新築を建てるとなると、どんなおうちにしようか、部屋はいくつ必要か、壁はどんな色や雰囲気にしようか、など考えるだけで夢が広がりわくわくしちゃいますね。
そんな夢のマイホーム!
家づくりの為にぜひ知っておいて頂きたいのは、ズバリ!床の種類です。
床?床は普通フローリングでしょ、と思ったあなた!
ちょっと待った、床選びは奥深いんです。
木や石材、ビニール床など種類があり、それぞれ使い方を間違うと床が腐ってしまったり、匂いがついてしまったりと悲しい結果を招いてしまいます。
これから長く過ごす新築の床ですので、ぜひこだわって頂きたいのです。
ここではクッションフロアに焦点を当て、それがどんなものか、どの箇所に使用するのが最適かを踏まえてお手入れの方法まで詳しくご紹介致します!
後悔しない為にしっかり学んでいきましょう!
目次
クッションフロアのぴったりな使いどころ
建築業界では『CF(シーエフ)』と呼ばれるクッションフロアは、その名の通り、クッション性に優れたシート状の床材です。
塩化ビニール素材で作られており、施工にほとんど手間がかからないため、他のフローリング材と比べてとても安価です。
ビニール素材のため、水こぼれに強く、クッション性もあることから小さいお子様やペットのいる家には最適です。
クッションフロアにするべき箇所はズバリ!!
どの箇所の床をクッションフロアにするのがおすすめなのでしょうか?
クッションフロアは水を弾くという利点があります。
そのため、クッションフロアにするべき箇所はズバリ!!!水回りなのです!
水回りといえば、キッチンやトイレ、洗面所ですが、かなりの頻度で使われているので誰でも一度くらいは目にしたことがあるのではないでしょうか。
湿気の多い場所や水滴が飛び散ったりするような場所では、天然木だとカビがはえてしまったり、腐ってしまったりと日ごろのメンテナンスが難しいのでクッションフロアがお勧めです。
そこで、新築の床選びに迷った時は、まず水回りから決め始めてみてはいかがでしょうか。
そして、いかに自分が快適に過ごせるかを想像しながら選んでみて下さいね。
近年のクッションフロアはデザインも豊富で機能性も充実している事から、水回りだけの床材ではなく、リビングや子供部屋までも選ばれるようになっています。
では、各箇所をクッションフロアにした場合のイメージを湧かせてみましょう!
- リビング
お子様が幼い場合は床がクッションフロアだと水に強いことから、食べこぼしも安心ですね。
クッション性が高いことからも転倒で頭をぶつけたりすることがあっても硬いフローリングより安全です。
またデザインが豊富ですのでフローリング調の物を選べば違和感のないナチュラルな雰囲気にでき、タイル調や大理石調を選べば西洋風の高級感を手軽に楽しむこともできます。
カラーや模様のバリエーションを利用して個性的な空間を演出することができるのはクッションフロアならではの魅力ではないでしょうか。
自分の思い描くリビングのイメージに、より近付ける事が可能ですね。
- 子供部屋
飛び跳ねたり走り回ったりする幼いお子様がいらっしゃる場合の子供部屋はクッションフロアがおすすめです。
一般のフローリング材に比べて防音効果が高いので、物音も響きにくく、家族のストレス軽減にもつながります。
子供部屋の目的を遊びや勉強部屋、また寝室を主とするかによっても変わってくるでしょう。
成長の早い子供が快適に過ごせるよう、デザイン性だけでなく機能性にも目を向けて選ぶといいでしょう。
- キッチン
水仕事が主のキッチンでは防水性の高いクッションフロアが非常に便利です。
水分をこぼした場合や汚れた時も慌てることなくさっと拭くだけで掃除できてしまうので手間がかからず、お手入れがラクです。
弾力性があり柔らかいので食器を落とした時も割れにくいのも良いですね。
キッチンに使う際の注意点
ただし熱に弱いため、熱湯をこぼしてしまったり、熱いやかんなどを直接置くと溶けたり色が変わったりしてしまう事がある為、注意が必要です。
また、キッチンとリビングが一体構造である場合にフローリングとクッションフロアを使い分けると、床の境目が気になってしまうかもしれません。
- トイレ・洗面所
防水性が高いため、トイレ・洗面所の床にはクッションフロアが定番ですね。
トイレに関しては掃除がしやすいのが嬉しいですし、洗面所や脱衣所はどうしても床に水が落ちるものですので耐水性が高いのは安心要素のひとつですね。
小さいお子様がいる場合は特におすすめですよ!
