あなたは暑い時、寒い時、何を使いますか?
エアコン、ストーブ、扇風機、・・・たくさんありますが、代表的な冷暖房器具はエアコンではないでしょうか?
一年中快適に過ごすためにはかかせないエアコンですが、新築で建てられる時にどこに設置するのか悩みますよね。
リビングにエアコンを取り付ける位置はこの向きであってる?
取り付ける時に気を付けることは?
今回は、新築のエアコンの取り付けの正しい位置と失敗しないために確認することについて考えていきたいと思います。
この記事を読んで、ぜひあなたも正しい取り付け位置を確認して効率の良いエアコン生活をしましょう。
目次
新築だからこそエアコンの取り付け位置を考える
エアコンを使う目的は部屋を冷やすか暖めるためですよね。
いち早く、部屋の環境を整えるにはガンガンとエアコンを効かせればいいわけですが、それだと電気代が跳ね上がります。
出来る事なら、電気代も節約できて、なるべく早く部屋の温度がちょうどよくなり、過ごしやすい環境が整うのがベストですよね。
エアコンの取り付け時にしかできない「エアコンを効率的に使えるようになる方法」はエアコンの取り付け位置に注目して考えることが必要となります。
では、新築住宅のエアコンは、どこに取り付けると効率が良くなるのでしょうか?
この疑問を解決するために、まずエアコンの仕組みについて知っておきましょう。
エアコンは室内機で部屋の空気を吸い込み、取り込んだ空気を室外機で暖めて、室内機から暖かい空気を部屋の中に再度送り込むことで、部屋の温度を暖める仕組みになっています。
取り付け時の落とし穴!
エアコンの設置場所を考えるとき、ついつい室内機ばかり気にしてしまいますが、室外機のこともしっかりと頭に入れておきましょう。
効率のいいエアコンの設置場所を考るのに抑えておくべきポイントは3つあります。
- 室内機の周りに5cmほどの通気スペースを確保する
- 室内機と室外機の位置を近くする
- エアコンの下に家具を置かない
【室内機の周りに5cmほど通気スペースを確保する】
室内機が十分な空気を吸い込むスペースがなく、取り込めた空気が少ししかない場合だと、室外機で行う作業効率が悪くなります。
その結果、少量の空気しか室内に送り込めなくなるため、部屋の温度調節に時間がかかってしまいます。
電気代は同じなのに効率が悪いというのは避けたいですね。
天井や壁との間が狭くなり過ぎないように、注意しておく必要がありますね。
【室内機と室外機の設置を近くする】
室内機と室外機の距離が離れているとどうなるでしょうか?
エアコンは室内機で空気を取り込んで室外機で暖めているわけですが、室内機と室外機が離れているとそれをつなぐ配管が長くなり、時間がかかってしまいます。
配管が長い問題点
せっかく暖めた空気が室内機から出てくるまでの時間も長くなり、室内機から出てくる頃には温度が少し低下してしまいます。
これだと部屋の空気が暖まるまでに余計な時間がかかり、もったいないですよね。
出来るだけ配管は短くした方が効率よく部屋を暖めることが出来ます。
【エアコンの下に家具を置かない】
空気は冷たいと下に、暖かいと上に滞ります。
- 寒い時の最適な風向き
暖房の風を床に向かって出来るだけ垂直に送る - 暑い時の最適な風向き
天井に向かって水平に風を送る
ということは、暖房の風を遮るような場所にものが置いてあると、風が床まで届かないので部屋の暖まり方にムラがでてしまいます。
タンスや棚など背の高いものはエアコンの下に置かないようにしましょう。
では実際に取り付けられる位置はどこなのか、具体的に見ていきましょう。
室内機を取り付けるために必要な条件
エアコン室内機を取り付けるために守らなければいけないことは3つあります。
- 壁にあける配管の穴より高い場所
- エアコン専用コンセントに近い場所
- 火災報知器よりも1.5m以上離れた場所
【壁にあける配管の穴より高い場所】
エアコンの室内機は、運転時にドレン水と呼ばれる排水が出て、その排水は配管を通って室外機へと送られます。
配管の穴の注意点
もし配管穴よりも低い位置に室内機を取り付けてしまうと、ドレン水が逆流して室内に水漏れを引き起こしてしまいます。
せっかくの新築で水漏れするのはかなりショックですよね。
そうならないためにも、エアコン室内機の取り付け場所が配管の穴より上になっているか、しっかりと確認しておきましょう。
【エアコン専用のコンセントの近くの場所】
エアコンは使用電力がとても大きな家電なので、通常のコンセントでは対応できません。
通常のコンセントは1つの電線を分割してあちこちのコンセントへ電力を供給しているため、ひとつひとつのコンセントの電力は小さいです。
そのため、使用電力が大きいエアコンは分割していない専用のコンセントにが必要になるわけです。
コンセントの注意点
通常のコンセントでエアコンを使用すると火災の恐れがあるので、専用コンセント以外には差し込まないでくださいね。
【火災報知器よりも1.5m以上離れたところ】
エアコンは火災報知器よりも1.5m以上離れたところにつけなければなりません。
火災報知器の注意点
火災報知器とエアコンが近いと、火災報知器はエアコンの温風を受けて火災の煙を正確に検知出来なくなる危険があります。
安全に暮らすための装置の機能を阻害してしまっては、快適に暮らせるとは言いがたいですよね。
見落としがちなポイントだからこそ、しっかりと確認しておきましょう。
不動産やハウスメーカーに勧められた火災保険にそのまま加入していませんか?
