ガレージと言えば皆さん何を思い浮かべますか⁇
まず、法律上ではガレージ(車庫)とは、3方向が壁に囲われていてシャッターなどを閉めると全てを囲うことができるものとされています。
車の愛好家にとっては住まいづくりを進める際にガレージ空間は重要になります。
そしてガレージは家を購入するのと同じくらい、大きな買い物ですよね‼︎
購入費用だけではなく、手に入れたらずーっと支払い続けなければならない固定資産税も、気になるところです。
高い買い物だから「あー失敗した‼︎」
なんてことにならない為にも上手に賢く購入したくないですか?
そして、あなたのお家はガレージを置けるかどうか…という所もお話していきたいと思います。
ガレージは安くはありません!ですので、これからガレージを置きたい方、すでに置いている方にもぜひ知っておいて欲しいことを分かりやすくまとめました。
目次
固定資産税がかからない「カーポート」
固定資産税を絶対にかけたくない!という方にオススメなのが、カーポートです。
まず、固定資産税って何⁇カーポートって⁇って思いますよね‼︎その説明からしていきたいと思います。
固定資産税とは?
固定資産税とは、毎年1月1日現在において、土地・家屋等を所有している者に対し、市町村が課税する地方税の事です。
年に1回元旦の日と覚えておきましょう。
次に、カーポートについて簡単に説明したいと思います。
カーポートとは? |
カーポートには屋根はありますが、周壁がありませんので建物と認定されることはありません。
なので、カーポートは課税の対象から外れているので固定資産税はかかりません!
カーポートが2台以上用でも、柱の本数が増えたり、基礎工事が必要になったりすることもありますが、3方向が壁に囲われていない状態であれば、固定資産税はかかりません。
ただし、周壁のある車庫は家屋と認定される場合があります。
シャッターが付いていない車庫であっても、周壁が三方にあるものは、建物と認定される可能性があります。
一つ注意する点は、このようなタイプです。
こちらの場合は、カーポートではなく、家屋扱いになってしまう為、注意が必要です。家屋と別々の建物でなければ、カーポートとは言えません。
~我が家にもあるカーポート~ 実際に我が家には、カーポートがあります。 カーポートは、雪も雨も防げます。 一番つけて良かったと思うのは、雪が積もってしまった時ですね。 カーポートの隣に屋根無しで駐車している私の車とは、差は歴然です。 |
カーポートも立派にし過ぎてしまうと、加算の対象になり得るため注意が必要です!!
固定資産税をかけたくない方には、安価に購入できるカーポートを是非お勧め致します。
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どちらが好み?!2種類のガレージを検証
ガレージの種類を大きく分けると、2種類あります。
それではどんなタイプのガレージがあるのでしょうか?
タイプ別にご紹介したいと思います。
お洒落なビルトインタイプ
ビルトインとは、居住する建物の一階部分に駐車スペースを取り込んだタイプのことです。
近頃はいかにも!なガレージではなく、とってもお洒落なものもたくさんあります。目移りしてしまいますよね。
その他にも一階の部屋を壊して、駐車スペースに変える減築という方法もあります。増築、減築は200万円以上が相場ですね。
〜友人がビルトインタイプにしてみての体験談〜 友人がビルトインタイプにしたのにはこんな理由があったそうです。 子供が小さかったし、荷物もとても多かったため、家から車までの荷物の乗せ下ろしを楽にしたかった。 そして雨や雪の日は濡れなくて済むし、シャッター付きだったので、雨風に強く防犯面でもとても安心できたそうです。 居住空間と車庫が一体とするためには、換気や防音対策、照明などが必須ですが、雨の日にもBBQが出来るのは、本当に嬉しいと言っていました‼︎ 固定資産税はかかりますが、このタイプにして良かったとの事です。 |
次のタイプも見てみましょう。
使い勝手が良い‼︎独立式タイプ
独立式とは、居住スペースとは別にするタイプの車庫ですが、三面に壁がありますので、カーポートとは違います。
木造タイプのものから鉄筋のもの、設置型、最近流行りのDIY用のガレージキットまであるそうです。
とってもおしゃれになってきている独立式です。
豪雪地帯ですと、屋根の雪下ろしが必須ですので、特に年配の方しか住んでいない場合や、小さなお子様がいる場合は、危険なので注意が必要です。
DIYでオリジナルガレージをつくるのも楽しいかもしれませんね。
是非参考にしてみてください。
動画も参考になるかもしれません。
DIYは自己責任になるので、くれぐれもお気を付けくださいね。
では次に設置費用は、いくら位なのでしょうか?