ここで妻の友達の家の体験談をご紹介させていただきます。
新築する際、水回りをクッションフロアにしました。
小さい子供のいる我が家では、息子さんのオムツをはずす練習中、トイレトレーニングでよく失敗していたので、クッションフロアにして本当に良かったです。
トイレ掃除がしやすいのはもちろんの事、時短にもつながったので、私のストレス軽減にもなりました!
更に洗面所では水を散らし、お風呂上がりの脱衣所ではびしょびしょのまま暴れてくれましたので(笑)その辺りもクッションフロアで安心でした。
フローリングだと水シミになったりと気になりますものね。
これから家族が増えるかもしれない、もしくはすでに赤ちゃんがいて、今後わんぱくな時期を過ごすかもしれない方は、トイレ・洗面所・脱衣所はクッションフロアが断然おすすめです!!
お子さんがいる家はもちろんですが、ペットを飼っている場合もお風呂上りにぶるぶると水を勢いよく飛ばしたりするのでクッションフロアだと神経質にならずに済みますね。
知っておきたいクッションフロアのメリット・デメリット
床選びの時にぜひ参考にしてもらいたいメリット・デメリットを簡単に紹介したいと思います。
デメリット面や失敗談をしっかりと知っておくことで、クッションフロアのひいてはいけない場所も理解できてきます。
メリットとデメリットの項目ごとに分けてお伝えしていきますね。
クッションフロアにして良かった!「メリット」
まずはメリットからみていきましょう!
- 安価
- 撥水性あり
- 防音性に優れている
- デザインが豊富
- 安価
施工が簡単なので作業時間や工賃自体もそれほどかかりません。
そのためクッションフロアはフローリングに比べて大変安価な床材と言えます。
少しでも費用をおさえたい場合は選んでみてはいかがでしょうか。
- 撥水性あり
ビニール材なので撥水性があります。
その為、水こぼれに強く掃除もしやすくお手入れが簡単なので水回りの床材として人気です。
- 防音性に優れている
柔らかくふかふかとした歩行感あり、足に弾力性を感じます。
音が響きにくく防音性にも優れており、すべりにくい事から、小さいお子様やお年寄り、ペットのいるご家庭におすすめです。
- デザインが豊富
カラーやデザイン、質感のバリエーションが豊かなのもクッションフロアならではの魅力です。
自由自在にコーディネートできる為、選択肢が増えるのがいいですよね。
高級すぎて手が出せないものや、手入れが大変すぎる材質のものもクッションフロアなら手軽に試せます。
後悔につながってしまった!「デメリット」
後悔に繋がってしまっては、フロアクッションにかけたお金や労力が報われません!しっかりと知っておきましょう。
- 安っぽいイメージ
- 傷やへこみ跡がつきやすい
- 劣化が早い
- 安っぽいイメージ
ビニール素材のため既製品感があり、どうしてもフローリングより見た目が劣ってしまうところがあります。
ただし近年、大理石調やタイル調、木目調のような質感のものも出てきており、値段により高級感を出すことも可能です。
- 傷やへこみ跡がつきやすい
衝撃には強いですが、やはりビニール素材なので一度ひっかき傷がつくと跡が残りやすいです。
また、重い家具を置いたり、圧力が一点にかかるような家具を置くと跡がついてしまいます。
大きな家具をあとあと模様替えなどで動かす可能性があるのであれば、段ボールをかますなどしたほうが良いでしょう。
- 劣化が早い
熱に弱く、熱湯など熱いものをこぼした場合に溶けることがあります。
耐久年数も10年程といわれ、太陽光により変色が出てきたり落ちない汚れも目立ってくることがあります。
また湿気などが多い場所で使用する事により、クッションフロアを施工した際の接着剤が弱まり、隅から剥がれてきてしまうケースもあります。
洗面所兼脱衣所の床をクッションフロアにしました。
住み始めて数年たったころ、洗濯機の排水溝を詰まらせてしまいました。
おかげで水がうまく流れていかず何度か床を濡らしてしまうはめに…
それでもクッションフロアだから安心と、そこまで気にすることもなく、さっとふき取って掃除もラクに済ませていました。
粘着部分の事は全く考えていませんでした。
【結果】
濡れたり乾いたりを繰り返すうち、端っこの方からめくれ上がってきてはじめて事の重大さに気が付きました。
自分でもうっかりしていたと反省しています。
ただでさえ湿気の多い場所で、本来なら日ごろから換気にも気を付けるべきところだったのですが、今更後悔しても後の祭りです。
耐久10年というのが使い方によっては長くも短くもなるものだと身をもって実感しました。
いくら水に強いと言っても酷使してしまうとやはり劣化は早くなってしまうという例でしたね。
なかなかクッションフロアを水浸しにすることはないかもしれませんが換気はしっかりして粘着も長持ちするように心がけましょう。
多種類のクッションフロアはどう選ぶ?
