注文住宅は間取りや外壁の色など細かく自由に決めることができますが、そのぶん時間や費用もかかってしまいます。
けれど建売住宅では自由度は低いものの、土地探しやハウスメーカー決めといった労力は少なく済みますし、完成した物件も見ることができます。
もしあなたが建売住宅を選ぶとき、外観や立地、間取りばかりに目が行きがちではないでしょうか?
外観も間取りももちろん重要です。
しかし、
「えっ!朝こんなに寒いの?」「もっと暖かい家に住みたかった…」
と、建売住宅を購入後に初めて戸建の寒さを知って後悔される方もいます。
そこで!
購入後に後悔しないために、戸建の寒さ対策についてご紹介します。
一生に一度のあなたの家探しに、ぜひ参考にされてください。
目次
【建売住宅購入で後悔した方必見!】寒い時の対処法
注文住宅とは違い自由度の低い建売住宅。メリットもありますが、購入したあとで思ってた以上の住宅の寒さに後悔していませんか?
でも諦めないでください!
冷気対策は建売住宅購入後でも出来ます!
窓からの冷気を防ぐには
窓からの冷気を抑えるために、一番簡単にできるのはカーテンを見直すことです。
遮光カーテンや二重縫製カーテン、完全遮光生地のカーテンを選ぶことによって、断熱効果が高まります。
遮光カーテンとは
- 光を遮って暗くするカーテンのことです。
- 普通のカーテンよりも生地が厚めで窓からの熱や冷気も通しにくく、そのため冷暖房の効果も高いため、省エネにも期待できます。
二重縫製カーテンとは
- カーテンが二枚重ねとなっています。
- 遮光性だけでなく、生地の間の空気層により断熱効果、また保温・保冷効果も高く、生地に厚みがあるので見た目の高級感もあります。
完全遮光生地のカーテンとは
- 「遮光率100%」光を完全に通さない1級遮光カーテンのことです。
- 断熱性も高く、防音効果も期待できます。
- 完全遮光・断熱性・防音効果と3拍子揃ったカーテンなら安心。
購入する際にはカーテンと床の隙間がなるべく開かないように丈の長いものを選ぶようにしましょう。
もっと冷気を抑えたい!という方は断熱シートや断熱ボードを窓に貼りましょう。
ホームセンターや100円ショップ等で購入することができますし、種類も多い上に簡単に貼ることができます。
しかし網入りガラスや使用できない種類等もありますので、購入前に自宅の窓に使用できるかを確認しておいてください。
- 結露も防止してくれる断熱シート
- 断熱性と吸水性に優れている断熱ボード
また冷気は下に流れるのであまり気にならないとは思いますが、カーテンレール付近からの冷気もシャットアウトしたい!という方は、カーテンレールを覆うカーテンボックスを設置することもできます。
カーテンの上から漏れてしまう光をしっかりと防いでくれます。
- 3色のカラーが選べるカーテンボックス
カーテンボックスは100円ショップなどで材料を購入して、自分で作ることもできます。
こちら何故か画質が少し悪く文字が読みづらいのですが、
設定→画質→360pにすることで文字もくっきりとして読めるようになります。
作業時間は1時間ほどで、かかる費用はわずか700円です!
安く済ませたい方はぜひチャレンジしてみてください!
床からの冷気を防ぐには
フローリングの床からの冷気はカーペットや絨毯を敷いておくだけで遮断することができます。ふわふわした厚手の素材のものは断熱効果も高いです。
さらにカーペットの下にアルミ断熱シートを敷くことで、断熱効果はさらにアップします。
- 冬は冷気を遮って保温効果を高め、夏は温度上昇を抑えてくれる優れもののアルミ断熱シート
また電気代は多少かかりますがホットカーペットもおすすめですよ。
- ホットカーペット3畳 省エネ対応
柔らかい作りとなっているので、使わない時は簡単に折りたたんで収納可能です。
これなら火を使うものではないため小さなお子さんがいても安心して使えますね。
ご注意ください!
暖かいからとうっかりホットカーペットの上で寝てしまうと低音やけどの危険性もあります!
必ずカバーをかけてご使用ください!
他にもジョイント式のコルクマットならパズルのように合わせるだけで、部屋のサイズにかかわらず自由にレイアウトできます。
冬のフローリングの冷たさを防いでくれる上に断熱効果も期待できますね。
比較的狭い空間のキッチン・脱衣所・トイレでは人感式のセラミックファンヒーターもおすすめです。
- 人感センサー付きセラミックファンヒーター
こちらのファンヒーターは、センサーが人を検知することで運転を開始します。
人がいなくなってから3分経つと運転が停止され、センサーが人を検知しない(近くに人がいない)状態の場合、そのまま12時間が経過すると自動的に電源が切れますので、お年寄りや一人暮らしの方も安心です。
【寒い建売住宅】窓が原因?チェック不足に後悔!
