家を建てるとき、誰の意見を尊重しますか?
もちろん夫婦で話し合って決めるというのが理想です。
この先ずっと一緒に住むのだし、二人で知恵を出しあって決めていきたいものですよね。
しかし、男性目線と女性目線では重要視するところが違います。
見えているものがお互い違うので話がかみ合わないという事も当たり前のように出てきます。
「高い買い物だからこそ失敗はしたくない」
そういう気持ちもあいまって、時には喧嘩がヒートアップしすぎて目的を見失ったり、中には離婚にまで至ってしまった例もあります。
どうしてもお互いに譲れない、そんなときにはどうしたら良いのでしょうか?
夫婦円満に家づくりを進めるために、しっかりと考えていきましょう!
目次
新築で夫婦の意見が違ったらどうするの?
新築を建てる際に夫の意見と妻の意見が違ったらどうしますか?
夫の意見を優先させるのか、妻の意見を優先させるのか、それとも何とかして妥協点を探るのか…
実は、新築を建てる際に夫婦どちらの意見を優先するべきかは、家の何について対立しているかによって異なります。
新築で夫の意見と妻の意見が違うのはどんなときでしょうか?
新築を建てるときに、夫婦で意見が対立しがちなポイントは4つあります。
- 家のスタイル
- 外構
- 間取り
- 設備
【家のスタイル】
家のスタイルは和風、モダン、スタイリッシュにアメリカ風、ヨーロッパ風など実に様々です。
家をどんなスタイルにするかはかなり初期段階のテーマですが、案外ここで対立するご夫婦は多いようです。
【外構】
一般的に女性は見た目にこだわり、男性は機能性にこだわります。
外構の見た目と機能性は多くの場合相反するものです。
このこだわりの違いは、対立のもとですね。
【間取り】
どんな間取りが快適なのかは、人それぞれの生活習慣によって異なります。生活習慣は、なかなか変えられませんよね。
夫婦同じなら良いのですが、違っていたら…こちらも対立のもとになります。
【設備】
設備については、夫婦それぞれで得意分野が異なります。
料理が得意な奥さんであればキッチン設備を…。
庭づくりや植物を育てるのが得意なご主人であれば外構設備を…。
あまり詳しくない部分に対して、「そんな設備必要なの!?」と言い合っていても解決しなさそうですね。
この4つのポイントごとに、意見が対立したときどうすべきかは異なります。
これから、具体的事例を交えながら、4つのポイントそれぞれの対処法について順番に考えていきましょう!
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夫婦でイメージしよう!【家のスタイル】
家のスタイルについては、どちらかの意見を優先させるのではなく、夫婦で納得して決めることをおすすめします。
家をどんなスタイルにしたいか、それは人それぞれ好みによって違いますよね。
例えば) |
全く違うスタイルをただ主張しあっていては、どちらにするかなかなか決まらないものです。
こんな初期段階でもうぶつかってしまうの?と思いますがこの問題、意外と多いのです。
しかし、これから長く住む家です。
家づくりが始まらないからとどちらかの意見だけで無理に進めてしまうと、思わぬ後悔が待っているかもしれません。
実際に、私の知人A子さんが夫の意見だけで家のスタイルを決めて、後悔した話を紹介しておきますね。
【夫の意見だけで家のスタイルを決めて後悔!】 ~知人A子さんのケース~ 【状況】 夫婦の希望は違ったのですが、住宅ローンの支払いをするのが夫ということで、夫の意見を優先したA子さん マイホームは夫の希望通り、シンプルですっきりしたおうちに仕上がりました。 【後悔】 「家にいる時間は私の方が長いので、内装をもっと華やかにすればよかった」と後悔していました。 |
今回のケースでは、A子さんはローンを支払うのは夫だからと夫の意見を優先しました。
自分の意見を組み込まなかったために、家で過ごす時間が苦痛になってしまいました。
【意見が平行線で困ってしまったとき】
相手の希望スタイルはどんな家なのか、お互いにしっかりイメージできているか確認しましょう。
家のスタイルをイメージするにはできるだけ多くの家を一緒に見に行ってください。
【新築見学会や住宅展示場に一緒に行き確かめる】
・相手の希望のスタイルはどんなものなのか
・実際にそのスタイルの家で過ごすとどう感じるのか
お互いに確認することで、偏った家づくりからは脱出できるはずです。
もしかしたら) はたまた) |
防犯面が一番大切!?【外構】
外構は家の第一印象を決めます。
外構についてお互いの意見を聞いてぶつかるときは、どんな感じでしょうか?
