一生に一度の買い物ともいえる、夢のマイホーム購入。
リビングのレイアウト・外壁の色・照明の色など、長年住む家ですからしっかりと考えて住みやすい家にしたいですよね。
寒冷地に住む方がマイホームを建てる上で特に気になるのが、暖房機器ではないでしょうか?
何も知らずに付けてしまうと色々と後悔してしまうことも…。
「電気代ってこんなに高いの!?」
「意外と寒い…こんなはずじゃなかったのに…」
こんな気持ちで新築生活を迎えるのは嫌ですよね!
家が建ってから後悔しないように、新築一戸建てにおすすめの暖房の種類やそれぞれのメリット・デメリットについてご紹介していきます。
目次
寒冷地の新築一戸建てにオススメの暖房設備
寒冷地に新築を建てた方にオススメしたい暖房機器は、エアコンです。
とくに、寒冷地用エアコンなら、極寒の地域の暖房でも最大限の暖房能力が発揮できます。
寒冷地は、冬の寒さが特に厳しい地域ですよね。
訳があって寒冷地に住んでいるものの、寒さが苦手な方や石油やガスなどでの空気の汚れが気になる方にもピッタリですよ。
全部の部屋をエアコンに?!
全部屋にエアコン設置は、金銭面を考えると難しいですよね。
そこで部屋ごとに暖房設備を変える方法をオススメします。
具体的には、家族の集まるリビングにはエアコンまたはFF式ストーブを付け、他の各部屋の必要に応じて石油ファンヒーターを使うという方法です。
~友人宅の暖房器具の使い分け~ 友人宅のリビングにはこだわりにこだわった暖炉があります! 廊下までは何とか温かさを確保できるものの、各子供部屋はリビングから少し距離があるので、各部屋では暖房器具を使用しているとか。 子供部屋はさほど広くないので、カーボンヒーターを少しつければ温まるため、電気代は少し高いものの、安全性を考えた上で決めたようです。 「暖炉にうかれて、他のことをあまり考えなかったので、オイルヒーターを入れておけば良かったかな…」と言っていました! |
特に夏に引越しをする方達は入居する前は寒さについては実感することなく、冬を迎えてから気づいた‥‥なんてこともあるかもしれません。
では、なぜこの組み合わせで使うのがおすすめなのでしょうか?
不動産やハウスメーカーに勧められた火災保険にそのまま加入していませんか?
組み合わせ次第で便利に使える暖房設備の種類
寒冷地の新築住宅にオススメな暖房設備はエアコンとご紹介しましたが、その理由も知りたいですよね。
それにはまず、暖房設備の種類を見ていきましょう。
一言で暖房設備といっても様々な種類があります。いざ暖房設備をつけようと考え始めても、メリットデメリットが分からないと悩んでしまいます。
土地や家にあった暖房設備をつけないと、冬の寒さに耐えられず困ってしまうかもしれません。
特に寒冷地では冬の寒さが厳しいため、きちんと暖房設備ごとのメリットやデメリットを理解していきましょう。
設備工事が必要な暖房器具
暖房設備を設置するのに何らかの工事がある場合は、新築時に一緒に工事を済ませておくことをおすすめします。
とういうことで、まずは建設と供に取り入れる暖房設備を見ていきます。
【外気温が低くても安心!寒冷地用エアコン】
皆さんご存知のエアコンは、一番身近な暖房設備ですよね。
そうなんです。費用やランニングコストについては後程詳しくご紹介しますが、かなり低コストでエアコンは使用できます。
また、近年では寒冷地仕様のエアコンも登場し、性能がどんどん良くなっています。
燃焼式のストーブと違って火を使わないのもポイントで、小さいお子さんが居る家庭では火傷の心配が少ないのも特徴ですね!!
