一部屋あるとホッとする畳部屋。
古き良き日本を感じられる一室です。
しかし最近では生活スタイルの変化により、畳からフローリングへ張り替えリフォームをされる方が増えています。
部屋の印象をガラッと変える事ができ、気分を一新するにはおすすめのリフォームです。
フローリングの張り替えと聞くと大がかりな工事になりそうな印象ですが、施工には意外と日数を要しません。
こちらでは実際にどれくらいの日数でできるのか、また費用の相場や注意点など、張り替えに必要な基礎知識をご紹介します。
思い描いていたものと違った!なんて後悔や失敗をしないためにも、事前に知っておくべき知識をまとめましたので、参考にしてみて下さい。
目次
畳からフローリングに張り替える日数はどれくらい?
畳からフローリングに張り替えるリフォーム。
部屋の印象も一気に変わり、考えるだけでわくわくしてきますね。
和室から洋室へ、となると一見大がかりなリフォームを予想されるのではないでしょうか。
事前にどれくらいの日数を必要とするのか知っておきたいところですね。
畳からフローリングへの張り替えは、一般的に6畳~12畳程の和室であれば1~2日で完了します。
生活している中での施工になる為、短期間だと不便もなく助かりますね。
家具などを事前に移動させておくとよりスムーズに作業が進むでしょう。
また、フローリングに合わせて壁や天井のリフォームを同時に行う場合には1~2週間余分にかかりますので、その辺りは事前に相談しておくと安心です。
畳からフローリングへ張り替える場合、どういった作業工程になるのか見ていきましょう。
- 畳を剥がす
- 床面に木材を敷く
- 断熱材を敷く
- フローリングを張る
1日~2日程でこの作業を完了させていきます。
1.畳を剥がす
畳を剥がし、撤去します。
畳はマイナスドライバーの様な物を差し込み持ち上げるだけで簡単に剥がす事ができます。
畳を剥がすと、下地のべニア板が見えてきます。
そこにはホコリが溜まっている事が多い為、しっかり取り除きます。
べニア板が腐っていた場合は、べニア板も剥がして新しい板を張る必要があります。
そうなると施工に時間がかかってしまうので、事前に畳を持ち上げて腐ってる箇所などがないか確認しておくと作業を中断せずに済みます。
2.床面に木材を敷く
だいたいの畳には厚みがあります。
畳を撤去した後、そのままの状態でフローリングを張ると隣の部屋との段差ができてしまったりと違和感が発生してしまいます。
それを防ぐ為に何箇所かに木材を敷き、かさ上げを行い下地の高さを調整します。
もともと薄畳を使用していた場合は、この工程は省けますのでよりスムーズに作業が進みます。
3.断熱材を敷く
フローリングを張る前に断熱材を施工します。
高さ調整で敷いた木材と木材の間に、隙間があかない様に断熱材を敷き詰めていきます。
4.フローリングを張る
部屋の寸法に合わせてフローリングを張っていきます。
フローリングの反りを防ぐために、建材用の接着剤を使ったり目立たない箇所にビスや釘などを打つ場合もあります。
この工程なら、あっという間にお部屋のイメージを変えることが出来ます。
作業を開始してから数日以内には、リフォームした新しい環境で過ごせるのです。
リフォーム自体に思い切りがつかない方にとっては、日数がかからないのは後押しの一つになるのではないでしょうか。
畳からフローリングへ!後悔しない為に知りたいメリットデメリット
畳からフローリングへ張り替えをしようという方の中には、リフォームしてみたいけど決断しきれずにいるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
住み始めた当初はご招待する客室として使用していた畳部屋も、生活スタイルが変わり和室の必要性を感じなくなった時にリフォームを検討されるのではないでしょうか。
施工日数もかからず、お部屋のイメージチェンジがしたいという方にはもってこいのリフォームですが、後悔のないようにしたいですね。