【物置を設置する場合】
では次に、『100人乗っても大丈夫』で有名なメーカーの物置を設置する場合です。すごく丈夫なイメージですよね。
価格の目安が掲載されていますのでこちらを参考にしてください。
2種類のガレージ【メリット・デメリット】
ビルトインタイプと独立式タイプには各メリット、デメリットがあり、まとめてみました。
ビルトインタイプ | 独立式タイプ | |
メリット |
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|
デメリット |
|
|
ビルトインと独立式の特徴、メリットデメリットをご紹介しましたが、そもそも設置or建築が可能なのか調べなければなりません。
とっても重要なことなので知っておきましょう!
ガレージを建てるときの壁
立ちはだかる壁は全部で3つあります。
・隠ぺい率問題
・容積率問題
・幅員問題
それぞれどんな問題なのか詳細を見ていきましょう。
【建ぺい率問題】
先ほど、独立式ガレージのデメリットにもチラッと書いたのですが、ガレージが欲しいと思ったらすぐにでも調べる必要性があるのが、建ぺい率というものです。
建ぺい率とは? 家の真上から光を当てた場合に、影になる面積が土地に対してどれだけあるかという数値です。 わかりやすく言えば、Googleアースなどで、真上から見たときに映る面積に近いと思います。 防災や風通しのために、ゆとりを作りましょうという事で決められています。 |
- ガレージ設置時の隠ぺい率の注意点
そしてこの建ぺい率は、独立式のガレージを後から設置する場合や新築以外でビルトインガレージを作る際に注意が必要です。
なぜなら、建ぺい率がオーバーしてしまえば、設置することすら出来ないからです。最大の難関と言っても良いと私は思います。
友人宅の話ですが、家屋の建築当初には、車庫の必要性を感じず、建ぺい率ギリギリで家を建ててしまったそうです。
その後、新たに車庫を置きたいと思っても、建ぺい率がオーバーしてしまう可能性は全く考えていなかったらしく…
何年か後に駐車場を作ろうとしたところ…不可能なことが判明!!
そこで、色々調べてみたそうです。
そこで分かったのが「10㎡以下のガレージで防火地域or準防火地域ではない場合、建築確認申請が不要」ということ。
役所にバレなければ大丈夫かな?と一瞬よぎったようですが…
違反建築物となってしまい、取り壊さなければならない可能性も出てくることを知って諦めたようです。
ちなみに、防火地域だったり角地ですと、建ぺい率をアップさせる緩和条件があったりしますので、当てはまる地域・場所なのかを、自治体のホームページや役所に確認してみると良いでしょう。
【容積率問題】
建ぺい率問題がクリア出来たのなら次は容積率問題です。
容積率とは? |
- 容積率は何のためにあるのか?!
