家庭内事故の上位を占めるのが「階段での不慮の事故」であることはご存じですか?
階段を上り下りする際に足元が滑ったり、他のことに気をとられて足を踏み外しそうになったりしたことがあるという方も多いかもしれません。
下りる時の階段での事故は上るときの「4倍近くになる」とも言われています。もしも足元が滑って、頭を角にぶつけたとしたら…?
考えただけでもゾッとしますよね!
実際に階段で足を踏み外して亡くなってしまった方や、命は守れたものの全身打撲をしてしまった方の話も耳にします。
中には階段での事故で後遺症が残ってしまったという方も…。
注意するべきなのは、小さいお子さんやお年寄りのいるご家庭だけではありません!
思わぬことで滑ってしまうということもあります。
実際に起きた事故の話を教訓として、今から何ができるのか見ていきましょう。
目次
新築住宅の階段事故によるヒヤリハット!
「ヒヤリハット」と言う言葉をご存じでしょうか?
大事には至らなかったけれど、事故になる一歩手前の事を言い、「ヒヤッとした」「ハッとした」と言う語源からきていると言います。
私の周りでも階段でこの「ヒヤリハット」が起きたことがあります。
身内が新築に引っ越しをしてから、数ヶ月経ったある日のことです。
私の元へ電話がかかってきました。
「階段で転んでしまって・・。買い物にいけないから何か買ってきてほしい」
内心、「階段で転ぶなんて、ドジだなぁ」くらいにしか思っていなく、食材などを持って身内の家に向かいました。
【まさかの事態!!】
チャイムを押して家の中に入ると、右腕を押さえ、うずくまっている身内の姿がありました。
驚いて駆け寄ると、2階から降りる際に足元が滑ってしまい、階段の角や壁などあちこちに体を打ちながら落ちていったと言います。
「掃除機を持って階段を降りたら、足が滑って体が宙に浮いてしまった!このままじゃ落ちると思った。死ぬかと思った…怖かった!」
【幸いな事に…】
頭は打たなかったようですが、体が宙に浮いた時とっさの判断で尻もちをつこうとしたらしいです。
その時に、階段の角に背中や腕などをぶつけながら落ちていき、首の筋も痛めてしまったようです。
起きて歩くのもやっとらしいので、治るまではしばらく安静にしなければならなくなりました。
【階段を見ると】
2階から1階にかけて新築で建てたばかりの白い壁に、黒く凹んだ傷痕が見えました。
この事例からも分かるように、「ヒヤッとした」「ハッとした」時には、すでに足元を滑らせて転倒しています。
実は、以前からこの身内には滑り止めをひくようにアドバイスしていたんです。
見るからに、滑りそうで危ないと思っていたので…。
けれど、階段の事故が起こるまで、滑り止めをひいていなかった結果、こうなってしまたという訳です。
この時は全身打撲で済みましたが、打ちどころが悪かったらヒヤリハットでは済まなかったといえますよね。
次にご紹介する話は、階段事故での悲しいお話です。
小さな頃からあったレストランの話です。
美味しくて本当に大好きなお店でした。
ある年の暮れに、そこのレストランの社長さんが誤って自宅の階段から転倒してしまい…。
命を落としてしまいました。
【数ヶ月後】
そのレストランは店をたたむ事になってしまい、もう二度とそのレストランには行けなくなってしまいました。
階段での事故が悲しい結果になってしまった事例です。
こんなに悲しいことがあっても、世間ではあまり階段についての注意喚起は少ないように思えます。
更にもう一つの事例もみてみましょう。
こちらは、ある高齢者の方の話です。
この高齢者の方は、ある飲食店で会社の飲み会をしていたそうです。
その帰りの出来事でした。
店内の二階の階段から、過って足を滑らせて転倒してしまい・・。
打ち所が悪かったようでその後、亡くなったそうです。
その飲食店は次第に悪評が立ってしまい、店は閉店せざるをえなくなりました。
亡くなられた方は本当に気の毒です。
ただ、階段を上り下りしただけなのに、自分も周りの人も不幸になってしまうことがあるんですね。
不動産やハウスメーカーに勧められた火災保険にそのまま加入していませんか?