リフォームしてから、あれ?という事のない様に、畳とフローリングのメリット・デメリットを改めて知っておきましょう。
まずは畳のメリット・デメリットを見ていきましょう。
【メリット】
- 断熱性があり保温効果が高い
- 水分を吸収・放出する事で湿度を整えてくれる
- 清浄効果があり部屋の空気を綺麗にしてくれる
- 音や衝撃を吸収する防音効果がある
- い草の香りにリラックス効果があり好まれる
- 適度なクッション性があり、転んでも安心
- ペットが滑りにくいので安心
【デメリット】
- ダニやカビが発生しやすい
- 傷や日焼けに弱く、汚れが染み込むとシミになり落ちにくい
- 家具を置くと変形したり跡が残りやすい
- 定期的なメンテナンスが必要
古く昔から日本で愛されてきた畳だけに、メリットにはたくさんの魅力がありますね。
お子様が小さいうちなどは、防音効果やクッション性がある畳部屋は安心要素の一つです。
しかし、掃除やメンテナンスの部分では多少の面倒や不便さを感じます。
またリフォームの決断に迷われている時には、畳の寿命を考慮するのも良いでしょう。
畳の寿命は10年~20年が一般的と言われています。
その為、タイミングを合わせてリフォームを検討されても良いですね。
続いてフローリングのメリット・デメリットも見ていきましょう。
【メリット】
- 掃除がしやすい
- ダニが発生しにくいので安心
- メンテナンスが必要なく管理も簡単
- 家具の重みに強い
【デメリット】
- 足が冷えやすい
- 防音性が低い
- ペットが滑って歩きにくい
- ホコリ・汚れが目立つ
フローリングはメンテナンスの部分では余分な手間がない分、楽ですね。
ただ、今まで畳だった環境で慣れている場合には足元の冷えや防音などには配慮が必要です。
畳にもフローリングにもそれぞれの良さがあり、好みも人それぞれです。
張り替えて大正解だった!と言える様に、ご自身の優先したいところを明確にしておく事が大切です。
畳からフローリングに張り替えする時の価格は?知りたい相場
畳からフローリングに張り替えをする時のリフォーム料金はどれくらいなのか気になりますね。
業者に依頼する前にリフォームにかかる相場を知っておくと、だいたいの予算も組めて安心ですね。
価格はフローリングの種類によって大きく変わってきます。
まずはフローリングの種類をご紹介します。
- 複合フローリング
- 無垢フローリング
フローリングには大きく分けて2種類あります。
・複合フローリング
複数の板を接着剤で張り合わせた合板の表面に、天然木の薄板を張り付けた床材で、いわゆる一般的なフローリングです。
よく見かける茶系の木目や、ホワイト、ブラックなどカラーバリエーションが豊富なので選択肢が広がります。
反りや割れ、ねじれが生じにくく日々のメンテナンスも容易です。
費用は比較的安価である反面、色味によっては安っぽい印象を与えてしまう事もあります。
・無垢フローリング
100%天然木を使用したフローリングです。
自然な風合いから木の香りや温もりを感じられ、使っていく事で味わいを増していくのが特徴です。
調湿効果もあり、気にしなくても湿気を保ってくれるのが利点です。
費用は比較的高価ではありますが、化学物質などを使っておらず人に優しい床材で人気です。
では実際に、費用にはどれくらいの差が生まれるのか比較してみましょう。
複合フローリング | 無垢フローリング | |
4.5畳 | 10万円~18万円 | 13万円~19万円 |
6畳 | 14万円~22万円 | 15万円~28万円 |
8畳 | 18万円~28万円 | 18万円~32万円 |
費用は目安です。
無垢フローリングより複合フローリングの方がリーズナブルで費用は抑えられます。
畳を撤去した後の高さ調整、断熱材・防音仕様の有無などにより、金額が変わってきます。
家具の移動を業者に依頼した場合は、運搬費用が上乗せになる事もあります。
事前に確認しておきましょう。
畳からフローリングに張り替える時の知っておきたい注意点!