新築のメリットといえば、自分のイメージそのままに形や雰囲気、色まで自由自在に選べる事です。
“インテリアの方向性は床で作る”と言っても過言ではないでしょう。
そのため床の色を選ぶのはなかなか難易度が高いのではないでしょうか。
床の色を選ぶ時のポイント
①壁や天井の色との兼ね合いをよく考えて選ぶこと
色選びのコツは、まず床の色を選び、これを基準に壁、天井に向けて薄い色にしていくと、部屋全体の色のバランスが良くなると言われています。
つまり、床の色がその場所の印象の基本となるのです。
②カタログだけで決めてしまわないこと
色だけでなく、カタログでは伝わらない質感などを実際に確認してから選ぶ事をお勧めします。
傷がつきやすいか、シミになりやすいかなど、しっかり実物を見て決めましょう。
③色のイメージを具体的に持つこと
床の色は大きく分類して白系、黒系、中間色の3つに分かれます。
白系 | 黒系 | 中間色 | |
メリット |
・ほこりが目立ちにくい ・部屋全体が広く、明るく感じられる ・インテリアが合わせやすい |
・傷が目立ちにくい ・髪の毛が目立たない ・高級感が出て落ち着いた雰囲気になる |
・髪の毛やほこりが目立ちにくい
・ナチュラルな雰囲気で無難 |
デメリット |
・髪の毛や黒っぽい汚れが目立つ ・傷が目立ち、劣化が気になる ・壁の色を選ぶのが難しい |
・綿ぼこりが目立つ ・部屋が狭く感じる ・部屋が暗い雰囲気になる |
・素材によっては安っぽいイメージになる |
【爽やかにまとまる白系】
- クッションフロアラグ ホワイト
白系はほこりが目立ちにくいことが挙げられます。
部屋全体を明るい印象にする効果もあり、開放感にあふれ、広く感じられます。
白系の注意点
一方、髪の毛や黒っぽい汚れは目立ちやすくなりますので、気になる方は避けた方がよいかもしれません。
また床を白系にする場合は壁や天井も白系で統一するとまとまりが出やすくなります。
床が白系なのに対し、壁や天井の色を黒などの色味がはっきりした色にするとバランスが悪くなってしまいます。
『床→壁→天井に向かうにつれ、色味を薄くする』を基本に選ぶと良いですね。
【シックに決まる黒系】
- シンコール クッションフロア
黒系の床は細かい傷や劣化・髪の毛などは目立ちにくいので、常に部屋がきれいな印象になるでしょう。
部屋に高級感や重厚感が出せるのも特徴です。
黒系の注意点
しかし、白系の床と比較するとやや狭く見えたり、圧迫感がある窮屈に感じてしまう可能性があります。
また、黒系の床はどうしても白っぽい綿ぼこりは目立ってしまいます。
【温かみのる中間色】
-
クッションフロア 木目
中間色は、一般的なフローリングのイメージを感じさせる色味ではないでしょうか。
親しみがあり、部屋全体がナチュラルな印象に仕上がります。
カーテンや家具などのインテリアとも色が合わせやすく、失敗のしにくい色とも言えるでしょう。
中間色の注意点
しかし安っぽく見えてしまう場合もあるので、中間色を選ぶ場合はカタログの写真だけで判断せず、実物を確認し材質などにもこだわると良いでしょう。
新築のままを保つお手入れの仕方
汚れの種類と対処法
汚れの種類は大きく分けて3種類になります。
・黄ばみ
・カビ
それぞれの汚れに対しての対処法をみていきましょう!