新築住宅の階段~滑り止め対策~
ここまで見てきて、階段に何か対策を取らないといけない、また事故が起きた後では遅いことが改めて分かりました。
まだ滑り止めの対策をとっていないご家庭の方、まだ遅くはありません。
ぜひ今から対策をしていきましょう。
「上がりやすい階段」を造る
住宅設計の時に、階段については言われるがままに話を進められるかもしれません。と言うのも、一般住宅の階段には、建築基準法という法律によって階段の寸法は定められています。
そこに住む人の体格に応じて設計されているわけではないのです。
〇階段幅・踊り場=横幅の部分。75㎝以上
〇踏み面=足をのせる部分。奥行き15㎝以上
〇蹴り上げ=1段の高さのところ。段差の部分。23㎝以下
それぞれ下の図の位置を表した言葉になります。
これらは法が定めている最低寸法で、安全性などの観点から見て最低これだけは必要という寸法を定めたにすぎません。
つまり、この寸法で造った階段が、実際に使いやすいかどうかはまた別の話となります。
最低寸法に合わせて造る時の注意点
実は最低寸法に合わせて造ると、多くの人にとって上がりにくい階段となってしまうことが多いのです。
また、上がりやすい階段は個人差があるので、住む人の昇降を配慮した階段を造ることが重要になってきます。
例えば、蹴り上げ部分が高すぎる階段では、足を大きく動かさないといけないので転倒の危険性も出てきますよね。
快適な階段寸法
穏やかな階段を造ることもあります。
1段あたりの踏面(足を乗せる部分)を広くして、傾斜を緩やかにすれば、上り下りしやすい階段になりますよね。
しかし、その分「蹴り上げ」部分が小さくなってしまうので、段数が増えることになり、室内のスペースを大きく取られてしまいます。
そして階段の面積が広くなる分、コストが余分にかかってしまうデメリットも。
しっかりと考えたうえで作っていきたいですね。
また、家を建てた後でリフォームは高額だから難しいという場合には、リフォームなしに設置できる特許商品もあるようです。
引用:株式会社杉原クラフト
人によっては見た目や好みがあると思いますので、ご家族と相談して決めるといいかもしれませんね。
階段事故を防止する安全対策【滑り止め】
安全性も含めて決められている建築基準法ですが、その建築基準法によって定められた階段の寸法であったとしても、ヒヤッとする場面があることも。
それは階段の素材が原因かもしれません。
階段はフローリングと同じ材料で作られている場合が殆どです。フローリングの素材は普段歩いている時でも、つるつるしていて滑りやすいもの。
一番手軽にできる対策は滑り止め。
滑り止めを付けた時の効果
上り下りの際に足元が滑って転倒する事故が減ったり、冬場などの寒いときも、足元が冷たくならず暖かいというメリットがありますよ。
色もデザインも豊富に取り揃えてあるので、インテリア性を高めることもできます。
また、ペットを飼っている場合も、ペットが安全に上り下りできます。
階段を良く上り下りする犬だったので、いつか落ちてしまうのではないかと心配だったSさんは、階段に滑り止めをつけることにした増した。
階段に滑り止めをつけたことによって、犬も上り下りがスムーズになっていましたし、爪などで階段を傷つけない効果もあったようです。
ある時、犬をお風呂に入れた後に濡れたまま階段を上ってしまうことがあったそうなのですが、厚さのある滑り止めのお陰で怪我もなく無事だったそうですよ。
ペットもだんだんと年をとっていくと足腰が弱くなってくるので、足元が滑らない素材にしてあげると、歩きやすくなりヘルニアなども防ぐことができてオススメです。
- 階段用ぴたマット
気軽にネットで買うことが出来るのも利点ですね。
階段事故を防止する安全対策【照明や手すり】
滑り止めの他にも照明や手すりを一緒につけるとより安全になります。
夜中にふと喉が渇いて飲み物を取りに行ったり、トイレを使いたい時などに階段を利用することもありますよね。
照明(ライト)の効果
そんな時に階段の足元を照らしてくれる照明(ライト)があれば安全ですよね。
安全なだけでなく、まぶしい思いもしないので、寝付きも悪くならないというメリットもあります。
照明の中には人感センサー付きの、夜間に最適な照明や電球も販売されているので、そのようなアイテムを活用するのもいいですね。
- センサーライト
また、高齢者や障害者の方がいて自力で上り下りが難しい場合は、リフトや昇降機(エレベーター)を使用しても良いと思います。
設置費用はかかりますが、安全性に優れています。
「新築に引っ越してから、自分の好きな部屋に行けない…」というのは苦痛だと思いますので、検討してみてもいいかもしれませんね。
階段事故を防止する安全対策【ネット】
またネットを張ることも安全対策になります!
