寒い日は家の中や服装を暖かくして過ごされるかと思いますが、皆さんはどのような対策をしているでしょうか?
中には寒さ対策グッズを購入して、暖かく過ごされている方もいるでしょう。
しかし、足元って案外冷えるんですよね…。
なぜなら暖かい空気は上に行き、寒い空気は下に行きやすいからです。
普通なら靴下を履いたり、スリッパを履いたりしますが、素足のままでいたい時もありますよね。
できたら軽装な格好で、暖かく過ごすことが出来たら快適ですよね!
そんな夢のような生活を実現するのが床暖房です。
そんな便利な床暖房ですが、よく考えもしないで設置してしまうと、後から「失敗だったな…」と言いたくなるような事態が起こったり、使用しなくなってしまうこともよくあるそうです。
それなりに費用もかかる床暖房ですから、後々失敗や後悔することになるなんて嫌ですよね。
床暖房で失敗した事例やデメリットなどの体験談から、床暖房は本当に必要なのか知っていただきたいです。
目次
新築で床暖房のデメリットとメリット「経験者の声」
床暖房は欲しい設備の上位にあがりますが、実は後悔した設備の上位でもあるようです。
「つけなければよかった」「失敗した」との声も多く聞かれます。
どのような失敗意見が多いのでしょうか?
床暖房を設置して失敗した10選
実際、床暖房を設置した方からお話を伺うことができました。
- 設置費が高い
他の暖房器具と違う点が設備工事が必要になることです。平均的な費用は、電気式で6帖×2回路で30~40万円程。
温水式でガスの場合、8帖で50万円の高額な工事費用が必要になります。
床材も床暖房に合わせた、熱を伝えやすく耐熱性があるものを使用しなくてはいけませんので、設置費用と床材の料金も考慮する為に、高額な費用がかかります。
私の住んでいる地域では、寒い時期は2~3ケ月くらいなので高い設置費用をかける必要はなかったと思いました。
おまけに外に働きに出ている為、家の中にいる時間が少ないのに床暖は不経済でした…。
- 低温やけどの危険性
床暖房は暖まるのに時間がかかる為、早く暖めたいと温度を高く設定してしまいがちです。
床にカーペットを敷いていたとしても、赤ちゃんや子供を寝かしてしまうと、低温やけどを起こす原因になります。
また、自分で体を自由に動かせない方や、皮膚が弱い方も注意が必要です。
床暖房は安全というイメージがあるかもしれませんが、冬場でも熱くなりすぎて熱中症まで起こす方もいるようです。
床暖房にしてからというもの、暖かいのでゴロゴロしてるうちに、ついそのまま寝てしまっていたことがありました。
何もかけないで寝たので風邪をひきました。
腕や足が赤くなって痒がっていたので、今思えば低温やけどに近いことが起きていたのですね。
気をつけます…。
- 冬場は特に電気代が高い
電気式の場合、電気代が高くなります。
1日8時間使用した場合、約6,100円ほどの電気代がかかります。
温水式の場合、都市ガスや石油など使用する熱源によって費用が異なります。
1日8時間使用した場合、約3,000~3,900円ほどになっています。
2020年1月の平均気温をご覧いただくと分かりますが暖冬の傾向になっているのが分かりますよね。
引用:ウエザーニュース
導入を検討する場合は、お住まいの地域の気温を参考にしましょう。
太陽光の設備は併用していないのもあり、冬場は特に電気代がかかってしまいます。
結果、温度を下げて使っています…。
当たり前ですが、あまり暖かく感じません。
灯油代も高騰しているので困っています。
タイマー機能が付いているので、外から帰宅した時は暖かいですが、不在時にガス代がかかっているかと思うと、やはり勿体なく思います。
- メンテナンス費用がかかる
床暖房の性能を維持する為に、10年に1度くらいの不凍液交換等のメンテナンスが必要になります。
交換するには作業代も別途かかります。
相場では15畳程で最低3万〜5万はかかるそうです。
- 故障時に修理費用が高額
床暖房は、比較的故障が少ないと言われてはいますが…。
もし故障をした時の修理費用が高額なんです!
