家が出来るまでは、イメージの中でしか存在しなかった家。
ここに至るまで、時に夫婦喧嘩をし、時に目をこすりながらネットで検索し、担当者とたくさん話して少しでも理想に近づけるように努力してき高と思います。
そんな中でもどうしても残ってしまう「不安」や「あっちの方がよかった?」という迷い。
一年経つとどんな気持ちで過ごしているのでしょうか。
また、ピカピカだった新居はどんなふうに変わっているのでしょうか。
今回は新築から「1年後」の話についてお聞きしていきたいと思います。
目次
打ち合わせ中に迷っていたあの事、実際どうだった?
結局こちらにしよう!と決めたこととその理由、そして一年後について、お話します。
【リビングの間取り】開放スペースvs間仕切り
我が家はリビングダイニングがつながっています。キッチンまで含めると約20畳あります。
テレビを見始めると動きが止まってしまう子がいるため、リビングとダイニングを分けられるように、私はスクリーンウォールという間仕切りを付けたいと思っていました。
子どもが小さいうちはダイニングで勉強させたいと思っていましたし、全員が食事を食べ終わらないとテレビを見られない(わが家は食事中テレビをつけないことにしているため)となると窮屈だと思ったからです。
【間仕切りをつけないと決めた理由】
- スクリーンウォールを付けた場合、エアコンの効きが悪くなる場所ができてしまうこと
- 仕切りのない広いスペースでリラックスしたいとの夫の要望
- 仕切りを寄せた場合でも一部は残るため、動線の邪魔になってしまうとの夫の意見
- 夫婦の意見の対立しているものに数十万のお金をかけることができなかったため
子どもとの時間の長い私が持つ不安を夫と共有することができなかったことが原因だと思っています。
そして…1年後
私は、スクリーンウォールをつけておけばよかったなと思っています。
リビングダイニングがつながっている家あるある!? ①何をするにも子供の動きが止まる ・朝天気予報を見るため夫がテレビをつけると、ぼんやり見入ってしまい支度が進まない。 ・お風呂に入ろうとなってもリビングでテレビがついているとそこになんとなく座り込んでしまう。 ・「音読聞いて」と来た子どもが他の子がテレビを見ているとそちらに集中してしまって、宿題がいつまでも終わらない。 など、何をするにもこちらが一声かけなければなりません。 ②テレビを見てのんびり過ごしたかった夫のその後 子どもたちにテレビを占領されて、くつろぎスペースになっていません。 これはリビングダイニングが開放されているからと言うことではないかもしれないですが、夫のイメージとは違う現実が待っていました。 占領されていないときも、どこからでもテレビが見られる環境なので「こっちのほうがいい」とか「今集中したいからテレビ見ないで」と言われてなんだか肩身が狭そうです。 もともと、前の家のリビングが狭くて自分の好きな体制でテレビを見られなかったことから「広いリビング」にこだわったのですが、違う問題が出てきてしまいました。 ゆったりのんびりがメリットの開放スペースが、どこからでもテレビが見えてしまうというデメリットになってしまっています。 |
お客さんが来たときは広いスペースでくつろいでもらえるのでいいのですが、毎日の生活がストレスなく進むことが一番です。
後悔したものに関しては、悩み続けてしまうという結果がありそうですね。
【壁紙などインテリア関係】こだわりvs実用性
せっかくの新しい家なんだから、壁紙に色を入れたい。材質を変えてオシャレにしたい。
部屋ごとに壁紙を変えているお宅にお邪魔した時は「なんてオシャレなんだ!」と感動しましたし、子ども部屋の壁紙を子どもたちの希望通りにそれぞれ変えていたお宅は「子どもの自主性を伸ばせていいかも」と思いました。
我が家は話し合いの結果、トイレの壁紙以外はすべて白に統一しました。
1.テレビ後ろの一面だけ色を入れるか、白で統一するか
2.子供部屋の壁紙を子どもたちに選ばせるか、白で統一するか
3.トイレの色を変えるか、白で統一するか
「いろいろ決めなければいけなくて面倒になった夫」と「せっかくだから遊びを入れたいと思っていた私」の間で落ち着いたのが、トイレだけ色を変えるという着地点でした。