エアコンの取り付けで失敗しないためのポイント
新築工事では、エアコンを設置するタイミングは家が完成してからになるので一番最後の作業です。
しかし、どこにエアコンを設置するべきかは、打ち合わせの段階から決めておかなければいけません。
決めることが多く後回しになりがちなエアコン問題は、詰めの甘さゆえに起きてしまう失敗がつきものです。
みなさんが同じ失敗をされないように、私たちの失敗談をご紹介します。
失敗事例①友人の話〜エアコン室外機の位置で失敗〜 【原因】 【失敗】 この部分に穴を開けてしまっては、家屋の構造補強に影響がでてしまいます。 【結果】 友人は、間取り作成時に室外機のことまで考えておかなければいけなかったと反省したそうです。 |
エアコンの設置には室内機とともに必ず室外機の場所も確認する必要があります。
- 配管穴を開ける壁は耐久壁ではないか
- 配管が長すぎてしまわないか
- 室外機が家の外観の邪魔になる場所にならないか
このようなポイントに注意して室外機の位置も決めておきましょう。
失敗事例②私の失敗談〜カーテンレールとエアコンが干渉する〜 【原因】 しかし一般的な家は、床から窓の上辺までの高さが2.4m~2.5mで設計されており、私の家は2.4mでした。 【失敗】 また、配管もカーテンレールが邪魔で通すことが出来ませんでした。 【結果】 |
実際の取り付け方の動画です。
興味のある方はこちらをご覧ください。
建物タイプ別に確認しておくポイント
それぞれの確認しておくべきポイントをみていきましょう。
【新築一戸建ての場合】
- エアコン室内機の設置場所を決める
- 室内機の近くで室外機を置ける場所を決める
- 配管の穴の位置を決める
新築一戸建ての場合は、比較的自由に室内機の設置場所を選ぶことができます。
室内機と室外機を近くに置いた方が効率が良いので間取りをよく見て考えましょう。
シルバー先生の豆知識〜配管の穴を開ける位置〜
配管の穴はエアコン室内機の右下、室内から外に向かって斜めに勾配をつけて開けます。
これは、室内機から出たドレン水を外に排出するためです。
ただし、配管の穴を開ける工事は、エアコンの知識だけでなく、家屋構造の知識も必要になるので、DIYで行わず、専門の業者へ依頼することをオススメします。
ちなみにエアコンの取り付け費用は一台あたり2万円から3万円ほどです。
各部屋全てに設置するとなるとかなりかかりますね。
【マンションの場合】
-
配管の穴があるか
-
室外機を置ける場所があるか
マンションの場合は、取り付け位置は限られてきます。
取り付けたい位置に配管の穴があれば、設置することが可能です。
もし、設置したい場所に配管の穴がない場合は、開けることも可能です。
工事する場合の注意点
工事をする場合は必ず、管理組合に相談してからにします。
玄関側など、共用部分に穴を開けるのは許可しない管理組合もあるので気を付けましょう。
また、室外機を置く場所がなければ、エアコンを置くのは難しくなります。
室外機が置けない時の対策
そんな時はウインドエアコンを設置できないか、検討してみましょう。
ウインドエアコンとは窓に設置して使用するタイプのエアコン(冷房専用)のことです。
メリット
・室外機を設置しなくて良い
・配管が不要なので壁に穴を開けなくて良い
デメリット
・音がややうるさい
・電気代が高い(冷房のききが弱い)
・窓が閉まらなくなる
こちらも玄関側など共用廊下の部分に設置するには管理組合の許可が必要な場合があります。
