家づくりは、一生に一度あるかないかのビッグイベントです。予算や間取り、庭や外観など家づくりの悩みはつきません。
はじめは夢と希望にあふれていたはずが、いつしか家族の喧嘩の種に。大切な家族と暮らすための家づくりが原因で喧嘩になるなんて…悲しすぎます。
ここでは数ある家づくりの悩みの中から、外壁塗装についてお話しします。
一度塗装すると次の塗り替えは10年先といわれています。もし途中で気に入らなくなってしまい塗り替える場合、多額の費用がかかります。
外壁塗装の悩みを解決するためにも、ぜひこの記事を読んでください。
喧嘩の種をひとつなくすことができるかもしれません。
目次
【外壁塗装の色選び】まずはイメージしよう

外壁の色によって家の印象は大きく左右されます。
イメージを具体的な言葉で表現してみよう
「自慢の我が家は人様の家と違いを出したい!スタイリッシュでおしゃれで、一目置かれるような外観にしたい!」という意見もありますよね。
反対に「これからの長い人生を暮らす場所になるんだし、周りの家から浮かないような外観にしたいな」という意見もあるでしょう。
まずは家族で方向性を決めておくことが大切です。
実際に周囲を散歩して、我が家を目立たせるのか調和させるのかを決めましょう。

我が家は〇〇〇なイメージにしたい。△△△な雰囲気もいいな。〇や△に当てはまる言葉や近い意味の言葉を下の表と見比べて、イメージづくりの参考にしてください。
ロマンティック |
可愛い |
パステル系などの淡く |
ナチュラル |
温かい |
自然を連想させる 柔らかい色 落ち着いた色 明るめのブラウン 明るめのグリーン |
シンプル |
スマート |
寒色系 |
カジュアル |
元気な |
鮮やかな暖色系や 原色に近い発色の良い色 明度の高い オレンジやイエロー 明るいグリーンなど |
エレガント |
上品な |
紫やピンクなどを グレイッシュに抑えた色 ベージュ |
シック |
都会的 |
発色を抑えた寒色系の色 ブラック、グレーなど |
モダン |
近代的 |
トーンが暗く濃い寒色 ダークブラウン・ブラック ホワイトなど |
フォ |
大人っぽい 格調高い |
適度に地味で落ち着いた色 |
クラシック |
風情のある |
ダークグリーン |
ゴ l ジャス |
ぜいたくな |
ワインレッドなど 高級感のある暗めの暖色 |
例えば温かみがあって明るい家がいいなと思った場合、グリーン系を使えばナチュラルなイメージにもカジュアルなイメージにもなります。
可愛いけど品があって、おしゃれな家にしたい!と思った場合はピンクやベージュを使い、色の明るさや濃さなどを調整してエレガントなイメージに仕上げることもおすすめです。

色の組み合わせによってはクラシックな仕上がりからモダンな仕上がりまで。選択肢が広がるね。

色の明るさや濃さを変えるだけで雰囲気もかなり変わります。
外壁塗装の人気色ベスト5

外壁の方向性やイメージが、ある程度かたまったところで次はどのような色が人気があるのか見てみましょう。
好きな色を選ぶことも良いですが、服やバッグ、スマホなどと違い、家ともなると相当な面積になりますし簡単にやり直しができるものでもありませんよね。
やはり人気のある色には理由があります。多くの人は外壁塗装にどのような色を選んでいるのでしょうか?
- 1位:無難なベージュ
- 2位:汚れが目立ちにくいグレー
- 3位:飽きのこないブラウン
- 4位:清潔感のある白
- 5位:スタイリッシュな黒
1位:無難なベージュ
最も人気があるのはベージュです。落ち着いた印象と無難さが魅力ですね。
シンプルな色なので他の色と合わせやすく景観ともなじむため、ご近所のお家から浮いてしまうこともありません。

2位:汚れが目立ちにくいグレー
白と黒の中間色であるグレーも人気の色です。
ベージュと同様に他の色となじみやすく汚れも目立ちにくい色ではありますが、ベージュの温かみのある色に対してグレーはクールな印象となります。