窓から入ってくる冷気は「窓の種類」によって違いが出てきます。快適に過ごすためにも、最適な窓選びは欠かせません。
まずは種類と特長について詳しく見ていきましょう。
窓・サッシの種類と特長
寒さの原因は数多くありますが、窓などの開口部からの影響はとても大きいです。
窓は窓ガラスと窓サッシの2つから成り立っています。どちらも種類が多いので一つずつ確認しましょう。
Low-E複層ガラス
2枚のガラスの内側、あるいは外側にLow-E金属膜と呼ばれる、低放射性能をもつ金属膜が貼られています。この金属膜と空気層の効果で、より断熱効果が高くなります。
単層ガラス(1枚ガラス)
結露も多く、断熱性は低いです。
複層ガラス(2枚以上のガラス)
ガラスとガラスの間に空気層を閉じ込めた窓ガラスの事です。空気層の中にも種類があり、アルゴンガスやクリプトンガスを使用している物は断熱性能は高いです。
どちらも「気体の断熱材」と言われています。
気体は、流れて熱を発生させるという「対流」という動きをします。
しかしこれらのガスは空気よりも重いので、この対流を抑える働きをするのです。
また熱伝導率も低いので、複層ガラスの断熱効果も高めてくれます。
複層ガラスにはこれ以外にも「乾燥空気」が入っているタイプがあります。
トリプルガラスはガラスを3枚使用して2つの中空層がある窓ガラスです。2枚ガラスより断熱性が高まります。こちらもアルゴンガスやクリプトンガスを使用している物があります。
断熱性が高い事から寒冷地で採用されることが増えてきています。
窓サッシの種類には、
「アルミサッシ」「樹脂サッシ」
「複合サッシ」「木製サッシ」があります。
- アルミサッシは軽量で強度もありますが、断熱性が低いため冷気が家の中に伝わってきてしまいます。
- 樹脂サッシは主に塩化ビニール樹脂でできています。熱伝導率が低く、断熱性にとても優れています。そのため寒冷地でよく使われています。
- 複合サッシはアルミと樹脂などを複合させてできており、断熱性を高めることができるのでおすすめです。
- 木製サッシは断熱性もありますが、天然の木を使用するため、定期的なメンテナンスが必要です。
建売住宅だと、すでに窓も入っているのでどんな種類を使っているかのチェックを怠ってしまうこともあります。
そんな失敗をした友人の話をご紹介します。
〜マイホーム購入後の後悔〜
マイホーム購入を検討していた友人。
電車通勤のために駅に近い物件を探していました。
敷地面積はそれほど広くはなかったけれど、ある建売住宅の立地と外観が気に入り、家を詳しくチェックすることなく、1か月で購入を決めました。
しかし早速後悔したようで…。その「後悔ポイント」を教えてくれました。
「『日当たりが良いから暖かいですよ!』という営業マンの言葉を信じたけど、窓からの冷気が強くて寒くて冬場の光熱費が高いんだ。
窓の種類や断熱のことも詳しく聞いていなかったことを後悔したよ。
それにリビング階段もおしゃれで気に入ったんだけど、暖房効率が悪すぎるんだよね。
リビング階段には妻がカーテンをつけてくれてだいぶマシにはなったんだけど…。
窓には断熱シートを貼ったりして余計なお金がかかったよ。
おまけに、棚の追加工事もお願いしてたらあとで高額な請求をされたんだ。
こんなことなら見積もりをしっかりと確認しておけば良かった。」
しかもこの友人は、この後転職して車通勤になってしまい、もっと敷地面積の広い所を購入すべきだったと後悔していました。
敷地面積や見積もりを見て、本当に自分たちに合っているかを確認することが大事ですね。
じっくりと時間をかけて決めるといいでしょう。
建売住宅は実際に建っている物件を見ることができるのが魅力です。
ぜひ担当の営業マンに、
「どのような窓やサッシを使っているの?」
「断熱についてはどのような対策がされているの?」
と確認されることをおすすめします。
【後悔するほど寒い!】建売住宅の構造はどうなっているの?
注文住宅に比べて比較的安く購入できる建売住宅。
住宅ローンで、毎月の支払いが賃貸と同じくらいの家賃なら直ぐにでも引っ越ししたくなりますよね。
~賃貸の毎月の支払いが10万円の方が35年間払い続けた場合〜 月々10万円×12ヶ月=年間120万円 年間120万円×35年=4200万円!! |
35年間も家賃を払い続けても、賃貸ならばその住宅はあなたの資産にはなりません。
しかし!
戸建住宅に住んだことがある方は分かると思いますが、戸建住宅はマンションに比べて気密性が低いため、外気の影響を受けやすく寒いんです。
これは建物の構造上の問題ですが、マンションは鉄筋コンクリートや鉄骨鉄筋コンクリートで作られているため気密性が優れているんです。
鉄筋コンクリートとは
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建築物の面積よりも高さによって判断されるので、面積は狭くても4階建て以上ある建物なら大規模建築物となります。
ちなみに60mを超える建築物は超高層建築物と呼ばれます。
鉄骨鉄筋コンクリートとは
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20年前位の戸建住宅に比べれば、同じ木造住宅でも断熱材の見直しや、工法が新しくなって気密性や高断熱を売りにする住宅メーカーが増えてきたので、昔の木造住宅に比べれば寒さを感じにくくなってきました。
昔の家は外より家の中が寒いのもあたりまえでしたが、今は温かい住宅が増えてきています。
建物の構造は住み心地や耐久性にも大きな影響を与えます。
物件選びでは建物の見た目だけでなく、構造も視野に入れておくことが大事です。
最後に
「建売住宅は人気だから、すぐに売れてしまうのでは?」という心配から、細かい確認をせずに決めてしまう方もいます。
しかし住宅の購入というのは一生に一度の大きなお買い物です。
あとで後悔しないように、
「どんな家に住みたい?」「断熱性は?」「冬の寒さ対策は?」などなど。
限られた時間の中で、これからどんな生活を送りたいのかも含めて、家族で話し合って決めておきましょう。
せっかくの理想のマイホーム。それを手に入れるためには家の構造までも視野に入れ、焦らず、楽しみながらじっくり考えて決めてください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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