修理箇所や広さにもよりますが、最低30万円~100万円以上かかることもあります。
- 使わなくなる
設置費用が高額なのにもかかわらず、使用しなくなったとの意見も多いです。
床暖房を設置してから10年以上経過した辺りで、なんだか床暖房の調子が悪くなり、メンテナンスを行う必要が出てきました。
業者に尋ねたら、費用の面であれこれかかると言われました。
それも結構高いので一度家族で話してから、決めることにしました。
子どもも大きくなり一人暮らしを始めて家を出たので、家族の人数が少なくなったこともあり、正直電気代も高いし勿体ないなと思い始めました…。
性格がせっかちなこともあり、エアコンで充分暖を取れるので、この際、思い切って止めることにしました。
- 気温差で結露が発生しカビへと変化
床暖房で室内を暖めることによって、外気温との差が生じます。
気密性が高い家だったら、室内の湿気が壁の内部に流れてしまう心配はほぼありません。
しかし、気密性が低い場合や断熱処理が甘い場合は、結露が発生し、カビや床下の腐食につながる可能性も。
これでは後にお高い修理代がかかってしまいますね。
- のぼせてしまう
エアコンやヒーターに比べて部屋全体をまんべんなく暖めることができる為、パワーが圧倒的に強いです。
その為、暖かくなりすぎてしまい熱放出を上手くできずにのぼせてしまう事例も報告されています。
赤ちゃんや高齢の方など体温調節が苦手な方には、注意が必要です。
- カーペットやラグ選びが難しい
床暖房対応のカーペットやラグがありますが、安全性を重視したものが殆どです。
その為、市場に出回っているものはデザインなど種類が少なくて高額なものが多いです。
お年寄りや小さな子どもがいる場合は、衝撃対策をしたいと厚手のものを選んだとしても、厚手の生地は熱が伝わりにくいため、適しません。
- 掃除がしづらい
床暖房をつけていると水拭きした箇所がすぐに乾いてしまう為、拭いた箇所が分かりにくく掃除がしづらいとの話もあります。
設置範囲が狭いと暖かさが半減するなどの声もありました。
床暖房のメリット「つけてよかったの声」
しかし、気密性の低い住宅や、床暖房があった方が良いという場合の声もあります。
いくつか体験談がありましたのでご紹介したいと思います。
【知人宅のヒートショックを防げた話】
知人fさんの家には高齢のお婆さんが住んでいます。 その方はトイレが近いために夜間は特に利用するそうですが、床暖房をつけていたお陰で夜間でも暖かくヒヤッとしないそうです。 高齢の方などは特に、心臓に負担がかかるヒートショックには気をつけなければなりませんよね。 「朝晩、暖かいので安心して過ごせます。本当につけて良かったわ」と仰っていました。 |
【場所を取らない】
床暖房があると暖房器具の場所をとらないこともメリットとしてあげられます。
小さなお子さんや、ペットの居るご家庭などでは、暖房器具に触れないように気を使うところもあるかと思うので、この点では安心と言えますね。
【空気をキレイに保てるように!そんな妻の話】
ストーブやエアコンをつけると、どうしても風が舞うからホコリや雑菌なども気になります…。 臭いもあるからキッチンで料理している時はちょっと嫌だなと思う時があります。 床暖房にしたら風は起こらないし、二酸化炭素が出ないから室内の空気を綺麗に保てるのでつけて良かったと思います。 ちなみに友人は、エアコンの音がうるさいから床暖房にしたそうです。 |
ここまで、経験者の声をお届けしましたが、床暖房は本当に必要なのでしょうか?後悔しないためにポイントをまとめてみました。
床暖房は本当に必要?後悔しないためのポイント
ここまで床暖房のデメリットとメリットをご紹介しました。
デメリットが多いようにも思えますが、本物の床暖房に出会うことができれば、絶対に後悔する事はありません。
実際に設置した床暖房が予想外!プロに聞いてみた
床暖房を設置したみなさんの意見をご紹介します。
【友人宅の失敗談】
【家族構成】ご主人、奥さん、義理の母 3人家族
【使用している床暖房】電気式
新築へ引っ越してきたばかりの寒い時期に、1日中床暖房をつけて過ごしていました。
そうしたら電気代が1週間で9,700円になってしまい、これには驚きました!