明るめにすると白に近く清潔感を出すことができますし、暗めにすると黒に近く都会的な重厚感を出すこともできます。
さまざまな色との相性が良く、他の色と組み合わせることでグレーの良さをより引き立たせることができます。
3位:飽きのこないブラウン
ブラウンは木や土などの自然を感じさせ、温かみや落ち着きのあるシックで大人の雰囲気になります。
飽きのこない色ですね。汚れが目立ちにくく周囲とも調和しやすいため、外壁塗装におすすめの色です。
ブラウンのなかでも黒に近い濃い色から赤みのある明るい色や薄い色など、さまざまな種類があります。
サイディングなどのタイル張り風のものやレンガ調タイルなどもブラウン系です。
セメント製や金属製の外壁材の一種。サイディングボードとも呼ばれます。
タイルやレンガなどの模様があらかじめ成型されている板状の外壁材のことです。
思っていたイメージと違う!なんてことにならないためにも、業者としっかり打ち合わせをしましょう。
4位:清潔感のある白
清潔感があり、おしゃれな印象を与える白も人気があります。
家を大きく見せる効果もあり、サッシの色を選ばないため洋風、和風のどちらのお家にもなじみます。

白の注意点
白の欠点といえば、やはり汚れが目立つことですね。
年月が経つにつれてコケやカビなどの汚れが目立ちやすくなるため、定期的に洗浄やメンテナンスが必要です。
5位:スタイリッシュな黒
黒にはクール、格調高い、おしゃれ、重厚感があるなどのイメージがあり、外壁に使うとスタイリッシュでおしゃれな仕上がりとなります。
黒の注意点
欠点としては熱を吸収しやすいために外壁の温度を上げてしまうことです。

それだけでなく外壁の表面温度が上がれば室内温度も上昇するため、冷房の効きも気になりますよね。
外壁の表面温度の上昇を防ぐためには遮熱・断熱材などを使用して、建物内の温度が上がらないよう工夫が必要です。
また白の外壁に比べると黒の外壁は汚れが目立ちにくそう!と思われるかもしれませんが、実は「ほこりや砂などの汚れが目立ちやすい」という欠点があります。
黒は紫外線を吸収しやすいため劣化が起こりやすく、チョーキング現象というものにより、白い粉も目立ちやすくなります。
黒の外壁塗装を考えている人は遮熱・断熱材の使用や、汚れにくい外壁材を使うことも検討してみてください。
外壁塗装の色選びに失敗しないためのコツ

色選びの際には色見本帳を使いましょう。
色見本帳でカラーシミュレーション

ただ何十種類もの色が並んでいる小さな色見本ではわかりにくいので、色の候補が決まったら業者に頼んで大きいサイズのものを用意してもらいましょう。
大きければ大きいほどイメージがしやすいので、最低でもA4以上の大きさで、似た色味は全て確認しましょう。


また新築の場合は、まだお家が建っていない状態なので実物の写真などを使ってのカラーシミュレーションはできませんが、CGを使ったカラーシミュレーションが可能です。
パソコン画面で見る色味や印刷のインクなどによっては見え方が実際とは異なる場合がありますが、ツートンカラーにする場合などに色のバランスや全体像のイメージをつかむことはできます。
ツートンカラーとは
2つの色を使った配色テクニックのことです。
景観ガイドラインに用心しよう同じ色でも明るさが違うと見え方もずいぶん変わりますよ。
外壁塗装の際に意外な落とし穴となるのが景観ガイドラインです。

例えば)
京都や長野などを旅行した時に、ローソンやファミリーマートを見てなにか不思議に感じたことはありませんか?
普段見かけるコンビニとは一味違って、茶色っぽい壁で作られていることがありますよね。これは景観ガイドラインを重視しているからなのです。
地域密着型の塗装業者であれば景観ガイドラインを踏まえたうえでアドバイスをしてくれるかもしれませんが、必ず該当する市区町村に景観ガイドラインが定められていないかを確認しておきましょう。


【外壁塗装】色によって変色のスピードが変わる?

