夢のマイホームを建てる前は「こんな部屋がいい!」「こんな床にしたい!」と夢が広がりますよね。
自分たちの希望に沿って建てた家でも、いざ住んでみると「こんなはずじゃなかったのに・・・」というようなことは起こりがちです。
これから何年も何十年も共にする家なのに、理想と違ったり、すごく不便、過ごにくい…なんて思って過ごすのは嫌ですよね。
そのような内装の失敗をしないために、建てる前に気を付けるべきポイントをまとめてみました。内装をどうしようか迷っている、という方はぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
「こんなはずじゃなかった」内装の失敗
新築の家を建てていざ住んでみたら、建てる前の理想と全く違っていた…なんて声をよく聞きます。
まずは、そんな内装の失敗あるあるをまとめてみました。
コンセントの数と位置を間違えた!
よく聞くのがコンセントの数と位置の問題です。
数が少なすぎて置きたい家電製品が置けない、位置が高すぎたり低すぎたりして使いにくい、などのトラブルが起きがちです。
特に、家電が密集しやすいキッチンなどは注意が必要です。
コンセントの数や位置を決める時は、まず使う家電がどれぐらいあるのかを確認しましょう。そこから間取りと照らし合わせて、どこにコンセントがあれば使いやすいのかを考えていくとよいでしょう。
さらに、家具が邪魔をして電源が引けない、なんてこともよくあります。
間取りや動線にばかり気を取られ、コンセントの位置を適当に決めてしまいました。
その結果、テレビを置きたいと思った場所にコンセントがなく、コンセントがある限られた場所にしか置けなくなってしまいました。
家具の数なども確認し、各部屋のどの位置にコンセントがあれば電源が引きやすいのかも併せて考えておくと良いでしょう。
関連記事はこちら→新築時のコンセント位置の決め方とコンセント不足の解消方法!
出入り口が狭すぎて家具が入らない!
部屋を広くしたのに入り口が狭くて入れる予定だった家具が入らない、なんてこともよく起きます。
花嫁道具で家から持ってきた衣装ダンスを入れようと思ったら、部屋の入口が狭く入れるのを諦めるしかなかった…
新しい家に合わせて家具を新しく購入したのに入り口が狭くて入らなかった…
ということがあると、せっかくの気分が台無しになってしまいます。
以前の家では、シングルサイズのマッドレスを組み合わせて使っていましたが、新築にするのを機に奮発して以前よりも大きめのマットレスを買いました。
しかし、家を建てていざ2階の寝室にベッドのマットレスを持っていこうとしたら、寝室の入口が狭くマットレスを入れることができませんでした。
せっかく買ったのに、残念な気持ちになりました。
おすすめの対策
このようなトラブルを防ぐには、部屋の入口の幅を決める前に持ち込みたい家具のサイズを確認しするとよいでしょう。
家を建ててから家具を購入するという場合は、入り口の幅を決めて、それに合わせて家具を購入するとトラブルを防ぐことができます。
各部屋のスペース配分を間違えてしまった!
夢のマイホーム!
思い切って広いリビングにしたらエアコンが効きにくく、夏は暑く冬は寒い部屋になってしまったという話をよく聞きます。
逆に部屋が思っていたよりも狭く、家具を置いたら動きにくい部屋になってしまったというトラブルも起こりがちです。
おすすめの対策①
部屋の広さを考える時は普段の生活を思い出しながら、その部屋にどんな家具や家電をどれぐらい置く予定なのかをイメージしておきましょう。
トイレを男女別にして造りましたが、その分一つ一つのトイレが狭くなってしまいました。
狭いと掃除するときに大変なので、兼用で広くすれば良かったと後悔しています。
台所もこだわって個室にしたのですが、配膳が大変になってしまいました。
おすすめの対策②
廊下やキッチンは人がすれ違えるぐらいのスペースが確保できていると、生活しやすくなりますよ。
壁や床の出来上がりの色がイメージと違っていた!
壁や床の色は、照明などによって見え方が大きく変わってきます。
サンプルを見たときには理想通りの色でも、いざ家を建ててみたら理想と違っていたというのはよくあることです。
我が家で失敗したのはトイレの壁紙です。
自分の好みの壁紙にしたので、見た目は満足しています。
ですが凹凸のあるものにしたので、汚れが目立つんです。
汚れやすい場所は掃除のしやすい素材の物にすればよかったと思っています。
おすすめの対策
壁や床の色や材質は資料を見て決めるのではなく、実際にサンプルを見たり触ったりして確かめてから決めることをおすすめします。
さらに、住み始めてからの事も考えて選ぶとさらに良いでしょう。
例えば、トイレやキッチンなどの水周りなどは汚れやすい場所です。
掃除がしやすい材質の壁紙を選んでおくと住み始めてからのお手入れが楽になります。
照明の位置を間違えてしまった!