もちろん、暖房としてでだけでなく冷房として使うこともできます。
【寒い地域では欠かせないFF式ストーブ】
冷地の家ではよく使われているFF式ストーブ。
FFとは「Forced Draft Balanced Flue」の略字で、煙突によって外から燃焼に必要な空気を吸い込み、燃焼後の排気ガスを外へと出すストーブのことです。
燃焼したガスを屋外に逃がすので、部屋の中が臭くならず換気の必要も少ないことがメリットです。
FF式ストーブを設置する際は、吸気と排気用の穴を開ける必要があります。
また、灯油のタンクを内臓していないタイプの物が多いため、室外もしくは室内に灯油タンクを設置する必要があります。
【足元から暖まる床暖房】
先ほどご紹介したFF式ストーブの排熱を利用し、床下を循環している不凍液を暖め、床下から部屋を暖めるのが床暖房です。
温かい熱は性質上、上の方に溜まってしまいます。そのため、普通のストーブだと足元が寒くなってしまいがちです。
しかし、床下から暖める床暖房であれば、足元から部屋全体を満遍なく暖める事が出来ます。
さらに風を起こさずに部屋を暖めるため、空気が乾燥しないのも嬉しいですね。
しかし維持していくことを考えると、メンテナンスや修理などが高額になってしまう傾向があります。
【オール電化の暖房として人気の蓄熱式暖房機】
オール電化住宅が増えてきている現代、注目を集めているのが蓄熱式暖房機です。
電気代の安い深夜時に暖房機に内蔵している蓄熱レンガを加熱しておき、日中にそのレンガの放熱を利用し部屋を暖める暖房になります。
加熱に灯油を必要としないのでオール電化住宅に適していると言われています。
また、、夜間の安い電気料金で加熱する為、電気代を安くする事ができますよ。
しかし、暖房機自体がとても大きいため、設置場所を選ぶ、温度調節が難しい等の側面もあります。
【オシャレな見た目の薪ストーブ(暖炉)】
一般家庭ではなかなか目にすることの無い暖炉。
暖炉を導入するに当たっては、まず暖炉・煙突の設置が必要です。
その他にも、薪の調達や準備、薪の乾燥・保管が出来るスペースの確保、暖炉や煙突の清掃・メンテナンスなど、維持するのには意外と手間や場所がかかります。
寒い冬に毎朝薪を運んで火をつけるのも大変ですよね。
しかし、ゆらゆらと燃える火やパチパチと燃える薪の音など、他の暖房設備では得られない癒しと温かみがあります。
設備工事不要な暖房器具
【部屋を素早く温める石油ファンヒーター】
石油ファンヒーターは、ストーブ内にあるタンクから灯油を燃やし、その熱をファンによる送風で部屋を暖める暖房設備です。
点火が早く部屋が比較的早く暖まるのがポイント。コンパクトなタイプが多く持ち運びも可能です。
我が家の石油ファンヒーターの使い方 私の家では、石油ファンヒーターとエアコンを使い分けています。 帰って来てすぐは早く暖まりたいので石油ファンヒーターで部屋を暖めます。そして、着替えや片付けなどが終わりある程度部屋が暖まったら、エアコンに切り替えています。 そうすることで、快適かつ経済的に過ごせます。 |
デメリットは、灯油を燃やした排気が部屋に流れること。
灯油を燃やしたニオイや、燃焼ガスによる一酸化炭素中毒の恐れもあるので、使用する際は必ず換気が必要です。
【電気をエネルギーとするカーボンヒーター】
カーボンヒーターは、電気を熱に変換する暖房機器です。
炭素繊維が入った発熱体を使用し、遠赤外線の効果で対象物を直接暖める効果があります。
引用:CORONA公式サイト
空気を直接暖める訳ではないので、広い部屋の暖房として使うには心許ないかもしれません。
しかし、コンパクトサイズのタイプが多く持ち運ぶ事もできて、電気があればどこでも使用できるのがメリット。
お風呂場や小さな部屋で、一人で使うときなどにぴったりですね!