外壁塗装の色のなかには、紫外線などの影響で色あせにより変色しやすい色と変色しにくい色があります。
同じグレードの塗料も色によって変色のスピードが異なるので、色選びの参考にしてください。
【変色しやすい色】
透明度の高い色や原色に近い鮮やかな色、暖色系の色は変色しやすい色となっています。
赤、紫、緑、黄色などが挙げられますが、なかでも赤と紫は特に変色しやすい色として有名です。
~外壁の色選びは慎重に~
あこがれのマイホームを建てた友人。
せっかくだから内装だけでなく外壁にもこだわりたい!と家族と相談した結果、外壁の色は可愛い一人娘に選ばせることにしたのだとか。
「娘は赤が良いと言ったんだけど、さすがに赤は目立つだろ?だから第二候補の黄色に決定したんだ」
周りの家とは一味違う家を建てたかったので欧米タイル調デザインに。
黄色はその家にほどよくマッチして、娘さんも友人も大満足!だったのですが。
【思わぬ誤算が!】
建てたときは家を持てた喜びで気づかなかったけれど、一味違うどころか周りの家より浮いてしまっているような感じがしてきた友人。
また建てたときは鮮やかで美しかった外壁も、しばらくすると予定していたよりも早く色があせてきました。
【まさかの出費】
塗り直すにも費用がかかるしキリがないので、結局はベージュに近い淡い黄色とブラウンで、タイルのデザインを生かしたものに塗り直しました。
「費用はかかってしまったけれど周囲の外観とも溶け込んで、今は満足しているよ。でも最初からよく考えておけば余計な手間とお金もかからなかったのにね」と反省していました。


【変色しにくい色】
ずばり!
白、黒、青、ベージュ、ブラウン、グレーが変色しにくい色といえます。
白、黒といえば互いに人気色でありながらも汚れが目立ちやすいというデメリットがありましたね。
さらに白は虫たちが集まりやすく、黒は温度が上がりやすい。
そう考えるとブラウンやグレーは平均的に見て優秀です。
家は常に紫外線にさらされているため、色褪せを防ぐことは難しいと言われています。
けれど色の選び方で劣化を少しでも防ぐことはできますよ。


【外壁塗装の人気色】番外編!

無難な色ではないけれど、どうしても好きな色を入れたい!という方のために上位以外の色も紹介します。
好きな色にこだわりたい!
一色に決められない場合には、ツートンカラーや、マルチカラーもおすすめです。
マルチカラーとは
サイディング材のデザイン、例えばタイル柄の凹凸に合わせて色を塗り分けることでオシャレに見える方法。外壁以外でも屋根やサッシなどで色を使い分けることもできます。
色の組み合わせを考えるのも楽しいですね。
緑系
|
赤系
|
オレンジ系
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ピンク系
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黄系
|
青系
|


外壁の色で虫よけ対策も?
夏場の大敵といえば・・・虫です。蚊やクモはもちろんのこと、カメムシなんて強者も。みなさん、虫対策はどうしていますか?
薬局で売っている「虫の来ないアレ」をぶら下げてみたり、蚊取り線香をたいてみたり。
せっかくお家に帰ってきたのに玄関のドアの横に虫がたむろしていようものなら、一気に気持ちもげんなりしてしまいます。
もし、お家自身が虫よけに一躍かってくれたら、心強くないですか?さすがに外壁の色だけで虫を一匹たりとも寄せ付けない!なんてことは不可能ですが、虫が寄ってくる確立を低くすることはできます。
❌ 虫が集まりやすい色=紫外線をよく反射する色=白、青、紫、黄色など ⭕ 虫が集まりにくい色=紫外線をあまり反射しない色=黒、グレー、ブラウン、赤系(赤、オレンジ、ピンク)など |


そもそも虫は色の違いをどのように認識しているのでしょう?
虫たちが色の違いを認識する能力の程度や有無は種類によって異なります。
多くの虫は色そのものではなく、紫外線に反応しています。
色によって紫外線の反射率が異なり、紫外線をよく反射する色に虫たちは集まりやすく、紫外線をあまり反射しない色には集まりにくいのです。
まとめ
外壁塗装だけでも色や塗料の種類など、考えなければならないことはたくさんあります。
大変ですが、人気の色を参考にしつつイメージを膨らませていくことは楽しいですよ。
なにもないところから自分たちで考えてつくっていく家づくり。悩んだ分、こだわった分、家に対する愛着もつよいものとなります。
家づくりの悩みがひとつ解決して、今日もみなさんの晩酌が最高のものになりますように。
新築の時だけでなく、外壁リフォームの際にもぜひ参考にしてください。
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