子供が大きくなってきたり、家族計画が決まってくると、「そろそろマイホームを購入する時期かな」と考える方も多いと思います。
そこで、マイホーム購入における最初の選択です。
注文住宅か?
建売住宅か?
どちらにしようか迷っているあなた!
この2つの違いはご存知ですか?
違いを正しく理解していないと、マイホームは購入出来ません。
なんとなくで選択してしまうと、コストや間取り…様々な面で後悔してしまいますよ!
大切なのは、自分たちに合った方法を選ぶことです。
これからの心地よい生活のためには、勉強も必要です。
これを読んで、素敵なマイホーム作りをしていきましょう!
目次
注文住宅と建売住宅の違いは自由度だけではない
【注文住宅】=自由に決める事ができる。
【建売住宅】=完成した家を購入する。
違いはこれだけではありません。
まずは、二つの特徴を理解することから始めましょう。
何をかくそう私は、マイホーム購入を考えるまで「建売住宅」をよく知らなかったのです…。
「マイホーム=自分で決めて建てる」と思っていました。
家は大きな買い物ですから、しっかり納得してから購入しましょう。
自分だけの家が欲しいなら”注文住宅”
注文住宅は自分達で土地から探し始めて、住宅も間取り・壁・床・設備に至るまで全て自分達で決めることが出来ます。
注文住宅とは、文字通り注文してから建築する住宅のことです。
施主の方と建築会社が何度も打ち合わせをしてから実際に建て始めます。
もともと土地を持っていない場合は、土地を購入するところから始めることになります。
やはり、自分達の好きな家を建てることが出来るのは大きな魅力がありますね!
ちなみに、注文住宅は自由度によってフルオーダー・セミオーダー・規格住宅と3種類に分けられます。
特徴 | 自由度 |
〈フルオーダー〉 間取り・設備・仕様・材質に至るまで全て決める。手間•コストがかかる。 |
高 |
〈セミオーダー〉 ある程度の基盤があり、そこから自分たちの好きに決めていく。最も人気の方法。 |
中 |
〈規格住宅〉 いくつかの決められたパターンの中から好きなものを選んでいく。低コスト。 |
低 |
一般的に「注文住宅」と言われているものはセミオーダーがほとんどです。
セミオーダーは、いくつか決まりはあるものの、間取りなどは概ね希望が通ります。
決まっている事がある分、コストが抑えられたり、入居までの期間もフルオーダーに比べると短くなります。
一方のフルオーダーは、間取りの他にも決める事が多く手間やコストがかかるので採用する方は少ないようです。
また、完成まで確認ができないので、完成後に「建ててみるとこうなるの…?」となってしまうパターンもあるので、明確なイメージを持って取りかからないといけません。
すでに土地を持っていて、その土地が特殊な形だったりする場合は、セミオーダーや規格住宅では対応出来ないことがあり、フルオーダーを選択しなければなりません。
最近では、低コストの規格住宅も人気があります。
自由度は少ないものの、いくつかの選択肢の中から「選ぶ」という方法なので予算が組みやすく、注文住宅にありがちな予算オーバーを防ぐことができます。
3種類の中から、自分の予算・希望にあった方法を選びましょう。
- 注文レベルにより3種類に分けられる
- 手間やコストがかかるが思い通りの住宅ができる
- 低コストで注文住宅を建てられる規格住宅というものもある
続いては建売住宅の特徴を見ていきましょう。
“建売住宅”は手間を省くことができる
建売住宅は、土地と新築住宅を一緒に購入する事ができます。
土地を一から探す手間や、自分達で決める手間が省けますね。
建売住宅とは、間取りや仕様が決まっていて、すでに建築済の住宅です。
建売住宅はすでに完成している場合が多いので、すぐに入居ができると言うのが大きなメリットです。
また、建築中の場合でも多くは1〜2ヶ月で入居が可能です。
注文住宅の場合は、土地探しから入居まで1年以上かかる場合がありますから、その差は歴然です。
また、建売の場合何棟か同じような家を建てるため、ご近所さんの入居時期も近いことが多いです。
そのため、周りに顔見知りができ、自然とご近所付き合いが出来るそうです。
〜建売住宅のご近所付き合い〜
建売住宅は、何棟かまとめて立つことが多いので、ご近所さんと入居のタイミングが同じになります。
特に子供が小学校に上がる前に購入される方が多く、周りに子供の同級生が多かったです。
必然的に子供同士仲良くなりやすく、人見知りの私でもご近所付き合いが自然に出来ました。
家も、おなじメーカーの同じ系統の家なので「周りに相談しやすかった!」との意見もありました。
同じ家がまとまっているので集合住宅⁉︎というイメージをお持ちの方もいると思いますが、私は住みやすかったです!