【各々の暖房器具のメリットとデメリットまとめ】
<メリット>
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<デメリット>
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メリットとデメリットを考慮したうえで、部屋ごとに使い分けしていきたいものですね。
新築の暖房設備にかかる初期費用
暖房設備を決める上で気になるのは、どのくらいコストが掛かるのか?ということですよね。
先ほどご紹介した7つの暖房設備について、初期費用を比較してみましょう。
まず暖房設備を決めるときに始めに検討することは、家を建てるときに設置をするか後付けなのかという点です。
新築時に設置を検討する 必要がある |
新築後に設置を検討する 必要がある |
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壁や床に配管を通したり、穴あけが必要な床暖房・FF式ストーブ・暖炉、また、設備が大きく家を建てた後では導入の難しい蓄熱式暖房機は、家を建てる時に導入を検討したほうが良いでしょう。
上記の暖房設備を後から設置すると、追加工事等で通常の1.5~2倍の費用が掛かる場合があるので注意が必要です。
以上のことを踏まえたうえで、それぞれの初期費用を見てみましょう。
暖房方法 | 初期費用 (工事費込み) |
備考 |
エアコン | 20万前後 | |
FF式ストーブ | 8万~10万 | 外付け灯油タンクが必要 |
石油ファンヒーター | 2万前後 | その他に灯油が必要 |
カーボンヒーター | 1万~2万 | 部屋の空気は暖められない |
床暖房 | 30万~40万(電気式) 70万~80万(ガス式) |
メンテナンスが少なく済む |
蓄熱式暖房 | 100万~ | 設置場所の床補強要 単層200V引き込み要 |
暖炉 | 80万~100万 | 煙等の周辺環境への確認が必要 |
※10畳広さの部屋に設置をする場合
初期費用だけで見ると、カーボンヒーターが一番安く、蓄熱式暖房が一番高いことが分かります。
しかし、初期費用だけで決めてしまうと、その後の維持費が「こんなはずじゃなかったのに‥」なんてことにもなりかねません。
後から高額な維持費を払わなくても済むように、ランニングコストについても比較してみましょう。
暖房設備にかかるランニングコスト
ランニングコストについては、使い方や環境によって変わってきます。
ここでは、それぞれを広さ10畳の部屋で1日8時間使用したことを想定して計算してみました。
暖房方法 | ライニングコスト /コスト |
特徴 |
エアコン | 5,700円 | 外気温が下がると、コスト増 |
FF式ストーブ | 7,000~8,000円 | |
石油ファンヒーター | 8,000~9,000円 | 持ち運び可能 |
カーボンヒーター | 6,500~7,000円 | 持ち運び可能 |
床暖房 | 5,800円(電気式) 4,600円(ガス式) |
|
蓄熱式暖房 | 5,000~10,000円 | 家全体を暖められる |
暖炉 | 10,000円前後 | 薪を自分で用意すれば0円 季節ごとに3~5万のメンテナンス費用 |
※1Kwh=25円、灯油=90円/1Lで試算
ランニングコストを見てみると、蓄熱式暖房や暖炉は少し高めであることが分かりますね。
エアコンは比較的ランニングコストは安いのですが、外の気温が低い冬は大幅にコストが増えてしまいます。
暖房設備 | 初期費用 | 維持費 | 得意 | 不得意 |
エアコン | △ | ◎ | 冷房も出来る ランニングコスト |
外気温低いとランニングコストがかかる |
FF式 ストーブ |
○ | △ | 暖め能力 寒冷地向き |
灯油タンク・工事要 |
石油ファン ヒーター |
◎ | × | 持ち運び可能 工事不要 |
維持費コスト 定期的に換気要 |
カーボン ヒーター |
◎ | △ | 持ち運び可能 工事不要 |
部屋全体は暖まらない |
床暖房 | × | ◎ | ランニングコスト 床下から暖められる |
初期費用が高い |
蓄熱式暖房 | × | ○ |
ランニングコスト |
家全体を暖められる |
暖炉 | × | × |
ランニングコスト 家全体を温めることが出来る 癒し効果が有る |
初期費用が高い 薪の保管場所要 |
比較すると分かるように、それぞれメリットデメリットがあります。
何を最優先して考えるかで、扱いやすい暖房設備は違ってきます。
それぞれのメリットデメリット、初期費用やランニングコストを理解し決定するのがおすすめです。
石油ファンヒーターは、暖まるのが早く足元から暖まります。そのため、帰宅してなるべく早く暖まりたい時などにピッタリです。
しかし、灯油タンクへの補充や火を使うことを考えると、小さな子供やペットがいるご家庭には向いていません。
そこで家族が集まるリビングはエアコンで暖めて、個人の部屋は石油ファンヒーターを使うと快適で経済的に過ごせます。
または、始めは石油ファンヒーターで暖めて、ある程度暖まったらエアコンにするという方法もおすすめですよ。
今の火災保険で本当に大丈夫ですか?
まとめ
暖房設備に関しては、お住まいの地域の気候や、家の大きさ・間取り、どれくらいの暖かさを求めているかで大きく変わります。
一番オススメなのはエアコンと石油ファンヒーターのW使いですが、どうしても火は使いたくないという場合もあるでしょう。
そのようなときは、メリットデメリットをしっかりと理解することが大切です。
さらに知り合いやお近所の方の意見を参考にしながら、自分にとって快適で住みやすい家作りをしましょう!!
あなたの火災保険は大丈夫?
火災保険を決める時、不動産屋に勧められた火災保険にそのまま加入していませんか?
それかなり、損しています。
勧められるがまま高い火災保険に加入する前に、複数の保険会社を比較してもらった方が安い上、補償内容も整っている火災保険に加入できます。
私の場合、不動産屋に勧められた火災保険に入っていましたが、見直しをしたらなんと16万円も保険料が安くなりました。
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