【トイレ以外は白で統一すると決めた理由】
1.蚊対策+α
夫は蚊に刺されるとアレルギーで腫れてしまうため、蚊に刺されることを異様に嫌がります。
冗談みたいですが、蚊を見つけやすいし、つぶしやすいから、という理由が一番大きな理由です。
また色によっては、せっかく広い空間をとってのに、狭く感じてしまう可能性があるという意見があったためです。
2.子供の好みは変わる
まだ小学校低学年だったので、これから好みも変わるだろうから無難な色にしておいた方がいい。ほかの小物でいくらでも色は入れられるからというインテリアコーディネーターさんの意見で決めました。
3.デメリットが少ないから
トイレに蚊がいることも少ないだろうし、トイレのスペースは狭くないからいいよ、と夫にお許しを得てトイレだけ壁紙に色を付けました。
引用:Room Clip
カラーが気に入って、黒板素材の壁紙にしました。
インテリアコーディネーターさんの話だと、こちらの素材は臭いを吸収してくれるので、トイレにピッタリとのことでした。
そして…1年後
すべての部屋の壁紙に満足しています。
入居当初は何もないですが、生活していくうちに増えていくものには必ず色があります。壁紙に敢えて色を入れなくても、部屋の中はいろいろな色であふれてきます。 住宅展示場では最低限のものしかないですから、壁紙の色で遊ぶととてもオシャレに見えますが、実際生活してみると「シンプル・イズ・ベスト」ということばがしっくりきます。 トイレは増えるものがないスペースですから、色があってもごちゃごちゃした印象になりません。 夫はトイレの色選びに迷う私に「生活の一部になるんだから、こだわってもなんとも思わなくなるよ」と言っていましたが、トイレに入るたびにお気に入りの色が目に入って、うれしくなります。 |
【トイレの手洗い場所問題】タンク式vsタンクレス式
1.トイレをタンク式にしてそこで手を洗うようにするか
2.水あかや水の飛び散りなどで掃除の手間が増えるのを防げるタンクレス式にするのか迷いました。
自分たちは隣にある洗面所で洗うようにしたらいいのですが、お客さんに洗面所に入ってもらわなければいけないのは悪いかな?という思いもあり、悩みました。
【タンクレストイレに決めた理由】
1.お客さんより日々の生活
めったに来ないお客さんよりも日々の手間の削減のほうがわが家にとっては大切だと思いました。
2.掃除の中で水垢対策がもっとも大変だと感じていたから
私の住んでいる地域は、水道水にミネラルが多いからか、すぐに白くなってしまいます。
毎日こすっていれば大丈夫なのかもしれないですが、便座や床は掃除しても、タンクの上部分まで毎日掃除しないだろうと思いました。
3.子どもたちの生活を見て
まだ小さいということもあるのかもしれないですが、洗面所や台所で水を使うと必ず床が濡れています。また、トイレで手を洗うとタオルも設置しなければいけないため、私の手間が増えてしまうと思いました。
そして…1年後
タンクレスにしてよかったです。
タンクの上の部分だけでなく、タンクがついていると背面に手が届かない場所(死角)が増えるため、掃除がしにくくなってしまっていたのでは?と思います。 そこに子どもたちの手洗い後の跳ね水が入ってしまったら…と思うと本当に良かったと思います。 「お客さんが来たとき」 洗面所に入ってもらわなければいけないのは気が引けるしマイナス?と思っていましたが、お客さんはそんなにこないし、気心知れた人しか呼ばないから「洗面所で洗って」と声をかければよかったです。 それに、子どものお友達が来ることが多いわが家はどうしても洗面所で手を洗ってもらう機会が多いので、トイレ後でなくても洗面所によく入ってもらうことになりました。 |
我が家のメンテナンス事情~きれいを長持ちさせるには~
入居した当初はピカピカの家も、日を追うごとに汚れ、老化してきます。
白だから気になる…【人工大理石の汚れ】
我が家のキッチンシンクは人工大理石にしました。
私はすべてにおいて「お手入れが楽」が最優先事項だったため、白は嫌煙していました。
