壁紙ひとつで部屋のイメージは決まります。
どんなに綺麗に部屋を片づけていても、壁紙が汚れたり破れていたら意味がありません。
特に壁紙の継ぎ目は、気がついたときにはすき間が目立ってしまっていることも…。
「せっかく綺麗な壁紙なのに、継ぎ目が気になり始めてしまって落ち着かない」
「いっそ貼り替えてしまいたいけど、業者を呼ぶほどでもないような…」
「不器用だけど自分でもできるのかな?」
そんなお悩みを持つあなた!大丈夫です!
本記事では、DIY初心者の方でもできる壁紙の貼り替え方法を紹介しています。
自分でできたら費用も安く済みますのでぜひ参考にしてみてください。
目次
壁紙の継ぎ目が気になる?【テープで簡単に貼り替え!】
近年のDIYブームにより、自分自身で家をリフォームされる方も増えてきました。
では、どのような方法があるのでしょうか。
おすすめの貼り替えかたは?
壁紙を貼るには「突き付け」と「重ね切り」と呼ばれる二種類の方法があります。それぞれの特徴をまとめました。
突き付け |
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重ね切り |
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「突き付け」ではプロの方が「糊付け機(スリッター)」という機械を使用して壁紙の糊付け、カット等を行います。
さすがに家ではできない方法なので、ここでは「重ね切り」をご紹介します。
重ね切りに使用する道具
- 下敷きテープ
下地を切らないために使用します。
下地を傷つけてしまうと下地が割れ、継ぎ目ができやすくなってしまいます。
- カットテープ
壁紙を重ねたとき、重ねた上下の壁紙が糊で付かないようにするために使用します。
糊が壁紙に付いてしまうと表面がベタベタして汚れの原因にもなります。
- 撫でハケ
壁紙を貼るときに気泡やシワが入らないよう使用します。
幅広のハケで一気に広い面積を伸ばすことができます。
- 地ベラ
壁紙の切りしろをカットする際に使用するものです。
壁紙にあてることでカッターでまっすぐに切れるようになります。
- カッター
ご存知のカッターです。
- ローラー
壁紙をきれいに、しっかりと接着させるための工具です。
では早速見ていきましょう!
【重ね切りの方法】 ①下になる壁紙の左側に下敷きテープを貼る ②上になる壁紙の右側にカットテープを貼る ③下になる壁紙を貼る ④上に重なる壁紙を貼る 重要ポイント(仕上げに大きく影響) 5㎝ほどの幅が重なるように貼る(重ねた2枚の壁紙が真っすぐ平行になるように) 壁紙の天井に当たる部分を揃えて貼ると上手く貼れる 手のひらで撫でながら伸ばして、撫でハケで空気を出すように伸ばして仕上げる ⑤重なった部分を上から切る 重要ポイント(下地を切らないよう力加減に注意) 下敷きテープを貼って重なった部分を地ベラとカッターを使用して力を調整しながらまっすぐ切る カッターの先が下敷きテープに当たると「カタカタ…」と音がするが、「スパッ!」という音に変わったら下敷きテープが切れてしまっている合図! そのまま切り続けると下地を傷つけ継ぎ目ができる原因になる すぐに力加減を調整して下地を傷つけないように注意しながら切ることが大事! ⑥少しめくる 下敷きテープを貼った部分は自然と剥がれるので、カットテープを貼った部分を剥がす ⑦継ぎ目を合わせる 重ねて切っているので自然と綺麗に継ぎ目が合う ⑧ローラーを使って仕上げる ポイント 継ぎ目だけにローラーをかけるのではなく、継ぎ目の左右10cm辺りから継ぎ目に寄せるようにローラーをかける こうすることで継ぎ目が開きにくくなる |
⑥と⑦の、壁紙を切ったあとの下敷きテープとカットテープの後処理は文字だけではイマイチ分かりづらいかと思います
こちらの動画をぜひ参考にされてください。
その他、重ね切りのポイント
- 壁紙を貼るときは横に刷かないで人の字を書くようにする
- 地ベラを使ってまっすぐ切る
- カットする際は、カッターを地ベラに垂直に当て、進行方向に寝かすように切る
- 新しい刃を使用する。(古い物だと上手く切れないため危険です!)