「女性の場合」 これに対する男性の意見 「男性の場合」 これに対する女性の意見 「堀で囲まれた要塞みたいな家なんて嫌!」 |
こんな言い合いをしていても、解決しませんよね。
見た目と機能性のどちらを優先させるかは難しいところですが、ここでポイントになるのは防犯面です。
どんなに素敵なおうちでも、泥棒に入られる不安があるなんて、嫌ですよね。
意見がどうしても合わない場合には、防犯面を第一に考え、機能性=男性の意見を優先しましょう。
【妻の意見を優先して後悔!】 ~友人Nさんのケース~ 【状況】 結婚を機に専業主婦に転換したため、主導権は奥さんに。 Nさんも、どうせ自分の意見は聞いてもらえない…と、すべて任せきりにして、打ち合せにもあまり参加しませんでした。 【完成してびっくり】 Nさんの購入した新築は人通りの多い歩道沿いにあり、家と歩道を区切るものがなければ、ドアを開けたら歩行者とこんにちは状態です!!! 【奥さんの言い分】 【後悔】 |
今回のケースは、奥さんが見た目だけで外構を決めてしまったこと、Nさんが打ち合わせに参加せず、意見を伝えなかったことが原因ですね。
いまどき、鍵をかけるだけで本当に安心でしょうか?
特にNさんの家は歩道沿いにあります。
目隠しの意味も込めて、防犯面を考えると必ず門か柵を設置するべきでした。
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家事動線が最優先!【間取り】
間取りの希望はその人の生活習慣によって大きく変わってきます。
例)トイレの位置ひとつでも大きく違います
・家に帰ってすぐトイレに行きたい人は玄関の近くが良いと考え
・そうでない人はトイレが玄関のそばなんて落ち着かない
しかし基準になるものが無いとなかなかまとまらないものです。
何を基準にするのがいいのか?
それは家事動線です。
意見が対立して立ち行かなくなったときは、家事をこなす妻の家事動線を最優先に考えてみてはいかがでしょうか。
【家事の代表選手!洗濯の効率をあげる動線】
キッチンとランドリースペースが近ければ、料理をしながらでもすぐに洗濯機を回すことができます。
↓
ランドリースパースと物干しスペースが近ければ、洗濯物を運ぶ手間が省けますね。
↓
物干しスペースとクローゼットが近ければ、乾いた洗濯物をしまうのに、非常に効率的です。
今回は、友人Mさんが間取りで奥さんの意見を優先して良かった、と話していたのでその話をご紹介しましょう。
【妻の意見を優先して成功!】
~友人Mさんのケース~
【状況】
Mさんの家には廊下がなく、キッチン、お風呂、洗濯スペース等すべての部屋がリビングに直結しています。
「なぜ廊下を作らなかったのか?」
「子供に手がかかるから、いかに効率的に家事をこなせるかを重視した間取りにしたい!」という奥さんの意見を最優先したのだそうです。
【成功】
各部屋とリビングが直結していることで、子供のいるリビングを中心とした家事動線が非常によくなります。
子供の世話をしながら家事がしやすいので、奥さんはとても喜んでいるそうです。
また、寝室以外のすべての部屋を1階に作ったため、Nさんにとっても生活するのにとても便利だといっていました。
妻の家事動線を優先した間取りすることで、結果的に妻も自分も快適に過ごせる家が出来上がりましたね。
Nさん家の場合は妻の意見を優先した結果、妻ならではの細やかな配慮が反映された間取りになりました。
【思いやり】
Nさんの奥さんは、間取り決めを任せてもらったお礼にサプライズでリビング横に昼寝用の小部屋を作っていたそうです。
間取りについては、家で家事をこなしてくれる妻の意見を優先させてみてはいかがでしょうか。いいことがあるかもしれません。
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場所ごとに担当しよう!【設備】
設備に関しては、一般的に男性と女性で得意分野が異なります。
上述でも少し触れましたが、夫と妻は家づくりにおいて、どんな設備を得意としているのでしょうか?
例)
夫:家の機能性を高める設備
妻:キッチンに関する設備
それぞれの得意分野について考えてみましょう!
家の機能性を高める設備
家の機能性とは断熱性や気密性のことです。
この部分にやたらとこだわる男性は多いですね。
女性からすると「よく知らないし興味もない・・・」というのが正直なところです。 |
しかし、これから長く住む家です。
機能性を軽視してしまうと、後悔することもあるかもしれません。
家づくりでは内装、間取り、外構などを重視しがちです。
しかし実は機能性も非常に重要なポイントです!
いくらおしゃれでも、寒い家、暑い家なんて住みたくないですよね。
断熱性と気密性を考えず後悔した話は驚くほどに多い?! 後悔談① 新しい家は気密性がいいって勝手に思ってたけど思い込みでした! 後悔談② うちももう少ししっかり調べておけばよかった! |
家が建ってから分かる事なので、ここはしっかりと計画を立てておかなくてはいけません。
【妻の我慢ポイント】
ここは妻がグッとこらえて、機能性に詳しい夫に決定権を委ねましょう。
キッチンに関する設備
キッチンに関する設備とは、主に食洗機、IHコンロ等です。
キッチンは女性の城
毎日使う場所だからこそ、理想通りの快適なキッチンにしたいですよね。
男性からすると「え、このオプションこんなに高いの!?別にいらないんじゃ・・・」というのが本音です。 |
しかし、考えてみてください。
毎日長時間滞在する仕事場のデスクが気に入らなかったら、仕事がはかどりますか?