照明器具は生活には欠かせないものです。
必ずつけなければいけないものですが、設置する位置を間違えると住みにくくなってしまいます。
照明が少なく部屋が暗い、照明を取り付ける位置が高すぎて自分で取り換えができない…ということも起きてしまいます。
照明や換気扇のスイッチの場所をあまりよく考えずに決めてしまいました。
そのために余計な動きをしなければならず、とても不便です。
おすすめの対策
照明について考える時は、部屋のイメージをしっかりとして、部屋に合った照明をつけられるようにしましょう。
関連記事はこちら
新築の照明プランを考えず任せきりにすると失敗するかも?!
参考までにご覧ください。
内装の失敗をなくすためにすべき事とは?
ここまで見てきたように、住んでからの「こんなはずじゃなかった」という失敗は、決して珍しい事ではありません。
でも、できるだけ自分の理想通りの家に住みたいですよね。
自分の理想の家に住むために、どのようなことに気を付けていけば良いのか、みていきましょう。
- 徹底した情報収集をしよう!
まずは、徹底的に情報収集をしましょう。
カタログなどの資料を参考にイメージを膨らませるだけではなく、実際にモデルハウスを見学して壁や床、照明やコンセント位置などを見てみるのもいいでしょう。
壁紙や床は、触って材質を確かめておくのもいいですね。
ある程度建築会社を絞れている段階であれば、完成見学会などに参加するのもおすすめです。
実際に建てた人に、こだわった点や大変だった点などを聞くことができるので、さらに具体的に家づくりがイメージできますよ。
- 部屋の使用目的やイメージを明確に!
間取りを考える時には、部屋ごとの使用目的やイメージも明確にしておきましょう。
例えば、家全体をナチュラルな温かみのある家にしたいというイメージを決めたら、床の色はナチュラルな雰囲気に合わせた材質や色にする、などと決めやすくなります。
さらに、水周りは掃除が楽になるようにタイルを使用するなど、それぞれの部屋の使用目的やイメージに合わせて、材質などを決めていくと良いでしょう。
例えば壁材は、種類や模様が違うと部屋の雰囲気も全く違うものになります。
- クロス材:コストが安い、デザインが豊富
- 塗り壁:素材感を楽しめる、消臭性が高い、コストが高い
- タイル材:耐久性が高い、コストがかかる
など
自分の理想の内装がどのようなイメージなのかによって、使用する素材は変わります。
しっかりと家族で部屋のイメージを固めておくことが大切ですね。
- キッチンの内装選びには注意!
「床材や壁材など多くの部分にこだわりたい」と考えるかもしれませんが、キッチンの内装には制限があるので注意しましょう。
キッチンは火を扱う場所のため、内装に制限があります。
コンロ周りを中心とした内装は、燃えにくい素材を使用するという決まりがあります。
制限の範囲外の物を選んでしまうと、せっかく考えていた理想とかけ離れたキッチンになってしまうかもしれません。
キッチンの設置場所や、建物の構造などの内装制限の範囲は、地域や加熱調理器具の種類などの条件によって変わってきます。
事前に確認しておくことで、トラブルを防ぐことができますよ。
失敗しない内装デザインのポイント
理想の内装にするために、どんなところに気を付けて考えていけば良いのでしょうか。各部屋ごとに見ていきましょう。
収納から考える【玄関・リビング】
- 玄関は何から決めればいい?!
玄関は、家族以外も立ち入る可能性が高い場所です。
家の顔とも言われている玄関は、できるだけ綺麗に見せておきたい場所の1つですよね。
玄関の内装を失敗しないようにするためには、収納スペースを考えると良いでしょう。
靴以外にも傘や掃除用具、ベビーカーなどの外で使うものも置くことが多い玄関は、収納が少ないとすぐにごちゃついてしまいます。
ですから、玄関の内装を考える時は、住み始めた後のことも考えて収納スペースを作ると良いでしょう。
玄関脇にシュークローゼットなどを設置して、広めの収納を作ったという方も多いようです。
- リビングは広すぎても狭すぎてもダメ?!
リビングの広さを考える時は、4人家族で15畳程度を目安にしておくと良いでしょう。
広すぎると電気代や冷暖房費が高くなってしまい、逆に狭すぎると、窮屈に感じてしまいます。
実際に家具や家電を置いた時のことをイメージして、広さを考えてみるのも良いですね。
引用:住友林業の家
リビングの内装を考える際、広さを考えることに気を取られて収納を考えるのを忘れてしまいがちです。
収納を忘れてしまうと、物が散乱してしまったり、後から家具をたくさん買い足さなければいけない状況になってしまいます。
そんな事態を避けるためにも、収納をどこにつけるのかを考えておくと良いでしょう。
関連記事はこちら
新築のリビングが狭いと後悔しないように今から出来ること!