ここからは、エアコンを設置するための業者選びと、快適なエアコンの使い方をご紹介します。
エアコンをより快適に使うための秘策
エアコンの設置場所が決まったらいよいよ取り付けですね。
エアコン本体は建設時に取り付けるよりも後付けした方が節約になります。
スリーブやコンセントは建設時に設置しておき、エアコン本体だけ後付けするということ。
家を建てるのは何かとお金がかかりますから、節約できるところはしておきたいですよね。
後付けにした場合に選択できる取り付けパターンは2つあります。
- 家電量販店でエアコンを購入
取り付け工事もしてもらう - インターネットでエアコンを購入
専門業者に取り付け工事を依頼する
後付けのパターン別に見たメリット・デメリット
【家電量販店で購入し、取り付け工事もしてもらう】
メリット
①手間がかからない
新築で建てる時は何かと忙しいと思います。
出来れば、余計な手間はかけたくありませんよね。
エアコンを選ぶ時に伺った家電量販店で設置も依頼すれば、手間がかからずに済みます。
②家電量販店が責任を持ってくれる
万が一、取り付け工事中に不都合なことがあっても、エアコンを購入した家電量販店が責任を持って対応してくれます。
デメリット
①インターネットで購入するより費用がかかる
インターネットでの購入は最安値を見つけることが出来るので、それに比べると費用がかかってしまいます。
②取り付けが専門の業者ではない
家屋構造の専門の業者ではないこともあり、筋交いなど傷つけてはならない場所に配管の穴を開ける心配があります。
【インターネットで購入し、専門業者に取り付け工事を依頼する】
メリット
①エアコンを安く購入できる
インターネットで販売しているものは、店舗がないところもあります。
そのため、人件費などの固定費がかからないネット販売は安いのです。
②自分で安心できる取り付け業者にお願いできる
自分で納得いくまで探した業者の方なら安心して任せられますね。
デメリット
①エアコンの大きさを想像出来ていない
インターネットの情報だけで探していると、実際に目で見ていない分、思っていたより大きすぎるものを買ってしまうことがあります。
エアコンが届いてビックリ!?ということにならないようにしましょう。
新築の家に設置したらどんな感じになるのか、カタログなどに書いてあるサイズをよく見てイメージしておくことが大切です。
エアコンの大きさを確認してご購入ください。
②エアコンの搬入と取り付けのタイミングを同じにできない
エアコンを取り付けるのに肝心なエアコン本体が届いていないということがあっては困るので、搬入と同じ日に取り付け業者を予約するのはリスクが伴います。
また、エアコンの搬入から取り付けのタイミングがあきすぎてもエアコンの保管場所に困ってしまうので、よく考えて日にちを決めなくてはいけませんね。
③安心できる取り付け業者を探すのが大変
エアコンの取り付け専門の業者で人気のあるところは工事の予約でいっぱいのことが多いです。
特に2月、3月は引越しするご家庭も多く、なかなか予約も取れないようです。
④不具合時の責任が曖昧になる
エアコンを取り付けてもらった後でうまく運転できなかった場合、最初からエアコンに欠陥があったのか、それとも取り付ける過程で破損してしまったのかを明確にするのは容易なことではありません。
そのため、正常に運転できなかった場合どちらに責任があるのか不明確になります。
そのようなリスクを少しでも減らすためには、取り付け工事に必ず立ち合うようにしましょう。
安心できる業者を探そう!
