです。
- 洗濯動線が良くなり、時短になる
- アイロンがけが楽しくなる
- 天気や季節を気にせず洗濯を干せる
家事を楽にする、ということは近年非常に重要視されています。
主婦は一日4時間を家事に費やしていると言われますが、家事の負担がありすぎて、ストレスを抱えた主婦が増えているからです。
- 共働き世帯
現在現在結婚している人の約6割以上が共働き世帯と言われます。
仕事と家庭の両立は難しく、家に帰ってからは休む暇もなく家事に追われます。
- 子供が小さい家庭
昔と違って核家族化が進み、誰にも頼らず何とか隙間時間で家事をする母親も多いでしょう
料理、洗濯、掃除…家事にはたくさんの種類がありますが、一つでも負担を減らして、楽しみながら家事をしたいですよね。
洗濯の負担を減らすことは主婦にとってはとても重要です。
私は家事の中でも洗濯が一番嫌いです!
何故って一日がかりで、時間がかかる上に、場所をとり、手間が多いのに、ほぼ毎日しなくてはいけないからです。
掃除や洗い物ならやってすぐ綺麗になりますが、洗濯はそうはいきません。
我が家では夜、洗濯機を回します。なので、夜中に洗濯物を干していることもしばしば…。
【洗濯の流れ】
夜干す→朝外に干す→仕事から帰る→取り込む→畳む→片づける
【洗濯はクレームは消してくれない!】
洗濯機を回したま干さずに寝てしまった日には家族全員に攻められ…。
取り込む前に雨が降ってきた日には、洗濯はやり直しで…。
片付いてないと朝に「靴下どこ?!」の質問の嵐…。
部屋干しが続くと、洗濯物が生乾きで臭いと苦情が出る…。
クレーム殺到!!
そして…エンドレス!!!
少しでもこの苦痛から逃れるためなら、お金かけてでも、負担を減らしたいし、家族も協力しやすい環境を整えたいと思っています!
人によっては、何よりも優先すべきポイントかもしれません。
洗濯干し専用の部屋は家を建てた後からでは作ることが難しい空間です。
ぜひ新築を建てる際に検討してみましょう。
しかし、洗濯干し専用の部屋作って、本当に負担が軽減されるのか?
どんなふうに作り上げていけば失敗のないスペースを作れるのか?
しっかりと確かめておきたいところですよね。
まずは上述であげたメリットについて、どんな風に負担が減らせるのかを具体的に見ていきましょう。
洗濯干し専用の部屋は無駄のない家事動線で時短を可能にする!
まずメリットの1つ目の「洗濯動線が良くなり、時短になる」についてみていきましょう。
洗濯干し専用部屋を作ることで、無駄のない家事動線を作り出すことができます。
そして効率的に家事を進め、洗濯という家事の時短を実現できます。
一般的な洗濯の一連の流れは以下の通りです。
①洗濯機を回す
➁洗濯ものをカゴに入れる
③物干しスペース(ベランダ等)に移動する
④干す
⑤取り込む
⑥アイロンをかける
⑦服を家族ごとに分ける
⑧クローゼットに移動して収納する
新築で家を建てる際に洗濯干し専用の部屋を作れば、この一連の流れを1箇所ですべて終わらせることができます。
具体的に洗濯干し専用部屋を作ることで時短できるポイントはどこにあるでしょうか?
