【ハウスメーカーで土地探し】土地だけ探してもらうのはダメ?

「住みたい地域が決まってるけど、土地が見つからない!」
「ハウスメーカーは決まっているけど、建てる土地がまだ…」

土地探しに苦労されている方はとても多くいらっしゃると思います。

「もっと簡単に見つかると思っていたけれど意外と難しい…。」
「土地がないと家を建てられないし、どうしよう?」

そんな時、あるハウスメーカーのチラシの「土地だけでも探します」という文字が目に飛びこんできました!

でもハウスメーカーなのに土地だけ探すって本当なのでしょうか?
「そんなうまい話はないでしょ」と思いつつ、やっぱり気になります。

本当のところはどうなのか。調べてみました。

スポンサーリンク

【ハウスメーカーで土地探し】土地だけ探してもらえる?

結論から言うと、「ハウスメーカーで土地だけを探してもらう」ことはできます!

建築条件つきの土地ではない限り、土地探しをしたハウスメーカーとは違うメーカーで家を建てることは可能です。

建築条件つき土地とは

  • 指定の建設業者で一定の期間内に必ず家を建てる条件のある土地。
  • 建築条件なしの土地より、やや割安な価格帯に設定されることが多い。

ただし、注意してほしいポイントがあります。

土地と建物の契約は別々ですので、土地を探してくれたハウスメーカーで家を建てなければいけないという法律はありません

ハウスメーカーの人に「うちで建てなければ、この土地は譲れません」と言われるかもしれませんが、その土地がまだ売れていなければ他の不動産屋から買うことはできます

ブラウン君
でも、ふつう土地って不動産屋から買いますよね?土地探しをハウスメーカーの人が手伝ってくれても、ハウスメーカー側の売り上げにはならないんじゃないですか?
シルバー先生
その通り。それでもハウスメーカーの人が土地探しのお手伝いをするのには理由があるんだよ。

土地を持たずに「家を建てたい」と依頼するお客さまは全体の約6割。希望のハウスメーカーが決まっていても土地が見つからない人もいます。

そこでハウスメーカーが自社の家を買ってもらうために土地探しからのお手伝いをするのです。

ブラウン君
それなのに最初から「家は他のハウスメーカーで建てます」と土地探しだけ依頼してきたお客さまがいたら、嫌な気持ちになってしまいますね。

人気の土地はあっという間に売れてしまうのでなかなか出回らない上、そもそも売りに出されるタイミングもわからないので買いそびれてしまうこともあります

だからこそ、本当に土地を買いたいのなら家を建てることまで依頼すると決めたハウスメーカーにお願いするのがベストです。

ハウスメーカーに土地だけ探してもらう時の注意点
  1. ハウスメーカーに土地探しをお願いする時は建築まで依頼すると決めたメーカーで探してもらう。
  2. それでも土地だけ探してもらって建築は断るのなら、ハウスメーカーに素早く断りの連絡を丁寧に入れる。

土地探しに苦労している人にとって「土地だけでも探します」と言うのは興味を惹きつけられるワードではありますが、本当に土地だけ探してもらう人は少ないです。

ハウスメーカーで土地探しを依頼する【メリット・デメリット】

ハウスメーカーに土地を探してもらえることはわかりましたが、ハウスメーカーに土地探しを依頼すると、どんなメリットがあるのでしょう。デメリットと比較してみました。

土地だけをハウスメーカーに依頼しようとしているかたも事前にしっかり確認しておきましょう。

土地以外の事も相談できるって本当?!

まずはメリットから見ていきましょう。

ハウスメーカーで土地探しのメリット
  1. ローンを土地と建物で1本化してくれる。
  2. 予算に合った土地を探してくれる。
  3. 住宅に適した土地を見つけてくれる。
  4. 土地購入の際、値引き交渉してくれる。
  5. 所有地がある場合、分譲地で売り出していることがある。

①ローンを土地と建物で1本化してくれる

金利の低い公的な住宅ローンは、建物が立たないと借りることはできません。

先に土地だけ購入すると、現金で買うか金利の高いローンを組むことになるのです。

シルバー先生
けれどハウスメーカーで土地探しを依頼すれば住宅ローンで1本化してくれますよ。

②予算に合った土地を探してくれる

ハウスメーカーの営業マンは、お客さんの予算を聞いて希望の家をプランニングします。

プランニングした家が予算内に建つための適正な土地を探してくれるのです。

③住宅に適した土地を見つけてくれる

不動産屋では家を建てるのには向かない土地も売っています。

[家を建てるのには向かない土地とは]