畳からフローリングへの張り替えはあらゆる視点から見ても負担が少なく、多くのメリットを感じさせるリフォームです。
畳からフローリングへの変化を想像するとわくわくしますよね。
どんなフローリングにしようか、リフォーム費用を抑えて洋風の家具を買っちゃおうかなど、楽しみが先行してしまいがちです。
フローリングのデザインに気を取られたり、費用を抑える事ばかりを追い求めると、後々の後悔につながる事もあります。
施工後に失敗した!と後悔をしない為にも、今一度、気をつけておかなければならない注意点を確認しておきましょう。
- 今までと同じ様にいかない防音性
- 今まで気にならなかった湿気
- 今まで感じなかった冷え
注意したい3つのポイントをしっかりおさえておきましょう。
【①今までと同じ様にいかない防音性】
畳はフローリングよりクッション性と厚みがあります。
そのため、防音性に関してはフローリングより畳の方が明らかに優れています。
畳からフローリングに替えた途端に、音が響くようになったというご家庭も多く見られますので、防音対策は必須です。
複合フローリングにする場合は、遮音性の高いタイプを選択すると良いでしょう。
無垢フローリングにする場合は、併せて防音対策工事を行うか、防音マット付きのフローリングを選択するなど業者との事前相談をしっかり行いましょう。
【②今まで気にならなかった湿気】
畳は通気性が良く吸湿性に優れています。
今まで当たり前に快適であった部屋の状態がフローリングに張り替えた途端、調湿効果が落ち一気に結露が発生してしまう事態も考えられます。
湿度が上がりカビが発生しやすくなる事もあるため、湿気対策は万全にしておきましょう。
もともと湿気が生じやすい部屋かどうかもチェックしておくと良いですね。
湿気が溜まりやすい環境の部屋であるならば、調湿効果のある無垢フローリングにしたり、畳の時よりきちんと換気を行うなど入念な対策が必要です。
【③今まで感じなかった冷え】
畳は断熱性があり、保温効果が高いです。
そのためフローリングに替えると以前より、足もとに冷えを感じる事もあります。
床下に断熱材を入れる事で緩和されるので検討してみるのも良いですね。
また複合フローリングの場合は床暖房を設置する事もできますし、ホットカーペットが使用可能なフローリング材を選択するのも対策の一つでしょう。
畳とフローリングの特性を知り、いざフローリングに張り替えた時に困らないようにあらかじめ対策を考えておく必要があります。
そして後に思わぬトラブルにならない為にも、フローリング張り替え工事の実績が多いリフォーム業者を選び、よく相談した上で工事の依頼をしていきましょう。
畳からフローリングへの張り替えはDIYでコストカットも可能?!
畳からフローリングへの張り替えは、実は自分でDIYする事も可能です。
なんと言っても費用が節約できるメリットがあります。
自分の思い描いた理想のフローリングに近づける事もできますし、やり遂げたあとの満足感もひとしおです。
挑戦してみたい方や、時間に余裕がある場合はDIYを検討してみても良いかもしれませんね。
簡単にDIYと言ってもあらかじめ床のサイズを計測したり、必要な工具や床材を自分で準備しなければなりません。
DIYが不慣れな方や、やり遂げる自信がない方は迷わず業者に頼んだ方が安心です。
上司が家をリフォームして良い感じだという話を聞き、その気になった同僚Aさん。
『物置き部屋と化していた畳部屋を、おしゃれなフローリング部屋に変えるぞ!