- 物干しスペース(ベランダ等)に移動する⇒移動しなくても洗濯ものが干せる
- クローゼットに移動して収納する⇒クローゼットまでの移動距離を短くできる
この2つの時短ポイントを順番に確認してみましょう。
【移動する手間なし!洗濯したらその場で干す】
洗濯機のある洗面所等に隣接して洗濯干し専用の部屋(ランドリールーム)を作ることで、重い洗濯ものをもって移動する手間がなくなります。
具体的には次のような間取りのケースです。
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我が家は築10年になります。
10年前の新築購入時には、ランドリールームを作った方がいいよという話は聞かなかったように思います。
私が知らないだけで、一部の高級注文住宅にはあったのかもしれませんが…。
今となってはあの時もっと洗濯動線を考えて家作りをすれば良かったなと後悔しています。
【我が家の洗濯動線】
我が家は1階に洗濯機、2階にベランダがあるので、1階で洗濯した後、洗濯ものを持って2階に移動しなければなりません。
大人2人と子供3人分の洗濯物となると重量もあり、2階に持ってあがるのはとても大変です。
それに加えて、洗濯の間に1階のリビングでくつろいでしまうと、2階に移動して洗濯物を干すのはかなり面倒みたいです。
【クローゼットはすぐそこ!取り込んだら即収納】
ファミリークローゼットの隣に洗濯物干し専用の部屋を作ってしまえば、取り込んだ洗濯ものを抱えて収納しに行く手間が省けるので時間短縮になります。
家族全員の衣類を収納するためのクローゼットのこと。
あっちの部屋行ったりこっちの部屋行ったりと収納場所ごとに分けて収納する必要がないので人気のスタイルです。
ファミリークローゼットの設置が難しい場合は、パジャマや部屋着などいつも使うものを収納できる、簡単なタンスやスチールラックを廊下に置くという手もありますね。
洗濯干し専用の部屋はアイロンがけもできる!
次に二つ目のメリットである「アイロンがけが楽しくなる」についてみていきます。
アイロンがけは面倒だし苦手!
主婦の嫌いな家事をランキングしたらアイロンがけは間違いなくワースト1位でしょう。
なぜなら、アイロンがけには苦手ポイントがいくつもあるからです。
しかし、皆さんはリビングや寝室でアイロンがけしていませんか?
アイロンがけの苦手ポイントは、洗濯干し専用部屋にアイロンがけ専用スペースを作ることで解決します!
自分好みのアイロンがけ専用のスペースならば、アイロンがけを楽しめること間違いなしです!
~洗濯干し専用部屋でアイロンがけの苦手ポイントを解決~
苦手ポイント | 解決策 |
アイロン台を出すのが面倒 | 洗濯干し専用の部屋ならアイロン台を出しっぱなしにできる。 |
黙々とアイロンがけしてもつまらない | TVやラジオを備えつけて、ながらアイロンで解決 |
アイロンがけすると腰が痛い | 身長にあわせたアイロン台を置く棚を作れる。 |
子供がいると高熱のアイロンを置いておくのが危ない | アイロンスペースを作ってしまえば子供の手が届かない高さに置ける。 |
アイロンが必要なものを選別するのが大変 | アイロン不要なものはそのまま干しておき、アイロンの必要なものを取り込みながらアイロンがけすることが可能 |
空間づくりに加えて、しわの伸びにくい服が多い場合はしわが伸びやすいアイロンを検討してみましょう。
【人気のアイロン】
スチームがでるまでにわずか25秒!
忙しい時に役立ちます。
アイロン部分を洋服にしっかりあてることができるのでしわが伸びやすく、アイロン嫌いな人にお薦めです。
どうしても忙しいときは、思い切ってクリーニング店を平行して利用するのも一つですね。
不動産やハウスメーカーに勧められた火災保険にそのまま加入していませんか?
部屋干し専用の部屋は天候を気にしなくていい!
最後に、3つ目のメリット「天気や季節を気にせず洗濯を干せる」について見ていきましょう。
洗濯ものを外に干してお出かけして、急な雨で洗濯物がびしょびしょになったことありませんか?
また、花粉症に悩む人ならば、「花粉の季節は一切窓も開けたくない!」と思うかもしれません。
そんなとき、洗濯もの干し専用の部屋が役立ちます!