ましてや、一番汚れやすい水回り。ほかの新築のお宅の人工大理石のキッチンがどれだけ素敵であろうとステンレスにしようと思っていました。
~展示場で仕様を決めるまで~
展示場に行って話を聞くと、標準仕様が人工大理石で、食洗器の位置やシンク下の仕様などほかのオプションと合わせて考えると人工大理石がいいのでは?とおススメされました。
迷いましたが、担当の方と話している中で、以下の2点でメリットがあると考えました。
1.家事の手間はお手入れだけでなく、動線のスムーズさで決まる
2.人工大理石のお手入れはイメージしているほど大変ではない。
お手入れがそれほど大変ではないなら動線がスムーズになる人工大理石にしようと決めました。
引き渡し時、「キッチンのシンクの汚れは、メラミンスポンジを使えば落ちます」と説明されました。
ただ、(研磨剤だから使いすぎると傷つけてしまうのではないか)と思いネットで検索していると「水で落とせるスポンジを使うと光沢がなくなってくる」「使わないほうがいい」と言う記事が目に入ってきました。
そこで、食器用洗剤をよく泡立ててシンク洗いをしていたのですが、汚れは落ちず、白かったはずのシンクは、特に水の通り道のところがどんどん茶色くなっていきました。
仕方ないので、汚れがたまったときにメラミンスポンジを使って汚れを一掃しようと思っていましたが、それでもピカピカと言う状態にはなりませんでした。
そんなとき、住宅会社の感謝祭があって、遊びに行きました。
【数か月後、コーキングを検討してみた】
いくつか住宅に関する提携会社が出展していたのですが、その中に「キッチンや風呂などの水回り、玄関をコーキングして汚れが付きにくくピカピカを保つ」と紹介している会社がありました。
ずっと気になっているところだったので、説明を聞いてから実際に家に来てもらって見積もりをしてもらいました。
シンクの汚れを見てもらい、シンクの一部に試しのコーキングして「1週間使ってみてから決めてください」と言うことになったのですが、その時おススメされたのが洗面所・風呂・キッチンの3点で30万円のプランでした。
10年くらい状態は続くということでしたので迷いましたが、夫に相談したところ大反対!
結局コーキングはしないことに決めました。
そして…1年後
我が家の住宅会社は1か月、3カ月、1年と定期的に点検にきてくれます。
その際に、前述のコーキング会社とのやり取りを話したところ、そのメンテナンス担当の方は驚いていました。
「自社の系列会社なのにすみませんが、やらなくてよかったと思います。値段が高すぎするし、そのコーキングをやったという人を聞いたことがありません。」 私は、選定して業者を選んでいるのかと思っていたので、驚きました。 代わりにメンテナンス担当の方が提案してくれたのが、定期的なお掃除サービスを利用することでした。 「キッチンのこの汚れが気になるということですが、ほとんどのお宅でそうです。展示場みたいにきれいなお宅はほとんどありません。 ただ気になるということでしたら、ダスキンなどのお掃除サービスを年に一度、今年はキッチン、今年は洗面所…という形で1年に一度入れていくようにすれば、先のコーキングより安上がりでよっぽどきれいになります。」 |
私もこのメンテナンス担当の方の話に納得し、1年に一度、お掃除サービスを利用することにしました。
また、メンテナンス担当の方が、お掃除サービス利用の注意点を教えてくれました。
1.年末に依頼しない(忙しくて作業が雑になりがちなのと熟練スタッフに当たらない可能性がある)
2.割引サービスの時に利用しない(新人スタッフの練習期間である場合がある)
経年変化と家の悩みに対応【あってよかった定期点検】
定期点検では住み続けなければわからない、経年変化に対応してくれます。
定期点検で補修
我が家では、室内窓の建付けと壁紙のはがれを直してもらいました。
それぞれ専門の業者に来てもらって修理してもらい、一度の修理で直ってしまいました。
友人のお宅では、天井の壁紙がはがれてしまい、定期点検のたびに直してもらったそうですが、またはがれてしまったそうです。
最終的には、有償(家主負担)ですべて張り替えるという選択肢が提示されたそう。