電気代も高いですが、それとは別に床下収納の周辺って床暖房が効かないんです…。
設置場所もきちんと考えておけば良かったと、とても後悔しています。
設置場所は言われてみないと、なかなか気付きにくい点ですね…。
【近所の方の体験】
【家族構成】ご主人、奥さん、子供2人
【使用している床暖房】電気式
奥さんがとても冷え性な方で、せっかく新築を建てるのならと、思い切って床暖房を付けたようです。
床暖房をつけることによって固定資産税が課税されることになるとは知らなく、驚きました。
高額ではないけれど、床暖房や太陽光などは、なんだか贅沢な設備になるらしいので、課税対象になるようです。
=補足=
固定資産税の課税は、床暖房の電気式か温水式かで変わってきます。
年間の固定資産税の金額は、1坪で温水式の場合、577円、電気式で1,155円と高額ではありませんが、床暖房のメーカーや製品、グレードは固定資産評価には関係しません。
また、お住まいの市町村によっても変わってきます。
【専門家の方の話】
床暖房の最大のポイントは設計であります。
現在は温水式が主流となっており、電気式はあらゆる面から避けた方が無難ではあります。
理由は暖まらないのに電気代がとても高いためです。
また、どんな種の床暖房を誰からどこで買ったのかという商品の設計や、施工の仕方によっても満足度が極端に違うと言うことがよくあります。
放熱するパネルや、温水を作る熱源機も多種多様であり、特徴が違います。
なので良いものもあれば、悪いものもあるのです。
床暖房の設置に関してデメリットが多いようなお話ではありますが、それは本物を知らないだけという事実でもあります。
これは私の意見で恐縮ですが、熱源機メーカーや、パネルメーカーのホームページなどでしっかり見て、是非ご自宅に合ったものを見つけていただきたいと切に思います。
家族と話し合い、しっかりと決めることがとても重要ですね。
床暖房でも、今ではニーズに合わせたECO床暖房と言う商材もあるようです。
靴下を履かなくても快適に過ごすことができたり、室内中を脱臭、除菌、花粉除去をして空気をきれいにする換気システムも備えています。
高濃度イオンを発生するので、ウィルス除菌能力も最高レベルでできるようです。
引用:株式会社オンレイ
是非参考になさってみて下さい。
新築住宅の性能が良さが床暖のカギを握る
新築住宅の性能の良さの中に、気密性が高い住宅があげられます。
気密性とは、どれだけ建物に隙間がないかと言うことです。
【隙間が少ない(気密性が高い)ことによるメリット】
- 通年快適
外からの空気は侵入しにくく、家の中の空気も漏れにくいので、冬は暖かく、夏は涼しくと言った感じで季節問わず快適に過ごすことができます。
- 省エネ
余計な光熱費がかからなくて済むので、省エネにもつながります。
気密が高い(隙間が少ない建物)住宅なら少ない暖だけで、一度温めた空気が逃げないために、家中暖かくなり、床暖房のようにずっと放熱することなく、足元からポカポカ暖かく過ごすことができるのです。
気密性の高い家には床暖は必要ない?!
なので、性能が良い住宅(気密性の高い住宅など)は、床暖房を設置すると逆に光熱費がかさむことにも繋がるので、無理に床暖房を設置しなくても良い場合があります。
床暖房には2種類のタイプがある
床暖房は、おおまかに2種類に分けることができます。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
では床暖房は、どのような仕組みなのでしょうか?
熱には3種類の伝わり方があります。
伝道熱物 |
物の中から熱が伝わり、触れることで温まる 例)湯たんぽ・ホットカーペット |
ふく射熱 |
赤外線が室内の壁や天井に反射して暖まる (例)床暖房 |
対流熱 |
暖かい空気が上昇し、冷たい空気は下降し空気が循環することで熱が伝わる (例)エアコン・ファンヒーター |
床暖房は、伝道熱とふく射熱を組み合わせて部屋全体を温める構造になっています。
床から足裏に熱が伝わり(伝道熱と言います)床から部屋全体へ熱が広がり暖まっていきます。
エアコンやファンヒーターのように風などで部屋を暖める対流熱を使わないので、部屋を均一に暖めることができるのが特徴です。
まとめ
床暖房はとても素晴らしい設備ですが、設置工事やメンテナンスも必要で高額な費用がかかってきます。
電気代もそれなりにかかり、数年経てば床暖房にも寿命があるのでメンテナンスも必要になります。
自分のライフスタイルに無理がないのかも考える必要がありますね。
どんな設備にもメリットとデメリットが存在します。
後々後悔することが少ないよう、本当に床暖房が必要なのか、必要ならどこのメーカーを選ぶのが適切なのか。
よく話し合って決めていただきたいと思います。
満足のいく暖かい住まいになることを願っています。
あなたの火災保険は大丈夫?
火災保険を決める時、不動産屋に勧められた火災保険にそのまま加入していませんか?
それかなり、損しています。
勧められるがまま高い火災保険に加入する前に、複数の保険会社を比較してもらった方が安い上、補償内容も整っている火災保険に加入できます。
私の場合、不動産屋に勧められた火災保険に入っていましたが、見直しをしたらなんと16万円も保険料が安くなりました。
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