- 雨対策になる
洗濯干し専用の部屋があれば、仕事で長時間留守にしてもお天気を気にせず安心して洗濯物を干すことができます。
また、お天気が悪く洗濯ものが乾いていなくても、専用の部屋なので干しっぱなしにしておくことができます。
- 花粉対策
目には見えない花粉やPM2.5、排気ガス、黄砂などが洗濯物に付着してしまい、洋服を着たときにアレルギー症状をおこしてしまう人がいます。
そんな方も、ご自身やご家族の洗濯物を有害物質を気にぜずに干すことができます。
また、洗濯もの干し専用の部屋に空気清浄機を設置すれば、湿気対策に少し窓を開けることも可能かもしれませんね。
【花粉対策になる空気清浄機】
お部屋全体に風の流れが素早く行き渡るスピード循環気流を作って、花粉や有害部室をパワフルに集じんされるのでお薦めします。
~Aさんのケース~
私は共働きで、洗濯ものの「雨」対策が長年の悩みでした。
外に干したときに限ってにわか雨に降られたり、雨だと外干しできないのでリビングいっぱいに生乾きの洗濯ものが放置されているんです!
その状態を打開すべく、新築を建てるにあたっては、洗濯もの干し専用の部屋を作りました。
雨を気にせず洗濯ものを干すことができるので、とても重宝しています。
そして春になって気づいたのですが、雨対策に作った部屋にもう1つの思わぬメリットがありました。
それは「花粉」です。
洗濯もの干し専用の部屋があれば、雨の日以外も気兼ねなく部屋干しができます。
主人はひどい花粉症なのですが、洗濯ものに花粉がつかないので、「家の中での症状が随分楽になった」と喜んでいました。
Aさんのように、雨と花粉の両方に悩む家庭も多いと思います。
新築の家に洗濯干し専用の部屋を作るデメリット
メリットを見ていただいたように、洗濯干し専用の部屋は家事を格段に楽にしてくれます。
しかし、快適に見える部屋にもいくつかのデメリットがあります。
- カビが発生する可能性
- 間取りのバランスが悪くなる
- 子供の成長により使い勝手が悪くなる
- 専用部屋が必要なくなるケースがある
順番に説明していきましょう。
カビ発生に注意!風通しが重要
カビは室内の温度が5℃~30℃くらいあれば年中発生してしまいます。
この条件が揃いやすい洗濯干し専用部屋はカビが発生しやすい場所です。
【カビの改善方法】
- 除湿器をつける→湿気をとることができる。
- 換気する→風の流れを良くする。外出中でも開けっ放しにできる窓を作る。
- エアコンを活用する→温度をコントロールして湿度を低くすることができる。
- 埃をためない→床に落ちた洗濯ゴミをまめに掃除する。掃除機用のコンセントの確保。
これらに気を付けることで、カビの育成を阻むことができます。
強力な乾燥風を洗濯物にあてて湿気を飛ばして、除湿器で空気の湿気を取り除きます。
間取りのバランスを見て!洗濯干し部屋の優先しすぎに注意
洗濯干し専用の部屋を優先しすぎて家全体のバランスが崩れた間取りになってしまうことがあります。
- 広さ
洗濯物の量によって違いますが必要な広さは2.5畳から3畳です。
広すぎても狭すぎても快適な洗濯空間が損なわれてしまいます。
家自体の大きさから考えてどれくらいのスペースを取ることができるのか、設計士さんとよく相談しましょう。
せっかく作っても、利用しにくかったらもったいないですよね。
- 場所
洗濯もの干し部屋が他の部屋から見える位置にある場合は、洗濯ものを干しているとき以外はスッキリしておきたいですよね。
そんなときに重要なのが物干し竿の存在です。
洗濯ものがないときも物干し竿がどん、と部屋の中心にあると、なんだか片付いている感じがしません。
アイロンをかける邪魔にもなりかねませんね。
対策は、昇降式の洗濯物干し竿を設置することです。
昇降式ならば使わないときは収納できるので便利です。