全く知らない土地に行くとなると、ご近所付き合いに不安を感じることも多いでしょう。
中には、もう近所付き合いが出来上がってしまっていて、後からは入り辛い…というパターンもあるので、建売住宅でしたらその心配は少なく済みそうです。
また、建売住宅は購入前に見学ができるので、購入後の生活をイメージすることができます。
注文住宅の場合は完成まで分からない!というデメリットがあるので、安心ですね。
- 土地探しをしなくて良い
- 近所付き合いが楽なことが多い
- 完成後の住宅を見学してから購入を決められる
では、それぞれについてさらに詳しくご紹介していきましょう!
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注文住宅と建売住宅の完成までの違い
完成までの流れを3つに分けて、より詳しくみていきましょう。
・入居までの流れの違い
・費用面での違い
・建築中の見学の違い
どんな違いがあるのでしょうか?
【入居までの流れと期間の違い】
注文住宅と建売住宅の順に違いをご説明していきます。
- 注文住宅
- 土地を探す
- 土地契約
- 依頼先を決める
- 建築の見積もりをお願いする
- 契約
- 工事中立ち会いなど
- 完成後引っ越し
注文住宅はまずは土地探しからのスタートです。
それから、家の設備や間取りについて細かく決めていきます。
規格住宅の場合は決める項目が少ないので、6ヶ月ほどで入居出来る場合もありますが、1年以上かかる方が多いです。
- 建売住宅
- 家購入先を決める
- 契約
- 入居
注文住宅と比べると、工程がかなり少なくなります。
土地がセットであること、住宅に関しても自分たちで決めることはほぼないので、購入までの流れは非常にスムーズです。
また、住宅もすでに完成している場合が多いので、気に入ったものがあればすぐに入居することも可能です。
仕事やお子さんの学校の都合など、早く決めなければならない場合もあるので、そういった事情の方にはオススメですね。
【費用面での違い】
住宅の購入で一番気になるところではないでしょうか?
- 注文住宅
一般的に、注文住宅は費用がかかると思われがちです。
確かに、フルオーダーだと素材もオーダーになるので費用はかかります。
しかし、セミオーダーや規格住宅でしたら、すでに決まっていることも多いので、設備などの組み合わせ次第では建売住宅と同等くらいの費用、場合によっては建売住宅よりも費用を抑えられた!ということもあるようです。
こだわりたい所と、そうではない所をはっきりさせて、予算を決める事が大切です。
- 建売住宅
一方、建売住宅は費用を抑えられるといいますが、どうしてでしょうか?