  • 建築基準法に反する場合。
  • 地盤が緩い。
  • 裏山がある、家を建てるには傾斜があるなど自然災害のリスクが高い土地。

また、家を建てられる土地ではあるけれど埋蔵物が埋まっていたり、給排水設備が整っていないなどすれば追加で費用がかかります。

ハウスメーカーに依頼すれば「家を建てられる土地」を探してもらえるので安心ですね。

④土地購入の際、値引き交渉してくれる

ハウスメーカーの営業マンは、提携の不動産屋から土地を買うことが多いです。

気に入った土地が見つかったけど予算オーバーな場合、値引き交渉もしてくれます。

ブラウン君
どうして土地の値引き交渉までしてくれるんですか?
シルバー先生
ハウスメーカー側はお客さまの予算を把握しているので、土地を安く買えればそのぶん建物にお金をかけてもらえるからなんだよ。

⑤所有地がある場合、分譲地で売り出していることがある

分譲地とは不動産屋が広い土地を仕入れ、区画整理をして販売している土地。

家を建てるための土地なので、道路や水道、電気、ガスなどがあらかじめ整備されている。

ブラウン君
そうか!ただ土地を買ったとしても水道やガスが引き込まれていないと、そこからの費用もかかってしまいますよね。

土地のプロではないことを知っておこう!

次はデメリットを見ていきましょう。

ハウスメーカーで土地探しのデメリット
  1. 不動産屋に比べると土地の情報が少ない。
  2. 建築条件つきの土地が多い。
  3. 土地だけ探してもらってトラブルに!

①不動産屋に比べると土地の情報が少ない

ハウスメーカーは土地のプロではないので、土地探しは提携している不動産屋に頼ることとなります。

シルバー先生
不動産屋は小さいところでも多くの土地情報を持っているから、土地探しに関しては不動産屋に頼っているのが現状です。

②建築条件つきの土地が多い

ハウスメーカーでの土地探しでは建築条件つきが多く、この場合は家の間取りなどもほぼ決められていることがあり自由度は低いです。

③土地だけ探してもらってトラブルに!

「土地だけ」ほしいお客さんと、家を売りたいハウスメーカーの営業マン。

お互いの感覚の違いから、トラブルになることも多いようです。

ハウスメーカーとトラブルになったAさん

私は、あるハウスメーカーから土地を紹介してもらいました。

しかし、そのハウスメーカーで家を建てると予算がオーバーしてしまうため最終的には別の会社に建設を頼みました。

そのことを伝えると急に営業が「土地を売ることはできません!」と言ってきたのです!

手付金に渡していた10万円も返却できないとのことでした!

私は腹が立って不動産屋に行って事情を話しました。

しかし不動産屋は「ハウスメーカーも土地が欲しいようだから話し合いで…」とのことでした。

結局は手付金も戻らず、土地も買えず。

思い出すだけで、いまだに腹が立って悔しいです!

ハウスメーカー営業マンの仕事は「家を売ること」です。

「土地を探すこと」は、家を売るための下準備。

「土地探しだけ」をして、家を購入してもらわなければタダ働きになってしまいます。

そのため、営業担当によっては嫌がらせをしたり、トラブルになることもあります。

ハウスメーカー営業マンBさんのぼやき

歩合制で契約がとれなければ、給料激安。生活もギリギリです。

いい土地を見つけて「やっと契約にこぎつけられる!」と思ったのですが。

お客さまにやっぱり他のところで家を建てますー。」と言われ、全身の力が抜けてしまいました。

土地探しや打ち合わせに、あんなに時間と労力をつかったのに…。

お客さまに「Bさんが担当で本当に良かった」って言われて、嬉しくて頑張ったのになぁ。

苦労して探した土地だけ持って行かれました

いくら仕事とはいえ、ハウスメーカーの営業マンも人間です。

契約できるかできないかで収入も大きく変わります。

生活がかかっているので冷静に対応しようと思っても、つい感情的になってしまう時もあるでしょう。

ブラウン君
トラブル防止のためにも「土地だけ探してもらう」ことには本当に注意が必要なんですね。

【ハウスメーカーでの土地探し】4つの方法でうまくいく!

ここでハウスメーカーでの土地探しがうまくいく4つの方法をお伝えします!

【その1:優秀な営業マンに担当してもらう

ハウスメーカーの営業マンには新人からベテランまで、様々なレベルの人がいますよね。

しかしベテランだからといって優秀とは限らないのです。

そこで、住宅展示場にいく際の注意点をお伝えします。

住宅展示場のアンケートは書かないこと!

「アンケートに記入するだけでクオカード1000円分当たります」

などの誘惑に負けて、気軽にアンケートに答えてはいけません!