洗濯物が重なって乾きにくい場合がありますので、物干しざおは重ならないように配置することも大切です。
四人家族なら二本は準備したいですね。
おすすめの昇降式物干し竿は2つあります。
- ホスクリーン
必要なときだけポールを差して使えるので美観を損ねません。
価格も1万円~2万円ほどなので気軽に取り付けることができます。
いろいろなタイプの長さがあるので合わせやすいです。
- ホシ姫サマ
ポールと竿がセットになっているので、そのまま天井に収納できるのがホスクリーンとの違いです。
将来は物置部屋かも⁉子供の成長による変化に注意
洗濯干し専用の部屋は家事や子育てをしている主婦や大人数の家族にとっては非常に便利なスペースです。
しかし、子供の成長により使用しなくなって物置部屋になってしまう可能性もあります。
~職場の先輩A子さんのケース~
先輩A子さんは娘さんが3人とご夫婦の5人家族です。
家族が多くて洗濯が大変なので、10数年前に新築を建てたとき、洗濯干し専用の部屋を作ったそうです。
子供が大きくなるまでは家事負担が少なくなり、大変重宝していました。
【失敗】
ところが、長女が中学生になるころに「お父さんに洗濯ものを見られるなんて耐えられない」と言い出したのです。
その真似をして小学生の娘2人も「お父さんと一緒に洗濯ものが干してあるのは嫌!」と言うようになりました。
私が呆れて「じゃぁ自分の洗濯は自分で部屋に干しなさい」と言うと、なんと娘たちは喜んで各自の部屋に洗濯を干すようになってしまいました。
夫にそんなこと言えるはずはなく、自分でなんでもできる子になってほしいから、と伝えています(笑)
問題は、娘たちの洗濯ものが干されなくなった洗濯もの干し専用スペースです。
夫婦2人分の洗濯ものを干すにはスペースが大きすぎるので、せっかく作った洗濯もの干し専用スペースは、今では半分物置きと化しています。
上の例の他に、子供が巣立ってしまって人数が減ったり、逆に子供が増えて洗濯ものを干しきれなくなるケースもあります。
奥様専用の洋服置き場や趣味の部屋にするなど、洗濯もの干し専用スペースを有効活用する方法を考えておいてもよいかもしれません。
洗濯干しが不要になる日が来るかも!洗濯乾燥機の進化
洗濯乾燥機を導入すれば、洗濯ものを干さずに乾燥させることができます。
ただし、洗濯乾燥機にはしわがつきやすいという致命的なデメリットがあるため、結局靴下やタオルなど以外は干して乾かす人が多いようです。
ところが、最近は洗濯すると、アイロンがけまでしてくれるドラム式洗濯乾燥機がでているんです!
このドラム式洗濯乾燥機は、風の力を使って洗濯物のしわを伸ばしてくれます。
大容積のビッグドラムと、ジェットファンモーターが生み出す時速約300kmの高速風でシワを伸ばしながら乾燥します。
運転時に発生する熱を回収して乾燥時の温風に再利用することで、消費電力量も低減しているそうです。
家電の進化は早いので、これから先もっと高性能な洗濯乾燥機が発売されて、洗濯を干すこと自体が必要なくなる日がくるかもしれませんね。
今の火災保険で本当に大丈夫ですか?
さいごに
洗濯干し専用の部屋は、洗濯という家事を楽にしてくれます。
家事に追われる主婦にとって、時短になったり、労力が少なくなることは非常に嬉しいポイントですよね。
しかし、今回見てきたように洗濯干し部屋にはデメリットもあります。
メリットが大きいとはいうものの、このデメリットもきちんと理解した上で、洗濯もの干し専用部屋が自分の家庭に必要なのか、間取りにどう取り入れたら良いのかを考えてみましょう。
自分にとってどんな家にしたら家事が楽に、快適に過ごせるのかをしっかりと考え、素敵なマイホームを作り上げてくださいね。
あなたの火災保険は大丈夫?
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