もし容積率による延べ床面積の制限がなければ、階数の多い建物ばかりが増え、人口が増えてしまい、インフラ整備が追いつかなくなります。
この容積率の数値は、その地域や土地の場所や条件などによって違い、第一種低層住居専用地域などの用途地域というものに細かく分けられているのです。
【幅員問題】
そして、容積率には幅員(ふくいん)というものも関わってきます。幅員に関しては、敷地前の道路幅やその道路がどの道路に繋がっているかによって変わってきます。
- 12m以上でしたら、ご自分の敷地だけの計算で大丈夫です。
- 12m未満でしたら、役所などに聞いてみましょう。
家の前の道路も気にしなければならないとは、驚きですよね。
- 容積率の緩和制度
先ほどご説明した容積率には、実は緩和制度があります。
四 延べ面積 建築物の各階の床面積の合計による。ただし、法第五十二条第一項に規定する延べ面積(建築物の容積率の最低限度に関する規制に係る当該容積率の算定の基礎となる延べ面積を除く。)には、次に掲げる建築物の部分の床面積を算入しない。イ 自動車車庫その他の専ら自動車又は自転車の停留又は駐車のための施設(誘導車路、操車場所及び乗降場を含む。)の用途に供する部分(第三項第一号及び第百三十七条の八において「自動車車庫等部分」という。)引用:建築基準法施行令第二条
第一項第四号ただし書の規定は、次の各号に掲げる建築物の部分の区分に応じ、当該敷地内の建築物の各階の床面積の合計(同一敷地内に二以上の建築物がある場合においては、それらの建築物の各階の床面積の合計の和)に当該各号に定める割合を乗じて得た面積を限度として適用するものとする。一 自動車車庫等部分 五分の一引用:建築基準法第二条3
[1]
・敷地面積150㎡
・延べ床面積が100㎡(車庫面積20㎡を含む)の場合
全体の延べ床面積×1/5=除外できる車庫面積
上の式に当てはめてみると「100㎡ ×1/5=20㎡」となりますので、車庫の床面積の20㎡を、全て除外することができます。
(延べ床面積−車庫面積)÷敷地面積×100=容積率(%)
[1]の場合
(100−20)÷100×100=80(%)
[2]
・敷地面積が200㎡
・延べ床面積210㎡(車庫面積の50㎡を含む)の場合
除外できる車庫面積は、「210㎡×1/5=42㎡」となり、車庫の床面積50㎡の内、42㎡を除外して計算します。
(210㎡-42㎡)÷200㎡×100=84(%)となります。
こういうように計算した容積率が、決められている容積率より下回ることができるかどうかにかかってくるので、とても重要な計算となってきます。
建ぺい率同様、容積率も越えてはならない数値ですので、自治体ホームページや役所で、確認をしておいた方が良いでしょう。
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ガレージにかかる固定資産税
建ぺい率、容積率共にクリアできたら、いよいよ固定資産税について考えましょう。
では、家屋と一体化しているビルトインタイプと家屋と離れている独立式タイプでは、固定資産税は変わるのでしょうか。
- 屋根及び周壁またはこれに類するものを有し外気を遮断できる建造物
- 土地に定着しているもの
- 居住や作業、貯蔵などのために使用できるもの
詳細は各自治体のホームページをご覧ください。
上記の通り、家屋に取り込んでいない独立型の車庫でも、ビルトインと同じように家屋として課税されるのです。
残念ですが、課税は免れることができません‼︎
では、ガレージには一体いくらの固定資産税がかかってくるのでしょうか。
【固定資産税の求め方】
固定資産税を簡単に言えば、固定資産税評価額という金額に税率をかけて出します。
~計算式~
固定資産税=課税標準額×標準税率(1.4%)
家屋の固定資産税を計算する時と同じです。
こちらを参考になさると、とてもわかりやすいかと思います。
家屋の評価額=評点1点当たりの減額×床面積×単位面積当たりの再建築費評点×経年減点補正率
参照:三井住友カード 税務 |
『購入金額の7割に税額をかけるのが目安』になります。
100万円のガレージを購入した場合
1,000,000×7/10×1.4%=9,800円
あくまで簡単な目安ですが、年間9,800円の固定資産税ということになります。
車庫にも、付けようと思えば魅力的なオプションがたくさんあります。
- ガレージの固定資産税の盲点
立派にすればするほど、面積を広くすればするほど、価値が上がってしまうので、固定資産税も上がってしまいます。
そして、経年劣化した分、固定資産税はだんだん下がっていきますが、その分ガレージそのものも劣化していってしまいます。
そうなれば、修繕費なども発生してきますので、その点も注意が必要です。
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最後に
車で住宅街を走っていると、よそのお宅のガレージやカーポートばかり目につくようになってしまいました。
種類も本当に豊富で、おしゃれなタイプもとても多いです。
家屋のテイストと似せて一体感のある車庫だったりと、「なるほど、その手があったか!」と感心するかもしれませんね。
色んな画像を検索して、専門の方に具体的にイメージを伝えて相談すると良いかと思います。
専門家の方にきちんと相談をして、目的に合った納得のいく車庫を見つけてくださいね!
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それかなり、損しています。
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私の場合、不動産屋に勧められた火災保険に入っていましたが、見直しをしたらなんと16万円も保険料が安くなりました。
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