【埃が原因の黒ずみ】
キッチンの床では油汚れが多くなり、リビングの床ですと足の皮脂汚れが残ります。
これらを放置しておくとベトベトになり、そこにほこりが混じる事で、黒ずみ汚れと化してしまうのです。
黒ずみ対策
その対策として、マットなど、敷物を利用してみてはいかがでしょうか。
バスマットやキッチンマットを利用することで直接的な油汚れを軽減する効果が期待できます。
【いつの間にかついている黄ばみ】
クッションフロアが他のゴム製品と接触すると化学変化を起こし、黄ばみ汚れになります。
我が家にはピアノの下にクッションフロアを使用しているのですが、ピアノの椅子に何年かたって、黄ばみを発見!
原因はなんだ?と調べてみると
「ゴム製の足の椅子を乗せたまま何年も放置しておくと接着面が黄色に着色してしまう」ということが分かりました。
ピアノの椅子脚にゴム製のカバーがしてあったの原因だったのです。
接着面が黄色に着色してしまったということですね。
黄ばみ対策
少しでも化学変化を避けるためにワックスを使ってみるのもおすすめです。
ワックスをかけることでクッションフロアそのものがコーティングされるので劣化を遅らせることができます。
クッションフロア用のワックスがありますのでそちらを使用しましょう。
【絶対発生させたくないカビ】
湿度や温度が高く通気性の悪い場所でのクッションフロアは黒カビが発生しやすくなってしまいます。
クッションフロアはトイレや洗面所、脱衣所などで使われる事が多いため、それらの場所では黒カビ汚れが主として現れてきます。
黒カビ対策
カビの原因は湿気がほぼほぼですので、毎日のふき取り掃除が必須になってくるというところです。
湿気が発生しやすい場所には、防カビ塗料を塗っておくこともおすすめですよ。
クッションフロアの掃除・お手入れ方法
クッションフロアの表面は塩化ビニールが覆ってあります。
そのため表面を傷つける掃除の仕方では、その下の発砲層まで傷めてしまうことになるので注意が必要です。
汚れはゴシゴシ取るのではなく、優しく丁寧に、を念頭に作業していきましょう。
①掃除機でほこりを取り除きましょう。
②固く絞ったぞうきんで拭きましょう。
③丁寧に水ぶき、乾拭きをしましょう。
④窓を開けて換気をしたり、扇風機などをあてて、しっかり乾かしましょう。
②の時点で以下のことを試してみましょう! ☆食器用スポンジを使い、中性洗剤で円を描くように優しく磨いてみましょう。 ☆メラミンスポンジに水を含ませ、優しく、軽くこすりながら磨いてみましょう。 ☆特に気になる黒ずみポイントには歯磨き粉をつけて円を描くように磨いてみましょう。 ☆オキシクリーンをバケツで溶かしたものに雑巾を浸し、しっかり絞ってから拭いてみましょう。 ☆カビにはアルコールスプレーを吹き付け、濡れ布巾と中性洗剤で拭きとってみましょう。 クッションフロアは機能性だけでなくインテリア性も兼ねている事が分かりました。 どちらを重視させるかで、これから建てる新築の床選びの基準がご自身の中で見えてくると思います。 「子供がこれから生まれるのでクッション性が高いリビングにしたい」 近年のクッションフロアはデザイン・材質ともに豊富ですから、昔の安っぽいイメージは捨てて、フローリングと共に、クッションフロアも是非検討してみてくださいね。 たかが床、されど床!新築の床選びは簡単そうで、奥深いです。 お気に入りのクッションフロアを見つけたら壁や天井選びもスムーズにいくはずですよ。 後悔のない素敵な家作りの参考にしていただければ幸いです。まとめ
「来客が多いのでおしゃれな雰囲気のキッチンにしたい」
「とにかく毎日のお手入れが楽なのがいい」
など、重視するご自身の優先順位を明確にさせて、自分のライフスタイルに合う床材を選びましょう。
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