キッチンは家族の健康にも直結します!
ぜひキッチンに関する設備は、妻の希望を聞いてあげてください。
設備ではないですが、キッチンについては、「高さ」も妻の身長に合わせて変更しましょう。
実際使い始めてから棚に手が届かない、作業台が低すぎて腰が痛いなんてこともあります。
【キッチンづくりを夫に任せて失敗!】 ~友人K子さんのケース~ 【状況】 妊娠中は体調が思わしくなく、早々に実家に里帰りすることにしたそうです。 【家の打ち合わせも中盤】 K子さんは家づくりのことは一旦忘れることにしました。 【内覧会】 「キッチンに食洗機がない!」 新築のキッチンには食洗機をつけるのが当たり前だと思っていたK子さんは、特にご主人に確認もしなかったそうです。 【夫の言い分】 ビルドイン食洗機を後付けしようと思うと、リフォームに近い工事が必要です。 【大後悔】 |
これは、夫が、自分の詳しくないキッチンまで決めてしまったことが原因で起こった事態ですね。
当たり前ですが、設備は使う人が決めるべきです。
キッチンを毎日使い、キッチン設備についてこだわりがあるのは妻ですね。
キッチンに関しては、細かいところまで、逐一妻に確認して決めていくべきだと思います。
四つのポイントに共通する対策
ここまで、4つのポイントそれぞれについて、意見が違ったときの対処法について考えてきました。
しかし、実は4つのポイントに共通する対策があるんです!
4つのポイントに共通する対策は2つあります。
- 事前に予算を決めておく
- 第三者に相談する
対策① 事前に予算を決めておく
家を建てるにあたって決めなければいけないことは山ほどありますが、1番最初に決めておくべきことは予算です。
なんだ、そんなこと当たり前じゃないか、と思う人もいるかもしれません。
しかし、ここで大事なのはきっちりと上限を決めておくことです。
「2~3千万円くらいかな?」 というざっくりとした決め方ではいけません。 |
理想の家を追求していくと、値段は上がっていくものです。
例えば、素材の良い窓や壁や床、高性能な設備・・・
どれをとってもやはりいいものは高いです。
しかし、家にかけられる予算は当然限られているはずですね。
例えば)
便利だけれど追加費用がかかる間取りと、オーソドックスだけれど標準価格の間取りの2種類で意見が対立したとしましょう。
そのきに、予算が決まっていれば、間取りに追加費用を割くことができるかできないか、という明確な答えがでてきますね。
家づくりで何を選択するかは感覚的な部分が大きく、基準がなければ、異なる意見どちらを優先するかを決めることは難しいです。
対立が起きた時、事前に2人で予算をきっちりと決めておけば、それが明確な基準になるはずです。
対策② 第三者に相談する
夫婦の異なる意見をまとめるために頼りになるのが設計士です。
悩んだときはハウスメーカーや工務店に相談をする人が多いと思います。
設計士は家のスペシャリストです!!
知識も豊富でそれが売りなのですから、予算を考慮しつつ希望を叶えるために、知恵を絞って提案をしてくれます。
また、それ以上に第三者を挟んで話をすることで冷静にお互いの意見を聞くことができます。違った意見も出てくるかもしれませんね。
意見が合わずどうしようもなければ、ぜひ家の専門家である設計士に相談しましょう。
「先に家を建てた人の話を聞く」
改めて家を建てるにあたって聞きたいと相談してみると、今までしてくれなかった失敗談なども話してくれるかもしれません。
「年配の方に話を聞く」
今後の生活変化などを考えることの参考になると思います。自分達では想像できなかったことを教えてくれるかもしれません。
先輩の意見はリアリティのある話がきけること間違いなしですよ。
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まとめ
夫婦円満に家を建てるには、家のすべての部分がどちらかの意見に偏るのはよくありません。
今回は家のスタイル、外構、間取り、設備の4つのポイントについて意見が対立したとき、どう対処したら良いのかについて考えてきました。
ポイントごとに、妻の意見を優先したり、夫の意見を優先したり、また、何とかして意見をすり合わせたり・・・
どうしても意見が合わないときは、決めておいた予算を軸に、家の専門家に相談してみましょう。
これから長く住む家を納得して建てるには、妻の意見と夫の意見、両方が必要不可欠です。
夫婦2人で苦労を乗り越えて建てた家はきっと素敵なものになるはずですね。
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