一軒一軒建てていく注文住宅と違って、建売住宅は設備や資材をまとめて購入し、建築工程も効率化・合理化を重視した方法を進めて行くため、コストを抑えられるのです。
ただ、その分「住んでみたら防音性が低かった…」や「耐震性が弱かった…」などの不備がある場合があるので、購入前によくチェックしましょう。
【建築中の見学】
一生もののマイホーム…欠陥住宅にはしたくありません。
大工さんを信じてないわけではありませんが、建築中を確認できたら安心ですよね。
- 注文住宅
何度も確認する事が出来ます。
中には、頻繁に行く施工主さんもいるようです。
確認することによって、もちろん安心出来ますし、建築する上で不安な事があればその場で質問することもできます。
- 建売住宅
すでに住宅が完成している場合は確認する事が出来ません。
完成前なら確認することも可能ですが、注文住宅のように何度も行くのは難しいでしょう。
違いを表にまとめています。
入居まで | 費用 | 増改築 | 建築中の見学 | |
注文住宅 | 4-12ヶ月 | 高 | ○ | ○ |
建売住宅 | 0-2ヶ月 | 低 | △ | △ |
後悔のないように判断しましょう。
注文住宅と建売住宅の増改築時についての違い
完成後でも増改築についても、この二つでは大きく違いがあります。
「家族計画が変わった」「親と同居することになった」など、将来何が起こるかわかりません。
その時に、住宅を改装したり、増築できたら引っ越さずに済むのでいいですよね。
- 注文住宅
将来のことを見越して間取りを決めたり、家の大きさを決められるので、増改築に対応することができます。
ここで、エピソードをご紹介します。
〜実家を二世帯住宅に増改築〜
結婚して、しばらく経ってから夫の実家に同居することになりました。
義両親はとても良い方だったので、私がくつろげるようにと実家を増築して二世帯住宅にしてくれました。
実家は庭が広かったので、庭の一部を狭くして、私たち家族のスペースを作ってくれました。
義母曰く、「いつか同居する時が来るかもしれないと思ったから、増築も頭に入れて家を建てた」のだそうです。
私は、二世住宅でなければ絶対に同居は考えられなかったので良かったです。
自分たちだけのスペースを確保できたおかげで快適に過ごせています。
注文住宅であれば、こういった対応をとることが可能です。
- 建売住宅
建ぺい率・容積率いっぱいに建てられる場合が多いので、増築は難しいと言われています。
また、建築方法もコスト削減のため、家全体を壁で支える「2×4」という方法をとることがほとんどで、増改築には制限があります。
マイホームを建てる際に、将来の増改築のことを検討するのは難しいことです。
ですが、将来何かあった時の場合に備えて、選択肢を増やせると安心材料にもなりますね。
注文住宅と建売住宅のどちらでも気をつける事!
注文住宅と建売住宅、どちらを選択しても”マイホーム購入”ということに変わりはありません。
その際に気をつけた方がいいことをご紹介します。
マイホームは、何千万円という大きい買い物!
後悔しないためにはどうしたらいいのでしょうか?
基礎中の基礎!土地選びに妥協は禁物!
注文住宅でも建売住宅でも、住む場所、つまり土地選びは重要です。
家は完璧でも、土地が最悪だったら…なんだか暗くなってしまいますね。
交通の便が悪く、周りにスーパーや、コンビニがない…治安が悪そう…となると、住むのが嫌になってきますね。
一番は、自分たちの生活スタイルに合った所がベストです。
土地探しのポイント
・駅や、バス停が近くにある
・スーパー、銀行、郵便局、生活に困らない施設が充実している
・子供がある場合、学校が遠くない
電車通勤・通学の場合は徒歩圏内に駅やバス停がある土地を選んだ方が楽です。
中には、こんなエピソードもありますので…
夫婦ともに車通勤だったので、駅近の高い土地ではなく、徒歩25分の土地を選びました。
子供が小さいうちは、車移動がほとんどだったので不便に思うことはありませんでした。
しかし、子供が私立中学に入学し、電車通学するようになると、送り迎えが必須になり大変と感じる事が増えてきました。
公立中学は家の近くにあったのですが、子供が私立を希望したので受験しました。