- キッチンは収納と手入れのしやすさを重視
キッチンは、毎日使う場所です。
システムキッチンにする場合は、よく使う人の身長に合わせて調整しましょう。高さが合わないと、体を痛める原因になってしまうので注意が必要ですね。
またキッチンは、食器や調理器具などたくさんの物が集まる場所でもあります。
そのため、収納は多めに確保しておきましょう。
引用:住友林業の家
キッチンの背面に、食器棚を作りたくさんの収納スペースを作るのもおすすめです。
扉を閉めることもできるので、普段はスッキリとして見えますよ。
さらに掃除を楽にするために、油汚れにも対応した材質の壁材を選ぶことで、お手入れがしやすくなりますよ。
部屋のベストな大きさと位置を見極める
内装を決める前に、まず部屋の大きさや位置などにもきをつけておきたところです。
- 寝室に必要な広さは?!
夫婦の寝室の広さの目安は8畳程度といわれています。
ベッドのサイズ等によっても必要な広さは変わってくるので、どの程度のサイズの寝具を置くのかを話し合っておきましょう。
寝室の内装を考える時、特に気を付けたいのが窓の位置とサイズです。
西日が入り過ぎてしまうと、部屋に熱がこもり寝苦しくなってしまいます。
また、太陽の光が照り付ける寝室になってしまうと、睡眠の邪魔に…なんてことにもなりかねません。
寝室にする予定の部屋の、どの方向から太陽の光が差し込むのかをしっかり計算して、窓の大きさや位置を調節しましょう。
- 子供部屋は成長した先のことを考えて!
子供部屋の内装は、子供の成長に合わせて対応できるかどうかをしっかり考えましょう。
子供がまだ小さい年齢なのであれば、空間を仕切らずに部屋を作り、成長に合わせて仕切りを付けられるような内装にすると、柔軟に対応できる部屋になります。
引用:住友林業の家
上記の写真の部屋は、寝室を2ドア1ルームにしてあります。
子供部屋が2部屋必要になった時に、壁を造って2部屋にすることもできますよ。
他にも他の部屋と子供部屋との動線を考えておくとさらに良いでしょう。
子供の成長に合わせて家族との適切な距離感も変わります。
しかし、部屋と部屋との動線は簡単に変えることはできません。
家族の成長に合わせて柔軟に対応できる家にするためにも、家を建てる前にしっかりと考えておく必要がありますね。
関連記事はこちら→新築の子供部屋の広さはライフステージの変化をみないと失敗する!
使いやすさを考える【トイレ・浴槽】
内装を考えると同時にこの2か所に関しては、使いやすさを考えておきたいところです。
- トイレは掃除のしやすさを考えましょう
トイレは、家族みんなが毎日使う場所ですので、汚れやすい場所でもあります。
ですからトイレの内装は、掃除のしやすさ、材質、広さを考えるのがおすすめです。
さらに、掃除用具を入れる収納とトイレットペーパーなどを収納する場所を分けておくと、衛生的にも良いですね。
関連記事はこちら
トイレ•キッチンの壁はパネルがおすすめ!ノンストレス新築住宅
- 換気のしやすい浴室に
浴室は、浴槽の大きさなどに目が行きがちですが、注目したい部分は窓です。
浴室は湿気がこもりやすい場所の一つなので、湿気を逃すための窓を設置しておくことで、住み始めてからのお手入れが楽になります。
窓をつける時に注意しなければならない点があります。
まずは、曇りガラスにするなどして、外から見えないような窓にしましょう。
防犯のために忘れてはいけないポイントですよ。
さらに、より湿気を逃がすために、風通しの良い位置に窓を設置することがポイントです。
関連記事はこちら
新築お風呂で失敗する原因とは?【ストレスフリーなお風呂の作り方】
最後に
人生を共に過ごすマイホーム、どうせなら自分の理想を詰め込んだ、家族が楽しく、過ごしやすい空間にしたいですよね。
内装は家を建ててしまうと、変更が難しかったり、変更できてもコストがかかってしまう部分です。
また、内装は住み心地や見た目に大きく関わってくる部分でもあります。
家を建てる前に家族でしっかりと話し合い、住みやすい家にしていきたいものです。
それぞれの失敗ポイントを考慮しながら、内装について考えることで、皆様の理想の家が建てられますように。
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