ここまでは人が転倒する話ばかりでしたが、もし上の階から物が落下したとしたら…?
たまたまその場所に居たとして、上から落ちてきたものに当たるなんて事になったら非常に危険ですよね。
ある学校の階段で、事故が起きてしまいました。
上の階から生徒が誤って転倒して、下の階まで真っ逆さま!
どうなったと思いますか…?
あまり、想像したくはないですよね。
【学校側の対策】
それからその学校では階段にネットを張って、落下物などを防止するようになったそうです。
もちろん学校だけでなく家の階段でも同じですよね。
小さいお子さんがいるらっしゃる方などには特におすすめのアイテムですよ。
- 安全ネット
新築におすすめ!進化していく階段の滑り止め
先ほど少しお話した滑り止めは、一番手軽にできる階段の安全対策ですよね。
一口で滑り止めと言っても、様々なタイプのものがあるので、暮らしにぴったりなものを選んでいきましょう。
インテリア性も向上して、見た目もさらに良くなりますよ。
室内用の階段につけるなら、薄手であることがポイント。
厚さが変わると、段差がその分高くなったような感覚になるので危ないですよ。
- 使う用途に適した滑り止めを使う
- 薄手であるか
- 洗濯ができるものか
- サイズがピッタリ合っているものか
事前にサイズや用途をしっかりと確認してから購入するといいですね。
ここからは滑り止めの種類について少し見ていきましょう。
置くだけの階段滑り止めマット
様々なデザインのものが売られている一般的なすべり止めマット。
マットの裏面を階段の床に吸着してつけるタイプです。
安全なだけではなく防音効果もあるので、階段の上り下りの音を軽減してくれますよ。
冬場や夜間の床のヒンヤリ感を感じなくなるのも嬉しいですね。
ペットがいたり小さなお子さまがいる場合は、布製の滑り止めマットの方が安全で良いですね。
また、洗えるので衛生面でも心配いらないですよ。
- 洗える滑り止めマット
コーナー付きの階段滑り止めマット
階段の角まで保護してくれるタイプの滑り止めマットです。
階段にぴったりとフィットするので、ずれる心配がほとんどありません。
誤って転倒してしまった時も、角の部分まで保護しているので、直接体をぶつける事は避けられます。
痛いだけならまだいいのですが、怪我でもしたら大変です。
階段の角は危ないですので、角はガードしておくと安心ですね。
置くだけのすべり止めと同じように、防音効果や足元の保温効果などもありますよ。
- 角をガードできる滑り止めマット
暗闇で光る階段滑り止め
こちらはマットではなく、階段の端につけるプラスチック製で出来た滑り止めです。
軟質樹脂を使っている為、ソフトな足触りで階段の幅に合わせてカットできます。
裏面は強力な両面テープで貼り付けるだけなので簡単。
階段の見た目を損なわないのがいいですね。
蛍光ラインが埋め込まれていて、夜間や停電の時でも暗闇で光るので安全です。
目印になるので、上り下りも安心です。
- 光ってお知らせ
透明の滑り止め
「階段の雰囲気をそのままにしたい」けど「安全対策もしたい」と言う2つの願いを同時に叶えてしまう透明の滑り止めシートもあるんです!
- 透明の滑り止め
- 簡単にはれる滑り止めテープ
テープだけでもあるとないとでは大違いです!
今の火災保険で本当に大丈夫ですか?
まとめ
不慮の事故で亡くなった内訳は、交通事故が最も多いのですが、次に多いのが家庭内事故となっています。
その中で「階段による事故」がとても多いのです。
自分は大丈夫、と思っていると、後で取り返しのつかない事態も起こりかねないので、設置もとても簡単な、滑り止めと言う保険を、是非検討してみて下さいね。
何よりも「安全第一」。
新しい家で楽しく快適に過ごせますように。
あなたの火災保険は大丈夫?
火災保険を決める時、不動産屋に勧められた火災保険にそのまま加入していませんか?
それかなり、損しています。
勧められるがまま高い火災保険に加入する前に、複数の保険会社を比較してもらった方が安い上、補償内容も整っている火災保険に加入できます。
私の場合、不動産屋に勧められた火災保険に入っていましたが、見直しをしたらなんと16万円も保険料が安くなりました。
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