なぜなら、その場にいた営業マンが自動的に担当になることが多いからです。

「今回は資料だけもらいに来た」といってアンケートは断ってください。

ハウスメーカーの営業は優秀な人に担当になってもらいたいのです!

優秀な人とは誰でしょう?
ズバリ店長さんが優秀だと思います。

家をたくさん売った実績があるからこそ店長まで昇進したのです。

ブラウン君
でも、どうやって店長さんに担当になってもらうのですか?
シルバー先生
「店長さんに担当になってもらえますか?」と、ズバリ聞くことです。

ハウスメーカーが決まったら、まずアポイントを取る

アポイントの際「できれば店長に担当になってもらいたい」とお願いしてみましょう。

とはいえ店長が必ず担当になってくれるかは分かりませんが、店長じゃなくても優秀な人が担当になってくれる確率は高くなります。

自分の目で「この営業マンは本当に優秀なのか」見極める

「説明がわかりやすくて、スマートで素敵」という印象だけで良いと判断してはいけません。

優秀な営業マンを見極める方法

・「あなたのハウスメーカーの弱点を教えてください。」としつもんする。

・この質問にいかに冷静に答えられるかを見る

営業マンは社内教育で自社のメリットに関しては叩き込まれていますので、いくらでもスラスラと言葉が出てきます。

しかしデメリット(弱点)は他社を分析して、自分で見極める力がないと言えないのです。

「自社はここが弱点です」と答える営業マンに対して「弱点があるなら他に変えよう」と思うお客さまもいます。

けれどお客さまの方から敢えて弱点を聞かれたとき、はぐらかさず真剣に答えてくれるがどうかが重要なポイントになります

また優秀な営業マンは、よく考えて動くことが当たり前になっています。

不動産屋や地主にマメに会いに行くなどして、独自のネットワークを作っています。

だからこそ売り上げが上がるのです。

運よく優秀な営業マンに出会えたら「いいお客さまだ」と思われるよう、こちらも本気を出しましょう。

優秀な営業マンを本気にさせるお客さまとは
  • しっかり勉強をして、優秀な営業マンと対等に話せるレベルになる。
  • 打ち合わせには要点をまとめて、無駄な時間をとらせない。
  • ぜひ御社の家を買いたいと熱意を伝える。

優秀な営業マンは他にお客さまを抱えていることが多く、忙しいからこそ中途半端なお客さまだと相手にされません。

勉強不足非常識なお客さまには、それなりの対応しかしてくれないのです。

シルバー先生
勉強をして、芯のあるお客さまにはしっかり向き合ってくれますよ。

~あるハウスメーカーの営業マンさんの声~

熱意があって、褒めたり感謝してくれるお客さんに出会えると、すごくやる気が出る」と。

ぜひハウスメーカーの営業マンなど、かかわる人をすべて味方につけましょう!

もう一つ、優秀な営業マンに巡り会える裏技があります。

それは「紹介してもらう」です。

とはいえ、希望するハウスメーカーで家を建てた人がたまたま知り合いにいるなんて確率はかなり低いでしょう。しかし新築のブロガーさんから店長さんを紹介してもらった方もいます。

ブラウン君
勇気を出してブロガーさんに相談してみるのもいいですね。

【その2:ハウスメーカーまかせにしないで自分でも動く

土地を自分で探す際にもハウスメーカーの提携先の不動産屋を紹介してもらえば、交渉もスムーズです。

住みたい地域の不動産屋に定期的にいってみることが大事です。

不動産に行く際の注意点!

・できれば忙しい土日は避け、平日の10時程度が望ましい

・必ずアポイントを取ってから行くこと

中には人情味のある昔ながらの不動産屋もあり、顔なじみになればいち早く土地情報をもらえる可能性もあります。

小さい大きい関係なく、なるべく多くの不動産屋と仲良くしましょう。

実は、土地情報の6割は出回っていないそうです。

小さい不動産屋でも独自のお客さんルートの土地の売買をすることがあります。

シルバー先生
幅を広く持たせて希望のエリアを伝えておけば、新鮮な情報も手に入りやすいですよ。

また、気になる空き地があれば近くの不動産屋で聞いてみましょう。法務局で地主検索もできます。

一番大事なことは「家を建てるお客さん自身が、知恵を絞って頑張る」ことです。自分たちが本当に望んでいる家はどんな家か、予算内で建てるためにどうするか。

ブラウン君
他人まかせにせず勉強することが大事なんですね。

その上で作戦を立ててからハウスメーカーと不動産屋に相談しましょう。

条件のいい土地はすぐに売れてしまいますので、日頃からすぐに決断できる目を養っておく必要があります。

難しいとは思いますが、迷っているうちに他の人が買ってしまうことはよくあることです。

いい土地が見つかったら、すぐハウスメーカーにその土地を見てもらってください。

建てたい家が建てられるお墨付きがもらえたら、スピーディーに購入しましょう。

悪い不動産屋に気をつけて!
なかには悪い不動産屋もいます!