関係あるかわかりませんが、友人は住宅会社と交渉し、かなり値切ってもらったそうです。
もしかしたらその分が雑な仕上がりにつながってしまったのかなと思いました。
新居にきてくれた時に「ほら、ここの天井こんな風に少し膨らんできてるでしょ。ここ、はがれてくるよ。」と話していたのでビクビクしていましたが、3年たった今でもはがれてくる気配はありません。
地震対策
また、地震で家具の倒壊の心配を相談すると、自分では難しい位置の家具・家電の地震対策をしてくれました。
我が家は鉄筋コンクリートなので、補強する場所によってはうまくできないのですが、プロがやってくれたので安心です。
冷蔵庫、食器棚、背の高いタンス3つを無料で補強してくれました。
【住宅機器関係】オール電化vsガスと併用
私自身、作動中の電子レンジの近くにいたり、携帯電話で長時間話していると気分が悪くなったりするので、電磁波過敏症の疑いがあるのでは?と思っています。
なので、できるだけ電化製品を少なくしたいと考え、キッチンはガスにしました。
メリット |
・キッチンで気分が悪くなることがない |
デメリット |
・掃除が大変 |
キッチンを使うことが多い私が体調不良にならずに済んでいるので、わが家にとってはガスが正解だったと思っています。
ただ、使い続ける時の使いやすさを考えるとIHのほうが断然楽だったと思います。
1.掃除が手間
IHを使っているお宅にお邪魔すると掃除の手間が全然違うと感じます。
ガスの場合、①ごたくを外して②凹凸のあるガス台を拭いて③ごたくを洗って戻すという3ステップが必要ですが、IHなら①台を拭くだけで終了してしまいます。
日々使い続けることを考えると大きなメリットです。
2.子供や高齢の方には不安が残る
最近料理に目覚めた次女が、「プリンを作りたいから火を使っていい?」と電話で聞いてきました。習い事に出発するまでもう間もなく。今火をかければ間に合います。
でも危なくて「いいよ」と言ってあげられませんでした。
また、一人暮らしの父は数年前に火の消し忘れでヒヤッとした経験からIHに変えました。
それまで不安だったために嫌煙していた揚げ物なども食卓に並ぶようになり、私もうれしくなりました。
3.夏暑い
ガスでもIHでも、料理をすれば熱が発生しますが、直接炎が出るガスの暑さは格別です。
我が家では親世帯の3階はIHなのですが、部屋に入ったときの温度が違います。
夏の猛烈な暑さのなかキッチンに立つのに勇気がいります。
ただ、使い勝手には満足していますので、定期的なお掃除サービスでできるだけ心地よいキッチンをキープできるようにしていきたいと思っています。
最後に
家を建てる前に悩みに悩んだ決断は、住みはじめてから「こちらに決めてよかった」と思いたいですよね。
ただ、決めたものすべてに満足できるということは少ないのではないかなと思います。
住み始めて感じたことを家族でどうしていこうか話し合いながら、心地よく暮らせるように変えていく。それもマイホームの楽しみなのかなと思います。
今家づくりの真っ最中の方は「失敗したくない」と言う気持ちが強いかもしれないですが、一年たつと後悔している部分はあるものの、それでも愛しいと感じています。
間仕切りもガスも今は不便に感じますが、いずれ「あのときはこんなだったのに、成長したよね」と話し合える思い出のひとつになるのでは?と思います。
居心地のいい場所は、家族によって違います。
他のお宅と比べて悩んだりするよりも、まずは家族のことをよく見て、何がベストなのかを基準に考えてくださいね。
あなたの家づくりが楽しいものでありますように!
あなたの火災保険は大丈夫?
火災保険を決める時、不動産屋に勧められた火災保険にそのまま加入していませんか?
それかなり、損しています。
勧められるがまま高い火災保険に加入する前に、複数の保険会社を比較してもらった方が安い上、補償内容も整っている火災保険に加入できます。
私の場合、不動産屋に勧められた火災保険に入っていましたが、見直しをしたらなんと16万円も保険料が安くなりました。
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