また、妻が転職し、車通勤ではなくなったので、節約のため車を1台手放そうと思ったのですが、駅から遠い事が考えると2台必要なので手放せず…
維持費がかさむので、もう少し駅から近い土地を探せばよかったと後悔しています。
お子さんがいる家庭では、通学のことを考える必要があります。
中には、「地元の学校が荒れているので受験した」という方もいるので、その土地の学校のこと調べる方も少なくありません。
将来のことを考えると、下調べも欠かせません。
土地探しの注意点
日本は災害大国です。地震や、台風が多くて家が壊れたなんて聞くと、どこに建てようか悩んでしまいますよね。
災害に強い土地を選ぶのも重要です。
その土地が、開拓される前何があったのか、市町村の役場で確認する事ができます。
また、「ハザードマップ」で災害にあった場合の被害予測を確認することもできますので、併せてチェックしておきましょう。
海が近い土地の方は、津波情報も重要ですね。
その他、境界線の問題や、のちのち道路の拡張工事などの問題もないか調べておきましょう。
将来を見据えた資金計画で住宅ローンを組む
お金の心配は、マイホームにつきものです。
「ローン払っていけるかな…」
「維持費はいくらぐらいかかるかな…」
「固定資産税、高いのかな…」
など、購入後にも何かとお金のかかる一軒家。
せっかくマイホームを手に入れたのに、住宅ローンが苦しく手放す事になった…なんて怖いですよね。
そのため資金計画は慎重に行いましょう。
住宅購入には、土地・住宅の費用だけでなくその他諸費用があります。
- 諸費用について
- 印紙代(1万円)
- 仲介手数料(物件価格の3.24%+6万4800円」が上限)
- 火災・地震保険(一括払いの場合はまとめて必要)
- 登記費用(35万円:登録免許税や司法書士費用)
- 表示登記費用(10万円:土地家屋調査士)
- ローン保証料(借入れる金額の約2%)
- 引っ越し代
- 新しい家具・カーテンなど
全てではない場合もありますが、このようなことにお金がかかります。
節約できるところもありますので、内容と金額をしっかりと確認しましょう。
- ローンについての注意点
また、多くの方がローンを組むことになると思いますが、こんなことに気をつけましょう。
・家族が病気や、ケガで働けなくなる事も資金計画に入れておく
・子供が大学で仕送りが必要になる事
・給料が減る事も考えておく
家族の思わぬ病気やケガで、働けなくなることもないとは言い切れません。
また、今は共働きが多いのでペアローンを組む家庭が多いそうですが、どちらかが退職してしまうと支払いが苦しくなってしまうので、ゆとりある計画でなければいけません。
ローンの他に、毎年払う固定資産税や住宅の維持費も貯めておきましょう。
- 住宅の維持費
・外壁(10年に一度)
・水回りのリフォーム
・壁紙の張り替え
100万円単位で、お金がかかる場合もあるのでしっかり計画しましょう。
また、子供の教育資金も必要なので忘れずに頭に入れておきましょう。
お金のことを考えると頭が痛くなりますが、マイホーム購入は苦しい事ばかりではありません。
夢の詰まったマイホームを手に入れられると良いですね。
家族で協力して、マイホーム作りをしていきましょう。
今の火災保険で本当に大丈夫ですか?
まとめ
注文住宅と建売住宅。
同じ家ですが、中身を知れば違いがたくさんあります。
建売住宅にも注文住宅にも魅力があり、迷ってしまいますが、それぞれの違いが理解出来れば、自分達にはどちらの住宅が合っているのかが分かってくるはず。
新築購入には情報収集が必須ですが、あまりにも考えなくてはならない事が多く、もう諦めたくなる時もあると思います。
そんな時は息抜きをしながら、納得のいくマイホーム作りを進めていていきましょう。
素敵な家が作れる事を願っております。
あなたの火災保険は大丈夫?
火災保険を決める時、不動産屋に勧められた火災保険にそのまま加入していませんか?
それかなり、損しています。
勧められるがまま高い火災保険に加入する前に、複数の保険会社を比較してもらった方が安い上、補償内容も整っている火災保険に加入できます。
私の場合、不動産屋に勧められた火災保険に入っていましたが、見直しをしたらなんと16万円も保険料が安くなりました。
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