それでは安心して任せられる業者の特徴をおさえておきましょう。
- 保証期間が長い
- 事前に現地調査をして見積もりを出してくれるところ
【保証期間が長い】
エアコン自体にはメーカー保証で1年、販売店長期保証で5年や10年などがあります。
エアコンの取り付け工事にも10年など長期で保証してもらえるところを選びましょう。
補償期間の注意点
もし保証期間が短いと、取り付け工事で開けた穴から風が入ってきてエアコンの効きが悪くなったり、取り付けが十分でなかったために不都合が生じた時に対応してもらえない場合があります。
取り付け工事には保証がない業者も存在します。このような業者には頼まないようにしましょう。
【事前に現地調査をして見積もりを出してくれる】
新築の家がどのような構造なのか、本当に希望通りの場所に設置できるのか、事前に現地調査を無料でしていただけるところを探しましょう。
事前に調査してもらえれば、自分の家の構造を把握した上で設置にかかる時間や費用がわかるため、当日のトラブルを減らすことが出来ます。
新築で設置するエアコンのご紹介
最新機能の付いたエアコンを取り付ければ、より快適な毎日を送ることが出来ます。
フィルター自動洗浄機能 |
・フィルターに付いているホコリなどを自動でとってくれる ・ごみはダストボックスに溜まる ・メーカーによって除湿やカビを防ぐものもある |
快適気流・気流制御 |
・包み込むような快適な気流 ・冷房は天井を、暖房は床に沿って気流が流れる |
ロング気流 |
・広いリビングでも遠くまで風を送ることが出来る ・微風運転時でも小さなパワーで遠くまで風を届けられる |
サーキュレーション気流 |
・部屋全体に気流を循環させる ・温度のムラをなくすことが出来る |
人感センサー |
・人がいるところを中心に冷暖房 ・人がいないところは運転をセーブする |
掃除という家事の負担を減らせたり、無駄な電力消費を減らせるのはとっても魅力的ですね。
三菱電機 霧ヶ峰 MSZーZW5619SーW[ピュアホワイト]
人感センサーがあり、人がいるところに風が向きます。
自動運転にしておけば、AIセンサーでいつでも快適な温度にしてくれるので、オススメです。
ダイキン risora S40VTSXPーF[ファブリックホワイト]
こちらは白ですが、黒のデザインもあります。
200Vのスイングコンプレッサーでかなりパワフル。それなのに、とっても静かです。
みなさんも、ご家庭の生活スタイルに合ったエアコンを見つけてみてくださいね。
節電することで更に効率の良い運転を!
最後にエアコンの上手な使い方を紹介しておきます。
これを知っていればエアコンの運転効率をさらに高めることができ、節電にもつながりますよ!
【節電できるエアコンの運転方法】
①室内温度は適温にする
暖めすぎや冷やし過ぎを防ぐためにもこまめな温度調節を行いましょう。
設定温度は±1℃で設定すると、10パーセントの節電になります。
②運転を停止するより温度設定で調整する
エアコンは運転を開始する時にもっとも多くの電気を使います。ですから、つけたり消したりはかえって多くの電気を消費することになります。
短時間の外出であれば風量を微風に設定するなどして、運転をセーブしておく方が節約になりますよ。
③タイマー機能を活用しましょう
タイマー機能を上手に使って、無駄な運転を避けましょう。
朝起きた時に寒いという現象を防ぐために、就寝時もずっとつけっぱなしにしてしまいがちですが、タイマーを活用し必要な時間だけ運転するようにしましょう。
④風量設定は「自動運転」にしましょう
弱風や微風で運転すると、部屋が快適な温度に達するまでに多くの時間がかかります。
それは電気を無駄に消費してしまいます。
「自動運転」にすると、部屋の温度を設定温度にするために最適な運転をしてくれます。
⑤暖房時の風向きは下向きにしましょう
暖かい空気は天井近くに溜まっています。
そんな時はサーキュレーターを併用して部屋の空気をかき混ぜると、効果的です。
サーキュレーターとは?
直接的で遠くまで届く風を起こすことで室内の空気を循環させる家電製品のこと。
空気を循環させることが目的なので人が涼を取ることを目的としている扇風機とは異なる。
参照: 節電のポイント エアコンの上手な使い方 富士通ゼネラルJP
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さいごに
今回は、エアコンを快適に使うための設置位置と正しい使い方をまとめてみました。
エアコンの設置場所を早めに決めておかないと、設置できなくなる場合があります。
エアコンは効率的に使ってこそ、無駄のない快適な空間が作れます。
正しい設置場所で快適なエアコン生活をお楽しみください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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