自分でやれば安くできるし、思い通りにできそうだ!』と、やる気をみなぎらせていました。
Aさんは社内でも、思い立ったら即行動派で有名です。
下調べもそこそこに、その日の帰りにはもうホームセンターへ立ち寄って安い費用で必要な物を揃え、週末には見よう見まねでリフォームを完成させたそうです。
思ったよりスムーズに作業が進み、部屋のイメージもガラッと変わったとAさんは満足そうに話してくれました。
しかしその後しばらくして、色んな問題が出てきた様です。
【畳の処分問題】
・剥がした畳8枚分は畳屋にて8,000円で処分する事になった。
【断熱材を失念】
・断熱材を入れる事を失念し、異常な冷えにより暖房器具を買い足す事になった。
【手間が増えた】
・費用を抑えるために選んだ安いフローリングはグレードが低く傷が付きやすい為、ワックスを塗り直しする羽目になった。
【湿気問題】
・畳の時には気にも留めなかった湿気がすごく、布団がカビだらけになってしまった。
そのためすのこベッドと布団を買い直し、除湿機も購入する事になった。
未計画で進めすぎた結果、コストを抑える為にしたDIYでしたが、結局費用がかさんだと話していました。
畳の処分については、粗大ごみとして出したり畳屋にて有料で回収してもらう方法があります。
また自治体によっては自分でゴミ処理場に持ち込めば処分してくれる市もあります。
粗大ゴミとして扱えない種類の物や、ゴミ処理施設に持ち込めない物もありますので事前に確認しておきましょう。
DIYはきちんと段取りを決めて計画的に作業を進めていかないと、のちにこの様な失敗や後悔を生む事になってしまいます。
不安がある場合は無理せず業者に依頼しましょう。
畳の上にフローリングを敷く?!更に手軽なイメチェンにはコレ!
DIYと聞くとちょっと尻込みしてしまう・・・という方に、簡易的なリフォーム方法をご紹介します。
フローリングの張り替えをしてみたいけれど、費用面などの問題から今ではないと判断された方には、安価で簡易的なDIYはいかがでしょうか。
- クッションフロア
- フローリングカーペット
あくまでも簡易的な方法ではありますが、部屋のイメージをガラッと変えられ模様替えを楽しめます。
注意点なども併せて見てみましょう。
- クッションフロア
表面がビニールであるため耐水性に優れ、防音効果があり、汚れにも強い利点があります。
小さいお子様がいるご家庭にとってはありがたいアイテムですね。
安価でハサミなどでもカットできるのでDIYとしては施工が簡単で、気軽に取り入れやすい床材と言えます。
しかしながら通気性が悪いため、ダニやカビが心配です。
その辺りも配慮しながら、施工してきましょう。
本来は畳を取っ払ってから敷いていくのですが、こちらではより簡易的である畳の上にクッションフロアを敷く方法をご紹介します。
- クッションフロア
- 畳下敷用の防虫・防カビシート
- クッションフロア用両面テープ
- タッカー
- カッターナイフと定規
- クッションフロア用カッター(あると便利)
準備が整いましたら、いざ施工スタートです。
- 畳の上をしっかり掃除しほこりや汚れを取り除いておく
- 畳の上に防虫・防カビシートを敷き詰め、タッカーで留める
- クッションフロアを広げて仮に敷いてみる
- 部屋のサイズより少し余裕を持たせてクッションフロアをカッターでカットする
- クッションフロアをめくり、両面テープを貼る
- 両面テープでクッションフロアを接着する
- 余分な部分のクッションフロアをカットする
- ウッドカーペット
カーペットと同じように巻けるタイプの床材で、フローリングカーペットとも呼ばれます。
ウッドカーペット
施工は敷くだけなので、クッションフロアより簡単です。
こちらも通気性は悪いため、ダニ・カビ対策は必須です。
- 畳の上をしっかり掃除しほこりや汚れを取り除いておく
- 畳の上に防虫・防カビシートを敷き詰め、タッカーで留める
- フローリングカーペットを敷く
ダニとカビの心配はありますが、カーペットをどければまた畳に戻す事もできる安心感もあります。
ちょっと部屋の印象を変えてみたい時や、予算に都合がつくまでのイメージを湧かせるお試しなどに良いかもしれません。
まとめ
畳からフローリングへの張り替えにかかる日数や、リフォームの基礎知識をご紹介しました。
生活に不便を感じない1~2日程度で作業が完了するのは嬉しいですね。
床は生活する上で、重要な役割を持っています。
畳とフローリングそれぞれの特徴をしっかり理解した上でリフォームを検討する事が大切です。
張り替えリフォームを依頼する場合は、安心して任せられる実績のある業者へ相談しましょう。
DIYを検討される方も費用を抑える事だけにとらわれず、湿気や防音・冷えなどに注意し安心して暮らせる環境作りを意識すると良いですね。
今注目の畳からフローリングへのリフォーム、あなたの理想に近づけられますように!
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