- カッターに力を入れ過ぎない
- ローラーは継ぎ目に寄せるようにかける
ほとんどの住宅では「ビニールクロス」でできた壁紙が使われています。
このビニールクロスは横方向に刷いてしまうと伸びてしまい、結果縮んでしまいますので注意が必要です。
とはいえ重ね切りは比較的、初心者の方におすすめの方法ですのでぜひ挑戦してみてください。
ホームセンターやネット通販でもDIYの道具は簡単に手に入ります。
壁紙っていいね、神かな、
久々にやったけど、重ね切りの時、なんか手に伝わる感触で切れてるか切れてないかがわかってきた気がする、あ、気のせいか。
下手くそだけど、まあボロ戸建だし勘弁。 pic.twitter.com/vJehPgTvKW— ムラゾウ (@g33_xb) March 19, 2020
こちらは壁紙全体を貼り替えているものですが、全体とまではいかなくても剥がれやすいところを部分的に貼り替えることもできます。
家自体がやや古くても、壁紙が綺麗だと家が生き生きとしているように感じますね!
壁紙の剥がし方も知っておこう!
壁紙を貼り替えるには「剥がしかた」も重要です。
こちらの動画は見やすく、初心者の方にも分かりやすく紹介してくれているのでおすすめです。
壁紙を剥がすのに必要な道具は、基本的には「カッター1本」です!
とはいえカッターだけだと少し不安ですよね、「スクレーパー」なども準備しておくと作業しやすいです。
金属でできた薄いヘラ状の刃に柄が付いたもの。
細長いものから幅の広いものまでありますが、塗装などには幅の広いものが使われます。
下地の補修も忘れずに行いましょう。
作業中にはゴミも意外と多く出ますので、ブルーシートなど床を保護するシートを敷いておくと片付けが楽です。
以下の記事も参考にしてみてください!
こちらは継ぎ目部分の補修方法となっています。
壁紙を貼り替えることに比べると部分的な処理にはなりますので仕上がりは劣りますが、手間と費用を抑えたい方にはおすすめの方法です。
壁紙の継ぎ目が目立つ原因とは?
きちんと貼れているはずなのに…。
いつのまにか継ぎ目の部分が汚れたり、剥がれてきたりします。
どうして壁紙の継ぎ目が目立ってきてしまうのでしょうか?
湿気と乾燥による「収縮」
日本は湿気が発生しやすい国です。
これは避けることができないのですが特に長年住み続けた家では、あらゆる箇所が劣化してきているので湿気を含みやすくなっています。
壁紙は湿気により伸びてしまいますが、冬になれば乾燥しますので、また縮みます。
室内のエアコンの当たりやすい場所によっても壁紙は乾燥しやすくなり縮んでしまいますし、逆に乾燥しているからといって加湿器などで過剰に加湿してしまうことも劣化の原因となります。
湿気で伸びる ←壁紙→ 乾燥で縮む |
この収縮によって壁紙が動くことで剥がれたり継ぎ目ができたりしてしまうのです。
【収縮していたのは壁紙だけじゃなかった!】
壁紙は下地の上に貼り付けるものですが、下地には木質ボード、石膏ボードなどが使われることが多いです。
木質ボードとは
石膏ボードとは
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これらも壁紙同様に湿気により経年劣化が進み、変形することがあります。
この下地が変形することで、下地を覆っている壁紙にトラブルが発生してしまうのです。
また、住宅の材料であるコンクリートや木材にも水分が含まれています。
コンクリートは砂や砂利、水などをセメントで固めた物です。そして木材は伐採された樹木の幹の部分になります。
つまり、どちらも水分を含んでいます。
これらの材質は環境によって水分が抜けやすいため、コンクリートは頑丈そうに見えますが実はひび割れが起きやすいのです。
木材なら膨張し、収縮することで住宅に変化が起こってしまいます。下地が動き、壁紙も引っ張られて剥がれてしまいます。
また水性の糊を使用して貼る壁紙は水分を含んで伸びるので、伸びた状態の壁紙を貼ることで乾燥したときに縮むのです。
施工業者のミスもある!?