「まわし物件」と言って、先に条件の悪い土地をたくさん見せてきます。
最後に少しマシな土地を見せて、すぐに買うよう強要してきます。

7〜8時間も車で土地を見るために連れまわされたケースもあります。

シルバー先生
「これだけ労力を使ったんだから、土地を買ってくれるよね」と脅されて、希望に合わない土地を購入させられた人もいるんですよ。

少しでも怪しいと思った不動産屋とは、かかわらないことが賢明です。

【その3:常に優先順位を念頭に入れてプランに柔軟性を持たせる

希望の土地は、ぜひ条件の幅を持たせて探してもらってください。

すると条件にピッタリじゃなくても、かなりいい物件を紹介される場合があります。

「かなりいい条件の土地が見つかったけど、少しせまいなあ。」

「今のプランの家は建てられそうにない…どうしよう?」と思うこともあるかもしれません。

シルバー先生
 けれど家族の優先順位がはっきりしていればブレることはないんだよ。
ブラウン君
なるほど、「間取りは変更してもいいけど駅近くじゃなきゃ困る」など、意見をまとめておくことが大事なんですね。

それによって条件のいい土地を紹介された時、買う買わないの判断を素早くできます

ハウスメーカーの営業マンと定期的に短時間でもアポをとって色々と相談しましょう。

設計士さんも同行してもらい、何パターンかのプランを建ててもらうと安心です。

【その4:ハウスメーカーを競合させる

最終的に建ててもいいと思うハウスメーカーを2~3社に絞り、競合させましょう。

ライバルを意識させることで、より良い土地を早く探して貰えますし、土地の値引き交渉も頑張ってくれます

ブラウン君
家も値引きしてもらえるんですか?
シルバー先生

家の値引きは通常、現場のレベルでは出来ないんだ。けれど会社に利益をもたらしている優秀な営業マンが上司に掛け合うことで家が値引きされることがあるんだよ。

そんな営業マンから「このお客さんに買って貰いたい!」と思ってもらえることも重要です。

  • 競合で大幅値引きに成功!

あるブロガーさんは最終的に2社で競合し、500万以上値引きしてもらったそうです。

そのブログを読ませて頂いて、値引きしてもらう4つの極意をまなびました!

極意その1:優秀な営業マンが担当。

極意その2:謙虚で勉強熱心な、良いお客でいる事。

極意その3:本当にその家が好きだという熱意がある事。

極意その4:2社で競合していた事。

極意その1~3だけの要素では値引きは微妙です。

極意その4の競合があったからこそ、大幅な値下げが可能になったと言えます。

シルバー先生
もちろん値引きされるかどうかは運しだいですが、2社競合をやらない手はありませんね。

さいごに

ハウスメーカーでの土地探しにはいろいろな方法がありました。

ハウスメーカーは住宅のプロです。家を建てるための土地探しはおまかせして大丈夫ですよ。

「土地だけ探してもらう」というのは可能です。しかし最初から土地だけ探してもらう目的でハウスメーカーに頼んでも、やはりハウスメーカー側としても良い気持ちはしないものです。

できれば家を建てることを決めたハウスメーカーでの土地探しをおすすめします。どうしても別のハウスメーカーに依頼するのなら、やはり人としてそれ相応の対応が必要になります。

家は一生のお買い物。だからこそ、その家づくりにかかわる方たちとの信頼関係を大事にして欲しいと思います。

さいごまでお読み頂き、どうもありがとうございました。

素敵な家ができることを祈っております。

あなたの火災保険は大丈夫?

シルバー先生
不動産屋に勧められた火災保険だと”損”しているかもよ?
ブラウン君
ええ!そーなんですか!?

火災保険を決める時、不動産屋に勧められた火災保険にそのまま加入していませんか?
それかなり、損しています。

勧められるがまま高い火災保険に加入する前に、複数の保険会社を比較してもらった方が安い上、補償内容も整っている火災保険に加入できます。

私の場合、不動産屋に勧められた火災保険に入っていましたが、見直しをしたらなんと16万円も保険料が安くなりました。

比較してもらうと自分に合った最安値の火災保険を見つけることができます。
無料でたったの3分で出来るのでやらない手はないですよ!

→最安値の火災保険を見つける

火災保険を安くするコツ

実際に私が火災保険の一括見積をして、火災保険が16万円安くなった過程を無料公開中。

→火災保険を安くする方法を知る
火災保険を安くする方法

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です