プロの職人が手抜き工事をすることはあまり考えられませんが、中には施工業者のミスが原因のこともあるかもしれません。
職人の技術が未熟なため継ぎ目が目立ってしまうこともあります。
重ね切りの方法の重要ポイントでお伝えしましたが、重ね切りの際のカッターの力加減が強すぎて下地まで切ってしまっているのです。
このまま乾燥すると切れてしまった下地が開いて継ぎ目が目立ってしまいます。
新居の壁紙を自分で貼り替えて取り返しがつかなくなってしまったという私の友人Aさんの話をご紹介します。
Aさんは新居に奥さんと二人暮らしで、DIYを趣味としており、時間を見つけてはものづくりに励んでいました。
新居の壁紙は真っ白だったのですが、ある休日にサプライズで奥さんが出掛けている間に壁紙を一部小花柄の壁紙に貼り替えました。
帰宅した奥さんも驚いてはいましたが家の雰囲気に合っているため喜んでいたそうです。
【1か月後】
壁紙の継ぎ目が少し剥がれていたので壁紙用の糊で貼り付けて直しました。しかしその3日後にはまた剥がれてきてその範囲も広がってしまい糊で直すことができませんでした。
【ついに業者を呼ぶことに!】
「下敷きテープを使ってなかったんですね。下地がボロボロになっているから剥がれてくるんですよ」と、業者に教えてもらい失敗に気づいたのです。
長年のDIYの経験から「自分で壁紙くらい貼れる」と貼り方を調べることなく下敷きテープなども使わずに貼っていたのです。
奥さんには怒られ、しかも痛い授業料をはらうことになったAさんは、それからは家の改装に手を出さなくなりました。
DIY好きな人が家の改装に挑戦することはよくあります。それ自体は良いのですが、きちんと下調べをしてからにしましょう。
壁紙を剥がれたままにしておくと、更に剥がれる箇所が広がります。
そのまま壁紙が硬化し、専門業者に依頼したら高額な金額を請求されてしまったというケースもあります。
素早い対応で余計な出費を抑えることができます。
【壁紙の継ぎ目】キレイに貼り替えるための必須アイテムとは?
壁紙を張り替えるとき、下敷きテープやカットテープを使うことで断然作業がしやすくなります。
おすすめ下敷きテープ
下敷きテープは幅の広さや厚み、色など様々なタイプのものが販売されています。
厚みがあるものはより下地を傷つけにくいですし、目立つ色のテープはテープの剥がし忘れ防止に役立ちます。
ラインが入っているタイプのものですと、テープの必要な長さの巻き出し、カットする位置を決める目安にもなるので使いやすいです。
クロス目開き防止 ネイビー13下敷きテープ
- 横糸の本数を増やした強力タイプの下敷きテープで、下地に傷がつくことを防ぎます
- 表面のフィルムにはエンボス加工が施されているため糊移りや乾燥も防げます
ヤヨイ化学 PP下敷きテープ
- 固めのフィルムで扱いやすく、下地をより傷つけません
- 縦横のライン入りで目立ちやすく、必要な長さを出すとき、位置を決めるときの目安にもなり便利です
おすすめカットテープ
様々な色の物が販売されています。用途によって色を使い分けることが出来ますので便利ですし、薄いので簡単に剥がすこともできます。
鉛筆で記入することが可能なタイプのものもありますので、壁紙の貼り替え以外にも活躍するアイテムです!
ダイヤテックス クロスカットテープ
- しっかり貼れるのに手で切れやすく、使い勝手の良いテープです。
極東産機 カットテープ太巻
- こちらも手で切れやすい商品です
- カットテープを壁紙の両端へつける際、オレンジなど違う色と使い分けることもおすすめします
好みに合わせて選んでみてください。
最後に
壁紙の継ぎ目が目立ってきたら、早めの対処が必要です。
特に長年住み続けた家であれば下地や糊が劣化し、壁の継ぎ目も目立ってしまいます。
毎日安心して快適に暮らすためにも普段からこまめにチェックすることも欠かせません。
本記事では、壁紙の貼り替えに「重ね切り」と言う方法を紹介しました。
せっかくのマイホーム。定期的にメンテナンスを行って、綺麗な状態を維持してください。
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